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高校生戦闘ヒーロー大会編
第8話 一回戦先方戦 舞花vs喜人(きひと)
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ピーサルの郊外にある廃墟と化したマンションにて、ある茶髪の男性がスマホを見ながら怪しげに笑っていた。
茶髪の男性「くっくっくっ…スタジアムの所定の位置に小型爆弾の設置完了…あとは爆発させるだけだ…まさかイクセスリィの神まで来るとは思わなかったが、まさに好都合。我々の計画の糧となって貰おう。」
そう言って男は笑い続けた。
キング·ホスト「さあさあ皆さん!今年もこの季節がやって参りました!高校生戦闘ヒーロー大会の開催です!司会は私、キング·ホストが務めさせて頂きます!それでは選手入場!」
その掛け声と共に、私達選手のスタジアムへの入場が始まる。皆規則正しく入場をし、所定の場所に着く。そうすると、たくさんの観客から盛大な拍手が上がった。
キング·ホスト「それでは皆さん。ここで私からルール説明をさせていただきます!ルールは簡単。3対3のチーム戦で、先方戦、中堅戦、大将戦に分けられ、より多くのポイントを取ったチームの勝利です!ポイントを取る方法は一つ、それはそれぞれの戦いで、相手に勝利することです!勝利条件は戦闘をして、相手が降参する、あるいは戦闘不能と見なされると勝利出来ます!それでは選手の皆!健闘を祈る!」
ルールの説明が成されると、第一回戦の組み合わせが発表される。
キング·ホスト「第一回戦の組み合わせは、
チームA対チームD!
チームC対チームH!
チームG対チームF!
チームB対チームE!
チームJ対チームL!
チームO対チームI!
チームK対チームM!
チームN対チームPだ!まず最初のバトルはチームA対チームD!バトル会場へと向かってくれ!」
優美「あー!緊張する。」
私達はチームA。つまり初戦はチームDと戦うことになる。
大翔「頑張ってきて!舞花!」
舞花「うん!分かってる!」
私達のチームの先方は舞花だ。私達のチームは実質的に負けが一度も許されていない。一戦一戦がとても大切なものとなる。
舞花「それじゃあ行ってくる!」
バトル会場までは、各チームの控え室にあるワープ装置から行ける様になっている。舞花は笑顔でそう言いながら、ワープ装置からの上に乗ってバトル会場へと向かった。
キング·ホスト「さあ!第一回戦第一試合先方戦!イクセスリィを救った英雄の一人であり、支世高校出身の色の超新星!平泉舞花~!」
その声と共にバトル会場へとワープし、盛大な拍手に包まれながら入場する。
キング·ホスト「対するは!明家(めいか)高校一年生、あま~い飴玉を扱う飴の魔術師!甘雨喜人(あまあめきひと)~!」
その掛け声で、相手選手も盛大な拍手に包まれながら入場してくる。
キング·ホスト「それでは両者構え!………ファァァイト!」
その声とほぼ同時に私と喜人は動き出す。
舞花「魔力砲!」
魔力によるビームが相手に向かって行く。
舞花「(まずは先制攻撃、さてどう出てくるかしら…)」
喜人はその攻撃を受ける。着弾した瞬間に衝撃が辺りに伝わり、土煙が舞う。
舞花「…どうかな?」
少しの静寂の中、突然無数の飴玉が空に向かって飛んでいく。
舞花「何が…!」
すると突然、土煙が切り裂かれ、刃が私を襲う。
舞花「危なっ!」
突然の攻撃に驚きながらも、私は間一髪のところでそれを避ける。土煙が晴れると、飴の剣を持った喜人がそこにいた。
喜人「すごいね君。確実に獲ったと思ったんだけど…」
舞花「あなたもなかなかやるわね…それは?」
喜人が持つ武器について尋ねる。
喜人「これかい?これは僕の能力で作った飴の剣だよ。僕の能力は飴を生み出して、それを操作出来るんだけど、僕の作り出す飴はただ甘い物から、鉄のような固さを持つ物とか、いろいろあるんだ。それに…」
喜人はにやりと笑う。
喜人「飴はどんな状態でも操れる。」
その言葉に背筋が凍る。私は咄嗟に飛び上がり、下を見る。するとさっきまで立っていた場所には、無数の飴の針が伸びており、すぐ横にあった岩に突き刺さっている。
舞花「危なかった…自分から離れた飴も操れるってことね…」
喜人は飛んでいる私に対して、飴の矢を放つ。そしてその矢は空中で無数に分離し、私に向かって飛んでくる。
舞花「ヤバっ」
私は間一髪のところでそれを避けるが、攻撃はなおも続く。
舞花「(まずい、このままじゃジリ貧だ…なら!)」
私は能力を使う。
魔法「ワンダフルカラーワールド!」
するとみるみるうちに周りの色が変わっていき、私は周りの色に同化する。
喜人「…どこだ!」
喜人は私を見失い、必死に探す。だが、向いている方向は私とは真逆の方向だ。
舞花「(よし!いける!)……!!マジックシールド!」
私はこの勢いのまま攻撃をしようとしたが、喜人の怪しい笑みに違和感を感じ、咄嗟に自分の周囲にシールドを張る、そうすると突然何がシールドに当たる。
舞花「飴玉!?」
大量の飴玉が降ってきた。飴玉は地面に当たると地面を貫通して無数の小さな穴を作ってゆく。
舞花「いったいいつ………あの時か!」
魔力砲が当たったあの時、何故か空に向かって飛ばされた無数の飴玉。それが空中で分裂し、落下してきたことで、飴玉一つ一つが銃弾のような威力を持ったのだ。
舞花「危ない…あんなのに当たってたら重症じゃすまなかったかも…」
喜人は自分も飴のシールドを展開して飴の雨を防ぎながらも、悔しそうな顔をしていた。
舞花「魔力砲!ファイア!」
飴の雨が止んだところで、私は喜人に向かって炎属性の魔力砲を放った。飴は火で溶ける。喜人は飴のシールドで防ごうとしたが、魔力砲はそんな飴の盾を溶かしてゆく。
喜人「チッ!」
このままではまともに食らってしまうと察したのか、喜人は寸前で魔力砲をバックステップで回避し、着地した瞬間地面を蹴り、空中にいた私の目の前へと跳んで来て、私にその拳を振り下ろす。
舞花「ク!」
防御を行ってはいたが、そんなのお構い無しで私は地面へと叩きつけられた。
喜人「華牢獄」
その瞬間、地面に倒れていた私周囲から飴が生え始め、それは私を閉じ込める一輪の華に姿を変えていく。
舞花「まず!?」
私はそこから逃れようと、再び空中に飛び上がろうとする。
舞花「!」
しかし、それは叶わない。自身足元に目をやると、地面から生えた飴の触手が、私の足をがっちりと拘束していた。
舞花「いつの間に!?」
既に地面へと着地していた喜人に目をやると、彼は私を見て、不敵な笑みを浮かべていた。
喜人「残念。もう逃げられないよ。もうすぐ華牢獄が完成する。それは僕の飴で作った華の牢獄でね、ラズベリーの華を模してるんだ。何故なら、ラズベリーの花言葉は『深い後悔』だから。ヴィランを懲らしめる技にはピッタリの花でしょ?」
勝利を確信したのか、喜人は私の目の前で、この技について、楽しそうに話し始める。そうこうしている内に、一輪の牢獄が完成し、私はその牢獄の子房へと幽閉されてしまう。魔法の炎で溶かして出ようにも、狭すぎて逆にダメージを食らってしまうだろう。
喜人「おっと、壊して出ようとしない方がいいよ。僕の飴は鉄のように固いからね。ちょっとやそっとじゃ絶対に壊れない。それに、炎なんか出そうとしたら、自分にダメージ入っちゃうしね。」
私の思考を読んだかのように、喜人は私にそう説明する。その顔には、やはり勝利を確信した笑みが浮かんでいた。
舞花「(くそ!どうしよう。この状況は言ってしまえば殆ど詰み見たいな状況。ここからどうやって逆転したらいいの……)」
そうやって頭をフル回転させている私の真上に、喜人は自身の能力で巨大な飴の拳を造る。
喜人「それじゃあ、もう決着をつけようか。今からこの拳を君の上に落とす。結界のおかげで死にはしないだろうけど、確実に地面にめり込んで気絶すると思うし、絶対に痛いから、降参するなら今の内だよ。」
三本の柱によって、やっと支えられている。巨大な飴の拳。普通だったら誰もがこの光景に絶望を感じるだろう。だが、ここで私に一つの作戦のアイデアが降り立った。一か八か、失敗したら絶対に負けるけど、これが決まれば絶対に勝てる。
舞花「……降参?そんなのするはず無いでしょ?分からない?私達はそれなりの覚悟を持ってこの場所に立ってる。それなのに、自分の保身の為に共に優勝を誓った仲間を裏切る事なんて、するわけ無いでしょ?あんた馬鹿?」
そうやって私が煽ると、これまで涼しい顔をしていた喜人の顔が、少しだけピクッと動いた気がした。ここで私は、喜人にばれないようにこっそりと自身の足に魔力を、込め、身体強化を行う。
喜人「あぁ、そう……せっかく降参の機会を与えたのにな……ならもういいよ。じゃあね。」
そう言って喜人は巨大な飴の拳を持ち上げていた柱との接合部を切り離し、私のいる飴の牢獄へと落とす。
舞花「(しっかりタイミングを見極める!一瞬でも遅れたり早かったりしたら絶対に成功しない!見極めろ!舞花!)」
飴の拳は、どんどんと私のいる牢獄へと近付いてくる。恐怖心が沸き上がり、目を反らしたくなるが、気合いでその瞬間を見定める為に凝視する。
舞花「(今!!!)ゼログラビティ!!!」
飴の拳が牢獄に接触し、牢獄にヒビが入ったその瞬間、私は巨大な拳に魔法をかける。重力を全くの逆方向にかけたことで、その拳の速度が、ほんの少しだけ遅くなった。私は身体強化していた足で地面を蹴り、ヒビの入った牢獄を突き破る。
喜人「な!」
こんな形で反撃されると思っていなかったであろう喜人は、驚愕で一瞬体が固まる。この瞬間を待っていた。
舞花「魔力砲!!!」
自身が破った牢獄の破片が視界の端に映る。私は喜人に全力の魔力砲を叩き込んだ。喜人はそれによって、大きく後方へとぶっ飛び、重力に引っ張られて、地面へと叩きつけられた。
キング·ホスト「そこまで!審判が確認に入ります!」
キングがそう言うと、ワープしてきた審判が喜人のことを確認する。すると直ぐに結果が出た。
審判「甘雨喜人!気絶により戦闘不能!よって勝者!平泉舞花!」
その声が上がると、スタジアムは歓声に包まれた。
こんにちは皆さん!作者の柳川歩城です!いやーついに始まりましたね。高校生戦闘ヒーロー大会!第一回戦第一試合先方戦は舞花の勝利で終わりました!このまま舞花達は第一回戦を突破できるのか!皆さんどうか見届けて下さい!この小説のお気に入り登録をよろしくお願いします!それではまた、次の機会に。
茶髪の男性「くっくっくっ…スタジアムの所定の位置に小型爆弾の設置完了…あとは爆発させるだけだ…まさかイクセスリィの神まで来るとは思わなかったが、まさに好都合。我々の計画の糧となって貰おう。」
そう言って男は笑い続けた。
キング·ホスト「さあさあ皆さん!今年もこの季節がやって参りました!高校生戦闘ヒーロー大会の開催です!司会は私、キング·ホストが務めさせて頂きます!それでは選手入場!」
その掛け声と共に、私達選手のスタジアムへの入場が始まる。皆規則正しく入場をし、所定の場所に着く。そうすると、たくさんの観客から盛大な拍手が上がった。
キング·ホスト「それでは皆さん。ここで私からルール説明をさせていただきます!ルールは簡単。3対3のチーム戦で、先方戦、中堅戦、大将戦に分けられ、より多くのポイントを取ったチームの勝利です!ポイントを取る方法は一つ、それはそれぞれの戦いで、相手に勝利することです!勝利条件は戦闘をして、相手が降参する、あるいは戦闘不能と見なされると勝利出来ます!それでは選手の皆!健闘を祈る!」
ルールの説明が成されると、第一回戦の組み合わせが発表される。
キング·ホスト「第一回戦の組み合わせは、
チームA対チームD!
チームC対チームH!
チームG対チームF!
チームB対チームE!
チームJ対チームL!
チームO対チームI!
チームK対チームM!
チームN対チームPだ!まず最初のバトルはチームA対チームD!バトル会場へと向かってくれ!」
優美「あー!緊張する。」
私達はチームA。つまり初戦はチームDと戦うことになる。
大翔「頑張ってきて!舞花!」
舞花「うん!分かってる!」
私達のチームの先方は舞花だ。私達のチームは実質的に負けが一度も許されていない。一戦一戦がとても大切なものとなる。
舞花「それじゃあ行ってくる!」
バトル会場までは、各チームの控え室にあるワープ装置から行ける様になっている。舞花は笑顔でそう言いながら、ワープ装置からの上に乗ってバトル会場へと向かった。
キング·ホスト「さあ!第一回戦第一試合先方戦!イクセスリィを救った英雄の一人であり、支世高校出身の色の超新星!平泉舞花~!」
その声と共にバトル会場へとワープし、盛大な拍手に包まれながら入場する。
キング·ホスト「対するは!明家(めいか)高校一年生、あま~い飴玉を扱う飴の魔術師!甘雨喜人(あまあめきひと)~!」
その掛け声で、相手選手も盛大な拍手に包まれながら入場してくる。
キング·ホスト「それでは両者構え!………ファァァイト!」
その声とほぼ同時に私と喜人は動き出す。
舞花「魔力砲!」
魔力によるビームが相手に向かって行く。
舞花「(まずは先制攻撃、さてどう出てくるかしら…)」
喜人はその攻撃を受ける。着弾した瞬間に衝撃が辺りに伝わり、土煙が舞う。
舞花「…どうかな?」
少しの静寂の中、突然無数の飴玉が空に向かって飛んでいく。
舞花「何が…!」
すると突然、土煙が切り裂かれ、刃が私を襲う。
舞花「危なっ!」
突然の攻撃に驚きながらも、私は間一髪のところでそれを避ける。土煙が晴れると、飴の剣を持った喜人がそこにいた。
喜人「すごいね君。確実に獲ったと思ったんだけど…」
舞花「あなたもなかなかやるわね…それは?」
喜人が持つ武器について尋ねる。
喜人「これかい?これは僕の能力で作った飴の剣だよ。僕の能力は飴を生み出して、それを操作出来るんだけど、僕の作り出す飴はただ甘い物から、鉄のような固さを持つ物とか、いろいろあるんだ。それに…」
喜人はにやりと笑う。
喜人「飴はどんな状態でも操れる。」
その言葉に背筋が凍る。私は咄嗟に飛び上がり、下を見る。するとさっきまで立っていた場所には、無数の飴の針が伸びており、すぐ横にあった岩に突き刺さっている。
舞花「危なかった…自分から離れた飴も操れるってことね…」
喜人は飛んでいる私に対して、飴の矢を放つ。そしてその矢は空中で無数に分離し、私に向かって飛んでくる。
舞花「ヤバっ」
私は間一髪のところでそれを避けるが、攻撃はなおも続く。
舞花「(まずい、このままじゃジリ貧だ…なら!)」
私は能力を使う。
魔法「ワンダフルカラーワールド!」
するとみるみるうちに周りの色が変わっていき、私は周りの色に同化する。
喜人「…どこだ!」
喜人は私を見失い、必死に探す。だが、向いている方向は私とは真逆の方向だ。
舞花「(よし!いける!)……!!マジックシールド!」
私はこの勢いのまま攻撃をしようとしたが、喜人の怪しい笑みに違和感を感じ、咄嗟に自分の周囲にシールドを張る、そうすると突然何がシールドに当たる。
舞花「飴玉!?」
大量の飴玉が降ってきた。飴玉は地面に当たると地面を貫通して無数の小さな穴を作ってゆく。
舞花「いったいいつ………あの時か!」
魔力砲が当たったあの時、何故か空に向かって飛ばされた無数の飴玉。それが空中で分裂し、落下してきたことで、飴玉一つ一つが銃弾のような威力を持ったのだ。
舞花「危ない…あんなのに当たってたら重症じゃすまなかったかも…」
喜人は自分も飴のシールドを展開して飴の雨を防ぎながらも、悔しそうな顔をしていた。
舞花「魔力砲!ファイア!」
飴の雨が止んだところで、私は喜人に向かって炎属性の魔力砲を放った。飴は火で溶ける。喜人は飴のシールドで防ごうとしたが、魔力砲はそんな飴の盾を溶かしてゆく。
喜人「チッ!」
このままではまともに食らってしまうと察したのか、喜人は寸前で魔力砲をバックステップで回避し、着地した瞬間地面を蹴り、空中にいた私の目の前へと跳んで来て、私にその拳を振り下ろす。
舞花「ク!」
防御を行ってはいたが、そんなのお構い無しで私は地面へと叩きつけられた。
喜人「華牢獄」
その瞬間、地面に倒れていた私周囲から飴が生え始め、それは私を閉じ込める一輪の華に姿を変えていく。
舞花「まず!?」
私はそこから逃れようと、再び空中に飛び上がろうとする。
舞花「!」
しかし、それは叶わない。自身足元に目をやると、地面から生えた飴の触手が、私の足をがっちりと拘束していた。
舞花「いつの間に!?」
既に地面へと着地していた喜人に目をやると、彼は私を見て、不敵な笑みを浮かべていた。
喜人「残念。もう逃げられないよ。もうすぐ華牢獄が完成する。それは僕の飴で作った華の牢獄でね、ラズベリーの華を模してるんだ。何故なら、ラズベリーの花言葉は『深い後悔』だから。ヴィランを懲らしめる技にはピッタリの花でしょ?」
勝利を確信したのか、喜人は私の目の前で、この技について、楽しそうに話し始める。そうこうしている内に、一輪の牢獄が完成し、私はその牢獄の子房へと幽閉されてしまう。魔法の炎で溶かして出ようにも、狭すぎて逆にダメージを食らってしまうだろう。
喜人「おっと、壊して出ようとしない方がいいよ。僕の飴は鉄のように固いからね。ちょっとやそっとじゃ絶対に壊れない。それに、炎なんか出そうとしたら、自分にダメージ入っちゃうしね。」
私の思考を読んだかのように、喜人は私にそう説明する。その顔には、やはり勝利を確信した笑みが浮かんでいた。
舞花「(くそ!どうしよう。この状況は言ってしまえば殆ど詰み見たいな状況。ここからどうやって逆転したらいいの……)」
そうやって頭をフル回転させている私の真上に、喜人は自身の能力で巨大な飴の拳を造る。
喜人「それじゃあ、もう決着をつけようか。今からこの拳を君の上に落とす。結界のおかげで死にはしないだろうけど、確実に地面にめり込んで気絶すると思うし、絶対に痛いから、降参するなら今の内だよ。」
三本の柱によって、やっと支えられている。巨大な飴の拳。普通だったら誰もがこの光景に絶望を感じるだろう。だが、ここで私に一つの作戦のアイデアが降り立った。一か八か、失敗したら絶対に負けるけど、これが決まれば絶対に勝てる。
舞花「……降参?そんなのするはず無いでしょ?分からない?私達はそれなりの覚悟を持ってこの場所に立ってる。それなのに、自分の保身の為に共に優勝を誓った仲間を裏切る事なんて、するわけ無いでしょ?あんた馬鹿?」
そうやって私が煽ると、これまで涼しい顔をしていた喜人の顔が、少しだけピクッと動いた気がした。ここで私は、喜人にばれないようにこっそりと自身の足に魔力を、込め、身体強化を行う。
喜人「あぁ、そう……せっかく降参の機会を与えたのにな……ならもういいよ。じゃあね。」
そう言って喜人は巨大な飴の拳を持ち上げていた柱との接合部を切り離し、私のいる飴の牢獄へと落とす。
舞花「(しっかりタイミングを見極める!一瞬でも遅れたり早かったりしたら絶対に成功しない!見極めろ!舞花!)」
飴の拳は、どんどんと私のいる牢獄へと近付いてくる。恐怖心が沸き上がり、目を反らしたくなるが、気合いでその瞬間を見定める為に凝視する。
舞花「(今!!!)ゼログラビティ!!!」
飴の拳が牢獄に接触し、牢獄にヒビが入ったその瞬間、私は巨大な拳に魔法をかける。重力を全くの逆方向にかけたことで、その拳の速度が、ほんの少しだけ遅くなった。私は身体強化していた足で地面を蹴り、ヒビの入った牢獄を突き破る。
喜人「な!」
こんな形で反撃されると思っていなかったであろう喜人は、驚愕で一瞬体が固まる。この瞬間を待っていた。
舞花「魔力砲!!!」
自身が破った牢獄の破片が視界の端に映る。私は喜人に全力の魔力砲を叩き込んだ。喜人はそれによって、大きく後方へとぶっ飛び、重力に引っ張られて、地面へと叩きつけられた。
キング·ホスト「そこまで!審判が確認に入ります!」
キングがそう言うと、ワープしてきた審判が喜人のことを確認する。すると直ぐに結果が出た。
審判「甘雨喜人!気絶により戦闘不能!よって勝者!平泉舞花!」
その声が上がると、スタジアムは歓声に包まれた。
こんにちは皆さん!作者の柳川歩城です!いやーついに始まりましたね。高校生戦闘ヒーロー大会!第一回戦第一試合先方戦は舞花の勝利で終わりました!このまま舞花達は第一回戦を突破できるのか!皆さんどうか見届けて下さい!この小説のお気に入り登録をよろしくお願いします!それではまた、次の機会に。
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