人神

柳川歩城

文字の大きさ
17 / 20
高校生戦闘ヒーロー大会編

第13話 第三回戦?

しおりを挟む
私が控え室に戻ると、二人が私を迎え入れた。
大翔「おめでとう優美!」
舞花「やったね優美!」
優美「うん!勝てたよ!」
そんな他愛もない会話が盛り上がりながら、私達はワープ装置によってホテルへ向かう。部屋に着くと、昨日と同じように私と舞花はベッドへ倒れこみ、大翔は飲み物を用意する。大翔が出来上がった飲み物を持ってきてみんなで飲んでいる時に、私はふと気になった事を大翔に聞いた。
優美「大翔~。」
大翔「ん?優美どうした?」
優美「今日の朝フィーシーがここに来たでしょ?」
大翔「うん。」
優美「その時に大翔フィーシーに対して紅茶を振る舞ったでしょ?その時大翔はフィーシーの好きな種類の紅茶を選んだって言ってたけど、どうしてフィーシーの好きな紅茶が分かったの?」
大翔「あーあれね。意外と紅茶とかを人に振る舞って要るとその人の雰囲気とかでこの種類の紅茶が好きなんだろうなーってことが分かるようになってくるよ。」
優美「へーそんなもんなんだ~。」
大翔「そんなもんだよ。」
優美「それとあの時フィーシーが来ると分かってて準備してたみたいだけど、やっぱりそれは察し良すぎない?」
そんなことを少し笑いながら話す。
大翔「んーまああれに関しては普通に来るなって察しただけだしなー……俺神様の心読めたりして。」
大翔がいたずらっ子のような笑みを浮かべて冗談を言う。そう言えば、入学してから大翔がより元気になったような気がする。私達は楽しい談笑をして時間を潰し、明日の大会に向けて眠りに着いた。



次の日の朝目が覚める。時計に目をやると午前7時を指している。私はベッドから起きてリビング向かう。そこには朝食の準備を終えた大翔が調理器具を洗っていた。
優美「おはよ~う。」
間延びした声で大翔に起床した事を伝えると、大翔も
大翔「優美おはよう。」
と返してくる。私は舞花を起こし、着替えてテーブルに着く。今日の朝食はポトフのようだ。美味しいし温かい。私達は準備を整え控え室に向かう。控え室でアップをしていると、午前10時になった瞬間に控え室のテレビに司会者の様子が写し出された。
キング「さあ!ここまで様々な熱きバトルが繰り広げられて来ました。大会もここから後半戦。皆様!最後まで高校生達の勇姿を見届けて下さい!第二回戦を勝ち残ったのは…このチーム達だ!
チームA!
チームO!
チームN!
チームG!
ここまで勝ち残った四チーム。さあここからいったいどのチームが優勝するのか!それではここから対戦する組み合わせを決め手いきます。スタッフカモン!」
声が響くと、スタッフらしき人ががらがらと台車を押して登場する。台車の上には箱が置いてあり、そして昨日と同じくそれがキングの前へと行くと、昨日と同じやり方でキングは組み合わせを決めていった。
キング「さあ!第三回戦の組み合わせは~…これだ!」
その声と共に、画面には第三回戦の組み合わせが写し出される。
チームA対チームG
チームN対チームO

舞花「あー。次勝ったらいよいよ決勝戦か~。絶対勝つぞ!」
優美「おー!」
そう言って、私と舞花は気合いを入れる。
大翔「まあ龍騎達も残ってるからもしかしたら決勝戦は龍騎達と戦うことになるかもな。」
優美「そうだね!」
龍騎達はチームNである。もしかしたら決勝戦では龍騎達と戦うことになるかも知れない。
舞花「そういえば昨日みたいに相手の情報って集めてる感じ?」
舞花がそう言うと、大翔は途端に暗い表情になる。
大翔「その事何だけど……勿論調べた。調べたんだけど…全く情報が出なかった。」
優美「…え?」
衝撃の事実を聞いて私は固まった。"情報がない"この大会に出てる以上。その生徒については少しくらいは情報が出回っているはずだ。この大会に出ると言うことはつまり、自身の学校の代表として出ることになると言うことである。そのような生徒は通常何かしらの功績を残していることが多いため、情報が一切出ないと言うのは不自然な話である。
舞花「情報がないって…いったい…。」
舞花も気づいたようだ。私と舞花は途端に不安に襲われた。
大翔「…まあ、情報がないって言っても二人とも強い!絶対に勝てるよ!だから自身を持って!」
そう言って大翔は私達に飲み物を差し出す。それを飲むと、ふわっと茶葉の香りが広がる。どうやら緑茶のようだ。一口飲むと、私の緊張は次第にほぐれていく。私達は得体の知れない相手に挑む決意をした。
舞花「それじゃあ行ってくる!」
舞花はしっかりとした足取りでバトル会場へと向かった。

キング「さあ!この大会もいよいよ後半戦!皆さん楽しんでいますか~!」
その掛け声と共に歓声が上がる。
キング「それではいよいよ第三回戦第一試合先方戦!開幕です!まずはチームA!ここまでの戦いでは全て相手を一撃で沈めてきた期待の新星!平泉舞花~!」
その掛け声と共に舞花がバトル会場へと現れる。
キング「お次はチームG……ん?…え?……嘘ぉ!?」
チームGの説明をキングがしようとしたところで、スタッフからキングは何かを聞いた。
キング「え…えー。都合によりチームNは…」
キングが何か言おうとした時、相手のワープ装置から誰かが出てくる。皆その事に気づいたようで、スタジアムも、私達がいる控え室も静かになる。その人物はバトル会場へと上がると、私達に聞こえるように、大きな声で話し始めた。
寿美鈴「こんにちは皆さん。チームGの大将、平山寿美鈴(ひらやますみれ)でございます。今回私達のチームは諸事情により、この大会を棄権させていただきます。」
一瞬の静寂の後、彼女に対してブーイングが巻き起こる。しかし彼女はそれを全く気にしていないように、ゆっくりとした足取りで控え室に戻って行った。

大翔「なんだったんだろうね。あれ。」
私達はその後、ホテルに戻っていた。あの後第三回戦は不戦勝となり、私達は不完全燃焼だったがどうにもならず戻っていた。
優美「まっ、まあさ、次の試合では龍騎達と戦うことになるだろうから、今からしっかりと休んで明日に備えよう。」
そう私が言った後、スマホの画面を見ていた大翔の顔が驚愕の色で塗りつぶされる。
舞花「…どっ、どうした?」
舞花もそれに気づいたようで、大翔に理由を聞く。
大翔「龍騎達が……負けた…。」
その瞬間、全員の顔が驚愕の色で塗りつぶされた。










寿美鈴「…ふう。」
私は今海岸でゆっくりと沈んでいく太陽を見ていた。一定のリズムで聞こえてくる。波の音を聴きながら、空を真っ赤に染める夕陽を見ていると、今日あった事が次第に遠退いていく。
寿美鈴「…情報はあった?」
自身の背後に現れた男に言う。彼は例の大会を共に勝ち上がっていった仲間である。
???「ああ、ここ三日間調べ続けて分かった。事がある。」
寿美鈴「何?」
男は一拍置いて話す。
???「例の殺人犯はおそらく人間じゃない。あれは到底人に出せる狂気じゃないんだ。だが俺たちの目的への手がかりもあった。こいつだ。」
そうやって男は一枚の神を渡してくる。
寿美鈴「これは?」
???「あいつが持っていた爆弾を設置した位置が書かれた物だ。だがそこに確認に行っても一つの爆弾もなかった……おそらく全てに気づいて対処したものがいる。」
寿美鈴「!」
???「それに爆弾の位置も不自然だ。人を殺すなら、もっと効率のいい位置がある。この配置は目立ちはするが、人を殺すとするならば意味がない。それに爆弾の種類も書かれている。これを見るにとても常人が買えるような物じゃない。おそらく…裏にはあいつがいる。」
男がそう言うと、私は音が出るほど歯を食い縛る。
寿美鈴「…また一つ近付いた……もう少し…絶対…仮を返してやる。」










こんにちは!作者の柳川歩城です!いやー投稿遅れてすみません。何せシナリオ作りながらだと結構時間がかかってしまって。でも少しずつシナリオも完成に近付いていますので、応援よろしくお願いします!さて、今回優美達はまさかの不戦勝。不完全燃焼でホテルに戻っていましたねぇ~。決勝戦も龍騎達とは違うチームとの対戦。いったいここからどうなっていくのか、是非楽しみにしていてください!最後にこの小説のお気に入り登録とハートマーク。コメントよろしくお願いします!それではまた次の機会に。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

異世界ハズレモノ英雄譚〜無能ステータスと言われた俺が、ざまぁ見せつけながらのし上がっていくってよ!〜

mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
【週三日(月・水・金)投稿 基本12:00〜14:00】 異世界にクラスメートと共に召喚された瑛二。 『ハズレモノ』という聞いたこともない称号を得るが、その低スペックなステータスを見て、皆からハズレ称号とバカにされ、それどころか邪魔者扱いされ殺されそうに⋯⋯。 しかし、実は『超チートな称号』であることがわかった瑛二は、そこから自分をバカにした者や殺そうとした者に対して、圧倒的な力を隠しつつ、ざまぁを展開していく。 そして、そのざまぁは図らずも人類の命運を握るまでのものへと発展していくことに⋯⋯。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活

シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

処理中です...