252 / 357
潜みし脅威
異星人の過去と正体
しおりを挟む
いかに高度な文明を持とうとも、実力行使による防衛手段ができなければ敵に食い物にされ、滅びるしかないのだ。
……その現実は歴史が語っている。
倫理を知らぬ存在、それを理解しない者、破る輩、そういった連中には人の言葉など通用しないということだろう。
ましてや愛情や慈悲などとは無縁で、殺戮と破壊と闘争と力の渇望の本能しか有していない化け物には武器を持って闘うしかないのだ。
……それができなかったがために滅亡した存在は、この宇宙にどれだけいるだろうか?
彼等も、その中の一つであった。
それは、この大宇宙のどこかに存在していた。
緑が生い茂る美しい惑星。
そこには高い知性を持ったとある種族が生存しており高度な文明があった。
それを証明するかのように森林の中には、いくつもの建造物が建ち並んでいる。
しかし釣り合わない光景ではない。
まさにテクノロジーの利便性と惑星の自然の美しさを見事に調和させているようであった。
恒星のエネルギーを光学反射鏡によって効率良く収束して無制限のエネルギーを得る発電システム。
有害物質を処理する装置。
水や大気から合成食料を製造する技術。
自然災害に怯まない建造物の数々。
飛躍的に進歩した医学による病の克服と長命。
自然を配慮した高度な科学文明は、優れた形で環境保全と発展を両立させていた。
そしてその文明を築き上げた者達は平和主義の下、争いとは無縁の安定した理想郷を実現したのであった。
……しかし、その恒久的な平和と安息はいきなり終わりを告げる。
巨大な火山のごとき怪物が突然出現したのであった。
そして、惑星に住む者達は怪物を前にして為す術がなかった。防衛はおろか、闘うと言うことを知らなかったのだ。
だからこそ、まともな抵抗一つもできず蹂躙されるしかなかった。
怪物の破壊力は圧倒的だった。
その巨体は動くだけで文明の産物を破壊しつくし、溶岩のごとき灼熱は自然を焼いて大地を不毛と化させていった。
だが本当に恐るべきは直接的な破壊ではなく、怪物が噴出する黒煙であった。
見るも毒々しい煙は惑星を覆いつくし、恒星の光を遮蔽させ、環境を氷河に変えてしまったのだ。
……それによって理想郷は崩壊し、一つの文明が滅びることとなる。
「……うぅ……もう二百年も前の話になります。わたくし達の母星が滅んだのは」
自分達の文明崩壊の経緯を語る頭足類のような生き物……チャベックは触手をウネウネさせながら、右目から涙を一滴落とす。
「戦いのなんたるかも知らず、兵器開発のノウハウもなく、わたくし達は何も抵抗できずに逃げ惑うことしかできませんでした」
表情にあまり変化はないが、悲しげな甲高い声と涙が彼の無念さと悲痛さを物語っているのが分かる。
「そ……そうか」
それに対してオボロは戸惑うような返事しかできなかった。
やはりまだ今の状況を上手く理解しきれず、頭がうまく回らないのだろう。
まったく知らない訳ではないのだが、未知の領域たる宇宙だの、天上の星々に異なる文明が存在するだの、そう言った星外の物事にはあまり精通していない。
そんな状態で直に異星人と接触したのだから混乱するのも当然としか言いようがないだろう。
「……いったい……さっきから何を言っているの?」
ミアナに至っては、もはや理解不能と言ったありさまである。
国々や大陸しか知らない今の彼女に、異星文明、宇宙空間、などを把握するなど無理なことである。
「多くの同胞が死にはて、絶望の淵に立たされましたが、どうにか生き残った者達で無慣性式超光速航行機関を搭載した移民船を建造して脱出することができました……新たに移住できる場所を求めての旅立ちです。……母星を捨てる、そうするしか我々に生き延びる道はありませんでした」
故郷のことを思い返すかのように、チャベックは無数の星が輝く夜の大空を見上げる。
故郷を見捨てたことに罪悪感を抱いているのだろう。
「……出航できたのは、わたくしを含めて三十人余り。ほとんどの者達がグランドドスが行った破壊と環境の変貌により、命をおとしていきました」
するとチャベックは触手を伸ばして、それをオボロの右手に絡めてきた。
「お……おい、いきなりなんだ?」
突然のことにオボロは声をあげる。
「だからこそ、種を代表して礼を伝えたいのです。グランドドスを倒した、あなたに」
どうやらチブラスと言う種族にとって、触手を絡める行為は友好の強調を示しているようであった。
それを悟ったのか、オボロは頭を掻いて息を吐く。
「なるほど、つまりメルガロスで討伐した超獣は、お前達の故郷を潰した奴だったってわけか」
「そのとおりでございます、あなた様のおかげでございます」
そう言って、チャベックは絡めていた触手をほどいた。
オボロにとってグランドドスの討伐は、メルガロス防衛のためのものだった。
しかしチャベック達にとってそれは、母星を滅ぼした恐るべき存在を打ち倒してくれたことを意味していたのだ。
「別にそう言うつもりでやったわけじゃねぇんだがな……」
両目を輝かせて英雄視してくるチャベックに、オボロはやや戸惑った様子を見せる。
……そもそも、目まぐるしく移り変わる状況、未知との接触、それについていくだけでも精一杯なのだ。
ありがたく思われるのも、英雄視されるのも、けして悪い気分ではないが、得体の知れない者達にいきなりそう言い寄られても困惑してしまう。
一旦落ち着きたいものであった。
「ですが、まだ終わりではありません。わたくし達の故郷を滅ぼした超獣は倒されましたが、まだこのアズマ銀河系には天文学的な数の魔獣や超獣が存在しているのです」
チャベックは振り返って、ゴドルザーの回収に当たる作業員や周囲を見回る警備員達に視線をむけた。
その全員が多種多様な姿をしている。
丁度、サーチライトで照らされている魔獣の胴体にワイヤーがくくりつけられる作業が行われていた。
どうやら二隻の揚陸艇で空輸するようである。
「彼等もまた、わたくしと同じく故郷を失った方々なのです」
「……ところでだ」
しかし、ここでついに痺れ切らしたのだろう。
オボロは立ち上がると、チャベックと同じように回収作業の様子を見つめて口を開いた。
「結局のところ、お前達は何なんだ? ひとまずお前達がこの星の種族じゃねぇ、と言うことは理解できた。んで魔獣や超獣どもに故郷を滅ぼされたことも。そんな奴等が徒党を組んで何をしようとしてるだ」
するとチャベックは、またオボロに向きなおって触手をくねらせた。
「そう言えば、まだお伝えしていませんでしたね。わたくし達は、この大宇宙で跋扈する魔獣や超獣達に対抗するために発足された組織『アズマ銀河連合軍』の構成員なのです。数多の異星種が集い、戦力の派遣、兵器や装備の開発、物資の調達を行っております」
そして、また作業場の方へと目を移した。
「わたくし達が新天地を求めて放浪していたとき、偶然にもこの恒星系にたどり着きました。そして組織の創設者にして司令官である、あのお方が手を差し伸べてくれたのです」
……その現実は歴史が語っている。
倫理を知らぬ存在、それを理解しない者、破る輩、そういった連中には人の言葉など通用しないということだろう。
ましてや愛情や慈悲などとは無縁で、殺戮と破壊と闘争と力の渇望の本能しか有していない化け物には武器を持って闘うしかないのだ。
……それができなかったがために滅亡した存在は、この宇宙にどれだけいるだろうか?
彼等も、その中の一つであった。
それは、この大宇宙のどこかに存在していた。
緑が生い茂る美しい惑星。
そこには高い知性を持ったとある種族が生存しており高度な文明があった。
それを証明するかのように森林の中には、いくつもの建造物が建ち並んでいる。
しかし釣り合わない光景ではない。
まさにテクノロジーの利便性と惑星の自然の美しさを見事に調和させているようであった。
恒星のエネルギーを光学反射鏡によって効率良く収束して無制限のエネルギーを得る発電システム。
有害物質を処理する装置。
水や大気から合成食料を製造する技術。
自然災害に怯まない建造物の数々。
飛躍的に進歩した医学による病の克服と長命。
自然を配慮した高度な科学文明は、優れた形で環境保全と発展を両立させていた。
そしてその文明を築き上げた者達は平和主義の下、争いとは無縁の安定した理想郷を実現したのであった。
……しかし、その恒久的な平和と安息はいきなり終わりを告げる。
巨大な火山のごとき怪物が突然出現したのであった。
そして、惑星に住む者達は怪物を前にして為す術がなかった。防衛はおろか、闘うと言うことを知らなかったのだ。
だからこそ、まともな抵抗一つもできず蹂躙されるしかなかった。
怪物の破壊力は圧倒的だった。
その巨体は動くだけで文明の産物を破壊しつくし、溶岩のごとき灼熱は自然を焼いて大地を不毛と化させていった。
だが本当に恐るべきは直接的な破壊ではなく、怪物が噴出する黒煙であった。
見るも毒々しい煙は惑星を覆いつくし、恒星の光を遮蔽させ、環境を氷河に変えてしまったのだ。
……それによって理想郷は崩壊し、一つの文明が滅びることとなる。
「……うぅ……もう二百年も前の話になります。わたくし達の母星が滅んだのは」
自分達の文明崩壊の経緯を語る頭足類のような生き物……チャベックは触手をウネウネさせながら、右目から涙を一滴落とす。
「戦いのなんたるかも知らず、兵器開発のノウハウもなく、わたくし達は何も抵抗できずに逃げ惑うことしかできませんでした」
表情にあまり変化はないが、悲しげな甲高い声と涙が彼の無念さと悲痛さを物語っているのが分かる。
「そ……そうか」
それに対してオボロは戸惑うような返事しかできなかった。
やはりまだ今の状況を上手く理解しきれず、頭がうまく回らないのだろう。
まったく知らない訳ではないのだが、未知の領域たる宇宙だの、天上の星々に異なる文明が存在するだの、そう言った星外の物事にはあまり精通していない。
そんな状態で直に異星人と接触したのだから混乱するのも当然としか言いようがないだろう。
「……いったい……さっきから何を言っているの?」
ミアナに至っては、もはや理解不能と言ったありさまである。
国々や大陸しか知らない今の彼女に、異星文明、宇宙空間、などを把握するなど無理なことである。
「多くの同胞が死にはて、絶望の淵に立たされましたが、どうにか生き残った者達で無慣性式超光速航行機関を搭載した移民船を建造して脱出することができました……新たに移住できる場所を求めての旅立ちです。……母星を捨てる、そうするしか我々に生き延びる道はありませんでした」
故郷のことを思い返すかのように、チャベックは無数の星が輝く夜の大空を見上げる。
故郷を見捨てたことに罪悪感を抱いているのだろう。
「……出航できたのは、わたくしを含めて三十人余り。ほとんどの者達がグランドドスが行った破壊と環境の変貌により、命をおとしていきました」
するとチャベックは触手を伸ばして、それをオボロの右手に絡めてきた。
「お……おい、いきなりなんだ?」
突然のことにオボロは声をあげる。
「だからこそ、種を代表して礼を伝えたいのです。グランドドスを倒した、あなたに」
どうやらチブラスと言う種族にとって、触手を絡める行為は友好の強調を示しているようであった。
それを悟ったのか、オボロは頭を掻いて息を吐く。
「なるほど、つまりメルガロスで討伐した超獣は、お前達の故郷を潰した奴だったってわけか」
「そのとおりでございます、あなた様のおかげでございます」
そう言って、チャベックは絡めていた触手をほどいた。
オボロにとってグランドドスの討伐は、メルガロス防衛のためのものだった。
しかしチャベック達にとってそれは、母星を滅ぼした恐るべき存在を打ち倒してくれたことを意味していたのだ。
「別にそう言うつもりでやったわけじゃねぇんだがな……」
両目を輝かせて英雄視してくるチャベックに、オボロはやや戸惑った様子を見せる。
……そもそも、目まぐるしく移り変わる状況、未知との接触、それについていくだけでも精一杯なのだ。
ありがたく思われるのも、英雄視されるのも、けして悪い気分ではないが、得体の知れない者達にいきなりそう言い寄られても困惑してしまう。
一旦落ち着きたいものであった。
「ですが、まだ終わりではありません。わたくし達の故郷を滅ぼした超獣は倒されましたが、まだこのアズマ銀河系には天文学的な数の魔獣や超獣が存在しているのです」
チャベックは振り返って、ゴドルザーの回収に当たる作業員や周囲を見回る警備員達に視線をむけた。
その全員が多種多様な姿をしている。
丁度、サーチライトで照らされている魔獣の胴体にワイヤーがくくりつけられる作業が行われていた。
どうやら二隻の揚陸艇で空輸するようである。
「彼等もまた、わたくしと同じく故郷を失った方々なのです」
「……ところでだ」
しかし、ここでついに痺れ切らしたのだろう。
オボロは立ち上がると、チャベックと同じように回収作業の様子を見つめて口を開いた。
「結局のところ、お前達は何なんだ? ひとまずお前達がこの星の種族じゃねぇ、と言うことは理解できた。んで魔獣や超獣どもに故郷を滅ぼされたことも。そんな奴等が徒党を組んで何をしようとしてるだ」
するとチャベックは、またオボロに向きなおって触手をくねらせた。
「そう言えば、まだお伝えしていませんでしたね。わたくし達は、この大宇宙で跋扈する魔獣や超獣達に対抗するために発足された組織『アズマ銀河連合軍』の構成員なのです。数多の異星種が集い、戦力の派遣、兵器や装備の開発、物資の調達を行っております」
そして、また作業場の方へと目を移した。
「わたくし達が新天地を求めて放浪していたとき、偶然にもこの恒星系にたどり着きました。そして組織の創設者にして司令官である、あのお方が手を差し伸べてくれたのです」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活
髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。
しかし神は彼を見捨てていなかった。
そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。
これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる