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第10話 心という名の、最難関バグ
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バルコニーの夜風が、私の熱くなった頬を撫でていく。
私の問いかけに、レオンハルト様はすぐには答えなかった。その沈黙は、まるで星々の瞬きのように、長く、そして静かだった。
彼が私をどう思っているのか、値踏みするように言葉を選んでいるのか――そんな浅はかな考えが、私の心をよぎる。
やがて、彼は夜の闇に溶けるような、静かな声で言った。
「……誰かと踊りたいと、思ったことはありません」
その言葉に、私の胸が、ちくりと痛んだ。
やはり、そうか。彼にとって、私はただの任務対象。私の仕掛けるゲームなど、彼にとっては取るに足らないこと……。
私が失望に唇を噛んだ、その時だった。
彼は、言葉を続けた。
「私の務めは、皆が心から楽しみ、踊るための平和を守ること。誰かの幸福な時間、その礎となることこそが、私の喜びであり、誇りですので」
「……え」
彼は、私を見ていなかった。
その視線は、学園の向こう、王都の灯りが広がる地平線の果てへと向けられていた。
「ですから、アイナ嬢。あなたが夜会で、心から楽しんで踊ってくださること。それこそが、私にとって何よりの褒賞となります」
それは、完璧な答えだった。
監視役としての職務を逸脱せず、騎士としての忠誠を示し、そして――その言葉の裏には、あまりにも深く、あまりにも気高い自己犠牲の精神が横たわっていた。
私の仕掛けた、子供じみたゲーム。
彼を揺さぶり、「ルール」を壊してやろうという、私の浅はかな計画。
そのすべてが、彼のこの一言の前に、塵のように吹き飛んでしまった。
私は、何も言えなかった。
彼の魂の在り方があまりに気高く、美しくて、自分のちっぽけさが恥ずかしかった。
「……おやすみなさい、サー・ナイト」
かろうじてそれだけを告げ、私は部屋へと逃げ込んだ。
扉が閉まる直前、彼が静かに一礼したのが、視界の端に映った。
†
その夜、私は眠れなかった。
ベッドの中で、何度も彼の言葉を反芻する。
『あなたが楽しんでくださることが、褒賞となる』
そんなことを言われて、どうして、断罪のための計画を進められるというのだろう。
机の上に広げた、私のRTAチャート。
そこには、「夜会で王子の嫉妬を煽り、ヒロインとの対立を激化させる」という、無慈悲な文字列が並んでいる。
これが、この世界をクリアするための「最適解」。
だが、今の私には、それがひどく醜悪で、間違ったものに思えた。
(違う……)
彼は、ゲームのNPCなんかじゃない。
バグに苦しみながらも、自分の役割を、誇りを、守ろうとしている、一人の人間だ。
そんな彼が守ろうとしているものを、私が壊していいはずがない。
(でも、じゃあ、どうすれば……?)
彼を救うには、断罪イベントを起こすしかない。
断罪イベントを起こすには、彼の心を裏切るしかない。
矛盾。袋小路。
このゲームには、誰も傷つけずにハッピーエンドにたどり着くルートなんて、用意されていないのだ。
†
数日後、私はアルバート殿下に、ダンスの練習のため、学園のレッスンホールへと呼び出された。
巨大な鏡張りのホールには、私と王子、そしてダンスの指南役の教師しかいない。
……もちろん、部屋の隅には、壁の装飾と一体化したように、レオンハルト様が控えているが。
「さあ、アイナ! 私のリードに身を任せるがいい! 我々のステップは、歴史に語り継がれる恋の物語となるだろう!」
「ええ、殿下……お手柔らかにお願いしますわ」
ワルツの音楽が流れ出す。
アルバート王子のリードは、驚くほど自己中心的で、情熱的すぎて、とにかく踊りにくかった。
私は、彼の言葉に適当に相槌をうちながら、必死にステップを合わせる。
鏡に映る自分の顔が、ひどく強張っているのが分かった。
笑えていない。
楽しくない。少しも。
そして、鏡越しに、見てしまう。
部屋の隅に立つ、彼の姿を。
彼は、どんな気持ちで、私と王子が踊るのを見ているのだろう。
その無表情の仮面の下で、何を考えているのだろう。
「アイナ! もっと力を抜いて! 君の身体が、まるで鎧のように固いぞ!」
王子の声で、はっと我に返る。
その瞬間、私の足が、複雑なステップにもつれた。
「きゃっ!」
身体が、ぐらりと傾く。
「おっと!」と、王子が慌てて手を伸ばすが、間に合わない。
床に倒れ込む――そう覚悟した、瞬間だった。
ぐいっ、と。
背後から伸びてきた力強い腕が、私の身体を、いとも容易く支え起こした。
私の背中は、固く、そして安心感のある胸板に、すっぽりと収まっていた。
「……大丈夫ですか、アイナ嬢」
耳元で、彼の低い声が響く。
振り向くと、そこには、職務を忘れて私を支える、騎士の顔があった。
アルバート王子が、能天気に手を叩いた。
「おお、見事だ、サー・ナイト! さすがは私の騎士だ!」
違う。
違う、殿下。
あなたの騎士は今、勅命に背いて、私に触れている。
レオンハルト様は、はっとしたように私から身体を離すと、また音もなく部屋の隅へと戻っていった。
しかし、私の背中には、彼の腕の感触と、胸板の固さが、まるで烙印のように、熱く残っていた。
私は、ホールの真ん中で、呆然と立ち尽くす。
(ああ、もう)
心の中で、何かが、ぷつりと切れる音がした。
(RTAなんて、知らない)
(最適解なんて、どうでもいい)
私は、鏡に映る自分自身と、そして、その背後に立つ、騎士の姿を見つめた。
そして、たった一つ、新しい目標を、心に決めた。
(夜会で、一曲。たった一曲でいい)
――何があっても、あなたの手を取って、踊ってみせる。
それは、ゲームクリアとは程遠い、あまりにも個人的で、愚かで、そして、どうしようもなく切実な、私の新しいルートだった。
私の問いかけに、レオンハルト様はすぐには答えなかった。その沈黙は、まるで星々の瞬きのように、長く、そして静かだった。
彼が私をどう思っているのか、値踏みするように言葉を選んでいるのか――そんな浅はかな考えが、私の心をよぎる。
やがて、彼は夜の闇に溶けるような、静かな声で言った。
「……誰かと踊りたいと、思ったことはありません」
その言葉に、私の胸が、ちくりと痛んだ。
やはり、そうか。彼にとって、私はただの任務対象。私の仕掛けるゲームなど、彼にとっては取るに足らないこと……。
私が失望に唇を噛んだ、その時だった。
彼は、言葉を続けた。
「私の務めは、皆が心から楽しみ、踊るための平和を守ること。誰かの幸福な時間、その礎となることこそが、私の喜びであり、誇りですので」
「……え」
彼は、私を見ていなかった。
その視線は、学園の向こう、王都の灯りが広がる地平線の果てへと向けられていた。
「ですから、アイナ嬢。あなたが夜会で、心から楽しんで踊ってくださること。それこそが、私にとって何よりの褒賞となります」
それは、完璧な答えだった。
監視役としての職務を逸脱せず、騎士としての忠誠を示し、そして――その言葉の裏には、あまりにも深く、あまりにも気高い自己犠牲の精神が横たわっていた。
私の仕掛けた、子供じみたゲーム。
彼を揺さぶり、「ルール」を壊してやろうという、私の浅はかな計画。
そのすべてが、彼のこの一言の前に、塵のように吹き飛んでしまった。
私は、何も言えなかった。
彼の魂の在り方があまりに気高く、美しくて、自分のちっぽけさが恥ずかしかった。
「……おやすみなさい、サー・ナイト」
かろうじてそれだけを告げ、私は部屋へと逃げ込んだ。
扉が閉まる直前、彼が静かに一礼したのが、視界の端に映った。
†
その夜、私は眠れなかった。
ベッドの中で、何度も彼の言葉を反芻する。
『あなたが楽しんでくださることが、褒賞となる』
そんなことを言われて、どうして、断罪のための計画を進められるというのだろう。
机の上に広げた、私のRTAチャート。
そこには、「夜会で王子の嫉妬を煽り、ヒロインとの対立を激化させる」という、無慈悲な文字列が並んでいる。
これが、この世界をクリアするための「最適解」。
だが、今の私には、それがひどく醜悪で、間違ったものに思えた。
(違う……)
彼は、ゲームのNPCなんかじゃない。
バグに苦しみながらも、自分の役割を、誇りを、守ろうとしている、一人の人間だ。
そんな彼が守ろうとしているものを、私が壊していいはずがない。
(でも、じゃあ、どうすれば……?)
彼を救うには、断罪イベントを起こすしかない。
断罪イベントを起こすには、彼の心を裏切るしかない。
矛盾。袋小路。
このゲームには、誰も傷つけずにハッピーエンドにたどり着くルートなんて、用意されていないのだ。
†
数日後、私はアルバート殿下に、ダンスの練習のため、学園のレッスンホールへと呼び出された。
巨大な鏡張りのホールには、私と王子、そしてダンスの指南役の教師しかいない。
……もちろん、部屋の隅には、壁の装飾と一体化したように、レオンハルト様が控えているが。
「さあ、アイナ! 私のリードに身を任せるがいい! 我々のステップは、歴史に語り継がれる恋の物語となるだろう!」
「ええ、殿下……お手柔らかにお願いしますわ」
ワルツの音楽が流れ出す。
アルバート王子のリードは、驚くほど自己中心的で、情熱的すぎて、とにかく踊りにくかった。
私は、彼の言葉に適当に相槌をうちながら、必死にステップを合わせる。
鏡に映る自分の顔が、ひどく強張っているのが分かった。
笑えていない。
楽しくない。少しも。
そして、鏡越しに、見てしまう。
部屋の隅に立つ、彼の姿を。
彼は、どんな気持ちで、私と王子が踊るのを見ているのだろう。
その無表情の仮面の下で、何を考えているのだろう。
「アイナ! もっと力を抜いて! 君の身体が、まるで鎧のように固いぞ!」
王子の声で、はっと我に返る。
その瞬間、私の足が、複雑なステップにもつれた。
「きゃっ!」
身体が、ぐらりと傾く。
「おっと!」と、王子が慌てて手を伸ばすが、間に合わない。
床に倒れ込む――そう覚悟した、瞬間だった。
ぐいっ、と。
背後から伸びてきた力強い腕が、私の身体を、いとも容易く支え起こした。
私の背中は、固く、そして安心感のある胸板に、すっぽりと収まっていた。
「……大丈夫ですか、アイナ嬢」
耳元で、彼の低い声が響く。
振り向くと、そこには、職務を忘れて私を支える、騎士の顔があった。
アルバート王子が、能天気に手を叩いた。
「おお、見事だ、サー・ナイト! さすがは私の騎士だ!」
違う。
違う、殿下。
あなたの騎士は今、勅命に背いて、私に触れている。
レオンハルト様は、はっとしたように私から身体を離すと、また音もなく部屋の隅へと戻っていった。
しかし、私の背中には、彼の腕の感触と、胸板の固さが、まるで烙印のように、熱く残っていた。
私は、ホールの真ん中で、呆然と立ち尽くす。
(ああ、もう)
心の中で、何かが、ぷつりと切れる音がした。
(RTAなんて、知らない)
(最適解なんて、どうでもいい)
私は、鏡に映る自分自身と、そして、その背後に立つ、騎士の姿を見つめた。
そして、たった一つ、新しい目標を、心に決めた。
(夜会で、一曲。たった一曲でいい)
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