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第42話 図書室の誘惑と、覚悟の天秤
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フードの「主」様から、出発までの間、この隠れ家の図書室を自由に使ってよいという、夢のようなお許しを頂いたわたくしは、レオンハルト様に支えられるのももどかしく、喜び勇んでその場所へと向かった。まさか、この人生最大の受難の真っ只中で、このような僥倖に巡り合えるとは! これまでの苦労(主にカイエン隊長の理不尽な扱いや、お風呂に入れない日々のことですが)も、この瞬間のためにあったのかもしれない、とすら思えてくる。
案内された図書室は、想像していたよりもずっと……ずっと、素晴らしかった!
壁一面どころか、天井近くまで届く巨大な書架が何列も並び、そこには古今東西のあらゆる分野の本が、まるで知識の宝石のようにぎっしりと詰まっている。革装丁の重厚な歴史書、美しい挿絵の入った植物図鑑、難解そうな魔法理論の専門書、そして、わたくしの大好物である、ハラハラドキドキの冒険譚や、胸ときめく恋愛小説まで! 部屋の中央には、ふかふかのビロード張りの長椅子が置かれ、その隣には、飲み物でも置くためであろうか、小さな円卓まで用意されている。窓からは柔らかな陽光が差し込み、室内に漂うのは、古い紙とインク、そして微かなカビの香りが混じり合った、あの懐かしくも心地よい、芳醇な香り……!
「あ……ああ……!」
私は、感極まって言葉を失い、ただその光景をうっとりと見つめるばかり。まるで、砂漠でオアシスを発見した旅人のような、あるいは、長年探し求めていた幻の稀覯書をついに手に入れた収集家のような、そんな至福の表情を浮かべていたに違いない。
「ミレイユ司書……? 大丈夫ですか? その……あまりの喜びに、卒倒などなさらないでくださいね?」
背後から、レオンハルト様の若干呆れたような、それでいてどこか微笑ましげな声が聞こえる。しかし、今の私の耳には、彼の言葉よりも、この甘美な本の囁きの方が、よほど鮮明に届いていた。
「だ、大丈夫ですわ、レオンハルト様! 大丈夫どころか、わたくし、今、人生で最高に幸せかもしれませんわ! 見てくださいまし、この素晴らしい蔵書の数々を! まるで、知識の海に溺れてしまいそうですわ!」
私は、目をキラキラと輝かせ、書架から書架へと、まるで蜜を求める蝶のように飛び移る。背表紙を指でなぞり、時折、一冊を手に取っては、その重みと紙の質感を確かめる。ああ、この感触、この匂い……! これこそが、わたくしの生きる意味、わたくしの魂の糧!
「さあ、まずは何から読みましょうか! あの、水晶で見た『記憶』のことも気になりますけれど、今はまず、この素晴らしい現実を楽しまなくては! そうですわね、まずは軽めの恋愛小説で、疲れた心を癒やすのがよろしいかしら? それとも、いっそ重厚な歴史大作に挑戦して、この世界の成り立ちについて深く……」
私が、どの本からこの至福の読書タイムを開始すべきか、真剣に、そして嬉々として悩み始めた、まさにその時だった。
「ミレイユ司書」
レオンハルト様が、少し改まった口調で私を呼んだ。その声には、先ほどまでの微笑ましげな響きはなく、どこか真剣な、そしてわずかな戸惑いのようなものが感じられた。
「……はい? なんですの、レオンハルト様? もしかして、レオンハルト様もお読みになりたい本がございましたか? どうぞ、ご遠慮なく! この素晴らしい図書室は、わたくしたちの共有財産ですわ!」
私は、ご機嫌でそう答えたが、レオンハルト様の表情は晴れない。彼は、どこか言いにくそうに、しかし意を決したように口を開いた。
「……先ほどの、『主』様とのお話……そして、ミレイユ司書のその『覚悟』……。本当に、よろしいのですか?」
その問いかけは、私の浮かれきっていた心を、一瞬にして現実へと引き戻した。そうだわ……わたくしは、あの「主」様に、この先の困難な道を進むと、啖呵を切ってしまったばかりだった。
「……各地の『聖域』を巡り、失われた『知識』を集める……。それは、おそらく、我々が想像する以上に過酷な旅になるでしょう。カイエン殿もいない今、私一人で、貴女を完全にお守りできるか……正直、自信があるとは言えません」
レオンハルト様の言葉は、彼の騎士としての誠実さと、そして私への深い懸念に満ちていた。その真摯な眼差しに、私は胸が締め付けられるような思いがした。
「……レオンハルト様……」
「もちろん、一度口にした言葉を違えるつもりは毛頭ございません! ミレイユ司書がその道を選ばれるのなら、私は命に代えても貴女をお守りします! ですが……もし、貴女が本当に望むのが、静かで安全な場所での読書生活なのであれば……『主』様は、それも許容すると仰っていました。今ならまだ……引き返すことも……」
彼の言葉は、私の心の最も柔らかい部分を的確に突いてきた。そうだ……わたくしは、ただ、静かに本を読んでいたかっただけなのだ。この素晴らしい図書室で、誰にも邪魔されずに、心ゆくまで物語の世界に浸っていたかった……。
私の心は、再び大きく揺れ始めた。甘美な読書生活への誘惑と、あの水晶で見た「記憶」の衝撃、そして、自ら口にした「覚悟」という言葉の重み。それらが、天秤の上で激しくせめぎ合う。
(……わたくしは……どうしたいのかしら……?)
目の前には、選び抜かれたであろう素晴らしい本が並ぶ書架。そして、その向こうには、まだ見ぬ「聖域」と、そこに隠された「物語」が待っている。どちらも、今の私にとっては、抗いがたい魅力を持っている。
私は、そっと一冊の本を手に取った。それは、分厚い革装丁の、いかにも曰く付きといった雰囲気の古書だった。表紙には、かすれて読めないものの、何か重要なタイトルが刻まれているのだろう。
(……この本の中には、きっと、わたくしの知らない、素晴らしい物語が詰まっているに違いないわ。でも……あの『記憶』の物語は、この本の中には書かれていない……わたくし自身が、その目で確かめなければ、その結末を知ることはできない……)
私は、しばらくの間、その古書を胸に抱きしめ、目を閉じていた。レオンハルト様は、そんな私を、何も言わずに、ただ静かに見守ってくれている。
やがて、私はゆっくりと目を開けた。そして、手にしていた古書を、名残惜しそうに、しかし確かな手つきで、書架へと戻した。
「……ありがとうございます、レオンハルト様。貴方様のそのお心遣い、本当に嬉しゅうございますわ」
私は、彼に向き直り、穏やかな、しかしどこか吹っ切れたような微笑みを浮かべた。
「ですが……わたくし、やはり、行くことにいたしますわ。この素晴らしい図書室は、またいつか……全ての『物語』を読み終えた後に、改めてゆっくりと堪能させていただくことにいたします」
私の言葉に、レオンハルト様は驚いたような、それでいてどこか安堵したような、複雑な表情を浮かべた。
「……よろしいのですか? 本当に?」
「ええ」
私は、力強く頷いた。
「わたくし、気づいてしまいましたの。どんなに素晴らしい本でも、ただ読むだけでは、本当の意味でその物語を理解したことにはならないのかもしれない、と。わたくし自身の足で歩き、わたくし自身の目で見て、そして、わたくし自身の心で感じてこそ……初めて、その物語は、わたくしだけの、かけがえのないものになるのかもしれませんわ」
それは、これまでの私からは考えられないような、どこか達観したような言葉だった。自分でも、少し気恥ずかしいくらいだ。
「それに……」
私は、悪戯っぽく片目をつぶって見せた。
「もしこの先に、もっともっと大きな、そしてもっともっと素晴らしい図書室が待っているとしたら……それを確かめない手はございませんでしょう?」
私の、どこまでも変わらぬ本への渇望。レオンハルト様は、その言葉に、ついに堪えきれなくなったように、大きな声で笑い出した。
「ははは! やはり、貴女という方は……! 承知いたしました、ミレイユ司書! その素晴らしい冒険の結末を、そして、その先にあるであろう究極の図書室を、このレオンハルト、必ずや貴女と共に見届けさせていただきますぞ!」
彼の快活な笑い声が、静かな図書室に響き渡る。私の心にあった最後の迷いは、その笑い声と共に、どこかへ消え去っていた。
覚悟は、決まった。
この先に何が待ち受けていようとも、私は、私の「物語」を、最後まで読み通すのだ。
そして、願わくば……その物語の最後には、最高のハッピーエンドと、最高の読書環境が待っていますように!
案内された図書室は、想像していたよりもずっと……ずっと、素晴らしかった!
壁一面どころか、天井近くまで届く巨大な書架が何列も並び、そこには古今東西のあらゆる分野の本が、まるで知識の宝石のようにぎっしりと詰まっている。革装丁の重厚な歴史書、美しい挿絵の入った植物図鑑、難解そうな魔法理論の専門書、そして、わたくしの大好物である、ハラハラドキドキの冒険譚や、胸ときめく恋愛小説まで! 部屋の中央には、ふかふかのビロード張りの長椅子が置かれ、その隣には、飲み物でも置くためであろうか、小さな円卓まで用意されている。窓からは柔らかな陽光が差し込み、室内に漂うのは、古い紙とインク、そして微かなカビの香りが混じり合った、あの懐かしくも心地よい、芳醇な香り……!
「あ……ああ……!」
私は、感極まって言葉を失い、ただその光景をうっとりと見つめるばかり。まるで、砂漠でオアシスを発見した旅人のような、あるいは、長年探し求めていた幻の稀覯書をついに手に入れた収集家のような、そんな至福の表情を浮かべていたに違いない。
「ミレイユ司書……? 大丈夫ですか? その……あまりの喜びに、卒倒などなさらないでくださいね?」
背後から、レオンハルト様の若干呆れたような、それでいてどこか微笑ましげな声が聞こえる。しかし、今の私の耳には、彼の言葉よりも、この甘美な本の囁きの方が、よほど鮮明に届いていた。
「だ、大丈夫ですわ、レオンハルト様! 大丈夫どころか、わたくし、今、人生で最高に幸せかもしれませんわ! 見てくださいまし、この素晴らしい蔵書の数々を! まるで、知識の海に溺れてしまいそうですわ!」
私は、目をキラキラと輝かせ、書架から書架へと、まるで蜜を求める蝶のように飛び移る。背表紙を指でなぞり、時折、一冊を手に取っては、その重みと紙の質感を確かめる。ああ、この感触、この匂い……! これこそが、わたくしの生きる意味、わたくしの魂の糧!
「さあ、まずは何から読みましょうか! あの、水晶で見た『記憶』のことも気になりますけれど、今はまず、この素晴らしい現実を楽しまなくては! そうですわね、まずは軽めの恋愛小説で、疲れた心を癒やすのがよろしいかしら? それとも、いっそ重厚な歴史大作に挑戦して、この世界の成り立ちについて深く……」
私が、どの本からこの至福の読書タイムを開始すべきか、真剣に、そして嬉々として悩み始めた、まさにその時だった。
「ミレイユ司書」
レオンハルト様が、少し改まった口調で私を呼んだ。その声には、先ほどまでの微笑ましげな響きはなく、どこか真剣な、そしてわずかな戸惑いのようなものが感じられた。
「……はい? なんですの、レオンハルト様? もしかして、レオンハルト様もお読みになりたい本がございましたか? どうぞ、ご遠慮なく! この素晴らしい図書室は、わたくしたちの共有財産ですわ!」
私は、ご機嫌でそう答えたが、レオンハルト様の表情は晴れない。彼は、どこか言いにくそうに、しかし意を決したように口を開いた。
「……先ほどの、『主』様とのお話……そして、ミレイユ司書のその『覚悟』……。本当に、よろしいのですか?」
その問いかけは、私の浮かれきっていた心を、一瞬にして現実へと引き戻した。そうだわ……わたくしは、あの「主」様に、この先の困難な道を進むと、啖呵を切ってしまったばかりだった。
「……各地の『聖域』を巡り、失われた『知識』を集める……。それは、おそらく、我々が想像する以上に過酷な旅になるでしょう。カイエン殿もいない今、私一人で、貴女を完全にお守りできるか……正直、自信があるとは言えません」
レオンハルト様の言葉は、彼の騎士としての誠実さと、そして私への深い懸念に満ちていた。その真摯な眼差しに、私は胸が締め付けられるような思いがした。
「……レオンハルト様……」
「もちろん、一度口にした言葉を違えるつもりは毛頭ございません! ミレイユ司書がその道を選ばれるのなら、私は命に代えても貴女をお守りします! ですが……もし、貴女が本当に望むのが、静かで安全な場所での読書生活なのであれば……『主』様は、それも許容すると仰っていました。今ならまだ……引き返すことも……」
彼の言葉は、私の心の最も柔らかい部分を的確に突いてきた。そうだ……わたくしは、ただ、静かに本を読んでいたかっただけなのだ。この素晴らしい図書室で、誰にも邪魔されずに、心ゆくまで物語の世界に浸っていたかった……。
私の心は、再び大きく揺れ始めた。甘美な読書生活への誘惑と、あの水晶で見た「記憶」の衝撃、そして、自ら口にした「覚悟」という言葉の重み。それらが、天秤の上で激しくせめぎ合う。
(……わたくしは……どうしたいのかしら……?)
目の前には、選び抜かれたであろう素晴らしい本が並ぶ書架。そして、その向こうには、まだ見ぬ「聖域」と、そこに隠された「物語」が待っている。どちらも、今の私にとっては、抗いがたい魅力を持っている。
私は、そっと一冊の本を手に取った。それは、分厚い革装丁の、いかにも曰く付きといった雰囲気の古書だった。表紙には、かすれて読めないものの、何か重要なタイトルが刻まれているのだろう。
(……この本の中には、きっと、わたくしの知らない、素晴らしい物語が詰まっているに違いないわ。でも……あの『記憶』の物語は、この本の中には書かれていない……わたくし自身が、その目で確かめなければ、その結末を知ることはできない……)
私は、しばらくの間、その古書を胸に抱きしめ、目を閉じていた。レオンハルト様は、そんな私を、何も言わずに、ただ静かに見守ってくれている。
やがて、私はゆっくりと目を開けた。そして、手にしていた古書を、名残惜しそうに、しかし確かな手つきで、書架へと戻した。
「……ありがとうございます、レオンハルト様。貴方様のそのお心遣い、本当に嬉しゅうございますわ」
私は、彼に向き直り、穏やかな、しかしどこか吹っ切れたような微笑みを浮かべた。
「ですが……わたくし、やはり、行くことにいたしますわ。この素晴らしい図書室は、またいつか……全ての『物語』を読み終えた後に、改めてゆっくりと堪能させていただくことにいたします」
私の言葉に、レオンハルト様は驚いたような、それでいてどこか安堵したような、複雑な表情を浮かべた。
「……よろしいのですか? 本当に?」
「ええ」
私は、力強く頷いた。
「わたくし、気づいてしまいましたの。どんなに素晴らしい本でも、ただ読むだけでは、本当の意味でその物語を理解したことにはならないのかもしれない、と。わたくし自身の足で歩き、わたくし自身の目で見て、そして、わたくし自身の心で感じてこそ……初めて、その物語は、わたくしだけの、かけがえのないものになるのかもしれませんわ」
それは、これまでの私からは考えられないような、どこか達観したような言葉だった。自分でも、少し気恥ずかしいくらいだ。
「それに……」
私は、悪戯っぽく片目をつぶって見せた。
「もしこの先に、もっともっと大きな、そしてもっともっと素晴らしい図書室が待っているとしたら……それを確かめない手はございませんでしょう?」
私の、どこまでも変わらぬ本への渇望。レオンハルト様は、その言葉に、ついに堪えきれなくなったように、大きな声で笑い出した。
「ははは! やはり、貴女という方は……! 承知いたしました、ミレイユ司書! その素晴らしい冒険の結末を、そして、その先にあるであろう究極の図書室を、このレオンハルト、必ずや貴女と共に見届けさせていただきますぞ!」
彼の快活な笑い声が、静かな図書室に響き渡る。私の心にあった最後の迷いは、その笑い声と共に、どこかへ消え去っていた。
覚悟は、決まった。
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