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夜の王都は、まるで嵐の前の静けさのように不穏だった。
穢れの瘴気は表面上は沈静化しているものの、空気の奥に残る冷たいざらつきが消えない。
神官たちはそれを“闇の残滓”と呼び、再び災厄が起こる前兆だと恐れていた。
私は聖殿の回廊を歩いていた。
足元を照らす青白い光が、夜の石畳に淡く反射する。
「……リリアナ、まだ起きていたのか」
背後から、低く柔らかな声。
振り返ると、セイラン殿下が立っていた。
白銀の髪が月明かりを受け、まるで光そのもののように輝いている。
「殿下こそ。お休みになられた方がいいのでは?」
「眠れぬのだ。貴女のことが気にかかってな」
「……からかっておられるのですか?」
「からかいなら、もっと甘い言葉を使う」
軽く笑う彼の声音に、思わず胸が高鳴る。
この人は、本当にずるい。
どんな言葉も、まるで詩のように響いてしまうのだから。
セイランは私の手を取り、回廊の先へと導いた。
そこには、聖殿の塔を一望できる高台があった。
夜風が吹き抜け、遠くの灯が星のように瞬いている。
「……綺麗」
「王都も、こうして見ると穏やかだな。
けれど、地の底では何かが蠢いている。貴女も感じているだろう?」
「ええ。……闇の核が、まだ完全には消えていません」
私の聖力でも完全に浄化できなかった。
残滓は、まるで何かを待っているかのように深く潜んでいる。
「それが再び目覚めるとき、この国は――」
セイランの声が途切れる。
彼の視線が、私の横顔に向けられていた。
「……殿下?」
「いや……すまない。こうして月の光の下で見ると、貴女はまるで本物の聖女だ。
力ではなく、心の在り方がそう見せるのだろうな」
その言葉に、胸がふわりと熱を帯びた。
「私なんて、まだ迷ってばかりです。
“聖女”と呼ばれても、自信なんてありません」
「迷いがあるからこそ、光は輝く。……私の国ではそう教える」
セイランが一歩近づく。
距離が縮まり、彼の体温が肌をかすめた。
「リリアナ。もし……この国が貴女を再び利用しようとするなら、私は止める。
その時は、私の国に来い。貴女を“象徴”ではなく、“人”として迎えよう」
「殿下……」
「いや、セイランと呼んでくれ」
低く囁くように言われ、心臓が跳ねた。
言葉が喉に詰まり、息が苦しくなる。
ただ、その瞳から目を逸らせなかった。
――どうして、この人はこんなにもまっすぐなんだろう。
「……セイラン。ありがとうございます」
そう呼んだ瞬間、彼が微笑む。
その笑みはあたたかく、でも少し切なげで――
何かを覚悟しているように見えた。
風が吹き、花弁が二人の間を舞う。
そのとき、遠くで鐘が鳴り響いた。
――闇の鐘。神殿が警鐘を鳴らすときの音。
「穢れが再び現れたようだな」
セイランの表情が鋭くなる。
私もすぐに杖を手に取った。
「行きましょう」
けれど――その前に、誰かが駆けてくる気配があった。
「リリアナ!」
その声を聞いた瞬間、体がわずかに強張る。
懐かしくも、もう二度と聞きたくなかった声。
アルベルト殿下が、私の名を呼びながら駆けてきた。
「なぜ貴女が……! 夜中に出歩いているなんて!」
「殿下こそ、こんな時間にどうなさったのですか?」
「……お前を探していたんだ」
その言葉に、私は眉をひそめた。
隣でセイランがゆっくりと私の前に立つ。
「王子殿下。彼女は私と共に行動していた。
“探していた”というのはどういう意味だ?」
アルベルトの目が一瞬、嫉妬で揺らめいた。
「……そなたには関係ない。
リリアナはこの国の聖女だ。勝手に連れ出すことは許されぬ!」
「ならば、なぜ彼女を一度“追放”した? 婚約破棄し、笑い者にしたくせに」
その一言が鋭く突き刺さった。
アルベルトが唇を噛み、声を荒げる。
「過去のことだ! ……私はあの時、間違っていた。
リリアナ、君を傷つけたことをずっと後悔している。
どうか、もう一度……俺の隣に――」
「お断りします」
静かな声で遮った。
アルベルトが、言葉を失ったように固まる。
「私にとって“あの日”は、過去ではありません。
今の私を作った、大切な痛みです。
でも、殿下を許すこととは別の話です」
「……リリアナ」
「殿下は、“聖女”としての私が必要なのですね?
リリアナ・フローレンスという“人間”ではなく」
その瞬間、アルベルトの顔が歪んだ。
答えられない。
つまり――図星。
セイランが一歩前へ出て、冷ややかに言った。
「もうお分かりだろう、アルベルト殿下。
彼女は“王の飾り”にはならない。
貴方が手放した女性は、今やこの世界を救う光だ」
「黙れ……!」
「黙らぬ。
俺はこの国の愚かさを正すために来た。
貴方が“愛”と“所有”を混同する限り、国はまた滅ぶ」
その言葉に、アルベルトが拳を握る。
けれど、何も反論できなかった。
私は深く息を吐き、セイランの袖をそっと掴んだ。
「もうやめてください。……行きましょう」
セイランが頷き、私を連れて歩き出す。
背後で、アルベルトのかすれた声が聞こえた。
「リリアナ……本当に、もう戻らないのか……?」
足を止めずに答える。
「戻りません。
だって私は、もう誰かの飾りではなく――
自分で選んで歩く人間ですから」
風が吹き抜け、鐘の音が遠ざかる。
――ざまぁ、ね。
あの時の私に言ってやりたい。
泣いていた夜も、恥をかいた日々も、すべて無駄じゃなかったと。
穢れの発生源は、神殿の地下聖域だった。
かつて“聖女の心臓”と呼ばれた遺物が安置されている場所だ。
そこから、黒い瘴気が滲み出していた。
「これは……誰かが意図的に封印を解いた?」
セイランの声が低く響く。
私は胸の奥に強い痛みを感じた。
まるで何かが私の聖力を拒絶しているような感覚。
その時、頭の中に声が響いた。
《――我が聖女よ、試練はここからだ》
「アルセイド……!」
『闇の核を封じるには、光だけでは足りぬ。
“愛”を誓い、心を繋ぐ力が必要だ』
「愛を……?」
『そう。真実の絆だけが、闇を鎮める。
偽りの愛では、光は届かぬ』
その瞬間、セイランが私の手を取った。
瞳の奥に、真剣な光が宿っている。
「……リリアナ。俺に、力を貸してくれ。
この手を、信じられるか?」
迷わず、私は頷いた。
そして手を重ねる。
光が二人の間に生まれ、闇の瘴気が押し返されていく。
その眩しさの中で、私は確かに感じた。
――彼の温もりも、心も。
アルベルトがどこかで叫ぶ声がした気がする。
けれど、もう私の耳には届かなかった。
今の私にあるのは、ただ一つ。
“真実の愛”が導く、未来への光。
穢れは退けられた。
けれど、封印の奥にはまだ何かが潜んでいる。
私はそれを見つめながら、そっと呟いた。
「セイラン……この戦いが終わったら、あなたの国を見てみたい」
彼は驚いたように目を見開き、そして微笑む。
「約束だ。……その時、貴女の隣に立っていいか?」
「ええ。でも――」
私は少しだけいたずらっぽく笑った。
「その時も“聖女”としてではなく、“リリアナ”として見てくださいね」
「もちろんだ」
セイランが手を差し伸べる。
その指先に触れた瞬間、光が再び輝いた。
――闇の残滓が消えるまで、
私たちの戦いと恋は、まだ終わらない。
穢れの瘴気は表面上は沈静化しているものの、空気の奥に残る冷たいざらつきが消えない。
神官たちはそれを“闇の残滓”と呼び、再び災厄が起こる前兆だと恐れていた。
私は聖殿の回廊を歩いていた。
足元を照らす青白い光が、夜の石畳に淡く反射する。
「……リリアナ、まだ起きていたのか」
背後から、低く柔らかな声。
振り返ると、セイラン殿下が立っていた。
白銀の髪が月明かりを受け、まるで光そのもののように輝いている。
「殿下こそ。お休みになられた方がいいのでは?」
「眠れぬのだ。貴女のことが気にかかってな」
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「からかいなら、もっと甘い言葉を使う」
軽く笑う彼の声音に、思わず胸が高鳴る。
この人は、本当にずるい。
どんな言葉も、まるで詩のように響いてしまうのだから。
セイランは私の手を取り、回廊の先へと導いた。
そこには、聖殿の塔を一望できる高台があった。
夜風が吹き抜け、遠くの灯が星のように瞬いている。
「……綺麗」
「王都も、こうして見ると穏やかだな。
けれど、地の底では何かが蠢いている。貴女も感じているだろう?」
「ええ。……闇の核が、まだ完全には消えていません」
私の聖力でも完全に浄化できなかった。
残滓は、まるで何かを待っているかのように深く潜んでいる。
「それが再び目覚めるとき、この国は――」
セイランの声が途切れる。
彼の視線が、私の横顔に向けられていた。
「……殿下?」
「いや……すまない。こうして月の光の下で見ると、貴女はまるで本物の聖女だ。
力ではなく、心の在り方がそう見せるのだろうな」
その言葉に、胸がふわりと熱を帯びた。
「私なんて、まだ迷ってばかりです。
“聖女”と呼ばれても、自信なんてありません」
「迷いがあるからこそ、光は輝く。……私の国ではそう教える」
セイランが一歩近づく。
距離が縮まり、彼の体温が肌をかすめた。
「リリアナ。もし……この国が貴女を再び利用しようとするなら、私は止める。
その時は、私の国に来い。貴女を“象徴”ではなく、“人”として迎えよう」
「殿下……」
「いや、セイランと呼んでくれ」
低く囁くように言われ、心臓が跳ねた。
言葉が喉に詰まり、息が苦しくなる。
ただ、その瞳から目を逸らせなかった。
――どうして、この人はこんなにもまっすぐなんだろう。
「……セイラン。ありがとうございます」
そう呼んだ瞬間、彼が微笑む。
その笑みはあたたかく、でも少し切なげで――
何かを覚悟しているように見えた。
風が吹き、花弁が二人の間を舞う。
そのとき、遠くで鐘が鳴り響いた。
――闇の鐘。神殿が警鐘を鳴らすときの音。
「穢れが再び現れたようだな」
セイランの表情が鋭くなる。
私もすぐに杖を手に取った。
「行きましょう」
けれど――その前に、誰かが駆けてくる気配があった。
「リリアナ!」
その声を聞いた瞬間、体がわずかに強張る。
懐かしくも、もう二度と聞きたくなかった声。
アルベルト殿下が、私の名を呼びながら駆けてきた。
「なぜ貴女が……! 夜中に出歩いているなんて!」
「殿下こそ、こんな時間にどうなさったのですか?」
「……お前を探していたんだ」
その言葉に、私は眉をひそめた。
隣でセイランがゆっくりと私の前に立つ。
「王子殿下。彼女は私と共に行動していた。
“探していた”というのはどういう意味だ?」
アルベルトの目が一瞬、嫉妬で揺らめいた。
「……そなたには関係ない。
リリアナはこの国の聖女だ。勝手に連れ出すことは許されぬ!」
「ならば、なぜ彼女を一度“追放”した? 婚約破棄し、笑い者にしたくせに」
その一言が鋭く突き刺さった。
アルベルトが唇を噛み、声を荒げる。
「過去のことだ! ……私はあの時、間違っていた。
リリアナ、君を傷つけたことをずっと後悔している。
どうか、もう一度……俺の隣に――」
「お断りします」
静かな声で遮った。
アルベルトが、言葉を失ったように固まる。
「私にとって“あの日”は、過去ではありません。
今の私を作った、大切な痛みです。
でも、殿下を許すこととは別の話です」
「……リリアナ」
「殿下は、“聖女”としての私が必要なのですね?
リリアナ・フローレンスという“人間”ではなく」
その瞬間、アルベルトの顔が歪んだ。
答えられない。
つまり――図星。
セイランが一歩前へ出て、冷ややかに言った。
「もうお分かりだろう、アルベルト殿下。
彼女は“王の飾り”にはならない。
貴方が手放した女性は、今やこの世界を救う光だ」
「黙れ……!」
「黙らぬ。
俺はこの国の愚かさを正すために来た。
貴方が“愛”と“所有”を混同する限り、国はまた滅ぶ」
その言葉に、アルベルトが拳を握る。
けれど、何も反論できなかった。
私は深く息を吐き、セイランの袖をそっと掴んだ。
「もうやめてください。……行きましょう」
セイランが頷き、私を連れて歩き出す。
背後で、アルベルトのかすれた声が聞こえた。
「リリアナ……本当に、もう戻らないのか……?」
足を止めずに答える。
「戻りません。
だって私は、もう誰かの飾りではなく――
自分で選んで歩く人間ですから」
風が吹き抜け、鐘の音が遠ざかる。
――ざまぁ、ね。
あの時の私に言ってやりたい。
泣いていた夜も、恥をかいた日々も、すべて無駄じゃなかったと。
穢れの発生源は、神殿の地下聖域だった。
かつて“聖女の心臓”と呼ばれた遺物が安置されている場所だ。
そこから、黒い瘴気が滲み出していた。
「これは……誰かが意図的に封印を解いた?」
セイランの声が低く響く。
私は胸の奥に強い痛みを感じた。
まるで何かが私の聖力を拒絶しているような感覚。
その時、頭の中に声が響いた。
《――我が聖女よ、試練はここからだ》
「アルセイド……!」
『闇の核を封じるには、光だけでは足りぬ。
“愛”を誓い、心を繋ぐ力が必要だ』
「愛を……?」
『そう。真実の絆だけが、闇を鎮める。
偽りの愛では、光は届かぬ』
その瞬間、セイランが私の手を取った。
瞳の奥に、真剣な光が宿っている。
「……リリアナ。俺に、力を貸してくれ。
この手を、信じられるか?」
迷わず、私は頷いた。
そして手を重ねる。
光が二人の間に生まれ、闇の瘴気が押し返されていく。
その眩しさの中で、私は確かに感じた。
――彼の温もりも、心も。
アルベルトがどこかで叫ぶ声がした気がする。
けれど、もう私の耳には届かなかった。
今の私にあるのは、ただ一つ。
“真実の愛”が導く、未来への光。
穢れは退けられた。
けれど、封印の奥にはまだ何かが潜んでいる。
私はそれを見つめながら、そっと呟いた。
「セイラン……この戦いが終わったら、あなたの国を見てみたい」
彼は驚いたように目を見開き、そして微笑む。
「約束だ。……その時、貴女の隣に立っていいか?」
「ええ。でも――」
私は少しだけいたずらっぽく笑った。
「その時も“聖女”としてではなく、“リリアナ”として見てくださいね」
「もちろんだ」
セイランが手を差し伸べる。
その指先に触れた瞬間、光が再び輝いた。
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