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王都に戻ったのは、夜明け前だった。
遠くからでも見える神殿の光が、いつもより赤く濁っている。
それは“穢れ”のしるし――世界を蝕む闇の兆候。
馬車の窓から眺めながら、私は深く息をついた。
あの日、婚約破棄された王都へ。
二度と戻らないと誓った場所に、私は再び足を踏み入れようとしている。
けれど今の私は、あの頃の“お飾り令嬢”ではない。
――聖竜アルセイドと契約し、真の聖力を手に入れた。
杖の先に宿る淡い光が、静かに鼓動している。
まるで竜が私を見守ってくれているように。
「リリアナ様……本当に行かれるのですね?」
隣でミーナが、震える声で問う。
「ええ。放っておけば、この国が滅びるわ。……それに――」
私は微笑んだ。
「“ざまぁ”というのも、少しくらい味わってもらわないと」
ミーナの目がまん丸になる。
「リリアナ様!? そんな顔で言うことじゃ……!」
「ふふ、冗談よ。でも少しくらい、本気」
心の奥が静かに燃えていた。
――あの日、あの人たちは私を笑った。
けれど今度は、私が“本当の光”を見せる番だ。
王都の神殿は、まるで戦場のようだった。
神官たちは慌ただしく駆け回り、聖女エリナの名を呼んでいる。
「聖女様が! また発作を……!」
「祈りを捧げても、穢れが浄化できません!」
私が扉を開いた瞬間、その騒ぎが一瞬止まった。
「……リリアナ様?」
「フローレンス侯爵家の……お飾り令嬢じゃ……?」
ざわめきの中、私は静かに進み出た。
そして倒れているエリナを見つける。
金髪は汗で張り付き、顔色は土のように灰色。
背後には、青ざめたアルベルト殿下がいた。
「リリアナ……まさか、君がここに?」
「ええ、殿下。久しぶりですわ」
穏やかに微笑んだつもりだった。
けれど、胸の奥はざらついていた。
“久しぶり”――そう言える関係では、もうない。
殿下の瞳が、ほんの少し揺れた。
「……なぜ戻ってきた? 恥をかきに来たのか?」
「違いますわ。治しに来ましたの」
「治す? まさか、お前が“聖女”の真似を――」
「真似じゃありません」
杖を掲げた瞬間、室内が光に包まれた。
白金の光が柱を照らし、天井の聖紋が輝き出す。
濁った空気が溶け、穢れがひとつ、またひとつと消えていった。
「な、なにを……!」
神官たちが息を呑む。
そしてアルベルトが、驚愕に目を見開いた。
「まさか……リリアナ、お前……」
「“お飾り令嬢”でも、“無力な女”でもありません。
――私は、真の聖女ですわ」
光が完全に満ちたとき、床に伏していたエリナが小さく呻いた。
「う……そ……私が……本物の聖女のはず、なのに……!」
「本物なら、穢れに呑まれたりしませんわ」
エリナの頬が引きつり、私を睨み上げた。
「あなた、どうして……そんな力を……!」
「神が与えてくださったのでしょう。
――努力と、誠実さを見てくださったのかもしれませんね」
その言葉に、周囲の神官たちは息を呑んだ。
そして誰も、私を“お飾り”とは呼ばなかった。
浄化の儀が終わったあと、私は神殿の庭でひとり風に当たっていた。
夕陽が沈みかける空の下、白い花々が静かに揺れる。
そこに、足音が近づいてきた。
「……リリアナ」
振り返ると、アルベルト殿下が立っていた。
あの日と同じ姿。けれど、瞳は違っていた。
迷いと後悔の色を宿している。
「さっきは……助けられた。ありがとう」
「礼には及びませんわ。聖女として当然のことをしただけです」
「……リリアナ、君がそんな力を持っていたなんて、知らなかった」
「知らなかったのではなく、“知ろうとしなかった”のでは?」
その一言に、彼は何も言い返せなかった。
風が二人の間を通り抜ける。
沈黙が痛いほど重い。
「俺は……エリナを信じていた。
君はいつも静かで、何を考えているのか分からなかったから……」
「そうですね。私は“お飾り”でしたもの。
殿下の隣に立つための、都合のいい飾り。」
「違う! そんなつもりは――」
「ええ、そうでしょうね。でも結果は同じです」
私は微笑んだ。
それは、悲しみでも怒りでもない。ただ静かな決別の笑み。
「殿下。あの日、私を切り捨てたとき、
あなたは“この国に聖女はいらない”とおっしゃった。覚えていらっしゃいますか?」
「……覚えている」
「では、今こうして私が国を救ったことを――
皮肉に思われますか? それとも、ざまぁと感じられます?」
アルベルトの喉が詰まる音がした。
顔を上げられず、拳を握りしめている。
「……リリアナ、俺は――」
「謝罪は要りませんわ。私の人生はもう、あなたに縛られていませんもの」
その瞬間、胸の奥がほんの少し痛んだ。
けれど、後悔はなかった。
あの痛みを越えたからこそ、私は今、強くいられる。
――それに、もう一人。私を見つめてくれる存在がいる。
「……“竜の聖女”とは、こういうものか」
低く、よく通る声がした。
振り向くと、漆黒の軍装をまとった男が立っていた。
長い銀髪に深紅の瞳。
隣国ルディア帝国の第二王子――セイラン・ルディア殿下。
「セイラン殿下!? なぜここに……!」
「王都の瘴気が広がれば、隣国とて無関係ではない。
だから私が調査に来た――が、まさか聖女がそなたとはな」
彼の視線が、まっすぐ私に向けられる。
その目には、偽りのない敬意と……淡い情熱があった。
「……お前が光を放った瞬間、見惚れてしまった。
あの光は、神のものではなく“お前自身”のものだ」
「せ、殿下……お戯れを」
「戯れではない。……アルベルト殿下、羨ましいことだ。
こんな女性を手放すとは、王子として失格だな」
冷ややかに言い放たれたその言葉に、アルベルトが凍りついた。
「な……!」
だがセイランは、気にも留めず私に近づく。
その指先が、私の手の甲に触れた。
「貴女の力、そしてその心。私は興味がある。
――いや、それ以上に、惹かれている」
心臓が跳ねた。
こんなにも真っ直ぐに見つめられたのは、初めてだった。
「わ、私……!」
「焦らなくていい。けれど覚えておけ、リリアナ。
貴女は誰かの“お飾り”ではない。
この世界を照らす光だ。私は――その光の傍にいたい」
風が吹き抜け、白い花弁が二人の間を舞った。
アルベルトの視線が痛いほど刺さる。
でも、私はもう振り向かない。
セイランがそっと微笑み、私の手を取った。
「では、聖女殿。しばらくはこの国の安寧を見届けよう。
……その間、貴女を守るのは私の役目だ」
その言葉に、胸が熱くなる。
守られるだけではない。共に戦う“仲間”として、認められた気がした。
その夜。
私は聖殿の塔の上で、ひとり空を見上げていた。
光る星々の間に、白銀の竜が姿を現す。
『リリアナよ。心が揺れているな』
「……ええ。今まで誰かに恋をしても、いつも報われなかった。
でも、セイラン殿下は……少し違う気がします」
『そなたが選ぶ道なら、私は止めぬ。
ただし、光の力は愛に強く影響する。……気をつけよ』
「……はい、アルセイド」
夜風が頬を撫で、遠くで教会の鐘が鳴った。
――お飾り令嬢と笑われた私。
けれど今は、“聖女”として、そして一人の女性として、
ようやく誰かの本当の眼差しに出会えた。
しかし、この静寂は長く続かない。
神殿の奥では、まだ“闇の核”が目覚めの時を待っていた。
遠くからでも見える神殿の光が、いつもより赤く濁っている。
それは“穢れ”のしるし――世界を蝕む闇の兆候。
馬車の窓から眺めながら、私は深く息をついた。
あの日、婚約破棄された王都へ。
二度と戻らないと誓った場所に、私は再び足を踏み入れようとしている。
けれど今の私は、あの頃の“お飾り令嬢”ではない。
――聖竜アルセイドと契約し、真の聖力を手に入れた。
杖の先に宿る淡い光が、静かに鼓動している。
まるで竜が私を見守ってくれているように。
「リリアナ様……本当に行かれるのですね?」
隣でミーナが、震える声で問う。
「ええ。放っておけば、この国が滅びるわ。……それに――」
私は微笑んだ。
「“ざまぁ”というのも、少しくらい味わってもらわないと」
ミーナの目がまん丸になる。
「リリアナ様!? そんな顔で言うことじゃ……!」
「ふふ、冗談よ。でも少しくらい、本気」
心の奥が静かに燃えていた。
――あの日、あの人たちは私を笑った。
けれど今度は、私が“本当の光”を見せる番だ。
王都の神殿は、まるで戦場のようだった。
神官たちは慌ただしく駆け回り、聖女エリナの名を呼んでいる。
「聖女様が! また発作を……!」
「祈りを捧げても、穢れが浄化できません!」
私が扉を開いた瞬間、その騒ぎが一瞬止まった。
「……リリアナ様?」
「フローレンス侯爵家の……お飾り令嬢じゃ……?」
ざわめきの中、私は静かに進み出た。
そして倒れているエリナを見つける。
金髪は汗で張り付き、顔色は土のように灰色。
背後には、青ざめたアルベルト殿下がいた。
「リリアナ……まさか、君がここに?」
「ええ、殿下。久しぶりですわ」
穏やかに微笑んだつもりだった。
けれど、胸の奥はざらついていた。
“久しぶり”――そう言える関係では、もうない。
殿下の瞳が、ほんの少し揺れた。
「……なぜ戻ってきた? 恥をかきに来たのか?」
「違いますわ。治しに来ましたの」
「治す? まさか、お前が“聖女”の真似を――」
「真似じゃありません」
杖を掲げた瞬間、室内が光に包まれた。
白金の光が柱を照らし、天井の聖紋が輝き出す。
濁った空気が溶け、穢れがひとつ、またひとつと消えていった。
「な、なにを……!」
神官たちが息を呑む。
そしてアルベルトが、驚愕に目を見開いた。
「まさか……リリアナ、お前……」
「“お飾り令嬢”でも、“無力な女”でもありません。
――私は、真の聖女ですわ」
光が完全に満ちたとき、床に伏していたエリナが小さく呻いた。
「う……そ……私が……本物の聖女のはず、なのに……!」
「本物なら、穢れに呑まれたりしませんわ」
エリナの頬が引きつり、私を睨み上げた。
「あなた、どうして……そんな力を……!」
「神が与えてくださったのでしょう。
――努力と、誠実さを見てくださったのかもしれませんね」
その言葉に、周囲の神官たちは息を呑んだ。
そして誰も、私を“お飾り”とは呼ばなかった。
浄化の儀が終わったあと、私は神殿の庭でひとり風に当たっていた。
夕陽が沈みかける空の下、白い花々が静かに揺れる。
そこに、足音が近づいてきた。
「……リリアナ」
振り返ると、アルベルト殿下が立っていた。
あの日と同じ姿。けれど、瞳は違っていた。
迷いと後悔の色を宿している。
「さっきは……助けられた。ありがとう」
「礼には及びませんわ。聖女として当然のことをしただけです」
「……リリアナ、君がそんな力を持っていたなんて、知らなかった」
「知らなかったのではなく、“知ろうとしなかった”のでは?」
その一言に、彼は何も言い返せなかった。
風が二人の間を通り抜ける。
沈黙が痛いほど重い。
「俺は……エリナを信じていた。
君はいつも静かで、何を考えているのか分からなかったから……」
「そうですね。私は“お飾り”でしたもの。
殿下の隣に立つための、都合のいい飾り。」
「違う! そんなつもりは――」
「ええ、そうでしょうね。でも結果は同じです」
私は微笑んだ。
それは、悲しみでも怒りでもない。ただ静かな決別の笑み。
「殿下。あの日、私を切り捨てたとき、
あなたは“この国に聖女はいらない”とおっしゃった。覚えていらっしゃいますか?」
「……覚えている」
「では、今こうして私が国を救ったことを――
皮肉に思われますか? それとも、ざまぁと感じられます?」
アルベルトの喉が詰まる音がした。
顔を上げられず、拳を握りしめている。
「……リリアナ、俺は――」
「謝罪は要りませんわ。私の人生はもう、あなたに縛られていませんもの」
その瞬間、胸の奥がほんの少し痛んだ。
けれど、後悔はなかった。
あの痛みを越えたからこそ、私は今、強くいられる。
――それに、もう一人。私を見つめてくれる存在がいる。
「……“竜の聖女”とは、こういうものか」
低く、よく通る声がした。
振り向くと、漆黒の軍装をまとった男が立っていた。
長い銀髪に深紅の瞳。
隣国ルディア帝国の第二王子――セイラン・ルディア殿下。
「セイラン殿下!? なぜここに……!」
「王都の瘴気が広がれば、隣国とて無関係ではない。
だから私が調査に来た――が、まさか聖女がそなたとはな」
彼の視線が、まっすぐ私に向けられる。
その目には、偽りのない敬意と……淡い情熱があった。
「……お前が光を放った瞬間、見惚れてしまった。
あの光は、神のものではなく“お前自身”のものだ」
「せ、殿下……お戯れを」
「戯れではない。……アルベルト殿下、羨ましいことだ。
こんな女性を手放すとは、王子として失格だな」
冷ややかに言い放たれたその言葉に、アルベルトが凍りついた。
「な……!」
だがセイランは、気にも留めず私に近づく。
その指先が、私の手の甲に触れた。
「貴女の力、そしてその心。私は興味がある。
――いや、それ以上に、惹かれている」
心臓が跳ねた。
こんなにも真っ直ぐに見つめられたのは、初めてだった。
「わ、私……!」
「焦らなくていい。けれど覚えておけ、リリアナ。
貴女は誰かの“お飾り”ではない。
この世界を照らす光だ。私は――その光の傍にいたい」
風が吹き抜け、白い花弁が二人の間を舞った。
アルベルトの視線が痛いほど刺さる。
でも、私はもう振り向かない。
セイランがそっと微笑み、私の手を取った。
「では、聖女殿。しばらくはこの国の安寧を見届けよう。
……その間、貴女を守るのは私の役目だ」
その言葉に、胸が熱くなる。
守られるだけではない。共に戦う“仲間”として、認められた気がした。
その夜。
私は聖殿の塔の上で、ひとり空を見上げていた。
光る星々の間に、白銀の竜が姿を現す。
『リリアナよ。心が揺れているな』
「……ええ。今まで誰かに恋をしても、いつも報われなかった。
でも、セイラン殿下は……少し違う気がします」
『そなたが選ぶ道なら、私は止めぬ。
ただし、光の力は愛に強く影響する。……気をつけよ』
「……はい、アルセイド」
夜風が頬を撫で、遠くで教会の鐘が鳴った。
――お飾り令嬢と笑われた私。
けれど今は、“聖女”として、そして一人の女性として、
ようやく誰かの本当の眼差しに出会えた。
しかし、この静寂は長く続かない。
神殿の奥では、まだ“闇の核”が目覚めの時を待っていた。
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