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王都の舞踏会――煌びやかな光と笑い声に包まれた夜会の只中で、私は冷たく突き放された。
「……アリシア、お前との婚約はここで解消させてもらう」
婚約者である王太子エドワード殿下の声音は、よそ行きの笑みを貼りつけながらも冷酷で、会場に響き渡るほどはっきりとしていた。
目の前で殿下は、私の従妹であるルチアに手を差し伸べ、堂々と宣言した。
「真に愛しているのは彼女だ。お前のように地味で何の取り柄もない令嬢よりも、ずっと相応しい」
会場がざわめく。私は一瞬、心臓を握りつぶされたような衝撃に息を詰まらせたが……すぐに、冷たい諦めの笑みを浮かべた。
「――承知いたしました」
絞り出すような声で答える。指に光っていた婚約指輪を外し、殿下に返したとき、周囲の視線が私に突き刺さった。好奇、同情、侮蔑……そのどれもが私を押し潰そうとする。
それでも、泣くのは嫌だった。
涙を見せれば、彼らはさらに笑うだろうから。
夜会を後にした私は、静かな回廊を歩いていた。胸の奥には空虚だけが残り、心臓がまだ規則正しく動いているのが不思議なほどだった。
そんな私の前に、背の高い影が現れる。
「――君が、アリシア嬢か」
低く、よく通る声。
振り返ると、漆黒の軍服に身を包んだ男が立っていた。鍛えられた体躯に、鋭い青の瞳。見間違えるはずがない。
彼は隣国ヴァルガードの英雄、レオン・ヴァルガード将軍だった。
一度も言葉を交わしたことはないが、その名は誰もが知っている。異国との戦で数々の功績を立て、「不敗の将」と讃えられる人物だ。
なぜ、この場に彼が――?
困惑する私に、彼は歩み寄り、迷いなく言い放った。
「君が婚約を破棄されたと聞いた。ならば――私と結婚してくれないか」
あまりにも唐突すぎる言葉に、私は呆然と立ち尽くした。
「……え?」
「私は妻を探していた。だが、名声や権力目当てで近づいてくる者ばかりでうんざりしていた。だが、君の姿を見たとき――胸が強く惹かれた」
青の瞳が真っ直ぐに私を射抜く。
その誠実さに、冗談や慰めの類ではないとすぐに理解できた。
「私は君を手放すつもりはない。アリシア、私の妻になってくれ」
言葉を失った。
婚約者に「地味で取り柄がない」と切り捨てられた直後に、隣国の英雄から「妻に」と告げられるなんて、誰が想像できるだろう。
「……なぜ、私なんですか?」
どうにか搾り出した問いに、彼は少し微笑んだ。
「君の瞳だ。あの場で誰よりも気丈に立っていた。泣きも叫びもしなかった。誇りを守ろうとする強さに、心を奪われた」
「……誇り、ですか」
「そうだ。私は強い女を妻に望んでいる。君はまさにそれだ」
言葉に胸が熱くなる。
婚約者からは一度もそんな風に言われたことはなかった。いつも「控えめにしてろ」「目立つな」と、私の存在を抑え込もうとしたのに。
目の前の英雄は、私を強いと言ってくれる。
「……私に、そんな資格があるでしょうか」
つい震える声で問いかけてしまう。だが彼は迷いなく頷いた。
「ある。君を幸せにする資格も、私にはある」
その言葉が胸の奥にじんわりと染み込み、涙が溢れそうになった。必死で瞬きを繰り返す。
その後、私は馬車に同乗させられ、ヴァルガードからの使節団が滞在する館へと案内された。
広い応接室。温かな紅茶が差し出され、ソファに腰を下ろした途端、張りつめていた心がふっと緩む。
「改めて、私はレオン・ヴァルガード。君に即興で求婚してしまった非礼を詫びよう」
「……いえ、驚いただけです」
「驚かせたならすまない。だが気持ちは本物だ。君さえよければ、明日にも婚姻の使者を立てたい」
「ま、待ってください! そんなに急に……」
顔が熱くなる。
まさか「明日婚姻」なんて言葉が出てくるとは思わなかった。
そんな私の反応を見て、レオンはくすりと笑った。軍神と讃えられる彼が、こんな柔らかな笑みを浮かべるとは思わず、胸がどきりと跳ねる。
「焦らせるつもりはない。ただ、私が本気だと知ってほしかった」
「……それは、伝わりました」
真摯な眼差しから目を逸らすことができない。
不安もある。けれど同時に、心の奥底で燻っていた「誰かに必要とされたい」という願いが、彼の言葉によって強く揺さぶられていた。
その夜。客間に案内された私は、ふかふかのベッドの中で眠れずにいた。
思い出されるのは、レオンの真剣な瞳。
「私は君を幸せにする資格も、私にはある」
――あの言葉が、頭の中で何度も繰り返される。
胸が熱く、鼓動が速くなる。
これまでの私の人生で、こんなにも強く心を揺さぶられた瞬間があっただろうか。
だが同時に、不安も押し寄せてくる。
本当に私は、隣国の英雄の隣に立てる人間なのだろうか。
彼に相応しい存在なのだろうか。
答えの出ない問いを抱えたまま、私は夜明けを迎えることになった。
翌朝、扉をノックする音に起こされる。
顔を洗い、身支度を整えて応対すると、そこにはレオンが立っていた。
「おはよう、アリシア。よく眠れたか?」
「……あまり」
正直に答えると、彼は苦笑しつつも私を見つめた。
「ならば、今日は気晴らしに出かけよう。王都の喧騒から離れた場所へ」
「……でも、私はもう……」
断罪された令嬢。見捨てられた女。そんな私が人目に晒されれば、また笑われるだろう。
だがレオンは即座に否定した。
「誰が何と言おうと、私は君を護る。君は私の未来の妻だ。胸を張っていい」
その強い声に、胸が熱くなる。
思わず視線を逸らした先で、レオンの大きな手が差し伸べられていた。
「行こう、アリシア。君に、笑顔を取り戻させたい」
「……アリシア、お前との婚約はここで解消させてもらう」
婚約者である王太子エドワード殿下の声音は、よそ行きの笑みを貼りつけながらも冷酷で、会場に響き渡るほどはっきりとしていた。
目の前で殿下は、私の従妹であるルチアに手を差し伸べ、堂々と宣言した。
「真に愛しているのは彼女だ。お前のように地味で何の取り柄もない令嬢よりも、ずっと相応しい」
会場がざわめく。私は一瞬、心臓を握りつぶされたような衝撃に息を詰まらせたが……すぐに、冷たい諦めの笑みを浮かべた。
「――承知いたしました」
絞り出すような声で答える。指に光っていた婚約指輪を外し、殿下に返したとき、周囲の視線が私に突き刺さった。好奇、同情、侮蔑……そのどれもが私を押し潰そうとする。
それでも、泣くのは嫌だった。
涙を見せれば、彼らはさらに笑うだろうから。
夜会を後にした私は、静かな回廊を歩いていた。胸の奥には空虚だけが残り、心臓がまだ規則正しく動いているのが不思議なほどだった。
そんな私の前に、背の高い影が現れる。
「――君が、アリシア嬢か」
低く、よく通る声。
振り返ると、漆黒の軍服に身を包んだ男が立っていた。鍛えられた体躯に、鋭い青の瞳。見間違えるはずがない。
彼は隣国ヴァルガードの英雄、レオン・ヴァルガード将軍だった。
一度も言葉を交わしたことはないが、その名は誰もが知っている。異国との戦で数々の功績を立て、「不敗の将」と讃えられる人物だ。
なぜ、この場に彼が――?
困惑する私に、彼は歩み寄り、迷いなく言い放った。
「君が婚約を破棄されたと聞いた。ならば――私と結婚してくれないか」
あまりにも唐突すぎる言葉に、私は呆然と立ち尽くした。
「……え?」
「私は妻を探していた。だが、名声や権力目当てで近づいてくる者ばかりでうんざりしていた。だが、君の姿を見たとき――胸が強く惹かれた」
青の瞳が真っ直ぐに私を射抜く。
その誠実さに、冗談や慰めの類ではないとすぐに理解できた。
「私は君を手放すつもりはない。アリシア、私の妻になってくれ」
言葉を失った。
婚約者に「地味で取り柄がない」と切り捨てられた直後に、隣国の英雄から「妻に」と告げられるなんて、誰が想像できるだろう。
「……なぜ、私なんですか?」
どうにか搾り出した問いに、彼は少し微笑んだ。
「君の瞳だ。あの場で誰よりも気丈に立っていた。泣きも叫びもしなかった。誇りを守ろうとする強さに、心を奪われた」
「……誇り、ですか」
「そうだ。私は強い女を妻に望んでいる。君はまさにそれだ」
言葉に胸が熱くなる。
婚約者からは一度もそんな風に言われたことはなかった。いつも「控えめにしてろ」「目立つな」と、私の存在を抑え込もうとしたのに。
目の前の英雄は、私を強いと言ってくれる。
「……私に、そんな資格があるでしょうか」
つい震える声で問いかけてしまう。だが彼は迷いなく頷いた。
「ある。君を幸せにする資格も、私にはある」
その言葉が胸の奥にじんわりと染み込み、涙が溢れそうになった。必死で瞬きを繰り返す。
その後、私は馬車に同乗させられ、ヴァルガードからの使節団が滞在する館へと案内された。
広い応接室。温かな紅茶が差し出され、ソファに腰を下ろした途端、張りつめていた心がふっと緩む。
「改めて、私はレオン・ヴァルガード。君に即興で求婚してしまった非礼を詫びよう」
「……いえ、驚いただけです」
「驚かせたならすまない。だが気持ちは本物だ。君さえよければ、明日にも婚姻の使者を立てたい」
「ま、待ってください! そんなに急に……」
顔が熱くなる。
まさか「明日婚姻」なんて言葉が出てくるとは思わなかった。
そんな私の反応を見て、レオンはくすりと笑った。軍神と讃えられる彼が、こんな柔らかな笑みを浮かべるとは思わず、胸がどきりと跳ねる。
「焦らせるつもりはない。ただ、私が本気だと知ってほしかった」
「……それは、伝わりました」
真摯な眼差しから目を逸らすことができない。
不安もある。けれど同時に、心の奥底で燻っていた「誰かに必要とされたい」という願いが、彼の言葉によって強く揺さぶられていた。
その夜。客間に案内された私は、ふかふかのベッドの中で眠れずにいた。
思い出されるのは、レオンの真剣な瞳。
「私は君を幸せにする資格も、私にはある」
――あの言葉が、頭の中で何度も繰り返される。
胸が熱く、鼓動が速くなる。
これまでの私の人生で、こんなにも強く心を揺さぶられた瞬間があっただろうか。
だが同時に、不安も押し寄せてくる。
本当に私は、隣国の英雄の隣に立てる人間なのだろうか。
彼に相応しい存在なのだろうか。
答えの出ない問いを抱えたまま、私は夜明けを迎えることになった。
翌朝、扉をノックする音に起こされる。
顔を洗い、身支度を整えて応対すると、そこにはレオンが立っていた。
「おはよう、アリシア。よく眠れたか?」
「……あまり」
正直に答えると、彼は苦笑しつつも私を見つめた。
「ならば、今日は気晴らしに出かけよう。王都の喧騒から離れた場所へ」
「……でも、私はもう……」
断罪された令嬢。見捨てられた女。そんな私が人目に晒されれば、また笑われるだろう。
だがレオンは即座に否定した。
「誰が何と言おうと、私は君を護る。君は私の未来の妻だ。胸を張っていい」
その強い声に、胸が熱くなる。
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「行こう、アリシア。君に、笑顔を取り戻させたい」
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