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「これお願いします」
「こ、これは………ジャイアントウルフの角ですか!?そんな……他にも貴重な素材が………」
自分の持っている素材を売るために姿をできるだけ隠して冒険者ギルドに来た。これからこの世界を一人で生き抜くためには通貨が必要だ。この世界のお金は高い順に金貨、銀貨、銅貨となってるらしい。
それはさておき、ジャイアントウルフの素材でここまで驚くのか?ずっと囚人みたいに公爵家に閉じ込められていたから外の世界のことが全く分からん。
「本当にあなたが手に入れたのですか?失礼ですが、盗んだとかでは無く?」
受付嬢が目を細めユーズを軽蔑したように睨みつける。
「ジャイアントウルフの素材はそこまで貴重なのか?」
「当たり前ですよ……なんせBランク上位の魔物ですからね。そして狩るのが難しいのにも関わらずドロップ確率が低いですから」
この世界では魔物を次のように分けている。
Zランク(地球滅亡クラス。全世界の勢力を早急に集めなければならない)
Sランク(小国滅亡クラス。実力のある冒険者や騎士を早急にたくさん集めなければならない)
Aランク(街崩壊クラス。実力のある冒険者や騎士ではないと太刀打ちできない)
Bランク(細心の注意を払わなければ実力のある冒険者や騎士でも瞬殺される)
Cランク(中級者おすすめクラス)
Dランク(初心者パーティーオススメクラス)
Eランク(初心者クラス)
と分けられ、その中でも細かく上位下位と分けられている。
あれがBランク上位だって!?オーラブレードで一撃だったのに………
「それではレベルを見させてもらって良いでしょうか?レベルによって盗んだかどうか確認させてもらいます」
「レベルか……分かった。良いだろう」
レベルは魔物を倒すことによって得られるんだったよな?それならばさっきの森でかなりの量を倒したから問題は無いはず。お陰で『王段』まで上がったのだからな。
「それではこの水晶玉に触れてください」
キュイーンと掃除機の音のような音が鳴り、それと共に眩しい光を出す。
「え?」
水晶玉には『1』と映し出されているがこれはなんだ?さっきまで無かったよな。
「きゃははははは!レベル1ですって!?やっぱり盗んでたのね!」
レベル1だと!?何かの間違いでは無いか?あんなに魔物を倒したんだ。レベルが上がってないはずが無い。一応確認してみよう。
「レベルは魔物を倒して見えない経験値を吸い込むことで上がるんだよな?」
「ははは………んっ。そうそう。正確にはレベルは人間の魂と言ってもいいわ。その魂に経験値が入って上がるのよ」
はぁ、なんだそういう事か。俺がレベルが上がらない理由は俺がソウルマスターであるから……か。
確かに魔物を倒した瞬間ソウルが強くなった気がした。それは本来ならばレベルアップするための経験値をソウル(魂)に吸い込んだからか………なら別に問題は無い。
それにしてもこの受付嬢の態度の変わりようはなんだ?まぁ、盗人疑惑があるから仕方ないか?
「カミナちゃん、どしたの?」
いかにも自分が最強、誰にも負けないと思ってそうな若いチャラチャラした冒険者がユーズの肩に手を置き、ケラケラと受付嬢(カミナ)に話し掛ける。
「ライトさん!この子供はレベル1の癖してジャイアントウルフの素材を持ってきたって言うんです!有り得ませんよね」
「なんだって?レベル1だと!?ぶっははは!そりゃ有り得ねぇわ!どっからその素材盗んできたんだ?」
はぁ、面倒臭いことになったな。とっとと換金してここを出よう。
「俺が手に入れたものだ。とっとと失せろ」
「生意気なガキだなぁ?教育してやんねーと!オラァ!!!……………!?」
「遅いな。そんなパンチ、俺には止まって見える」
ユーズはライトのパンチを軽く片手で受け止める。
「くそっ!離せ!ガキ!」
「もう一度言うぞ?失せろ」
(なんだ!?この圧力は!!とてもガキには見えねぇ!!!)
「ひぃぃ!!!すいませんでした!!!」
ライトはガクガクと体を震わせ、尻もちをつき、なんとも情けない姿で急いでこの場から離れた。
「換金、お願いできますか?」
さっきまで威圧して圧倒的な貫禄を放っていた子供とは思えない年相応の笑顔で受付嬢に換金を求む。
普段ならば誰もが可愛いと言うだろうその笑顔は先程の行動で悪魔の笑顔に変わっている。
受付嬢はガクガクと体が震え、素材を手に取ることに苦戦している。
「あ、あなたは一体何者ですか!?レベル1なのにB級冒険者のライトさんをいとも簡単に倒してしまうなんて……」
「知る必要は無い。それよりも早く換金してくれないか?」
「は、はい……!」
ガクガクと体を震わせながらも受付嬢は金貨3枚、銀貨15枚、銅貨30枚を袋に詰めて私に渡す。
「ありがとう」
こうして謎の最凶少年!の噂は冒険者ギルドだけには収まらず、街全体に広がった。そしてその噂は公爵家にもーー
「こ、これは………ジャイアントウルフの角ですか!?そんな……他にも貴重な素材が………」
自分の持っている素材を売るために姿をできるだけ隠して冒険者ギルドに来た。これからこの世界を一人で生き抜くためには通貨が必要だ。この世界のお金は高い順に金貨、銀貨、銅貨となってるらしい。
それはさておき、ジャイアントウルフの素材でここまで驚くのか?ずっと囚人みたいに公爵家に閉じ込められていたから外の世界のことが全く分からん。
「本当にあなたが手に入れたのですか?失礼ですが、盗んだとかでは無く?」
受付嬢が目を細めユーズを軽蔑したように睨みつける。
「ジャイアントウルフの素材はそこまで貴重なのか?」
「当たり前ですよ……なんせBランク上位の魔物ですからね。そして狩るのが難しいのにも関わらずドロップ確率が低いですから」
この世界では魔物を次のように分けている。
Zランク(地球滅亡クラス。全世界の勢力を早急に集めなければならない)
Sランク(小国滅亡クラス。実力のある冒険者や騎士を早急にたくさん集めなければならない)
Aランク(街崩壊クラス。実力のある冒険者や騎士ではないと太刀打ちできない)
Bランク(細心の注意を払わなければ実力のある冒険者や騎士でも瞬殺される)
Cランク(中級者おすすめクラス)
Dランク(初心者パーティーオススメクラス)
Eランク(初心者クラス)
と分けられ、その中でも細かく上位下位と分けられている。
あれがBランク上位だって!?オーラブレードで一撃だったのに………
「それではレベルを見させてもらって良いでしょうか?レベルによって盗んだかどうか確認させてもらいます」
「レベルか……分かった。良いだろう」
レベルは魔物を倒すことによって得られるんだったよな?それならばさっきの森でかなりの量を倒したから問題は無いはず。お陰で『王段』まで上がったのだからな。
「それではこの水晶玉に触れてください」
キュイーンと掃除機の音のような音が鳴り、それと共に眩しい光を出す。
「え?」
水晶玉には『1』と映し出されているがこれはなんだ?さっきまで無かったよな。
「きゃははははは!レベル1ですって!?やっぱり盗んでたのね!」
レベル1だと!?何かの間違いでは無いか?あんなに魔物を倒したんだ。レベルが上がってないはずが無い。一応確認してみよう。
「レベルは魔物を倒して見えない経験値を吸い込むことで上がるんだよな?」
「ははは………んっ。そうそう。正確にはレベルは人間の魂と言ってもいいわ。その魂に経験値が入って上がるのよ」
はぁ、なんだそういう事か。俺がレベルが上がらない理由は俺がソウルマスターであるから……か。
確かに魔物を倒した瞬間ソウルが強くなった気がした。それは本来ならばレベルアップするための経験値をソウル(魂)に吸い込んだからか………なら別に問題は無い。
それにしてもこの受付嬢の態度の変わりようはなんだ?まぁ、盗人疑惑があるから仕方ないか?
「カミナちゃん、どしたの?」
いかにも自分が最強、誰にも負けないと思ってそうな若いチャラチャラした冒険者がユーズの肩に手を置き、ケラケラと受付嬢(カミナ)に話し掛ける。
「ライトさん!この子供はレベル1の癖してジャイアントウルフの素材を持ってきたって言うんです!有り得ませんよね」
「なんだって?レベル1だと!?ぶっははは!そりゃ有り得ねぇわ!どっからその素材盗んできたんだ?」
はぁ、面倒臭いことになったな。とっとと換金してここを出よう。
「俺が手に入れたものだ。とっとと失せろ」
「生意気なガキだなぁ?教育してやんねーと!オラァ!!!……………!?」
「遅いな。そんなパンチ、俺には止まって見える」
ユーズはライトのパンチを軽く片手で受け止める。
「くそっ!離せ!ガキ!」
「もう一度言うぞ?失せろ」
(なんだ!?この圧力は!!とてもガキには見えねぇ!!!)
「ひぃぃ!!!すいませんでした!!!」
ライトはガクガクと体を震わせ、尻もちをつき、なんとも情けない姿で急いでこの場から離れた。
「換金、お願いできますか?」
さっきまで威圧して圧倒的な貫禄を放っていた子供とは思えない年相応の笑顔で受付嬢に換金を求む。
普段ならば誰もが可愛いと言うだろうその笑顔は先程の行動で悪魔の笑顔に変わっている。
受付嬢はガクガクと体が震え、素材を手に取ることに苦戦している。
「あ、あなたは一体何者ですか!?レベル1なのにB級冒険者のライトさんをいとも簡単に倒してしまうなんて……」
「知る必要は無い。それよりも早く換金してくれないか?」
「は、はい……!」
ガクガクと体を震わせながらも受付嬢は金貨3枚、銀貨15枚、銅貨30枚を袋に詰めて私に渡す。
「ありがとう」
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