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4話
しおりを挟むザクッ ザクッ シュッ
あれからここ一帯の魔物を全て壊滅させた。自分の拠点の安全を確保するためだ。
そして分かったことがある。それは魔物はソウルを強化させることだ。初めて魔物を倒したときにソウルブレードが大きくなった。この現象はソウルが強化されなければ起きない。となると…魔物を倒すことはソウルの大幅強化に繋がる!
あとは倒す魔物によって強くなったと感じる量が変わった。より強い敵を倒す方が強くなると言うことだろうか?
なんと今は『双頭龍段』までに登り詰めた。
「そしてこれが…魔物の素材というやつか。換金すればかなりの額になりそうだな…な、なんだ、?」
するとジャイアントウルフの角がユーズの体に吸い込まれる。
【ソウル能力『ジャイアントウルフ』を習得しました】
この声は…俺のソウル?そしてソウル能力だと?こんな突然に開花するはずは………まさか!今、吸い込まれた素材のお陰…?
ユーズは無意識に唾をゴクリと呑む…
すると都合が良く。小さな蛇の魔物が現れる。
(使ってみるか……)
「ジャイアントウルフ」
ユーズのソウルが一瞬ジャイアントウルフの化身となる。
すると蛇の魔物は震えてすぐにこの場から離れようとする。
「よっと」
逃がすはずもなく、きっちりと仕留める。
それにしてもさっきの能力はジャイアントウルフの『威嚇』か?なるほど。その魔物の力の一部が使用可能になるって訳か!
「フハハハ!おい!見てるかボロクよ!お前の世界と俺の前世は相性バッチリのようだなぁ!」
しかし魔物はなかなか素材をドロップしてくれない。そのため能力を得るには辛抱強く狩りを続けなければな。
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★
「なに!?逃がしただと!?」
「も、申し訳御座いません!!」
「くそが!この役立たずが!私がトドメを刺しに来るまでの僅かな時間も監視すらできんのか!」
ユーズが能力『ジャイアントウルフ』を習得した同時刻。
ジザード公は自らの手でいたぶるためにユーズが囚われていたはずの地下牢に来ていた。
「くそっ!あのガキ………何者だ?こうなったら…奴を呼ぶか」
「や、奴とは?」
ジザード公は大きく悪い顔をして笑う。
「A級魔法使い『ナーコ・プリズム』」
「!?」
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★
「よし、これでこの周りにはしばらく魔物は現れないだろう」
ここからやることは一つだ。家を造ろう。前世でも家は造ったことはあるから多少自信はある。
ユーズは木を切り、加工したりして一般的な家を造った。
「やっと。安心して寝ることができるな。何かあればドアの開く音で起きることができる」
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆★
「分かりました。私自らその子供を捕らえてきましょう。………しかし、そのような子供、全く脅威を感じにくいのですが?」
「行ってみれば分かる。まぁ、あんなガキ、お前に掛かれば赤子のように殺してしまうだろう!ハッハッハハ!!」
「はい。必ずいい報告をすることを約束します」
A級魔法使い『ナーコ・プリズム』は女性ながらかなりの実力者だ。そして綺麗な青色の髪に少しSのようなキリッとしている目、そしてなんと言ってもスタイルが良い。どこの世界に行っても通用する体だろう。それが故に別名『神姫』と呼ばれている。
「ハッハッハ!楽しみだ。あの調子に乗ったガキがどんな顔をして私の前に現れるのか待ちどうしい」
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