4 / 8
3話 街
しおりを挟む
召喚された森からかなり進み。遂に街に到着する。
まだ発展途上のようだが、かなりの規模で生活するには十分な街だ。
「んじゃ、俺はここで」
「おう!……え?ちょっ待てよ!」
「なんだよ?俺は自分の宿屋に戻るだけだよ」
「じゃぁ俺はどうしたら?」
「知らねーよ。金なんて貸さねーからな」
「そんな!薄情者!俺に死ねっていうのかよ!?」
「うるせー!金が欲しかったらギルドにでも行けや」
「ギルド………」
薄情者の金谷は置いとき、お金を手に入れるためにこの街の”ギルド”と呼ばれる場所に行くことにした。
しかしこの街については全く無知だ。どこにあるか聞いてみようか。
そこで俺は親切そうで優しそうな通行人のお兄さんにギルドの場所を聞き、ギルドに辿り着いた。
どうやら街に入ってからたった2分で着く場所にギルドはあったようだ。
「なんだガキ。見ねぇ顔だな、まさかまた神に選ばれし世代の奴か?」
ギルドに入室してすぐに輩のようなやつに絡まれる。
”神に選ばれし世代”というとてつもなくかっこいい言葉が俺を震えさせる。いけない抑えなければ。
「本当か?サザーク、見たところクソ弱そうだぞ」
(ク、クソ弱そう!?)
「へ!それもそうだな!最近あいつらにムカついてて敏感になっちまった。悪いなガキ」
ふーんどうやらその神に選ばれし世代づてのは随分嫌われているようだな。相当傲慢か人に迷惑を掛ける野郎かのどっちかか。
どの道興味はある。絡んできたこのサザークって奴に聞いてみるか。
教えてくれるかは怪しいが。
「じゃぁおじさん。お詫びとして神に選ばれし世代について教えてよ」
「あぁ?誰がおじさんだ…………まぁ、良いだろう。そいつらは突然現れた圧倒的才能を持つ17、18の齢の奴らだ」
ここまでは予想通り。
「そいつらは魔王や勇者、王子や女王、騎士団長と一般の奴らなら喉から手が出るほどの地位を簡単に手に入れてしまったんだ」
「えっ!?」
まさかその神に選ばれし世代って俺らのことだったのか!?いや、普通に考えてそうか。本当に神に選ばれているからな…
なら、この人には自分が神に選ばれし世代ってことは絶対バレちゃダメだ。
「驚きだろ全く……なに勝手に世界変えてんだよって話だよ。なぁ、兄ちゃん?」
「え、ええ、えぇ!ほんとにその通りだとッッ!!」
「お、おおう?どうした……?」
とりあえず早くこの場を離れよう…!!
「そ、それでは…」
そそくさとこの場を去り、モンスターの写真とその詳細が載ってある掲示板を発見した。
「な、なんだこれは!?」
そこには魔物では無い、衝撃的な討伐依頼が掲示されていた。
まだ発展途上のようだが、かなりの規模で生活するには十分な街だ。
「んじゃ、俺はここで」
「おう!……え?ちょっ待てよ!」
「なんだよ?俺は自分の宿屋に戻るだけだよ」
「じゃぁ俺はどうしたら?」
「知らねーよ。金なんて貸さねーからな」
「そんな!薄情者!俺に死ねっていうのかよ!?」
「うるせー!金が欲しかったらギルドにでも行けや」
「ギルド………」
薄情者の金谷は置いとき、お金を手に入れるためにこの街の”ギルド”と呼ばれる場所に行くことにした。
しかしこの街については全く無知だ。どこにあるか聞いてみようか。
そこで俺は親切そうで優しそうな通行人のお兄さんにギルドの場所を聞き、ギルドに辿り着いた。
どうやら街に入ってからたった2分で着く場所にギルドはあったようだ。
「なんだガキ。見ねぇ顔だな、まさかまた神に選ばれし世代の奴か?」
ギルドに入室してすぐに輩のようなやつに絡まれる。
”神に選ばれし世代”というとてつもなくかっこいい言葉が俺を震えさせる。いけない抑えなければ。
「本当か?サザーク、見たところクソ弱そうだぞ」
(ク、クソ弱そう!?)
「へ!それもそうだな!最近あいつらにムカついてて敏感になっちまった。悪いなガキ」
ふーんどうやらその神に選ばれし世代づてのは随分嫌われているようだな。相当傲慢か人に迷惑を掛ける野郎かのどっちかか。
どの道興味はある。絡んできたこのサザークって奴に聞いてみるか。
教えてくれるかは怪しいが。
「じゃぁおじさん。お詫びとして神に選ばれし世代について教えてよ」
「あぁ?誰がおじさんだ…………まぁ、良いだろう。そいつらは突然現れた圧倒的才能を持つ17、18の齢の奴らだ」
ここまでは予想通り。
「そいつらは魔王や勇者、王子や女王、騎士団長と一般の奴らなら喉から手が出るほどの地位を簡単に手に入れてしまったんだ」
「えっ!?」
まさかその神に選ばれし世代って俺らのことだったのか!?いや、普通に考えてそうか。本当に神に選ばれているからな…
なら、この人には自分が神に選ばれし世代ってことは絶対バレちゃダメだ。
「驚きだろ全く……なに勝手に世界変えてんだよって話だよ。なぁ、兄ちゃん?」
「え、ええ、えぇ!ほんとにその通りだとッッ!!」
「お、おおう?どうした……?」
とりあえず早くこの場を離れよう…!!
「そ、それでは…」
そそくさとこの場を去り、モンスターの写真とその詳細が載ってある掲示板を発見した。
「な、なんだこれは!?」
そこには魔物では無い、衝撃的な討伐依頼が掲示されていた。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さくら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。
無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。
やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる