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1章
1話 迷宮
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「どうも!今回の迷宮の護衛担当することになったジャラン・ハンマートです!よろしく!」
ジャランは俺を一度、暗殺しようとしてきた嘘の友情を築いてきた奴だ
この喋り方には何故か好感を持ってしまい、仲の良い友達と見てしまうのだ
早速、クラスメイト達もこいつ良さそうだなという目でジャランを見ている
「それでは早速行こうか!」
(くそが…こんなクソガキ共の護衛だぁ?あの国王め!面倒事は俺に押し付けやがって!なんで部外者を30人も連れてくるかなぁ?今頃、城では愚痴でいっぱいだろうな~…いいなぁ~)
ジャランは言葉ではクラスメイトと仲良くするような素振りを見せているが、心の中は真反対。邪魔者のような目で見ている
そして同時刻、城ではーー
「はぁ…めせしめに一人殺すか?」
「そうなったらビビって勇者やめちゃいますわよ」
「まぁ、所詮ガキの部外者だもんな…クックック」
国王や、王女、騎士団長、頭脳派魔法使い、他の幹部達で愚痴を漏らしていた
兵士達も同じように兵士同士で愚痴を漏らしている
「なんだっけ?3年前の…あぁ忘れた(笑)とりあえずあいつの時みたいに絶望させてくれ。王女サーナ、団長ナラバー、魔法使いプログよ!」
「もちろんですわ。お期待に添えるよう、努力しますわ」
王女サーナが悪い笑みを浮かべて、何かを企む顔をする
「あの時の絶望した顔は今でも忘れられないですな。ほんと最高でした」
プログは眼鏡をクイッと上げ、そして手の平の後ろで笑みを浮かべていた
「プログの言う通り。俺もあの顔が忘れられん。もう一度見たい」
幹部達はみんなして笑うーー
~バーノン王国迷宮~
「この迷宮は最近できた迷宮です。全部で5階層ありますが、まず1階層をクリアしましょう」
ジャランが笑顔で手をパチンと叩き、全員各自戦闘を行うように指示をする
俺は迷宮に潜らず、復讐を優先しようと思ったが、まず今回の勇者達の実力を知るべきだと思った
いずれかは戦う相手だ、戦力は確認した方がいい
「おーい!さっきはよくもやってくれたなぁ?」
俺が声の方向を振り向くと、いじめっ子リーダーの荒木千斗とその取り巻き達がニヤニヤしながらこっちに向かってくる
(危な…名前呼ばれていたら、ジャランの奴にバレていたぞ)
人数が多く、3年前だからか国王達にはまだバレていない。しかし、さすがに名前は覚えているはずだ
「お前はどうせ異世界に来ても雑魚だろ!クズギフトを貰ったんだろうなぁ?」
取り巻き達は腹を抱えて大笑いしていた
以前の俺なら悔しい気持ちで1杯だっただようが、勇者として養った精神で何も感じなかった
その態度を感じたのか、いじめっ子達はムカッとする
「おうおう?なんだ?異世界に来て強くなった気でも居るのかよ!?それなら俺と勝負しろ!」
「は?」
「とりゃぁ!」
いきなり俺に向かって剣を振ってくる。当然当たることなく、俺は避ける
「運良く避けれたようだな!だが、俺の最強ギフトを食らえ!」
(最強ギフト!?そんな物が………)
「ファイアーソード!!」
「ん?」
千斗の持つ剣が炎纏い、メラメラと燃える
それを自信満々な顔で見せびらかす姿があまりにも馬鹿らしく見えた
「えっと…それだけ?」
俺がそう聞くと、千斗はニヤッと笑う
「こいつの剣を受けたら燃えるぞ?お前みたいな奴は最悪死んじまうかもなぁ?」
完璧に俺を格下と見ているようだな……そんな剣当たらなかったら意味も無いのに
それに最強ギフトって…俺の習得したスキルの方がまだ実用的で強いぞ?
「ファイアーソード!!!」
スキル名を叫び、千斗が俺に向かって剣を振る
俺はそれを避ける
「またかよ!?なんなんだお前は!」
「おいしょ」
千斗の足を蹴り崩し、地面に取り押さえる
千斗は必死にもがこうとするが、当然魔王を討伐した勇者の俺には抗う力は無かった
「くそっ!なんなんだこの強さは!?」
「とりあえず、今までのことを謝ろうか?」
俺は3年間異世界に居たが、こいつらを許せなかった。どうしても謝らしたい
するとーー
「おい!お前少しやり過ぎだ!!!」
ジャランが飛んできて、俺を吹っ飛ばす
「大丈夫か?」
ジャランが優しく千斗に声を掛ける。それに千斗は安心した表情を見せる
「ありがとうっす!先生!あいつが急に殴ってきて、取り押さえてきたんっすよ!やばくないっすか?」
千斗はニヤニヤして、ジャランに堂々と嘘をつく
取り巻き達も「そうです!」と便乗し、ジャランは信用してしまう
「そいつはやばいな…こいつは次問題起こしたら地下牢行きだ!」
(くそ…何も事情を知らない癖に…………最初の復讐相手はジャランに決定だ!)
俺はやっと大っ嫌いないじめっ子に復讐を止められた恨みで、最初の復讐相手をジャランに決定する
千斗はその後にボコボコにする予定にする
「よーし!みんなそろそろ戦闘終了だ!城に帰るぞ!全員に個室を用意してある!」
こうして、俺達は城に帰宅する
道中、千斗や取り巻き達にずっと睨まれていたが、何も気にしない
城に戻ったら復讐方法を考えよう
ジャランは俺を一度、暗殺しようとしてきた嘘の友情を築いてきた奴だ
この喋り方には何故か好感を持ってしまい、仲の良い友達と見てしまうのだ
早速、クラスメイト達もこいつ良さそうだなという目でジャランを見ている
「それでは早速行こうか!」
(くそが…こんなクソガキ共の護衛だぁ?あの国王め!面倒事は俺に押し付けやがって!なんで部外者を30人も連れてくるかなぁ?今頃、城では愚痴でいっぱいだろうな~…いいなぁ~)
ジャランは言葉ではクラスメイトと仲良くするような素振りを見せているが、心の中は真反対。邪魔者のような目で見ている
そして同時刻、城ではーー
「はぁ…めせしめに一人殺すか?」
「そうなったらビビって勇者やめちゃいますわよ」
「まぁ、所詮ガキの部外者だもんな…クックック」
国王や、王女、騎士団長、頭脳派魔法使い、他の幹部達で愚痴を漏らしていた
兵士達も同じように兵士同士で愚痴を漏らしている
「なんだっけ?3年前の…あぁ忘れた(笑)とりあえずあいつの時みたいに絶望させてくれ。王女サーナ、団長ナラバー、魔法使いプログよ!」
「もちろんですわ。お期待に添えるよう、努力しますわ」
王女サーナが悪い笑みを浮かべて、何かを企む顔をする
「あの時の絶望した顔は今でも忘れられないですな。ほんと最高でした」
プログは眼鏡をクイッと上げ、そして手の平の後ろで笑みを浮かべていた
「プログの言う通り。俺もあの顔が忘れられん。もう一度見たい」
幹部達はみんなして笑うーー
~バーノン王国迷宮~
「この迷宮は最近できた迷宮です。全部で5階層ありますが、まず1階層をクリアしましょう」
ジャランが笑顔で手をパチンと叩き、全員各自戦闘を行うように指示をする
俺は迷宮に潜らず、復讐を優先しようと思ったが、まず今回の勇者達の実力を知るべきだと思った
いずれかは戦う相手だ、戦力は確認した方がいい
「おーい!さっきはよくもやってくれたなぁ?」
俺が声の方向を振り向くと、いじめっ子リーダーの荒木千斗とその取り巻き達がニヤニヤしながらこっちに向かってくる
(危な…名前呼ばれていたら、ジャランの奴にバレていたぞ)
人数が多く、3年前だからか国王達にはまだバレていない。しかし、さすがに名前は覚えているはずだ
「お前はどうせ異世界に来ても雑魚だろ!クズギフトを貰ったんだろうなぁ?」
取り巻き達は腹を抱えて大笑いしていた
以前の俺なら悔しい気持ちで1杯だっただようが、勇者として養った精神で何も感じなかった
その態度を感じたのか、いじめっ子達はムカッとする
「おうおう?なんだ?異世界に来て強くなった気でも居るのかよ!?それなら俺と勝負しろ!」
「は?」
「とりゃぁ!」
いきなり俺に向かって剣を振ってくる。当然当たることなく、俺は避ける
「運良く避けれたようだな!だが、俺の最強ギフトを食らえ!」
(最強ギフト!?そんな物が………)
「ファイアーソード!!」
「ん?」
千斗の持つ剣が炎纏い、メラメラと燃える
それを自信満々な顔で見せびらかす姿があまりにも馬鹿らしく見えた
「えっと…それだけ?」
俺がそう聞くと、千斗はニヤッと笑う
「こいつの剣を受けたら燃えるぞ?お前みたいな奴は最悪死んじまうかもなぁ?」
完璧に俺を格下と見ているようだな……そんな剣当たらなかったら意味も無いのに
それに最強ギフトって…俺の習得したスキルの方がまだ実用的で強いぞ?
「ファイアーソード!!!」
スキル名を叫び、千斗が俺に向かって剣を振る
俺はそれを避ける
「またかよ!?なんなんだお前は!」
「おいしょ」
千斗の足を蹴り崩し、地面に取り押さえる
千斗は必死にもがこうとするが、当然魔王を討伐した勇者の俺には抗う力は無かった
「くそっ!なんなんだこの強さは!?」
「とりあえず、今までのことを謝ろうか?」
俺は3年間異世界に居たが、こいつらを許せなかった。どうしても謝らしたい
するとーー
「おい!お前少しやり過ぎだ!!!」
ジャランが飛んできて、俺を吹っ飛ばす
「大丈夫か?」
ジャランが優しく千斗に声を掛ける。それに千斗は安心した表情を見せる
「ありがとうっす!先生!あいつが急に殴ってきて、取り押さえてきたんっすよ!やばくないっすか?」
千斗はニヤニヤして、ジャランに堂々と嘘をつく
取り巻き達も「そうです!」と便乗し、ジャランは信用してしまう
「そいつはやばいな…こいつは次問題起こしたら地下牢行きだ!」
(くそ…何も事情を知らない癖に…………最初の復讐相手はジャランに決定だ!)
俺はやっと大っ嫌いないじめっ子に復讐を止められた恨みで、最初の復讐相手をジャランに決定する
千斗はその後にボコボコにする予定にする
「よーし!みんなそろそろ戦闘終了だ!城に帰るぞ!全員に個室を用意してある!」
こうして、俺達は城に帰宅する
道中、千斗や取り巻き達にずっと睨まれていたが、何も気にしない
城に戻ったら復讐方法を考えよう
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