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03.薔薇の花と狂気と
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陽の光を感じて瞼を開けると、見慣れた天井が目に飛び込んできた。この部屋には、前にも一度お世話になった記憶がある。
甘いお菓子の香りが漂う室内。
淡いレモンイエローの壁紙に囲まれたこの部屋には、木の温かみを感じられる家具たちが並ぶ。窓辺では可愛らしいレースのカーテンが澄ました顔で下がっており、陽の光をそっと受け止めている。
視線を巡らせていると、この家の持ち主であるエーミールさんが眉尻を下げて私の顔を覗き込んできた。
「リタ、気がついたかい? ナタリーに温かいスープを作ってもらうね。少しでも栄養をつけた方が良い」
「エーミールさん……私……」
「また倒れたんだよ。僕が偶然お店に行った時で良かった」
この部屋の下の階でケーキ屋『シャトー・ベルベット』を営んでいるエーミールさんと、ナタリーことナターリエさんはティメアウスでできた私の第二の両親だ。
というのも、私は初めてこの街に着いた時、彼らのお店に入った瞬間に倒れてしまい、それ以来、自分たちを私の第二の両親だと言って気にかけてくれている。
エーミールさんは私のお母様と歳が近そうだからわかるけど、ナタリーさんは彼より若い印象で、お母様というよりお姉様だ。
ナタリーさんは溌溂としていて、且つ色っぽいお姉さんで、亜麻色の髪はいつも頭の上の方で結わえられている。
彼女はお師匠様と同じ紫色の瞳を持っていて、その瞳を見ると懐かしい想いが胸に広がるのだ。
エーミールさんはというと、栗色の巻き毛の髪をふわふわとさせている可愛らしいおじさんだ。
おまけに緑色の瞳は垂れ目がちで、その目に見つめてもらうとなんだか安心してしまう。
この2人には、生活の面においても精神的な面においても、とてもお世話になっている。
彼らも外国から来たということもあり、異国から来て1人暮らしをしている私が早く街に馴染むようにいろいろと手伝ってもらった恩人なのだ。
おかげで副業の薬屋も順調だ。
お世話になることが多く一緒に居る時間が長いため、これまで何度もエーミールさんとナタリーさんの仲睦まじい様子を見てきた。
その度に、王太子殿下が乙女と2人のようになってくれたらいいなと思うのである。
「……エーミールさん、お店には誰かいらっしゃいましたか?」
「ああ、王太子殿下がいらっしゃったけど、お帰りいただいたよ。視察に来られたの?」
「え、ええ……そうなんです! あのような僻地にも来てくださるなんて、本当に国民のことを考えてくださる方なのですね!」
結びの魔女のことについては王族と関係者、そして定めた乙女以外については知られてはならない。
私は必死になって言葉を紡いだ。
王太子殿下とのやり取りは悪い夢であって欲しい……そう、夢なのよ。殿下は視察に来られただけ。
ふと、甘い香りがしてサイドテーブルに目をやると、真っ赤な薔薇の花束が置かれている。
王太子殿下の遣いの者が届けてくれたそうだ。
そう聞いた瞬間、また眩暈に襲われる。
ああ、どうやら夢ではなさそう。
殿下が一瞬だけ見せたあの瞳が、今も自分を見ているようだ。
不敬ではあるが、あの時の殿下は”狂気的な”と形容してしまいそうになる御顔であった。
修行中に一度、候補の乙女にただならぬ想いを寄せている殿方を見たことがある。その瞳に宿っていたものと似ていたのだ。
……いや、気のせいだ。そんなはずはない。
彼が私を、恋人どころか伴侶にしようとしているなんて、自分に執着しているなんて、私は何か勘違いをしているのだろう。
「お見舞いに薔薇の花を贈るなんて、まるで情熱的な恋人のようだねぇ」
ともすると不安に飲み込まれそうになるのを堪えていたのに、エーミールさんの何気ない一言が追い打ちになった。
ああ、やはり薔薇の花束を贈られるとそう思いますよね……。
自分を支えていた気持ちが音を立てて崩れてゆくと同時に、殿下の唇が触れてきた感覚を思い出してしまう。
私は急いで両手で頬を隠した。急に顔が真っ赤になったら、エーミールさんは訝しく思うだろう。
ダメだ。プロフェッショナルが狼狽えてはいけない。
冷静にこの状況を分析しよう。
殿下の気持ちを考えるのだ。
恋人にするように薔薇の花束を贈る……殿下はなぜ、私に婚約を申し込まれたのだろうか?
長らく王宮で次期国王としての勉学に励まれており、同じ年頃の子どもたちと遊ぶ機会が無いから、偶然訪れた歳の近い私に何か錯覚を起こしてしまわれたのかもしれない。
修行している時も、そのようなことがあった。
とある国の王太子殿下のご兄弟が私を見て、初めて歳の近い子どもと出会って喜び、それを恋だとお考えになられたことがあるのだ。
殿下も本当は私のことを、ただ歳の近い話し相手として欲しいはずなのだわ。それを、きっちり説明してご理解いただかなくてはならないわ。
(お母様、お師匠様、なんという事でしょうか。私の華々しい家業デビューに早くも暗雲が立ち込めております)
初めての仕事を完璧に遂行したいのに、躓いてばかりだ。
(お師匠様……、私は頑張りますので、きっとどこかで見守っていてくださいね)
初仕事で、大国であるティメアウスの王太子殿下のご結婚が上手くいけば、きっと誰もが評価するはず。私と、お師匠様のことを。
だから何としてでも私はこの家業デビューを成功させなければならない。それが、お師匠様と私の名誉を挽回する最後のチャンスだ。
というのも、私のお師匠様は、今は結びの魔法使いを追放されてしまったのだ。
その理由は、本来ならば王太子殿下と引き合わせるべき乙女と結ばれてしまったため。
誰もその真実を聞き入れてくれなかったが、それにはれっきとした背景があった。
それなのに、他の結びの魔法使いたちは、繁栄の魔法を発動させられなかったというだけでお師匠様のことを恥という。
私のことも、彼の弟子だから上手く引き合わせられないのではないかと後ろ指を指してくる人もいる。
しかし今は幸いにもブルーム家の名前がある程度は守ってくれているのだ。
でも、これはご先祖様が築き上げてくれた信頼によるものだ。だから私はこの家業デビューを成功させなければならない。
家の名前に助けられることなく信頼されてこそプロフェッショナルなのだから。
まだまだ不安は払しょくしきれないが、お師匠様から頂いた薔薇の花のピアスに触れてみると、少し気持ちが落ち着いた。
誰が何と言おうと、お師匠様は私の憧れの魔法使いだ。
彼はお母様と歳が近く家同士の交流があったため、彼とお母様が交換されて修行が行われていたそうだ。その繋がりがあって、彼は私を弟子にしてくれた。
銀色の髪に、宝石のように美しい紫色の瞳を持つ人で、一時期は彼に想いを寄せていたことは秘密である。
王子や乙女乙女の心に寄り添い、弟子の私を慈愛に満ちた眼差しでいつも見守ってくれていたお師匠様。
私も彼のような結びの魔法使いになりたい。
だからこそ、王太子殿下に諦めていただくよう作戦を練ろう。
甘いお菓子の香りが漂う室内。
淡いレモンイエローの壁紙に囲まれたこの部屋には、木の温かみを感じられる家具たちが並ぶ。窓辺では可愛らしいレースのカーテンが澄ました顔で下がっており、陽の光をそっと受け止めている。
視線を巡らせていると、この家の持ち主であるエーミールさんが眉尻を下げて私の顔を覗き込んできた。
「リタ、気がついたかい? ナタリーに温かいスープを作ってもらうね。少しでも栄養をつけた方が良い」
「エーミールさん……私……」
「また倒れたんだよ。僕が偶然お店に行った時で良かった」
この部屋の下の階でケーキ屋『シャトー・ベルベット』を営んでいるエーミールさんと、ナタリーことナターリエさんはティメアウスでできた私の第二の両親だ。
というのも、私は初めてこの街に着いた時、彼らのお店に入った瞬間に倒れてしまい、それ以来、自分たちを私の第二の両親だと言って気にかけてくれている。
エーミールさんは私のお母様と歳が近そうだからわかるけど、ナタリーさんは彼より若い印象で、お母様というよりお姉様だ。
ナタリーさんは溌溂としていて、且つ色っぽいお姉さんで、亜麻色の髪はいつも頭の上の方で結わえられている。
彼女はお師匠様と同じ紫色の瞳を持っていて、その瞳を見ると懐かしい想いが胸に広がるのだ。
エーミールさんはというと、栗色の巻き毛の髪をふわふわとさせている可愛らしいおじさんだ。
おまけに緑色の瞳は垂れ目がちで、その目に見つめてもらうとなんだか安心してしまう。
この2人には、生活の面においても精神的な面においても、とてもお世話になっている。
彼らも外国から来たということもあり、異国から来て1人暮らしをしている私が早く街に馴染むようにいろいろと手伝ってもらった恩人なのだ。
おかげで副業の薬屋も順調だ。
お世話になることが多く一緒に居る時間が長いため、これまで何度もエーミールさんとナタリーさんの仲睦まじい様子を見てきた。
その度に、王太子殿下が乙女と2人のようになってくれたらいいなと思うのである。
「……エーミールさん、お店には誰かいらっしゃいましたか?」
「ああ、王太子殿下がいらっしゃったけど、お帰りいただいたよ。視察に来られたの?」
「え、ええ……そうなんです! あのような僻地にも来てくださるなんて、本当に国民のことを考えてくださる方なのですね!」
結びの魔女のことについては王族と関係者、そして定めた乙女以外については知られてはならない。
私は必死になって言葉を紡いだ。
王太子殿下とのやり取りは悪い夢であって欲しい……そう、夢なのよ。殿下は視察に来られただけ。
ふと、甘い香りがしてサイドテーブルに目をやると、真っ赤な薔薇の花束が置かれている。
王太子殿下の遣いの者が届けてくれたそうだ。
そう聞いた瞬間、また眩暈に襲われる。
ああ、どうやら夢ではなさそう。
殿下が一瞬だけ見せたあの瞳が、今も自分を見ているようだ。
不敬ではあるが、あの時の殿下は”狂気的な”と形容してしまいそうになる御顔であった。
修行中に一度、候補の乙女にただならぬ想いを寄せている殿方を見たことがある。その瞳に宿っていたものと似ていたのだ。
……いや、気のせいだ。そんなはずはない。
彼が私を、恋人どころか伴侶にしようとしているなんて、自分に執着しているなんて、私は何か勘違いをしているのだろう。
「お見舞いに薔薇の花を贈るなんて、まるで情熱的な恋人のようだねぇ」
ともすると不安に飲み込まれそうになるのを堪えていたのに、エーミールさんの何気ない一言が追い打ちになった。
ああ、やはり薔薇の花束を贈られるとそう思いますよね……。
自分を支えていた気持ちが音を立てて崩れてゆくと同時に、殿下の唇が触れてきた感覚を思い出してしまう。
私は急いで両手で頬を隠した。急に顔が真っ赤になったら、エーミールさんは訝しく思うだろう。
ダメだ。プロフェッショナルが狼狽えてはいけない。
冷静にこの状況を分析しよう。
殿下の気持ちを考えるのだ。
恋人にするように薔薇の花束を贈る……殿下はなぜ、私に婚約を申し込まれたのだろうか?
長らく王宮で次期国王としての勉学に励まれており、同じ年頃の子どもたちと遊ぶ機会が無いから、偶然訪れた歳の近い私に何か錯覚を起こしてしまわれたのかもしれない。
修行している時も、そのようなことがあった。
とある国の王太子殿下のご兄弟が私を見て、初めて歳の近い子どもと出会って喜び、それを恋だとお考えになられたことがあるのだ。
殿下も本当は私のことを、ただ歳の近い話し相手として欲しいはずなのだわ。それを、きっちり説明してご理解いただかなくてはならないわ。
(お母様、お師匠様、なんという事でしょうか。私の華々しい家業デビューに早くも暗雲が立ち込めております)
初めての仕事を完璧に遂行したいのに、躓いてばかりだ。
(お師匠様……、私は頑張りますので、きっとどこかで見守っていてくださいね)
初仕事で、大国であるティメアウスの王太子殿下のご結婚が上手くいけば、きっと誰もが評価するはず。私と、お師匠様のことを。
だから何としてでも私はこの家業デビューを成功させなければならない。それが、お師匠様と私の名誉を挽回する最後のチャンスだ。
というのも、私のお師匠様は、今は結びの魔法使いを追放されてしまったのだ。
その理由は、本来ならば王太子殿下と引き合わせるべき乙女と結ばれてしまったため。
誰もその真実を聞き入れてくれなかったが、それにはれっきとした背景があった。
それなのに、他の結びの魔法使いたちは、繁栄の魔法を発動させられなかったというだけでお師匠様のことを恥という。
私のことも、彼の弟子だから上手く引き合わせられないのではないかと後ろ指を指してくる人もいる。
しかし今は幸いにもブルーム家の名前がある程度は守ってくれているのだ。
でも、これはご先祖様が築き上げてくれた信頼によるものだ。だから私はこの家業デビューを成功させなければならない。
家の名前に助けられることなく信頼されてこそプロフェッショナルなのだから。
まだまだ不安は払しょくしきれないが、お師匠様から頂いた薔薇の花のピアスに触れてみると、少し気持ちが落ち着いた。
誰が何と言おうと、お師匠様は私の憧れの魔法使いだ。
彼はお母様と歳が近く家同士の交流があったため、彼とお母様が交換されて修行が行われていたそうだ。その繋がりがあって、彼は私を弟子にしてくれた。
銀色の髪に、宝石のように美しい紫色の瞳を持つ人で、一時期は彼に想いを寄せていたことは秘密である。
王子や乙女乙女の心に寄り添い、弟子の私を慈愛に満ちた眼差しでいつも見守ってくれていたお師匠様。
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