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第二章
07.スタイナー大佐の憂い
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ノクターンはリーゼの部屋を出た後、自室に逃げ入った。
明かりを灯さず、暗い部屋の中で、両手で顔を覆ったまま座り込んでいる。
「落ち着け。ただ抱きしめられただけじゃないか。リーゼが小さい頃は、毎日抱きしめてきただろう?」
そう自分に言い聞かせたところで、心臓は相変わらず大きく脈打ち、動揺を煽る。
リーゼに抱きしめられた時の感覚や彼女から仄かに香る匂いが蘇り、大切な妹分が大人になったのだと思い知らされた。
そして、そんな彼女に恋愛感情を抱いていることを認めざるを得なくなる。
「数日前までは子どもだと思えていたのに……。くそっ」
昔のリーゼの姿を脳裏に思い描く。自分の腰のあたりぐらいの背丈の、小さな少女だった。
どこへ行くのにもいつも一緒で、足にしがみついてきては、舌足らずな話し方で名前を呼んでくれたか弱い存在。
(俺が守らなければならない、妹分だというのに)
あの医務官のせいで意識しざるをえなくなった感情を持て余す。
リーゼと目が合う度に、彼女が名前を呼んでくれる度に、胸が締め付つられるように苦しく、切なくてならない。
この感情が恋だということくらい、恋愛経験のないノクターンでもわかる。
(いったい、いつからなんだ?)
ミラー医務官が言う通り、リーゼを妹分と思い込むことでこの気持ちに蓋をしていたのであれば、この想いはいつ芽生えたのだろうか。
今でもリーゼがこの世で一番大切な存在であることは変わらないが、その理由がすっかりと塗り替えられてしまったことに困惑する。
(調子が狂う)
リーゼの笑顔に胸が軋む。
リーゼに近づく男に嫉妬してしまう。
リーゼからの告白を思い出し、舞い上がってしまう。
もし、彼女の告白に是と答えたら、と想像したその時。
――『ノクターン、これが最初で最後の命令よ。この子を守って、共に生き延びて』
忘れもしない、あの日に聞いた声と言葉が過り、ノクターンの頭を冷やした。
ノクターンは深呼吸をして、立ち上がる。
「……仕事を片づけるか」
仕事鞄から書類を取り出すと、一枚の紙切れがはらりと床の上に落ちた。それを持ち上げると、あっという間に破り捨てた。
「面倒なことをしやがって」
その紙はルウェリン中将の秘書官から渡されたもので、ノクターンとミラー医務官の見合いの日程が書かれていた。
紙を渡された後にノクターンとミラー医務官の両者がルウェリン中将のもとへ行き、見合いを断ったから話は白紙になった。しかし軍内部で見合いの噂が広がったため、ノクターンは好奇の目に晒されたのだった。
「あの古狸、いまに覚えていろよ」
あの高慢な表情や、もったいぶった話し方を思い出すだけで苛立ちが募る。
「弱き者のために立ち上がり、ストレーシス王族に反旗を翻した英雄と謳われているが――実際はただの狸だな」
ルウェリン中将は、王族に仕える騎士だった。それはストレーシス国軍総帥も同じだ。
二人は落ちぶれる王族を見かねて王政の廃止を目論み、議会派の貴族や一部の平民たちと手を組んで暴動を起こした。
(正義とは、なんだろうか?)
暴動は王宮だけではなく、王都でも起こっていた。王族を支持する貴族の大半が狙われ、命を落とした。
その暴動に巻き込まれた平民も多数いたが、大義のための犠牲だと都合のいい言い訳で片づけられている。
(結局のところ、統治者が変わっても、力のない者が犠牲になるのは変わらない)
手元にある資料に書かれている内容を見つめ、溜息をついた。寝台の上で仰向けになって資料を見ていると、ワルツが胸の上にのしかかってくる。
「おい、退けよ。資料を読めないだろ」
睨みつけても、ワルツは香箱座りになって胸の上に鎮座している。彼女なりの嫌がらせなのだろう。
「俺を責めるのか?」
どっかりと居座るワルツを睨みつけると、相手はフンと鼻を鳴らして睨み返してくるのだった。その様子はあたかも、これまでにリーゼを避け続けてきたノクターンを諫めているように見える。
「どうしたらいいんだよ……」
そんなことをされてしまうと、またリーゼのことを考えてしまう。
書類に目を通しているのに、リーゼの顔が思い浮かぶばかりで、書類の内容が頭に入ってこない。これはたしかに重症だ、と溜息をついた。
思い出すのは、昼間の出来事。
軍の経理になるのは反対だと告げた時、リーゼは今にも泣き出しそうな顔をしていた。
(あんな顔をさせたくなかったのに)
リーゼの努力を知っているから、いままでは黙っていた。しかし軍内部のきな臭い情勢を知っている身としては、この世で一番大切な存在をそこに近づけたくない。
「国軍は毒蛇の巣窟だ。リーゼをそんな場所に近づけたくない。ただでさえ、リーゼは――……」
ノクターンは言葉を切ると、片手で目を覆う。日頃の疲れが一気に押し寄せたのか、そのまま眠ってしまった。
***
夢の中で、ノクターンは宵闇の中を駆けている。――否、街中の建物を燃やす炎の明かりから逃れるように、暗がりの中に逃げ込もうと走っていると言った方が適切だろう。
ノクターンは背後から聞こえてくる怒声や悲鳴から遠ざかるよう、一生懸命足を動かした。
途中で腕の中を覗き、立ち止まる。
「……あ」
空っぽの両手を見て戦慄する。先ほどまでは確かに抱えていたはずの赤子が、いないのだ。
落としたのだろうか。いや、落とさないようしっかりと抱きしめていたのに。
絶望のあまり全身から血の気が引き、体が震える。
(あの子を見つけなきゃ。見つけて、守らないと――)
無我夢中で足元を探すノクターンのもとに、ワルツが現れる。ノクターンのトラウザーズの裾を噛んで引っ張り、こっちだと言わんばかりに誘導した。
ノクターンはワルツの後を追う。心臓が早鐘を打ち鳴らしつづけ、口の中は微かに鉄のような味がする。
やがて赤子の鳴き声が聞こえ、胸を撫で下ろした。――しかし、赤子のすぐそばにいる騎士の姿を見て、怒りが血液のように全身を駆け巡った。
「その子から離れろ!」
ノクターンの手が宙を斬る。その刹那、風が吹き荒れて騎士に襲いかかる。それでも騎士は足を動かし、赤子に近づく。首がない状態で――。
「止めろ」
触るな。
近づくな。
お前らなんかに、この子を渡さない。
ノクターンは地面を蹴り、赤子に駆け寄って手を伸ばす――……。
「リーゼッ!」
***
ノクターンは勢いよく寝台から起き上がった。その拍子に、書類がぱさぱさと音を立てて床の上に落ちる。
夢を見ていた。どうしようもなく恐ろしい悪夢だ。
幼い頃から時おり現れる、忌まわしき悪夢。
「……ああ」
ノクターンは小さく呻くと、探し物をするように辺りを見回した。そして立ち上がると、真っ暗な部屋の中を迷いない足取りで進み、部屋を出た。
「リーゼ」
今にも消えそうな声で呟く。その声には覇気がなく、悪夢に魘されている人が口にする寝言のような儚さと危うさを孕んでいる。
ノクターンはそのまま、リーゼの部屋の中に入った。
部屋の主であるリーゼは、寝台の上ですやすやと健やかな寝息を立てて眠っている。ノクターンの入室には気づいていない。
布団から出ているリーゼの手首にはノクターンが贈ったブレスレットがつけられている。
ブレスレットに繋がれている緑色の宝石が、ノクターンを誘導するようにきらりと光った。
「リーゼ」
手を伸ばし、リーゼの指先に触れる。手を繋ぐこともなく、壊れ物に触れるようにそっと、指先だけを拙い手つきで握った。
「……良かった。ここにいた」
そう独り言ち、リーゼの指から手を離すと、部屋を出たのだった。
明かりを灯さず、暗い部屋の中で、両手で顔を覆ったまま座り込んでいる。
「落ち着け。ただ抱きしめられただけじゃないか。リーゼが小さい頃は、毎日抱きしめてきただろう?」
そう自分に言い聞かせたところで、心臓は相変わらず大きく脈打ち、動揺を煽る。
リーゼに抱きしめられた時の感覚や彼女から仄かに香る匂いが蘇り、大切な妹分が大人になったのだと思い知らされた。
そして、そんな彼女に恋愛感情を抱いていることを認めざるを得なくなる。
「数日前までは子どもだと思えていたのに……。くそっ」
昔のリーゼの姿を脳裏に思い描く。自分の腰のあたりぐらいの背丈の、小さな少女だった。
どこへ行くのにもいつも一緒で、足にしがみついてきては、舌足らずな話し方で名前を呼んでくれたか弱い存在。
(俺が守らなければならない、妹分だというのに)
あの医務官のせいで意識しざるをえなくなった感情を持て余す。
リーゼと目が合う度に、彼女が名前を呼んでくれる度に、胸が締め付つられるように苦しく、切なくてならない。
この感情が恋だということくらい、恋愛経験のないノクターンでもわかる。
(いったい、いつからなんだ?)
ミラー医務官が言う通り、リーゼを妹分と思い込むことでこの気持ちに蓋をしていたのであれば、この想いはいつ芽生えたのだろうか。
今でもリーゼがこの世で一番大切な存在であることは変わらないが、その理由がすっかりと塗り替えられてしまったことに困惑する。
(調子が狂う)
リーゼの笑顔に胸が軋む。
リーゼに近づく男に嫉妬してしまう。
リーゼからの告白を思い出し、舞い上がってしまう。
もし、彼女の告白に是と答えたら、と想像したその時。
――『ノクターン、これが最初で最後の命令よ。この子を守って、共に生き延びて』
忘れもしない、あの日に聞いた声と言葉が過り、ノクターンの頭を冷やした。
ノクターンは深呼吸をして、立ち上がる。
「……仕事を片づけるか」
仕事鞄から書類を取り出すと、一枚の紙切れがはらりと床の上に落ちた。それを持ち上げると、あっという間に破り捨てた。
「面倒なことをしやがって」
その紙はルウェリン中将の秘書官から渡されたもので、ノクターンとミラー医務官の見合いの日程が書かれていた。
紙を渡された後にノクターンとミラー医務官の両者がルウェリン中将のもとへ行き、見合いを断ったから話は白紙になった。しかし軍内部で見合いの噂が広がったため、ノクターンは好奇の目に晒されたのだった。
「あの古狸、いまに覚えていろよ」
あの高慢な表情や、もったいぶった話し方を思い出すだけで苛立ちが募る。
「弱き者のために立ち上がり、ストレーシス王族に反旗を翻した英雄と謳われているが――実際はただの狸だな」
ルウェリン中将は、王族に仕える騎士だった。それはストレーシス国軍総帥も同じだ。
二人は落ちぶれる王族を見かねて王政の廃止を目論み、議会派の貴族や一部の平民たちと手を組んで暴動を起こした。
(正義とは、なんだろうか?)
暴動は王宮だけではなく、王都でも起こっていた。王族を支持する貴族の大半が狙われ、命を落とした。
その暴動に巻き込まれた平民も多数いたが、大義のための犠牲だと都合のいい言い訳で片づけられている。
(結局のところ、統治者が変わっても、力のない者が犠牲になるのは変わらない)
手元にある資料に書かれている内容を見つめ、溜息をついた。寝台の上で仰向けになって資料を見ていると、ワルツが胸の上にのしかかってくる。
「おい、退けよ。資料を読めないだろ」
睨みつけても、ワルツは香箱座りになって胸の上に鎮座している。彼女なりの嫌がらせなのだろう。
「俺を責めるのか?」
どっかりと居座るワルツを睨みつけると、相手はフンと鼻を鳴らして睨み返してくるのだった。その様子はあたかも、これまでにリーゼを避け続けてきたノクターンを諫めているように見える。
「どうしたらいいんだよ……」
そんなことをされてしまうと、またリーゼのことを考えてしまう。
書類に目を通しているのに、リーゼの顔が思い浮かぶばかりで、書類の内容が頭に入ってこない。これはたしかに重症だ、と溜息をついた。
思い出すのは、昼間の出来事。
軍の経理になるのは反対だと告げた時、リーゼは今にも泣き出しそうな顔をしていた。
(あんな顔をさせたくなかったのに)
リーゼの努力を知っているから、いままでは黙っていた。しかし軍内部のきな臭い情勢を知っている身としては、この世で一番大切な存在をそこに近づけたくない。
「国軍は毒蛇の巣窟だ。リーゼをそんな場所に近づけたくない。ただでさえ、リーゼは――……」
ノクターンは言葉を切ると、片手で目を覆う。日頃の疲れが一気に押し寄せたのか、そのまま眠ってしまった。
***
夢の中で、ノクターンは宵闇の中を駆けている。――否、街中の建物を燃やす炎の明かりから逃れるように、暗がりの中に逃げ込もうと走っていると言った方が適切だろう。
ノクターンは背後から聞こえてくる怒声や悲鳴から遠ざかるよう、一生懸命足を動かした。
途中で腕の中を覗き、立ち止まる。
「……あ」
空っぽの両手を見て戦慄する。先ほどまでは確かに抱えていたはずの赤子が、いないのだ。
落としたのだろうか。いや、落とさないようしっかりと抱きしめていたのに。
絶望のあまり全身から血の気が引き、体が震える。
(あの子を見つけなきゃ。見つけて、守らないと――)
無我夢中で足元を探すノクターンのもとに、ワルツが現れる。ノクターンのトラウザーズの裾を噛んで引っ張り、こっちだと言わんばかりに誘導した。
ノクターンはワルツの後を追う。心臓が早鐘を打ち鳴らしつづけ、口の中は微かに鉄のような味がする。
やがて赤子の鳴き声が聞こえ、胸を撫で下ろした。――しかし、赤子のすぐそばにいる騎士の姿を見て、怒りが血液のように全身を駆け巡った。
「その子から離れろ!」
ノクターンの手が宙を斬る。その刹那、風が吹き荒れて騎士に襲いかかる。それでも騎士は足を動かし、赤子に近づく。首がない状態で――。
「止めろ」
触るな。
近づくな。
お前らなんかに、この子を渡さない。
ノクターンは地面を蹴り、赤子に駆け寄って手を伸ばす――……。
「リーゼッ!」
***
ノクターンは勢いよく寝台から起き上がった。その拍子に、書類がぱさぱさと音を立てて床の上に落ちる。
夢を見ていた。どうしようもなく恐ろしい悪夢だ。
幼い頃から時おり現れる、忌まわしき悪夢。
「……ああ」
ノクターンは小さく呻くと、探し物をするように辺りを見回した。そして立ち上がると、真っ暗な部屋の中を迷いない足取りで進み、部屋を出た。
「リーゼ」
今にも消えそうな声で呟く。その声には覇気がなく、悪夢に魘されている人が口にする寝言のような儚さと危うさを孕んでいる。
ノクターンはそのまま、リーゼの部屋の中に入った。
部屋の主であるリーゼは、寝台の上ですやすやと健やかな寝息を立てて眠っている。ノクターンの入室には気づいていない。
布団から出ているリーゼの手首にはノクターンが贈ったブレスレットがつけられている。
ブレスレットに繋がれている緑色の宝石が、ノクターンを誘導するようにきらりと光った。
「リーゼ」
手を伸ばし、リーゼの指先に触れる。手を繋ぐこともなく、壊れ物に触れるようにそっと、指先だけを拙い手つきで握った。
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