夢の中でもつかまえて~会社の先輩の強引な罠から逃れられません~

haru

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7.落とした人の正体

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「ん、良かったら。」
「あ、ありがとうございます」
 受取った瞬間、そのハンカチを見た瞬間、目を見開く。

 えっ・・・これ・・・仮眠室に落ちてたハンカチと同じ・・??
「ん?」
「い、いえ別にっ・・・」

 いやっ・・でも、同じブランドのハンカチなんてどこにでも・・・
「なっ・・なんでもないです」
 1階に到着した電子音が聞こえて、藤崎さんの目は見れないまま、不自然な感じでそそくさとハンカチを返し、
 軽く会釈してその場を離れようとすると―――
「ちょっと待って。急に慌ててどうした?」
 藤崎さんもエレベーターを降り、出たところで、手首をつかまれる。

「い、いえ、なんでもないんです、ほんとにっ・・」
 自分でも顔が赤くなってるのわかる。恥ずかしくって藤崎さんの顔、見れない。
 目をキョロキョロさせて、困惑してると――――
 藤崎さんが、受取ったハンカチを私を見せるようにして、
「もしかして・・・・なんか、これに見覚えある?」

「今日の午前、落とし物でうちの部署に回ってきたから、俺が受け取ったの。
 ・・・仮眠室に落ちてたって。」

「もしかして・・・二ノ宮さんが落とし物として届けてくれたの?」

「い、いえっ、違います」
 真っ赤になって、ぶんぶんと顔を振る。

「フッ・・・」
 少し笑って、藤崎さんは何かに気づいたみたいに、言葉を続けた。

「・・・ごめん、あの時、俺、そばにいた。」

「えっ」


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