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おばあちゃんとリンちゃん(5)
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豆鬼様にお願いしなきゃ。
どうしよう。カラスがいるから怖い。なんで、豆鬼様のところにカラスがいるの。やっぱり鬼だから。本当に神様なのかな。
「おばあちゃん、あのカラス。なんかイヤだ。追っ払おうよ」
「リンちゃん、大丈夫だよ。あのカラスは神様の使いなんだよ」
「神様の使いってなに」
「うーん、それはね。神様のお手伝いをしてくれるカラスってことだね」
「ふーん、そうなんだ。それじゃ、リンがおばあちゃんのお手伝いしたらリンはおばあちゃんの使いなの」
「それはちょっと違うね」
おばあちゃんはしわくちゃな顔をして笑った。
違うのか。よくわからない。
「なんていったらいいのかねぇ。難しいね。神様をお守りしているっていうのかもしれないね」
「守っているんだ。じゃ、リンちゃんもおばあちゃんを守る」
「おお、そうかい、そうかい。うれしいね。リンちゃん、ありがとうね」
リンはてれくさくなって頭をかいた。
どうしよう。カラスがいるから怖い。なんで、豆鬼様のところにカラスがいるの。やっぱり鬼だから。本当に神様なのかな。
「おばあちゃん、あのカラス。なんかイヤだ。追っ払おうよ」
「リンちゃん、大丈夫だよ。あのカラスは神様の使いなんだよ」
「神様の使いってなに」
「うーん、それはね。神様のお手伝いをしてくれるカラスってことだね」
「ふーん、そうなんだ。それじゃ、リンがおばあちゃんのお手伝いしたらリンはおばあちゃんの使いなの」
「それはちょっと違うね」
おばあちゃんはしわくちゃな顔をして笑った。
違うのか。よくわからない。
「なんていったらいいのかねぇ。難しいね。神様をお守りしているっていうのかもしれないね」
「守っているんだ。じゃ、リンちゃんもおばあちゃんを守る」
「おお、そうかい、そうかい。うれしいね。リンちゃん、ありがとうね」
リンはてれくさくなって頭をかいた。
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