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おばあちゃんとリンちゃん(7)
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「クロジン、リン好き。まめつぶ隊も、リン好き。守る、守る」
カラスのクロジンがしゃべり出して空へと飛び立った。
リンはぽかんと口をあけて空に円を描いて飛んでいるカラスを目で追った。
カラスが人の言葉を話した。やっぱりただのカラスじゃない。
「おどろいたかい。あのカラスは話せるんだよ。あたしも最初は腰をぬかしちまったからね。けど、言葉を話すカラスは意外といるんだよ。頭がいいからね。オウムだってインコだって話すだろう」
オウムもインコも確かにおしゃべりする。歌っているのもテレビで観たことがある。けど、それとは違うように思えた。クロジンに名前を教えていない。きっとクロジンとはお話ができる。神様の使いだもん、絶対にすごいカラスなんだ。
「そうそう、あのカラスさんを呼んでごらん。クロジンって名前を呼ぶとよろこぶからね」
カラスがよろこぶ。そんなことあるのかな。おばあちゃんが言うんだからきっとそうなのだろう。
「クロジーーーン」
空に向かってカラスを呼ぶ。
カラスはこっちに顔を向けて「カァー」と一鳴きすると舞い降りて来て目の前に着地する。
「リン好き。クロジン呼んでくれた。リン好き。リン、クロジンのこと好きか」
「うん、リンちゃんね。クロジンのこと好きだよ」
「クロジン、うれしい。クロジン、うれしい」
なんだかカラスってかわいい。
カラスのクロジンがしゃべり出して空へと飛び立った。
リンはぽかんと口をあけて空に円を描いて飛んでいるカラスを目で追った。
カラスが人の言葉を話した。やっぱりただのカラスじゃない。
「おどろいたかい。あのカラスは話せるんだよ。あたしも最初は腰をぬかしちまったからね。けど、言葉を話すカラスは意外といるんだよ。頭がいいからね。オウムだってインコだって話すだろう」
オウムもインコも確かにおしゃべりする。歌っているのもテレビで観たことがある。けど、それとは違うように思えた。クロジンに名前を教えていない。きっとクロジンとはお話ができる。神様の使いだもん、絶対にすごいカラスなんだ。
「そうそう、あのカラスさんを呼んでごらん。クロジンって名前を呼ぶとよろこぶからね」
カラスがよろこぶ。そんなことあるのかな。おばあちゃんが言うんだからきっとそうなのだろう。
「クロジーーーン」
空に向かってカラスを呼ぶ。
カラスはこっちに顔を向けて「カァー」と一鳴きすると舞い降りて来て目の前に着地する。
「リン好き。クロジン呼んでくれた。リン好き。リン、クロジンのこと好きか」
「うん、リンちゃんね。クロジンのこと好きだよ」
「クロジン、うれしい。クロジン、うれしい」
なんだかカラスってかわいい。
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