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第一話「時歪の時計」
おかしなチーム誕生
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栄三郎の葬儀はしめやかに執り行われ、彰俊は両親とともに家に帰宅した。
栄三郎はあれから姿を見せていない。そのかわり、時歪の時計が手元にある。
時を巻き戻せるだなんて夢のような代物だ。頭に浮かんできたものは、『ロトセブン』だった。当たり番号を調べて過去へ行き、その番号を買えば大金持ちだ。思わずにやけてしまう。
「ド阿呆。そんなしょうもないことにおいらを使うつもりか。まったく人間ときたら」
突然の罵声に彰俊は心臓が飛び出すんじゃないかというくらい驚いた。
「だ、誰だ?」
「誰だってぇ。おいらだよ、トキヒズミだよ」
トキヒズミだって。と、懐中時計に目を向ける。いつの間にか手足が生えて胡坐をかき、腕組みして憤怒の表情を浮かべていた。いや、顔はない。そう思えるだけだ。
あまりにも突然のことに口をあんぐり開けて固まってしまった。そういえば付喪神と化しているって話していた。幽霊は見慣れているが、実際に付喪神を見るのは初めてだ。
本当に付喪神なるものがこの世の中に存在するなんて。所謂、物の怪って奴だろう。正直、作り話だとばかり思っていたが、いるもんなんだなと感心してしまった。
「おい、何だんまり決め込んでいる。ロトセブンだぁ。要するに宝くじだろう。それで大金持ちになろうだなんて思うな。おいらはそんなことのために絶対手を貸さないからな。覚えておけ。ド阿呆が」
こいつ人の心も読めるのか。いや、そんなことはないだろう。
「あのさ、なんでロトセブンのこと考えているってわかったんだよ」
「おまえは本当に阿呆だな。その口で呟いておったではないか」
えっ、そうだったか。彰俊は苦笑いを浮かべて頭を掻いた。付喪神に説教されるとは思わなかった。流石、『神』とつくだけはある。ちょっと口は悪い気もするが、不埒な考えをした自分が悪いんだから仕方がないか。
「申し訳ない、反省します」
「ふむ、素直でよろしい。だが今の言葉嘘だったら承知しないからな。で、おまえが栄三郎の後釜なのだな」
「後釜って。俺はただ貰っただけで」
確かに後継者だなんて話は聞いたが、あとを引き継ぐと決めたわけではない。何をするのかもわからないっていうのに。
「なんだ、聞かされていないのか。栄三郎も手抜きしおったな。まあいい。おいらがおまえの手元にあるという事実からして、おまえが後釜だ。心してかかれよ。そのうち、おまえを手助けする者もやってくるであろう。あ、そうそうおいらのことはトキヒズミと呼ぶがいい」
いったい何を言っているのだろうか。有無を言わさずってところか。何がなんでもやらせるってことか。自分に決定権はないってことか。それはそうと、手助けする者って誰のことだ。トキヒズミ以外に誰か来るのか。
そういえば夢で……。
「おまたせ……」
そうそうこんな感じの声で……。えっ。
「うわっ」
突然背後から背中を叩かれて彰俊は思わず飛び上がってしまった。驚きのあまり心臓がバクバクしている。振り向いた先には幼子が立っていた。無表情なせいでちょっと怖いかも。見ているだけで寒気もしてくる。こいつも物の怪なのかもしれない。
それにしてもなんであんなに小声なんだ。途中がよく聞こえなかった。幽霊としては合格なのかもしれないがこいつはおそらく物の怪だ。幽霊とは違う。自分としてはそう認識している。
それにしてもこの子は女の子だろうか、男の子だろうか。中性的な存在のようにも感じる。格子柄の絣の着物を着ている。頭はショートカットというかどこかのお坊ちゃんみたいな感じだ。やはり男の子だろうか。
「おい、阿呆。今のおまえの心の内を当ててやろうか。こやつが男か女か判断に苦しんでおるんだろう。どうだ図星か」
彰俊は頷き、トキヒズミの返答を待った。が、答えたのは幼子のほうだった。もちろん蚊の鳴くような声で「男」とだけ。いや、待てよ。そのあとも口が動いていた気がする。何か続けて口にしていたのだろうか。
「そういうことだ」
トキヒズミはニヤリとした。
どういうことだ?
「ちょっといいか、俺にはさっぱり状況が掴めないんだが」
「なんだ、やっぱりおまえは阿呆だな。まさか、聞こえなかったわけじゃあるまい」
「男としかこの子は言っていないだろう」
トキヒズミは左右にかぶりを振り、「幽霊の言葉がまともに聞こえないとは、まだまだ修行が足りないな。いや、こやつは幽霊とは少々違うか。まあ、なんだ。こいつは、『これでチームの完成だ』と話したんだ」
チームってなんだ。益々わからない。その前に、この子は何者なのかもわからない。幼子に尋ねようとしたが、すぐに考えを改めてトキヒズミに問い掛けた。
「この子は、何者なんだ。なんとなく座敷童子みたいだけど」
「うーむ、残念。もう一声」
もう一声って言われても、座敷童子しか出てこない。
「わからないよ。教えてくれ」
「なんだ、諦めるのが早いぞ。阿呆」
まったく、阿呆、阿呆って言いやがって。だんだん腹が立ってきた。
「いいから、さっさと教えろよ」
「なんだ、怒ったのか。ふん、一人前面するな。こやつはだな、『座敷童子猫』だ」
何? 座敷童子猫?
「にゃ」
んっ、今『にゃ』って聞こえたような。まったく声が小さ過ぎる。ずっとこんな感じだとイライラしそうだ。けど、猫だと思えば少しは優しくできるかもしれない。
んっ、そういえばあのときははっきりと声が聞こえた。夢だったからか。いやいや、夢じゃない。実際にトキヒズミも栄三郎の幽霊にも逢った。それならなぜだ。
トキヒズミの言うように霊力がまだ足りないってことなのか。
「ふふふ、あんたかわいい。だからあたいがしっかり守ってあげる」
えっ、誰。同じ声に聞こえたけど、この子が話したのか。急にハキハキ言いはじめた。どいうことだ。あれ、なんとなくさっきと雰囲気が違う。気のせいだろうか。
「もう、なによ。そんなにみつめられたら照れちゃうじゃないさ。まあ、でも驚いて当然よね。あんた知っている。二重人格って。そういうことよ」
なるほど、そういうことか。座敷童子猫ってだけでも驚きだけど、二重人格だなんて。
「よろしくね」
サッと手が前に出てきて慌てて握手する。
「こちらこそ、よろしく」
「はい、これで決まり。契約成立。新たなチームの誕生ね」
しまった。握手してしまった。
栄三郎はあれから姿を見せていない。そのかわり、時歪の時計が手元にある。
時を巻き戻せるだなんて夢のような代物だ。頭に浮かんできたものは、『ロトセブン』だった。当たり番号を調べて過去へ行き、その番号を買えば大金持ちだ。思わずにやけてしまう。
「ド阿呆。そんなしょうもないことにおいらを使うつもりか。まったく人間ときたら」
突然の罵声に彰俊は心臓が飛び出すんじゃないかというくらい驚いた。
「だ、誰だ?」
「誰だってぇ。おいらだよ、トキヒズミだよ」
トキヒズミだって。と、懐中時計に目を向ける。いつの間にか手足が生えて胡坐をかき、腕組みして憤怒の表情を浮かべていた。いや、顔はない。そう思えるだけだ。
あまりにも突然のことに口をあんぐり開けて固まってしまった。そういえば付喪神と化しているって話していた。幽霊は見慣れているが、実際に付喪神を見るのは初めてだ。
本当に付喪神なるものがこの世の中に存在するなんて。所謂、物の怪って奴だろう。正直、作り話だとばかり思っていたが、いるもんなんだなと感心してしまった。
「おい、何だんまり決め込んでいる。ロトセブンだぁ。要するに宝くじだろう。それで大金持ちになろうだなんて思うな。おいらはそんなことのために絶対手を貸さないからな。覚えておけ。ド阿呆が」
こいつ人の心も読めるのか。いや、そんなことはないだろう。
「あのさ、なんでロトセブンのこと考えているってわかったんだよ」
「おまえは本当に阿呆だな。その口で呟いておったではないか」
えっ、そうだったか。彰俊は苦笑いを浮かべて頭を掻いた。付喪神に説教されるとは思わなかった。流石、『神』とつくだけはある。ちょっと口は悪い気もするが、不埒な考えをした自分が悪いんだから仕方がないか。
「申し訳ない、反省します」
「ふむ、素直でよろしい。だが今の言葉嘘だったら承知しないからな。で、おまえが栄三郎の後釜なのだな」
「後釜って。俺はただ貰っただけで」
確かに後継者だなんて話は聞いたが、あとを引き継ぐと決めたわけではない。何をするのかもわからないっていうのに。
「なんだ、聞かされていないのか。栄三郎も手抜きしおったな。まあいい。おいらがおまえの手元にあるという事実からして、おまえが後釜だ。心してかかれよ。そのうち、おまえを手助けする者もやってくるであろう。あ、そうそうおいらのことはトキヒズミと呼ぶがいい」
いったい何を言っているのだろうか。有無を言わさずってところか。何がなんでもやらせるってことか。自分に決定権はないってことか。それはそうと、手助けする者って誰のことだ。トキヒズミ以外に誰か来るのか。
そういえば夢で……。
「おまたせ……」
そうそうこんな感じの声で……。えっ。
「うわっ」
突然背後から背中を叩かれて彰俊は思わず飛び上がってしまった。驚きのあまり心臓がバクバクしている。振り向いた先には幼子が立っていた。無表情なせいでちょっと怖いかも。見ているだけで寒気もしてくる。こいつも物の怪なのかもしれない。
それにしてもなんであんなに小声なんだ。途中がよく聞こえなかった。幽霊としては合格なのかもしれないがこいつはおそらく物の怪だ。幽霊とは違う。自分としてはそう認識している。
それにしてもこの子は女の子だろうか、男の子だろうか。中性的な存在のようにも感じる。格子柄の絣の着物を着ている。頭はショートカットというかどこかのお坊ちゃんみたいな感じだ。やはり男の子だろうか。
「おい、阿呆。今のおまえの心の内を当ててやろうか。こやつが男か女か判断に苦しんでおるんだろう。どうだ図星か」
彰俊は頷き、トキヒズミの返答を待った。が、答えたのは幼子のほうだった。もちろん蚊の鳴くような声で「男」とだけ。いや、待てよ。そのあとも口が動いていた気がする。何か続けて口にしていたのだろうか。
「そういうことだ」
トキヒズミはニヤリとした。
どういうことだ?
「ちょっといいか、俺にはさっぱり状況が掴めないんだが」
「なんだ、やっぱりおまえは阿呆だな。まさか、聞こえなかったわけじゃあるまい」
「男としかこの子は言っていないだろう」
トキヒズミは左右にかぶりを振り、「幽霊の言葉がまともに聞こえないとは、まだまだ修行が足りないな。いや、こやつは幽霊とは少々違うか。まあ、なんだ。こいつは、『これでチームの完成だ』と話したんだ」
チームってなんだ。益々わからない。その前に、この子は何者なのかもわからない。幼子に尋ねようとしたが、すぐに考えを改めてトキヒズミに問い掛けた。
「この子は、何者なんだ。なんとなく座敷童子みたいだけど」
「うーむ、残念。もう一声」
もう一声って言われても、座敷童子しか出てこない。
「わからないよ。教えてくれ」
「なんだ、諦めるのが早いぞ。阿呆」
まったく、阿呆、阿呆って言いやがって。だんだん腹が立ってきた。
「いいから、さっさと教えろよ」
「なんだ、怒ったのか。ふん、一人前面するな。こやつはだな、『座敷童子猫』だ」
何? 座敷童子猫?
「にゃ」
んっ、今『にゃ』って聞こえたような。まったく声が小さ過ぎる。ずっとこんな感じだとイライラしそうだ。けど、猫だと思えば少しは優しくできるかもしれない。
んっ、そういえばあのときははっきりと声が聞こえた。夢だったからか。いやいや、夢じゃない。実際にトキヒズミも栄三郎の幽霊にも逢った。それならなぜだ。
トキヒズミの言うように霊力がまだ足りないってことなのか。
「ふふふ、あんたかわいい。だからあたいがしっかり守ってあげる」
えっ、誰。同じ声に聞こえたけど、この子が話したのか。急にハキハキ言いはじめた。どいうことだ。あれ、なんとなくさっきと雰囲気が違う。気のせいだろうか。
「もう、なによ。そんなにみつめられたら照れちゃうじゃないさ。まあ、でも驚いて当然よね。あんた知っている。二重人格って。そういうことよ」
なるほど、そういうことか。座敷童子猫ってだけでも驚きだけど、二重人格だなんて。
「よろしくね」
サッと手が前に出てきて慌てて握手する。
「こちらこそ、よろしく」
「はい、これで決まり。契約成立。新たなチームの誕生ね」
しまった。握手してしまった。
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