籠の中物語

稚葉 夢依

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目覚め

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━━━━━━私が目覚めた時は1人だった。小さな部屋のベッドで寝てた。
身体にあざがある訳でもなく、まして金属の輪っかとか、足枷とかも付いているわけではない。

でもこの部屋は不思議な事しかない。

私以外にも感じ取れない。

ここにあるのは小さな机、その上に置かれている万年筆、インクの入った瓶、それから1
ただそれだけ。

まるで私に日記でも付けろと言わんばかりに置かれている。

私は本に日々を記していけば何か、思い出すことでもあるだろうか?と思いつつそっと万年筆を手にした。
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