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第三章 シャン=ナーゼル世界戦
第三章 第七幕
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「いやぁ、本当に凄いレースだったのになぁ。あれを見逃すなんて、おっちゃん勿体ない事したわねぇ」
モニターが用意された部屋で、バラクアに寄りかかりながら高鼾をかいていたジラザを起こし、ルティカはしょうがないなぁと言うような顔をしながら、何やら得意気だ。後ろで華瑠も珍しく、うんうんとルティカに同調する。
「まぁ、あいつらなら勝つだろうと思ってたからよ、実際勝ったんだしいいだろうが」
大欠伸をした後、ジラザは首をゴキンゴキンと鳴らした。
「でも結構危なかったんだから。本当、手に汗握るいいレースだったよ。ねぇ華瑠」
「本当ネ! レースも凄かったけど、その前のカースも凄かったネ!」
興奮冷めやらぬままのルティカと華瑠、そして未だ寝ぼけ眼のジラザが向かうのは、アレツの控え室だ。バラクアは一足先に、厩舎への帰宅する際のトラックの荷台に待機している。
三人がアレツの楽屋の近くまで行くと、部屋の前には大勢の鴻鵠新聞の記者達が押し寄せていた。
何せ今年の世界チャンピオン、それも去年に続いて二連覇だ。これを記事にしなければ記者とは言えない。
「あ~、面倒くせぇなぁ。これだから新聞屋ってのは苦手なんだよなぁ」
ジラザのうんざりした声にルティカが、
「おっちゃんは人ごみが嫌いなだけでしょ」
と呆れた声を出す。
そんな新聞記者の集団の中に、ルティカは見覚えのある後姿を見つけた。その手には綺麗な花束を抱いており、先日会った時よりも随分とおめかしをして、記者と共にアレツが出てくるのを待ち構えていた。
「ベートじゃない? あいつ何やってんの?」
ルティカは記者達に押し出されまいと頑張るベートを、暫し観察していた。
暫くして、アレツとミリビネが部屋から姿を現す。
アレツ達の姿を捉えた瞬間、待ってましたと言わんばかりに次々と質問とフラッシュを浴びせかける記者達。そんな記者達にアレツは、後程じっくりと記者会見を開きますので、ここはお引き取り下さい、と事務的な対応を返した。
アレツの言葉で取材陣の熱の波がスーッと凪ぎ、記者達が一度大人しく引き下がった隙を見計らい、ベートがずいと一歩前に歩み出て、アレツに向けて、手にしていた花束を差し出した。
「アレツさん。お疲れ様です。あの、今日のレースも、最高でした。僕、ずっとずっとアレツさんを目標にして鴻鵠士になったんです。これからも頑張って下さい!」
そう言って、甲斐甲斐しく頭を下げた。
普段の不遜な態度からは想像がつかない程の殊勝な立ち居振る舞いのベートを見て、ルティカは笑いを押し殺すのに必死だった。
アレツがベートからの花束を受け取ろうとした時に、ふとその目線が、ルティカ達の方へと向けられた。
アレツの顔が、柔和に微笑む。
「ルティカちゃん、来てくれたんだね」
ベートの横を通り過ぎ、三人の元へと駆け寄るアレツ。
アレツの口から零れたルティカの名前が耳に入った瞬間、ベートはまるで信じられないものでも見るような顔で後ろを振り向いた。
前回のレースで自分に敗北した落ちこぼれの同期が、自分の憧れの人と親しげに会話をしていた。
「今日はありがとう。ジラザさんも華瑠ちゃんも、忙しい中すいません」
「アレツさん最高でしたよ! もう、すっごい格好よかったですよ」
「そうですヨ! 最高でしたですヨ!」
「おう、まぁよくやったな。えれぇもんだ」
「おっちゃんはがっつり居眠りしてたじゃないのよ! 何がよくやっむぎゅ」
ルティカを黙らせるように、ジラザの腕がいつもの如くルティカの頭を押さえこむ。
仲睦まじく喋る4人の姿を眺めながら、ベートは思わずその場に花束を落としてしまった。
その音に気づいたアレツが振り向き様、あーごめんごめんと、その花束を拾い上げ、
「応援ありがとう、これからもよろしくね」
とベートに握手を求めた。
ベートは憧れのアレツ相手にも関わらず、何処か心ここにあらずと言った様子で握手に応じた。
「それじゃちょっと、記者さん達の相手をして来ますね」
「おう、チャンピオンは休む暇ねぇな」
「また今度厩舎に来て下さいね」
「近い内に是非。行こう、ミリビネ」
「はい。それでは皆様、失礼いたします」
ミリビネが深々と頭を下げ、アレツと共に通路の向こうに消えてすぐ、
「……どうしてだよ」
低いベートの声が、ルティカの耳に届いた。
「どうして、0ポイントのお前が、そんな風に、アレツさんに話しかけて貰えるんだよ……」
その目はまるで、蛇が蛙を睨む時の様な、言い知れぬ凄みを感じさせた。
だがルティカは、そんなベートの目線など何処吹く風で、いつも通りの軽口を叩く。
「どうしても何も、私とアレツさんとは仲良しだもん。当たり前でしょ」
「おい、ルティカやめといてやれや」
ジラザがこっそりと、ルティカに耳打ちをする。
「何でよ、おっちゃん。別に変な事言ってないじゃない」
「そうなんだが、どうやらあの坊っちゃん、相当アレツの野郎にお熱の様だ。下手に煽ってやると、後で厄介だぞ?」
ジラザはルティカの耳から口を離すと、今度はベートに向けて、珍しく明るめな声を出した。
「おう、坊っちゃん。すまねぇな。実はな、アレツとルティカの父親は、昔から鎬を削り合ってたライバル関係でな、だから……」
「ああ、知ってるよ、エレリド=ガイゼルの事だろ?」
ベートの声音に、途端に嘲りの色が混ざる。
「あれでしょ、ルーテジドの星、とか適当な事言われて、いい気になって、挙句無理してグィンに出て痛い目見た、三流鴻鵠士の事だろ?」
ジラザの声を遮り、恨みがましくぼそりと呟いたベートの言葉が、ルティカの頭の血管を一気に燃え上がらせる。意識してだろうが無意識だろうが、地雷を踏み抜かれた事には変わりは無い。
ルティカはつかつかとベートに近寄ると、両手でその胸倉をぐいと掴み、まるで頭突きをかまさんとせんばかりに、力の限り引き寄せた。緑色の瞳は、赤々とした炎が映り込みそうな程、明らかな怒りの色が浮かんでいた。
「あんた、今何て言った? 父さんの事、何て言ったのよ? あぁ?」
「おいルティカ、やめねぇか!」
両手を押さえ込み、ベートから強引にルティカを引き離したジラザだったが、それでもルティカの勢いは止まらない。
「あんたが父さんの事何知ってんのよ! 訂正しろ! 父さんは、三流なんかじゃない! 訂正しろ! 訂正しろぉお!」
噛みつかんばかりの勢いでベートを睨みつけるルティカに対し、ベートも一切怯まずに言葉で殴り返す。
「はっ! 何だよ……。どれだけ昔強かったって言ったって、所詮はもう死んじゃった人間じゃないか。そうだよ! あれはお前の父親の力なんかじゃ無い! たまたま乗ってる鴻鵠が強かったんだ! その証拠に、娘がこの程度だろ。父親がどれだけ強かったって喚いても、その娘がデビュー以来0ポイントのヘボ鴻鵠士じゃ、実力を疑われても仕方ないじゃないか! 呆れちゃうね! アレツさんはな、そんなお前みたいな奴が近づけるような人じゃないんだよ! 何でだよ、何でなんだよ! どうして、どうしてお前ばっかり! 僕だってなぁ、アレツさんに近づきたくてずっと頑張ってきたんだ! それなのに、どうしてお前みたいなヘボ鴻鵠士が……!」
「坊ちゃん、悪いが、その辺にしとけや……」
ジラザのドスの聞いた低い声に、ヒートアップしていたベートも思わず言葉を止めた。言葉に詰まると、ベートはルティカの事を睨むように一瞥した後、そのまま踵を返して、一目散に走り去って行ってしまった。
ルティカは、ジラザの腕の中で固まったまま、
「父さんは、父さんは、三流なんかじゃない……」
そう呟いた。
「それに……、父さんは、まだ、死んでないもん……」
祈るような儚さが、涙と共にポツリと、零れ落ちた。
モニターが用意された部屋で、バラクアに寄りかかりながら高鼾をかいていたジラザを起こし、ルティカはしょうがないなぁと言うような顔をしながら、何やら得意気だ。後ろで華瑠も珍しく、うんうんとルティカに同調する。
「まぁ、あいつらなら勝つだろうと思ってたからよ、実際勝ったんだしいいだろうが」
大欠伸をした後、ジラザは首をゴキンゴキンと鳴らした。
「でも結構危なかったんだから。本当、手に汗握るいいレースだったよ。ねぇ華瑠」
「本当ネ! レースも凄かったけど、その前のカースも凄かったネ!」
興奮冷めやらぬままのルティカと華瑠、そして未だ寝ぼけ眼のジラザが向かうのは、アレツの控え室だ。バラクアは一足先に、厩舎への帰宅する際のトラックの荷台に待機している。
三人がアレツの楽屋の近くまで行くと、部屋の前には大勢の鴻鵠新聞の記者達が押し寄せていた。
何せ今年の世界チャンピオン、それも去年に続いて二連覇だ。これを記事にしなければ記者とは言えない。
「あ~、面倒くせぇなぁ。これだから新聞屋ってのは苦手なんだよなぁ」
ジラザのうんざりした声にルティカが、
「おっちゃんは人ごみが嫌いなだけでしょ」
と呆れた声を出す。
そんな新聞記者の集団の中に、ルティカは見覚えのある後姿を見つけた。その手には綺麗な花束を抱いており、先日会った時よりも随分とおめかしをして、記者と共にアレツが出てくるのを待ち構えていた。
「ベートじゃない? あいつ何やってんの?」
ルティカは記者達に押し出されまいと頑張るベートを、暫し観察していた。
暫くして、アレツとミリビネが部屋から姿を現す。
アレツ達の姿を捉えた瞬間、待ってましたと言わんばかりに次々と質問とフラッシュを浴びせかける記者達。そんな記者達にアレツは、後程じっくりと記者会見を開きますので、ここはお引き取り下さい、と事務的な対応を返した。
アレツの言葉で取材陣の熱の波がスーッと凪ぎ、記者達が一度大人しく引き下がった隙を見計らい、ベートがずいと一歩前に歩み出て、アレツに向けて、手にしていた花束を差し出した。
「アレツさん。お疲れ様です。あの、今日のレースも、最高でした。僕、ずっとずっとアレツさんを目標にして鴻鵠士になったんです。これからも頑張って下さい!」
そう言って、甲斐甲斐しく頭を下げた。
普段の不遜な態度からは想像がつかない程の殊勝な立ち居振る舞いのベートを見て、ルティカは笑いを押し殺すのに必死だった。
アレツがベートからの花束を受け取ろうとした時に、ふとその目線が、ルティカ達の方へと向けられた。
アレツの顔が、柔和に微笑む。
「ルティカちゃん、来てくれたんだね」
ベートの横を通り過ぎ、三人の元へと駆け寄るアレツ。
アレツの口から零れたルティカの名前が耳に入った瞬間、ベートはまるで信じられないものでも見るような顔で後ろを振り向いた。
前回のレースで自分に敗北した落ちこぼれの同期が、自分の憧れの人と親しげに会話をしていた。
「今日はありがとう。ジラザさんも華瑠ちゃんも、忙しい中すいません」
「アレツさん最高でしたよ! もう、すっごい格好よかったですよ」
「そうですヨ! 最高でしたですヨ!」
「おう、まぁよくやったな。えれぇもんだ」
「おっちゃんはがっつり居眠りしてたじゃないのよ! 何がよくやっむぎゅ」
ルティカを黙らせるように、ジラザの腕がいつもの如くルティカの頭を押さえこむ。
仲睦まじく喋る4人の姿を眺めながら、ベートは思わずその場に花束を落としてしまった。
その音に気づいたアレツが振り向き様、あーごめんごめんと、その花束を拾い上げ、
「応援ありがとう、これからもよろしくね」
とベートに握手を求めた。
ベートは憧れのアレツ相手にも関わらず、何処か心ここにあらずと言った様子で握手に応じた。
「それじゃちょっと、記者さん達の相手をして来ますね」
「おう、チャンピオンは休む暇ねぇな」
「また今度厩舎に来て下さいね」
「近い内に是非。行こう、ミリビネ」
「はい。それでは皆様、失礼いたします」
ミリビネが深々と頭を下げ、アレツと共に通路の向こうに消えてすぐ、
「……どうしてだよ」
低いベートの声が、ルティカの耳に届いた。
「どうして、0ポイントのお前が、そんな風に、アレツさんに話しかけて貰えるんだよ……」
その目はまるで、蛇が蛙を睨む時の様な、言い知れぬ凄みを感じさせた。
だがルティカは、そんなベートの目線など何処吹く風で、いつも通りの軽口を叩く。
「どうしても何も、私とアレツさんとは仲良しだもん。当たり前でしょ」
「おい、ルティカやめといてやれや」
ジラザがこっそりと、ルティカに耳打ちをする。
「何でよ、おっちゃん。別に変な事言ってないじゃない」
「そうなんだが、どうやらあの坊っちゃん、相当アレツの野郎にお熱の様だ。下手に煽ってやると、後で厄介だぞ?」
ジラザはルティカの耳から口を離すと、今度はベートに向けて、珍しく明るめな声を出した。
「おう、坊っちゃん。すまねぇな。実はな、アレツとルティカの父親は、昔から鎬を削り合ってたライバル関係でな、だから……」
「ああ、知ってるよ、エレリド=ガイゼルの事だろ?」
ベートの声音に、途端に嘲りの色が混ざる。
「あれでしょ、ルーテジドの星、とか適当な事言われて、いい気になって、挙句無理してグィンに出て痛い目見た、三流鴻鵠士の事だろ?」
ジラザの声を遮り、恨みがましくぼそりと呟いたベートの言葉が、ルティカの頭の血管を一気に燃え上がらせる。意識してだろうが無意識だろうが、地雷を踏み抜かれた事には変わりは無い。
ルティカはつかつかとベートに近寄ると、両手でその胸倉をぐいと掴み、まるで頭突きをかまさんとせんばかりに、力の限り引き寄せた。緑色の瞳は、赤々とした炎が映り込みそうな程、明らかな怒りの色が浮かんでいた。
「あんた、今何て言った? 父さんの事、何て言ったのよ? あぁ?」
「おいルティカ、やめねぇか!」
両手を押さえ込み、ベートから強引にルティカを引き離したジラザだったが、それでもルティカの勢いは止まらない。
「あんたが父さんの事何知ってんのよ! 訂正しろ! 父さんは、三流なんかじゃない! 訂正しろ! 訂正しろぉお!」
噛みつかんばかりの勢いでベートを睨みつけるルティカに対し、ベートも一切怯まずに言葉で殴り返す。
「はっ! 何だよ……。どれだけ昔強かったって言ったって、所詮はもう死んじゃった人間じゃないか。そうだよ! あれはお前の父親の力なんかじゃ無い! たまたま乗ってる鴻鵠が強かったんだ! その証拠に、娘がこの程度だろ。父親がどれだけ強かったって喚いても、その娘がデビュー以来0ポイントのヘボ鴻鵠士じゃ、実力を疑われても仕方ないじゃないか! 呆れちゃうね! アレツさんはな、そんなお前みたいな奴が近づけるような人じゃないんだよ! 何でだよ、何でなんだよ! どうして、どうしてお前ばっかり! 僕だってなぁ、アレツさんに近づきたくてずっと頑張ってきたんだ! それなのに、どうしてお前みたいなヘボ鴻鵠士が……!」
「坊ちゃん、悪いが、その辺にしとけや……」
ジラザのドスの聞いた低い声に、ヒートアップしていたベートも思わず言葉を止めた。言葉に詰まると、ベートはルティカの事を睨むように一瞥した後、そのまま踵を返して、一目散に走り去って行ってしまった。
ルティカは、ジラザの腕の中で固まったまま、
「父さんは、父さんは、三流なんかじゃない……」
そう呟いた。
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