【完結】公爵様を寝取った悪役令息に転生しましたが、子供が産まれるので幸せになるために、この事件解決させていただきます。

亜沙美多郎

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二章~アシル・クローシャー編~

54 発情期の熱を鎮めて⑧ ★

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 その気迫に息を飲む。貫く視線は恐怖すら感じるのに、自分だけを見ている熱っぽさは、むしろぼくを、恍惚とさせる。

 それに、理性を失い、本能のまま求められるのも 喜ばしいことなのだ。

 エリアス様は首元に顔を埋め、甘噛みした。肩も、胸も、腕も軽い噛み跡を付けていく。自分のものだと証明するかのように。

 前面だけでは飽き足らず、僕に後ろを向かせると、背中にも噛み跡を刻んでいく。愛撫する優しい手と、噛まれる痛みに同時に襲われ、達した直後の鋭敏な神経を刺激する。

「誰も渡さない。私だけのアシル」
「ぼくはずっと、エリアス様だけのものです」
 ラット状態に入ったエリアス様は、独占欲を加速させる。その束縛は、ぼくに心地よい居場所を与えてくれる。どんな素晴らしい場所であっても、エリアス様の腕の中ほど幸せな空間はない。
 この腕に抱かれている間、ぼくはエリアス様だけのものになる。

「もっとだ……もっと注がねば……」
 ブツブツと呟いている。たっぷりと精液を注がれ下腹がポッコリしてきたが、エリアス様はこれではまだ足りないと言う。

 挿入したまま四つん這いにさせると、激しく腰を打ち込んだ。
「はぁぁっ……!」
 肌同士がぶつかり弾ける音を立て、中に溜まった精液が弾け飛ぶ。
 二人の身体は汗と精液にまみれ、びしょ濡れになっているが、そんなのさえ気にならないくらい行為に夢中になっていた。

 エリアス様の律動は容赦なく激しさを増す。感度の上がっているぼくの身体は、最奥を突かれる度に嬌声を上げ、白濁を飛ばす。

 このままだと、また意識を飛ばしてしまいそうだ。それだけは避けたい。
 エリアス様が絶頂に達する瞬間を、二人で迎えたい。

 律動が苛烈を極める頃には、ぼくは潮を吹いてシーツをびしょ濡れにさせていた。
 それでもラット状態のエリアス様は気にも止めず、更には力尽きて倒れ込んだぼくの腰だけを持ち上げ、お構いなしに突く。

 屹立が、濡れたシーツで擦れてゾクゾクと粟立つ程の刺激が走る。
 後ろも前も逃げられない状況に追い込まれ、いよいよ意識を保つ限界が訪れようとしていた。

射精す……っっ」

 吐き出すように掠れた声を出し、その次の瞬間には子宮まで満たす程の精液が注がれた。
 アルファ特有の長い吐精。
 背後から抱きしめられ、外からも中からも暖かさを感じられる。

 エリアス様で身体中が満たされいく感覚は、何物にも例えようのない、まさに幸甚の極みなのであった。

 エリアス様は、絶頂に達する瞬間、ぼくの肩を噛んだらしく、後から痛みが遅れて届いた。

 鬼頭球がなくなり、ラット状態から抜けるまで、なんとか失神せずにいられた。

 吐精を終えたエリアス様が、孔から肉茎を引き抜く。途端に中が寂しくなってしまった。とぷとぷと流れ出す白濁を感じながら、隣に倒れ込んだエリアス様の懐に潜り込んだ。
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