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三章〜クレール・ベルクール編〜
37 元通り以上
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バラバラになっていたベルクール家が、また一つに戻った。これから少しずつ離れていた一年間を、埋めて行きたいと思う。
ノアとノランは高等部を卒業するまでは隣国で過ごし、その後はベルクール家に帰り、エリアスお父様たちの仕事を引き継ぎたいと話している。
「だから、お兄ちゃまは心ゆくまで研究してね」
「ありがとう。ノア、ノラン。ベルクールをよろしくね」
「自分たちが将来どうしたいのかを、沢山話し合って決めました。なのでこれが、私たちの目指す未来です」
隣国に来た時は僕と離れたくない一心だったが、会っていなかった一年間で、ノアとノランは僕がいない未来について何度も何度も話をしたと言う。
だから、ベルクールを背負って行くという意見には割と早くに辿り着いていた。
でもそれを僕に話してしまうと、ヴィクトール様を認めることにもなる……というのが、どうしてもノランの中で納得出来なかったのだと言った。
もしも僕がヴィクトール様と番になれば、もう僕の匂いは自分達には届かなくなる。
それは二人にとって、なかなか受け入れ難いことであった。
「でも、今は前向きになれましたから」
笑ったノランだったが、やはりまだ少し憂いは感じる。でも彼らがさ自信が決めたことを、僕は尊重するべきなのだ。
「この一年を、なるべく多くの時間一緒に過ごしましょう」
「賛成、賛成! ノアもお兄ちゃまと一緒にいたい」
これからはきっと、皆に明るい未来が待ってると信じている。
今はそこに、マルティネス家も加わり、更に賑やかになった。
しょっちゅう屋敷に招待しては団欒の時間を設けている。
時にはイザックも参加する時がある。彼もマルティネス王子と直ぐに意気投合し、ルベルーノ研究室での研究結果を報告したりしている。すっかり馴染んでいて、なんだか可笑しい。
そしてイザックに対して、敵対心剥き出しだったノアとノランも、今では普通に接してくれている。イザックは拍子抜けをしているが、あの時はあの時で楽しかったと言った。
「僕は兄弟がいないから、羨ましいと思ってた。こんなにも兄想いの弟がいるなんて、一人っ子の僕には憧れだったんだ」
そんなイザックに対してもノアは、「ノア達を弟と思っていいからね」とアピールしている。きっとまだ、弟というポジションでいたいのだろう。
ここにヴィクトール様だけがいない。
早く会いたい。その想いは日に日に募っている。
あともう少し、もう少しで卒業という時期まで来た。
「クレールさん、そろそろヴィクトールの卒業祝いパーティーを計画しようと思っているの」
クララ様から声を掛けられた。
ノアとノランは高等部を卒業するまでは隣国で過ごし、その後はベルクール家に帰り、エリアスお父様たちの仕事を引き継ぎたいと話している。
「だから、お兄ちゃまは心ゆくまで研究してね」
「ありがとう。ノア、ノラン。ベルクールをよろしくね」
「自分たちが将来どうしたいのかを、沢山話し合って決めました。なのでこれが、私たちの目指す未来です」
隣国に来た時は僕と離れたくない一心だったが、会っていなかった一年間で、ノアとノランは僕がいない未来について何度も何度も話をしたと言う。
だから、ベルクールを背負って行くという意見には割と早くに辿り着いていた。
でもそれを僕に話してしまうと、ヴィクトール様を認めることにもなる……というのが、どうしてもノランの中で納得出来なかったのだと言った。
もしも僕がヴィクトール様と番になれば、もう僕の匂いは自分達には届かなくなる。
それは二人にとって、なかなか受け入れ難いことであった。
「でも、今は前向きになれましたから」
笑ったノランだったが、やはりまだ少し憂いは感じる。でも彼らがさ自信が決めたことを、僕は尊重するべきなのだ。
「この一年を、なるべく多くの時間一緒に過ごしましょう」
「賛成、賛成! ノアもお兄ちゃまと一緒にいたい」
これからはきっと、皆に明るい未来が待ってると信じている。
今はそこに、マルティネス家も加わり、更に賑やかになった。
しょっちゅう屋敷に招待しては団欒の時間を設けている。
時にはイザックも参加する時がある。彼もマルティネス王子と直ぐに意気投合し、ルベルーノ研究室での研究結果を報告したりしている。すっかり馴染んでいて、なんだか可笑しい。
そしてイザックに対して、敵対心剥き出しだったノアとノランも、今では普通に接してくれている。イザックは拍子抜けをしているが、あの時はあの時で楽しかったと言った。
「僕は兄弟がいないから、羨ましいと思ってた。こんなにも兄想いの弟がいるなんて、一人っ子の僕には憧れだったんだ」
そんなイザックに対してもノアは、「ノア達を弟と思っていいからね」とアピールしている。きっとまだ、弟というポジションでいたいのだろう。
ここにヴィクトール様だけがいない。
早く会いたい。その想いは日に日に募っている。
あともう少し、もう少しで卒業という時期まで来た。
「クレールさん、そろそろヴィクトールの卒業祝いパーティーを計画しようと思っているの」
クララ様から声を掛けられた。
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