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第三章
馬車での時間②
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好きな人からキスをされて嫌なはずはなかった。
むしろ、やめて欲しくない。
私はエルネスト王子殿下の首に腕を回し、キスを受け入れた。
徐々に二人の呼吸が荒くなっていく。
それまで官能的にはならないよう我慢してくれていたエルネスト王子殿下だったが、口中に舌を差し込んだ。私の舌が反射的に反応すると、エルネスト王子殿下の舌が絡まる。
こうなってしまえば、互いにフェロモンを抑えるのは不可能だ。
先にオメガのフェロモンを放ってしまった。もっと触れて欲しかった。キスだけではなく、身体にも、脚衣の中で隆起した屹立にも触って欲しい。
オメガの液が溢れて濡れいる孔をエルネスト王子殿下の腿に擦り付けた。
私のフェロモンでアルファ性が刺激されていると伝わってくる。
どんなアルファの匂いも届かないのに、エルネスト王子殿下の匂いだけは、その変化さえも分かってしまう。
彼はもう我慢の限界が来ている。
脚衣の中で隆起した屹立が、布越しに擦れ合う。
お互い止められなかった。
これまで、何度も引き裂かれた。
二度と会えないと思うくらいに、遠く離れてしまっていた。
その二人がようやく欲のまま求めあえる空間にいる。
邪魔者もいない。馬車は森の中をひたすら走っているだけだ。
「エクラ、煽らないでくれ。また怖がらせてしまう」
「怖くありません。あの時は組み敷かれて、思い出してしまっただけです。今は、触れられたくて身体が疼きます。抑制剤を飲んできたのに、エノ様には効きません。こんな火照った状態で王都には行けません。私を助けてください、お願いします」
「エクラ、少しでも怖いと感じればやめるから」
必死で頷く。
私は自らシャツのボタンを外し、はだけさせた。
華奢な上肢が露わになる。
エルネスト王子殿下は喉仏を大きく上下させ、デコルテに吸い付いた。
「あっ……」
あられもない声を上げてしまう。
これだけで、身体の熱はさらに上昇し始めた。
エルネスト王子殿下は私の様子を伺いながら、唇を這わせる。
胸の小さな突起に吸い付き、舌を転がされると、あまりの刺激に身体が跳ね上がった。
ドミナクス辺境伯とは全く違う。大切にされていると感じる。
気持ちよくて、いつまでのこの快楽を味わっていたいとさえ思ってしまう。
背中を撓ませ仰反る私の身体を片手だけで支え、もう片方の手で屹立に触れる。
「あっ、ん……」
「怖くない?」
「怖くありません。直接、触って欲しい……です」
オメガの本能が勝っているわけではなかった。私は、私の意思でそう言った。
エルネスト王子殿下もまた、正気を失っているわけではなかった。
「腰を浮かせられるか?」と訊かれ、膝立ちになった。手早く脚衣をズラすと、下半身が剥き出しになる。
見られるのは恥ずかしい。先端から溢れ出した透明の液が屹立を濡らし、期待してヒクヒクと揺れている。
孔からもオメガの液が溢れ、アルファの性を呼び起こそうと甘い香りを放つ。
エルネスト王位殿下の指先が裏筋を這い、先端に触れる。もう達してしまいそうなほどの快感だった。しかし指先は屹立の周りを這うだけで、屹立を慰めてはくれない。
期待ばかりが膨らんでいく。
「エクラのペニスが可愛らしく揺れている。肌も白くてきめ細かい。ベッドの上でもっと隅々までじっくり眺めたい」
「え……エノ様、私の……ここ……苦しいです」
「あぁ、そうだね。こんなふうに誘われて、断る勇気は俺にもないよ。俺のにも触ってくれないか」
私の手を、自分の男根に触れさせる。
脚衣越しにも、比べ物にならないほど怒張していると分かり、私は息を呑んだ。
「安心してくれ。こんな所で挿れない」
エルネスト王子殿下は器用に自分の脚衣もズラし、二人分の屹立を鷲掴みにして根本から扱いた。
「んんっっ~~~!!」
私は瞬く間に吐精してしまったがエルネスト王子殿下は、硬さを保ったままだ。
私の白濁をそのまま男根に塗りつけながら、さらに扱く。
「待ってくださ……今は、まだ……」
「まだ、なんだ? エクラのものも、まだ硬い。ほら、感度がさらに増している」
エルネスト王子殿下の動きに合わせて腰が揺れる。
一度達しても、萎えることはなかった。むしろ、余計に気持ちよさが増している。
孔の奥ではアルファの精を欲して分泌が増しているが、ここでは挿れないと言われてしまった。
いや、とてもじゃないが直ぐには入らない。
この華奢な身体に、エルネスト王子殿下の男根が這入るとは思えなかった。
「俺が達するまで付き合ってくれ。何度でもイッて良いから」
「そんな……私、すぐにまた……んぁぁっ……!!」
手淫だけで何度でも絶頂を迎えてしまう。
これで最後まで致してしまうと、一体どうなってしまうのだろうか。想像もつかない。
エルネスト王子殿下が絶頂を迎え、王都が近付く頃までに、私は四回白蜜を迸らせた。
ぐったりとエルネスト王子殿下に凭れかかる。
身体の熱は治り、心も本能も満たされた。
しかしエルネスト王子殿下はそうではなかった。
「今夜ベッドでエクラの全てを捧げてくれ」
これ以上エクラに触れらえない日々は無理だと続けた。
私は、もしかするとエルネスト王子殿下は結婚するまで抱いてくれないのかもしれないと思っていた。なので、今夜アルファの精で満たされるのかと考えただけで、期待に胸が高鳴ってしまう。
「もっと可愛い姿を、堪能させてもらうよ」
額にキスをすると、一度服装を整えた。
着替えの為に、一度、王都に構えている屋敷に寄ることにした。
馬車が王都に入った時、空はすっかり夜を迎えていた。
むしろ、やめて欲しくない。
私はエルネスト王子殿下の首に腕を回し、キスを受け入れた。
徐々に二人の呼吸が荒くなっていく。
それまで官能的にはならないよう我慢してくれていたエルネスト王子殿下だったが、口中に舌を差し込んだ。私の舌が反射的に反応すると、エルネスト王子殿下の舌が絡まる。
こうなってしまえば、互いにフェロモンを抑えるのは不可能だ。
先にオメガのフェロモンを放ってしまった。もっと触れて欲しかった。キスだけではなく、身体にも、脚衣の中で隆起した屹立にも触って欲しい。
オメガの液が溢れて濡れいる孔をエルネスト王子殿下の腿に擦り付けた。
私のフェロモンでアルファ性が刺激されていると伝わってくる。
どんなアルファの匂いも届かないのに、エルネスト王子殿下の匂いだけは、その変化さえも分かってしまう。
彼はもう我慢の限界が来ている。
脚衣の中で隆起した屹立が、布越しに擦れ合う。
お互い止められなかった。
これまで、何度も引き裂かれた。
二度と会えないと思うくらいに、遠く離れてしまっていた。
その二人がようやく欲のまま求めあえる空間にいる。
邪魔者もいない。馬車は森の中をひたすら走っているだけだ。
「エクラ、煽らないでくれ。また怖がらせてしまう」
「怖くありません。あの時は組み敷かれて、思い出してしまっただけです。今は、触れられたくて身体が疼きます。抑制剤を飲んできたのに、エノ様には効きません。こんな火照った状態で王都には行けません。私を助けてください、お願いします」
「エクラ、少しでも怖いと感じればやめるから」
必死で頷く。
私は自らシャツのボタンを外し、はだけさせた。
華奢な上肢が露わになる。
エルネスト王子殿下は喉仏を大きく上下させ、デコルテに吸い付いた。
「あっ……」
あられもない声を上げてしまう。
これだけで、身体の熱はさらに上昇し始めた。
エルネスト王子殿下は私の様子を伺いながら、唇を這わせる。
胸の小さな突起に吸い付き、舌を転がされると、あまりの刺激に身体が跳ね上がった。
ドミナクス辺境伯とは全く違う。大切にされていると感じる。
気持ちよくて、いつまでのこの快楽を味わっていたいとさえ思ってしまう。
背中を撓ませ仰反る私の身体を片手だけで支え、もう片方の手で屹立に触れる。
「あっ、ん……」
「怖くない?」
「怖くありません。直接、触って欲しい……です」
オメガの本能が勝っているわけではなかった。私は、私の意思でそう言った。
エルネスト王子殿下もまた、正気を失っているわけではなかった。
「腰を浮かせられるか?」と訊かれ、膝立ちになった。手早く脚衣をズラすと、下半身が剥き出しになる。
見られるのは恥ずかしい。先端から溢れ出した透明の液が屹立を濡らし、期待してヒクヒクと揺れている。
孔からもオメガの液が溢れ、アルファの性を呼び起こそうと甘い香りを放つ。
エルネスト王位殿下の指先が裏筋を這い、先端に触れる。もう達してしまいそうなほどの快感だった。しかし指先は屹立の周りを這うだけで、屹立を慰めてはくれない。
期待ばかりが膨らんでいく。
「エクラのペニスが可愛らしく揺れている。肌も白くてきめ細かい。ベッドの上でもっと隅々までじっくり眺めたい」
「え……エノ様、私の……ここ……苦しいです」
「あぁ、そうだね。こんなふうに誘われて、断る勇気は俺にもないよ。俺のにも触ってくれないか」
私の手を、自分の男根に触れさせる。
脚衣越しにも、比べ物にならないほど怒張していると分かり、私は息を呑んだ。
「安心してくれ。こんな所で挿れない」
エルネスト王子殿下は器用に自分の脚衣もズラし、二人分の屹立を鷲掴みにして根本から扱いた。
「んんっっ~~~!!」
私は瞬く間に吐精してしまったがエルネスト王子殿下は、硬さを保ったままだ。
私の白濁をそのまま男根に塗りつけながら、さらに扱く。
「待ってくださ……今は、まだ……」
「まだ、なんだ? エクラのものも、まだ硬い。ほら、感度がさらに増している」
エルネスト王子殿下の動きに合わせて腰が揺れる。
一度達しても、萎えることはなかった。むしろ、余計に気持ちよさが増している。
孔の奥ではアルファの精を欲して分泌が増しているが、ここでは挿れないと言われてしまった。
いや、とてもじゃないが直ぐには入らない。
この華奢な身体に、エルネスト王子殿下の男根が這入るとは思えなかった。
「俺が達するまで付き合ってくれ。何度でもイッて良いから」
「そんな……私、すぐにまた……んぁぁっ……!!」
手淫だけで何度でも絶頂を迎えてしまう。
これで最後まで致してしまうと、一体どうなってしまうのだろうか。想像もつかない。
エルネスト王子殿下が絶頂を迎え、王都が近付く頃までに、私は四回白蜜を迸らせた。
ぐったりとエルネスト王子殿下に凭れかかる。
身体の熱は治り、心も本能も満たされた。
しかしエルネスト王子殿下はそうではなかった。
「今夜ベッドでエクラの全てを捧げてくれ」
これ以上エクラに触れらえない日々は無理だと続けた。
私は、もしかするとエルネスト王子殿下は結婚するまで抱いてくれないのかもしれないと思っていた。なので、今夜アルファの精で満たされるのかと考えただけで、期待に胸が高鳴ってしまう。
「もっと可愛い姿を、堪能させてもらうよ」
額にキスをすると、一度服装を整えた。
着替えの為に、一度、王都に構えている屋敷に寄ることにした。
馬車が王都に入った時、空はすっかり夜を迎えていた。
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