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〜1学期編〜
セーラー服の誘惑
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楽しかった体育祭も無事終わりました。
呆気ない物で、あんなに賑やかだった校庭も、すっかりいつも通りの風景です。
放課後、生徒会室で反省会をし、寮へと戻りました。
他の生徒会メンバーにも僕の運動音痴ぶりはしっかりと見られていて……散々笑われちゃいました。
振り返ってみれば今日一日笑われた思い出しかないかもしれません。
何で皆さん、あんなに運動神経良いんでしょうね。
自室に戻ると先に来夢君が帰ってました。
「来夢君、お疲れ様です」
「おぅ。椿、お疲れ!今日は殆ど会わなかったな」
「そう……でしたか?あっ僕は一方的に写真を撮っていたので会ってる感覚になってました!」
「いい感じの写真、撮れた?」
「はい!来夢君の応援団長、すっごくカッコ良かったです!あの旗、凄いですね!!迫力で吹き飛ばされそうでしたよ!」
「あれは動画アプリで見かけてからずっとやってみたくてな!まさか体育祭で出来るなんて思ってもみなかったぜ」
「あんな凄いの、いつの間に練習したんですか?毎日すっごく忙しかったのに!本当に感動しちゃいましたよ」
「あはは!サンキュな。そう言えば、椿と都華咲も応援団出るんじゃなかったのか?」
「えっ!!あ……の……その……ちょっと衣装の手違いがありまして……急に出られなくなったんです」
「そうだったんだ……残念だったな。都華咲、出たかっただろうに」
「そう……ですよね……」
何よりも応援団の練習に熱を入れていた都華咲。本当は出たかったに決まってます。
……後で謝らないと。
「…椿?」
「………あっはい!」
「大丈夫か?思い詰めたような顔してっけど」
「すいません!何でもないです……。先にシャワーしてきますね!」
「あぁ…」
洗濯物を持ってお風呂へ……。
メイン競技の応援団へ出られなかった都華咲に、申し訳ない気持ちはあったものの……音楽室での一件を思い出すと、僕に触れる手を、皮膚を滑る舌の感触を思い出し、どうしても体が疼くのでした。
来夢君にこんな事がバレると、絶対幻滅されちゃいますよね。
汗と共に、自分の欲情を洗い流しました。
無防備な体で脱衣所に出ると、来夢君が立っていました!!
「わー!!来夢君何してるんですか?」
手に何か持っています……
「椿、なんでこんな所にセーラー服があるんだ?これ……」
「あっ……いや……その……これは、つまり……えぇっと………」
ジッと僕を見つめる来夢君……。
バスタオルで出来るだけ体を隠して言い訳を考える僕……。
「………これ……徠駕が着てたやつだろ?何で椿が持ってんだよ」
あ!!そうでした。徠駕さんはこれを着て全校生徒の前でダンスを披露していたのでした!
……徠駕さんのだと言えば誤魔化せる……。
でも……
「あの……本当はそれ、僕が着る予定だったんです。でも、都華咲がそんな姿見せちゃダメだって言って」
「なるほど、都華咲らしいな!ところで椿のセーラー服姿って、そんな"見ちゃいけない"レベルだったのか?」
「まさかまさか!都華咲が言ってるだけです!」
「へぇ。ちょっと見てみたかったカモな!椿の女装。」
ははは!と冗談めいて笑います。
「ブッ!!揶揄わないで下さい!そんなの見ても良い事ないですよ」
「冗談冗談!じゃ、俺もシャワーするから」
「じゃあ、僕は部屋で着替えますね」
と、言い終わらない内に既に上裸の来夢君…水泳で引き締まった筋肉……羨ましいです。
「……椿、俺の全裸を見てえの?」
はっ!!!つい無意識に見惚れていました。
「すいません!すぐに出ます!」
大急ぎで自分のベッドまで移動しました。
私服に着替えようと思ったのですが……サプライズでセーラー服着て待ってると、来夢君どんな反応するでしょうね……。
フッと閃いてしまってので、シャワーを浴びてる来夢君に見つからないようコッソリ脱衣所からセーラー服を持ち出しました。
学校で着た時はもっと違和感有り有りでしたが、来夢君しか居ないからか、今度はそんなに抵抗なく着られました。
「あ!来夢君が戻ってきそうです……」
長い靴下を穿いて……。
と、焦りましたが、靴下を両方穿き終わらない内に来夢君が部屋のドアを開けました。
ガタンッ!!!
突然の大きな音に驚いて、靴下を穿きながら入り口を見ると、目を丸くしてドアの枠に倒れかかった来夢君……。
「つば……き」
「来夢君!どうですか?折角なので、着てみました!」
「イヤ……そっそうだな……」
「来夢君…顔が赤いですよ?大丈夫ですか?」
来夢君に駆け寄り、額に手を伸ばした瞬間……
ガバッ!と抱き寄せられました。
「らっ来夢君?」
ギュッと抱きしめる力が増し、そのままベッドに押し倒されました。
「来夢君!!急にどうしたんですか??」
「椿……これは……確かに見ちゃいけないやつ……だな。男なら……こんな事をしたくなる……」
首筋に唇を滑らせてきます。
「はぁ!!……ぁん!!」
突然の出来事にビクッと体が反応しました。
「ふぅん……椿って、そんな可愛い声出すんだ……」
「らい……む……くん……」
「都華咲も、こんな俺みたいにならなかったか?」
「…………」
音楽室での都華咲を思い出し、赤面してしまいました。
「フンッ。やっぱこうなったんだな。気持ち、分かるよ」
ふぅ……ふぅ……肩で息をしながら、必死で理性を保っているようでした。
僕の肩にギュッと顔を埋め、しばらく動きませんでした。
バッと体を起こし、来夢君が体を背けます。
「俺の理性が残ってるうちに着替えてこい」
「は……はい!!」
急いで着替えを掴み、脱衣所に飛び込みました。
ドアをバタンッと閉め、その場に蹲りました。
「はぁ……はぁ……はぁ………僕……来夢君を……受け入れようとした………」
.₊̣̇.ෆ˟̑*̑˚̑*̑˟̑ෆ.₊̣̇.ෆ˟̑*̑˚̑*̑˟̑ෆ.₊̣̇.ෆ˟̑*̑˚̑*̑˟̑ෆ.₊̣̇.ෆ˟̑*̑˚̑*̑˟̑ෆ.₊̣̇
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放課後、生徒会室で反省会をし、寮へと戻りました。
他の生徒会メンバーにも僕の運動音痴ぶりはしっかりと見られていて……散々笑われちゃいました。
振り返ってみれば今日一日笑われた思い出しかないかもしれません。
何で皆さん、あんなに運動神経良いんでしょうね。
自室に戻ると先に来夢君が帰ってました。
「来夢君、お疲れ様です」
「おぅ。椿、お疲れ!今日は殆ど会わなかったな」
「そう……でしたか?あっ僕は一方的に写真を撮っていたので会ってる感覚になってました!」
「いい感じの写真、撮れた?」
「はい!来夢君の応援団長、すっごくカッコ良かったです!あの旗、凄いですね!!迫力で吹き飛ばされそうでしたよ!」
「あれは動画アプリで見かけてからずっとやってみたくてな!まさか体育祭で出来るなんて思ってもみなかったぜ」
「あんな凄いの、いつの間に練習したんですか?毎日すっごく忙しかったのに!本当に感動しちゃいましたよ」
「あはは!サンキュな。そう言えば、椿と都華咲も応援団出るんじゃなかったのか?」
「えっ!!あ……の……その……ちょっと衣装の手違いがありまして……急に出られなくなったんです」
「そうだったんだ……残念だったな。都華咲、出たかっただろうに」
「そう……ですよね……」
何よりも応援団の練習に熱を入れていた都華咲。本当は出たかったに決まってます。
……後で謝らないと。
「…椿?」
「………あっはい!」
「大丈夫か?思い詰めたような顔してっけど」
「すいません!何でもないです……。先にシャワーしてきますね!」
「あぁ…」
洗濯物を持ってお風呂へ……。
メイン競技の応援団へ出られなかった都華咲に、申し訳ない気持ちはあったものの……音楽室での一件を思い出すと、僕に触れる手を、皮膚を滑る舌の感触を思い出し、どうしても体が疼くのでした。
来夢君にこんな事がバレると、絶対幻滅されちゃいますよね。
汗と共に、自分の欲情を洗い流しました。
無防備な体で脱衣所に出ると、来夢君が立っていました!!
「わー!!来夢君何してるんですか?」
手に何か持っています……
「椿、なんでこんな所にセーラー服があるんだ?これ……」
「あっ……いや……その……これは、つまり……えぇっと………」
ジッと僕を見つめる来夢君……。
バスタオルで出来るだけ体を隠して言い訳を考える僕……。
「………これ……徠駕が着てたやつだろ?何で椿が持ってんだよ」
あ!!そうでした。徠駕さんはこれを着て全校生徒の前でダンスを披露していたのでした!
……徠駕さんのだと言えば誤魔化せる……。
でも……
「あの……本当はそれ、僕が着る予定だったんです。でも、都華咲がそんな姿見せちゃダメだって言って」
「なるほど、都華咲らしいな!ところで椿のセーラー服姿って、そんな"見ちゃいけない"レベルだったのか?」
「まさかまさか!都華咲が言ってるだけです!」
「へぇ。ちょっと見てみたかったカモな!椿の女装。」
ははは!と冗談めいて笑います。
「ブッ!!揶揄わないで下さい!そんなの見ても良い事ないですよ」
「冗談冗談!じゃ、俺もシャワーするから」
「じゃあ、僕は部屋で着替えますね」
と、言い終わらない内に既に上裸の来夢君…水泳で引き締まった筋肉……羨ましいです。
「……椿、俺の全裸を見てえの?」
はっ!!!つい無意識に見惚れていました。
「すいません!すぐに出ます!」
大急ぎで自分のベッドまで移動しました。
私服に着替えようと思ったのですが……サプライズでセーラー服着て待ってると、来夢君どんな反応するでしょうね……。
フッと閃いてしまってので、シャワーを浴びてる来夢君に見つからないようコッソリ脱衣所からセーラー服を持ち出しました。
学校で着た時はもっと違和感有り有りでしたが、来夢君しか居ないからか、今度はそんなに抵抗なく着られました。
「あ!来夢君が戻ってきそうです……」
長い靴下を穿いて……。
と、焦りましたが、靴下を両方穿き終わらない内に来夢君が部屋のドアを開けました。
ガタンッ!!!
突然の大きな音に驚いて、靴下を穿きながら入り口を見ると、目を丸くしてドアの枠に倒れかかった来夢君……。
「つば……き」
「来夢君!どうですか?折角なので、着てみました!」
「イヤ……そっそうだな……」
「来夢君…顔が赤いですよ?大丈夫ですか?」
来夢君に駆け寄り、額に手を伸ばした瞬間……
ガバッ!と抱き寄せられました。
「らっ来夢君?」
ギュッと抱きしめる力が増し、そのままベッドに押し倒されました。
「来夢君!!急にどうしたんですか??」
「椿……これは……確かに見ちゃいけないやつ……だな。男なら……こんな事をしたくなる……」
首筋に唇を滑らせてきます。
「はぁ!!……ぁん!!」
突然の出来事にビクッと体が反応しました。
「ふぅん……椿って、そんな可愛い声出すんだ……」
「らい……む……くん……」
「都華咲も、こんな俺みたいにならなかったか?」
「…………」
音楽室での都華咲を思い出し、赤面してしまいました。
「フンッ。やっぱこうなったんだな。気持ち、分かるよ」
ふぅ……ふぅ……肩で息をしながら、必死で理性を保っているようでした。
僕の肩にギュッと顔を埋め、しばらく動きませんでした。
バッと体を起こし、来夢君が体を背けます。
「俺の理性が残ってるうちに着替えてこい」
「は……はい!!」
急いで着替えを掴み、脱衣所に飛び込みました。
ドアをバタンッと閉め、その場に蹲りました。
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