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〜2学期編〜
皆んなが皆んなの為に
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「都華咲君も、一緒に来てくれるといいのに」
犬飼さんの放った一言が、鮮明に耳に入ってきました。
都華咲も……天翔君と一緒に?
こんな状況で都華咲と離れ離れなんて……。
それでも僕には引き止める権限すらなく……それが決まってしまえば、本音を隠して見送るしかないのです。
本音……?
僕の本音……。
「天翔君のところに……行か……ないで……」
溢れる涙と一緒に溢れ落ちた言葉を、そのまま流すことは出来ませんでした。
「都華咲……」
「椿、大丈夫だ。都華咲は行かねえよ。よく、会話聞いてみろ」
エレベーターの前で立ち止まると、足から崩れ落ちそうな僕を抱え上げ、耳を澄ましました。
天翔君の部屋の前で犬飼さんと都華咲、永新先生が話しています。
「流石に仕事じゃない生徒は休めないですよ」
永新先生の声が聞こえてきました。
「あはは。そうですよね!すみません」
「まぁそれに、俺パスポート持ってませんしね!」
………。
「な?椿、聞こえたか?大丈夫だっただろ」
「………はい……」
「じゃあ、とりあえず部屋に戻るぞ」
今度こそエレベーターに乗り、自室へと戻りました。
ルームウェアに着替えてベッドに横になると、来夢君が直ぐ隣に腰を下ろしました。
「都華咲も、今はどうすれば良いのか分からなくて、悩んでるんだろうと思うぞ」
「……都華咲が……?」
「そう。天翔の事も友達として大切にしたい。でもそれで椿を傷つけたくない。2人を天秤に掛けたくないのに、どうしてもそうなってしまうのが悔しいんじゃないのか?」
「それなら……尚更我が儘言えないです……」
天翔君は発作まで起こしてるのに。
「我が儘言えとも言うなとも言わねえけど……。もっと皆んなで天翔の事、負担してやれればなって思う。天翔がいくら都華咲ばかりに懐いてても、俺らももう他人ってワケじゃねぇし。どっか、天翔=都華咲って思い込んでたっつーか……な?」
「そう……ですね……。僕、天翔君は都華咲を恋愛対象として好きなのかな?って、不安を押しつけてしまいました。それで……都華咲は余計に僕に気を使ってしまって……」
「天翔の気持ちは天翔にしか分かんねぇけど……。でも、俺らに出来る事だってあるだろ?」
「はい!!あります!!友達ですもん!僕も寝込んでなんかいられません!」
そう!そうです!自分本意な気持ち押し付ける前に、もっと大切な事がありました!
話し合わないと。皆んなで、どうすれば天翔君を支えてあげられるか……。
少しでも都華咲が楽になれるように……。天翔君がもっと皆んなを頼れるように……。
「来夢君!食堂に戻りましょう!」
勢いよく起き上がろうとすると……グラっと眩暈に襲われました。
「コラコラ、椿は先ずしっかり休んで体力を戻さねぇとな!少し寝ろよ。その間に甘いお菓子でも買ってきてやるから」
「じゃあ……シュークリームがいいです」
「はは!現金なやつ!気持ちだけは元気になったようだな」
「はい!来夢君のお陰ですね」
本当に、来夢君と話してると、如何に自分が子供っぽいか思い知らされるんですけど……。心のつかえが蒸発したように無くなるんですよね。
僕も来夢君みたいに冷静に考えられる器が欲しいです……。
とりあえず、今は一刻も早く都華咲と話せるように休まないと。余計なことで心配をかけてしまいましたし……。
直ぐにウトウト……と眠りについたのは、頭を撫でる来夢君の手が暖かかったから……。
結局僕は夕食時に来夢君が起こしてくれるまで、ぐっすりと寝てしまいました。
「椿、体調はどうだ?」
「はい、スッキリしました!」
「あー!分かった分かった。全然大丈夫じゃねぇって!ご飯、運んできて正解だった。」
ふぬぬ……。やはり来夢君は何もかもお見通しですね。起き上がろうとすると、眩暈がします。
運んでくれたご飯を、自室で頂きます。
「流石に、食べるのは一人で大丈夫なので!来夢君も食べに行って来て下さい!」
「ああ。俺のも持って来たから、一緒に食おうかな」
「来夢君……」
「あはは!その顔!!笑っちまうだろ」
「えっ?なっ!来夢君の優しさに感動してるのに!!笑うなんて酷いですよぅ!」
「悪りぃ悪りぃ!食ったら、1階行くか?明日、天翔が出発するまでに椿も皆んなと話たいだろ?」
「はい!是非!!天翔君、どうですか?」
「ああ。もう心配ないだろ。1人で準備してたら、だんだん不安になったんだって言ってたよ。都華咲と一緒に天翔と話してきたんだ。そしたら、天翔も徐々に落ち着いて……明日から海外ロケ行くって。」
「良かった……」
「そうだな。天翔も見えないところで頑張ろうとしてるんだろう。
都華咲が、椿に会いたがってるぞ。ほら、口動かして!」
「はっはい!」
来夢君、凄いなぁ……。僕なんかより、ずっとずっと大人です。
……都華咲に、謝ろう……。
暖かいスープを飲み込むと、心も暖かさで包まれました。
1階に行くと、皆んなが笑顔で迎えてくれました。
「椿!もう大丈夫?」
都華咲と磨理王が走り寄ります。
「はい!すっかり良くなりました!心配かけてしまって申し訳なかったです」
「謝んなくていいじゃん!疲れが出たんだよ。しっかり眠れた?」
「はい。爆睡でした」
ふふふ……。磨理王と目があうと、同時に笑いました。
「都華咲!あの……僕、もっと都華咲の負担を減らせるように頑張ります!だから……だから、さっきはゴメンなさい!」
「んっ!」
「ぅんっっ!!?あ……甘い……です……」
都華咲が何かを口に押しつけたかと思うと……
「シュークリーム……」
「犬飼さんが差し入れにって持ってきてくれたんだ」
「い……ただき……ます……」
美味しい……。てっきり来夢君が買って来てくれたのかと思いました。
きっと、犬飼さんが一件落着したお礼に持ってきてくれたんでしょうね。
「……椿」
「都華咲、どうかしましたか?」
「俺、もっと周りを頼れるように努力すっから。俺が何とかしねえとって……そればっか考えてた。その結果がコレだ。スゲー反省してる」
「いや、それは……僕が困らせる事言ったからで……」
「翻弄させてくれるのは大歓迎だぜ!」
都華咲が「へへっ」と笑ったので、僕もつられて笑いました。
その後、みんなで天翔君の部屋に押しかけました。そして沢山お喋りをして、現地の写真を沢山送って下さい。とお願いすると、天翔君も笑顔で頷きました。
もう、大丈夫です。僕も天翔君も都華咲も。これからもっと視野を広げて、前に向いて進んでいきます。
.₊̣̇.ෆ˟̑*̑˚̑*̑˟̑ෆ.₊̣̇.ෆ˟̑*̑˚̑*̑˟̑ෆ.₊̣̇.ෆ˟̑*̑˚̑*̑˟̑ෆ.₊̣̇.ෆ˟̑*̑˚̑*̑˟̑ෆ.₊̣̇
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「都華咲……」
「椿、大丈夫だ。都華咲は行かねえよ。よく、会話聞いてみろ」
エレベーターの前で立ち止まると、足から崩れ落ちそうな僕を抱え上げ、耳を澄ましました。
天翔君の部屋の前で犬飼さんと都華咲、永新先生が話しています。
「流石に仕事じゃない生徒は休めないですよ」
永新先生の声が聞こえてきました。
「あはは。そうですよね!すみません」
「まぁそれに、俺パスポート持ってませんしね!」
………。
「な?椿、聞こえたか?大丈夫だっただろ」
「………はい……」
「じゃあ、とりあえず部屋に戻るぞ」
今度こそエレベーターに乗り、自室へと戻りました。
ルームウェアに着替えてベッドに横になると、来夢君が直ぐ隣に腰を下ろしました。
「都華咲も、今はどうすれば良いのか分からなくて、悩んでるんだろうと思うぞ」
「……都華咲が……?」
「そう。天翔の事も友達として大切にしたい。でもそれで椿を傷つけたくない。2人を天秤に掛けたくないのに、どうしてもそうなってしまうのが悔しいんじゃないのか?」
「それなら……尚更我が儘言えないです……」
天翔君は発作まで起こしてるのに。
「我が儘言えとも言うなとも言わねえけど……。もっと皆んなで天翔の事、負担してやれればなって思う。天翔がいくら都華咲ばかりに懐いてても、俺らももう他人ってワケじゃねぇし。どっか、天翔=都華咲って思い込んでたっつーか……な?」
「そう……ですね……。僕、天翔君は都華咲を恋愛対象として好きなのかな?って、不安を押しつけてしまいました。それで……都華咲は余計に僕に気を使ってしまって……」
「天翔の気持ちは天翔にしか分かんねぇけど……。でも、俺らに出来る事だってあるだろ?」
「はい!!あります!!友達ですもん!僕も寝込んでなんかいられません!」
そう!そうです!自分本意な気持ち押し付ける前に、もっと大切な事がありました!
話し合わないと。皆んなで、どうすれば天翔君を支えてあげられるか……。
少しでも都華咲が楽になれるように……。天翔君がもっと皆んなを頼れるように……。
「来夢君!食堂に戻りましょう!」
勢いよく起き上がろうとすると……グラっと眩暈に襲われました。
「コラコラ、椿は先ずしっかり休んで体力を戻さねぇとな!少し寝ろよ。その間に甘いお菓子でも買ってきてやるから」
「じゃあ……シュークリームがいいです」
「はは!現金なやつ!気持ちだけは元気になったようだな」
「はい!来夢君のお陰ですね」
本当に、来夢君と話してると、如何に自分が子供っぽいか思い知らされるんですけど……。心のつかえが蒸発したように無くなるんですよね。
僕も来夢君みたいに冷静に考えられる器が欲しいです……。
とりあえず、今は一刻も早く都華咲と話せるように休まないと。余計なことで心配をかけてしまいましたし……。
直ぐにウトウト……と眠りについたのは、頭を撫でる来夢君の手が暖かかったから……。
結局僕は夕食時に来夢君が起こしてくれるまで、ぐっすりと寝てしまいました。
「椿、体調はどうだ?」
「はい、スッキリしました!」
「あー!分かった分かった。全然大丈夫じゃねぇって!ご飯、運んできて正解だった。」
ふぬぬ……。やはり来夢君は何もかもお見通しですね。起き上がろうとすると、眩暈がします。
運んでくれたご飯を、自室で頂きます。
「流石に、食べるのは一人で大丈夫なので!来夢君も食べに行って来て下さい!」
「ああ。俺のも持って来たから、一緒に食おうかな」
「来夢君……」
「あはは!その顔!!笑っちまうだろ」
「えっ?なっ!来夢君の優しさに感動してるのに!!笑うなんて酷いですよぅ!」
「悪りぃ悪りぃ!食ったら、1階行くか?明日、天翔が出発するまでに椿も皆んなと話たいだろ?」
「はい!是非!!天翔君、どうですか?」
「ああ。もう心配ないだろ。1人で準備してたら、だんだん不安になったんだって言ってたよ。都華咲と一緒に天翔と話してきたんだ。そしたら、天翔も徐々に落ち着いて……明日から海外ロケ行くって。」
「良かった……」
「そうだな。天翔も見えないところで頑張ろうとしてるんだろう。
都華咲が、椿に会いたがってるぞ。ほら、口動かして!」
「はっはい!」
来夢君、凄いなぁ……。僕なんかより、ずっとずっと大人です。
……都華咲に、謝ろう……。
暖かいスープを飲み込むと、心も暖かさで包まれました。
1階に行くと、皆んなが笑顔で迎えてくれました。
「椿!もう大丈夫?」
都華咲と磨理王が走り寄ります。
「はい!すっかり良くなりました!心配かけてしまって申し訳なかったです」
「謝んなくていいじゃん!疲れが出たんだよ。しっかり眠れた?」
「はい。爆睡でした」
ふふふ……。磨理王と目があうと、同時に笑いました。
「都華咲!あの……僕、もっと都華咲の負担を減らせるように頑張ります!だから……だから、さっきはゴメンなさい!」
「んっ!」
「ぅんっっ!!?あ……甘い……です……」
都華咲が何かを口に押しつけたかと思うと……
「シュークリーム……」
「犬飼さんが差し入れにって持ってきてくれたんだ」
「い……ただき……ます……」
美味しい……。てっきり来夢君が買って来てくれたのかと思いました。
きっと、犬飼さんが一件落着したお礼に持ってきてくれたんでしょうね。
「……椿」
「都華咲、どうかしましたか?」
「俺、もっと周りを頼れるように努力すっから。俺が何とかしねえとって……そればっか考えてた。その結果がコレだ。スゲー反省してる」
「いや、それは……僕が困らせる事言ったからで……」
「翻弄させてくれるのは大歓迎だぜ!」
都華咲が「へへっ」と笑ったので、僕もつられて笑いました。
その後、みんなで天翔君の部屋に押しかけました。そして沢山お喋りをして、現地の写真を沢山送って下さい。とお願いすると、天翔君も笑顔で頷きました。
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