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本編
10
ズボンを脱がされるかと思っていたが、突然ジェイクの動きが止まった。
「ジェイク……?」
身を屈めて必死に理性を保とうと争うジェイク。
「……してくれ……」
息を切らしながら、何かを伝えようとしている。
「な、なに?」
「蹴り……飛ばしてくれ……」
「そんな……」
ジェイクはどんな時でも冷静でスマートに対応してて……。それが今、αの本能と必死で闘っている。
悪いのは俺なのに……。こっちの世界に来てから発情したことがなかったから、抑制剤を飲んでいなかった。
ジェイクの話を聞いても、自分は大丈夫だろうって……。
客が全員αだと分かっていて、何を根拠に『自分は大丈夫だ』なんて自信があったんだ。
その上、助けてくれたジェイクをΩのフェロモンで誘惑してるなんて……。
ジェイクは何も悪くないのに……。
「そんなこと、できないよ」
ジェイクはまだラット状態には入っていないものの、理性の限界まで達しているのは一目瞭然だ。
こんな時、俺はどう動くのが正解なんだ。
分かんないよっっ。
転生前からクズだったけど、こっちの世界に来たって根本的な性格は変わらない。
「もう、どうにでもしてくれ……」
「ダメ……だ。せっかくマヒロと……友達になれた……。君に、後悔して……ほしくない……。頼む……俺を蹴り飛ばしてくれ……」
「……わかった」
少しでも身動きを取れば、もうジェイクは本能のまま動く。その前に強制的に離してくれといジェイクの優しさを無碍にはできない。
震える足をジェイクの腹に構え、力の限り蹴り飛ばした。
「うっ……!!」
ガシャんっっと、後ろの棚に体をぶつけたジェイクが唸った。
まだ息は荒い。それでもなんとか立ち上がり、倉庫のドアノブを握る。
「いい? 俺がここから出たら、急いで鍵を閉めるんだ。医務室の先生を呼んでくる。それまでは絶対にこのドアを開けちゃいけない」
俺もヒートに抗いながら、なんとか頷いて返事をする。
ジェイクが一つ深呼吸をして廊下へと出る。
俺はドアまで這っていき、なんとか手を伸ばして鍵を閉めた。
ドアの前で倒れ込む。
息が上がって苦しかった。
ジェイクにあれだけの迷惑をかけたというのに、体の疼きは止まる気配もない。
(なんで俺はオメガなんだよ……)
悔しくて涙が止まらなかった。
泣きながら自慰で果て、電気もないくらい倉庫で気を失った。
「ジェイク……?」
身を屈めて必死に理性を保とうと争うジェイク。
「……してくれ……」
息を切らしながら、何かを伝えようとしている。
「な、なに?」
「蹴り……飛ばしてくれ……」
「そんな……」
ジェイクはどんな時でも冷静でスマートに対応してて……。それが今、αの本能と必死で闘っている。
悪いのは俺なのに……。こっちの世界に来てから発情したことがなかったから、抑制剤を飲んでいなかった。
ジェイクの話を聞いても、自分は大丈夫だろうって……。
客が全員αだと分かっていて、何を根拠に『自分は大丈夫だ』なんて自信があったんだ。
その上、助けてくれたジェイクをΩのフェロモンで誘惑してるなんて……。
ジェイクは何も悪くないのに……。
「そんなこと、できないよ」
ジェイクはまだラット状態には入っていないものの、理性の限界まで達しているのは一目瞭然だ。
こんな時、俺はどう動くのが正解なんだ。
分かんないよっっ。
転生前からクズだったけど、こっちの世界に来たって根本的な性格は変わらない。
「もう、どうにでもしてくれ……」
「ダメ……だ。せっかくマヒロと……友達になれた……。君に、後悔して……ほしくない……。頼む……俺を蹴り飛ばしてくれ……」
「……わかった」
少しでも身動きを取れば、もうジェイクは本能のまま動く。その前に強制的に離してくれといジェイクの優しさを無碍にはできない。
震える足をジェイクの腹に構え、力の限り蹴り飛ばした。
「うっ……!!」
ガシャんっっと、後ろの棚に体をぶつけたジェイクが唸った。
まだ息は荒い。それでもなんとか立ち上がり、倉庫のドアノブを握る。
「いい? 俺がここから出たら、急いで鍵を閉めるんだ。医務室の先生を呼んでくる。それまでは絶対にこのドアを開けちゃいけない」
俺もヒートに抗いながら、なんとか頷いて返事をする。
ジェイクが一つ深呼吸をして廊下へと出る。
俺はドアまで這っていき、なんとか手を伸ばして鍵を閉めた。
ドアの前で倒れ込む。
息が上がって苦しかった。
ジェイクにあれだけの迷惑をかけたというのに、体の疼きは止まる気配もない。
(なんで俺はオメガなんだよ……)
悔しくて涙が止まらなかった。
泣きながら自慰で果て、電気もないくらい倉庫で気を失った。
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