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本編
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「マヒロさん、よければ一緒に散歩しない?」
誘ってくれたのはリアム様だ。エリア様はまだ少し仕事が残っているらしい。
その間、ガーデンにでも行こうと言ってくれた。
昨日からずっと体を動かせていなかった俺は、即答で行くと言った。
本物のリアム様は見れば見るほどエリア様とソックリで、今後も見分けがつく自信はない。
アンジュさんは、あの時はまさか俺がエリア様の番だとは想像もしていなかったと話していた。
そりゃ、俺本人がこの怒涛の展開に気持ちが追いつけていない。
周りの人が驚いて当たり前なのだ。
「マヒロさん、この度は本当に申し訳ありませんでした」
「そんな!! リアム様が謝ることではないのです」
ガーデンのガゼボに三人で腰を下ろすや否や、リアム様から謝罪され焦った。
「元はといえば、僕がエリアに甘えてパーティーに参加してもらっていたのが悪いんです。付き合いでなら、アンジュも参加していいとは言ってくれていたのですが……。僕がどうしても嫌で……」
「でもリアム様に扮装するのはエリア様から言い出したんでしょう?」
「それはそうだけどね。エリアは僕以上に大変な仕事をこなしているから、ストレスも溜まる」
毎回頼むのは気の毒だから、エリア様の仕事が落ち着いている時だけ頼んでいたのだそう。
以前はなかなかパーティーに出席されないとジェイクが言っていたのは、こういう理由があったのか。
「双子とはいえ、嫡男でありエリアは公爵家の後継者。責任の重みが違う。エリアは後継者として向いていると思うんだ。実際仕事もできるし、父もエリアに期待している」
「それは、リアム様に対しても同じと思うますですわ」
リアム様は微笑んで「ありがとう」と言った。
「次男の僕は騎士団長という役職を与えられた。この歳で騎士団長なんて、周りの団員に受け入れられるか不安だったんだ。でも、団員たちはすんなりと僕を受け入れてくれた。それが嬉しいんだ」
だから、なるべく騎士団員との付き合いは大切にしているそうだ。
食事や趣味に付き合うのは問題なく楽しめている。しかし、あのダンスパーティーと言う名の婚活パーティーだけは、女性の勢いが強すぎて接し方が分からないとリアム様は困り果てていた。
一度参加しただけで参ってしまったと。
「俺もその気持ちは十分に分かるます……はい……」
あの狂気じみた女には俺も恐怖を感じるほどだった。なるべくなら金輪際会いたくない。
「どうしても断れなかった時だけ、エリアに頼むようになったんだ。僕の服を着てしまえば誰もエリアだなんて気づかない。いまだに両親でさえ間違うほどだからね」
「俺も初めてリアム様を見た時はビックリしたです」
「ふふ……そうだよね。紹介される前に見られていたとも気付かず、マヒロさんに辛い思いをさせちゃった」
「でも!! それはリアム様は悪くないのです!! エリア様がちゃんと話してくれてたら……」
つい、本音を漏らした。
エリア様を責めるのはいけないと思っているが、やはり早く知っておきたかった気持ちは大きい。
「うん、そうだね。僕だからエリアの本気さは分かってあげられるけど、マヒロさんは戸惑ってしまうのも無理はない。でもあのエリアがここまでするってことは、マヒロさんのこと、本当に愛してるんだよ」
「……そう……ですかい?」
リアム様はニッコリと笑った。
「だって、エリアったら『運命の番を見つけた!』って僕の部屋に乗り込んで来たんだ! あの時は急にどうしたのかと、こっちの方が焦ったよ」
リアム様は、初めて俺たちが会った日のことを話し始めた。
誘ってくれたのはリアム様だ。エリア様はまだ少し仕事が残っているらしい。
その間、ガーデンにでも行こうと言ってくれた。
昨日からずっと体を動かせていなかった俺は、即答で行くと言った。
本物のリアム様は見れば見るほどエリア様とソックリで、今後も見分けがつく自信はない。
アンジュさんは、あの時はまさか俺がエリア様の番だとは想像もしていなかったと話していた。
そりゃ、俺本人がこの怒涛の展開に気持ちが追いつけていない。
周りの人が驚いて当たり前なのだ。
「マヒロさん、この度は本当に申し訳ありませんでした」
「そんな!! リアム様が謝ることではないのです」
ガーデンのガゼボに三人で腰を下ろすや否や、リアム様から謝罪され焦った。
「元はといえば、僕がエリアに甘えてパーティーに参加してもらっていたのが悪いんです。付き合いでなら、アンジュも参加していいとは言ってくれていたのですが……。僕がどうしても嫌で……」
「でもリアム様に扮装するのはエリア様から言い出したんでしょう?」
「それはそうだけどね。エリアは僕以上に大変な仕事をこなしているから、ストレスも溜まる」
毎回頼むのは気の毒だから、エリア様の仕事が落ち着いている時だけ頼んでいたのだそう。
以前はなかなかパーティーに出席されないとジェイクが言っていたのは、こういう理由があったのか。
「双子とはいえ、嫡男でありエリアは公爵家の後継者。責任の重みが違う。エリアは後継者として向いていると思うんだ。実際仕事もできるし、父もエリアに期待している」
「それは、リアム様に対しても同じと思うますですわ」
リアム様は微笑んで「ありがとう」と言った。
「次男の僕は騎士団長という役職を与えられた。この歳で騎士団長なんて、周りの団員に受け入れられるか不安だったんだ。でも、団員たちはすんなりと僕を受け入れてくれた。それが嬉しいんだ」
だから、なるべく騎士団員との付き合いは大切にしているそうだ。
食事や趣味に付き合うのは問題なく楽しめている。しかし、あのダンスパーティーと言う名の婚活パーティーだけは、女性の勢いが強すぎて接し方が分からないとリアム様は困り果てていた。
一度参加しただけで参ってしまったと。
「俺もその気持ちは十分に分かるます……はい……」
あの狂気じみた女には俺も恐怖を感じるほどだった。なるべくなら金輪際会いたくない。
「どうしても断れなかった時だけ、エリアに頼むようになったんだ。僕の服を着てしまえば誰もエリアだなんて気づかない。いまだに両親でさえ間違うほどだからね」
「俺も初めてリアム様を見た時はビックリしたです」
「ふふ……そうだよね。紹介される前に見られていたとも気付かず、マヒロさんに辛い思いをさせちゃった」
「でも!! それはリアム様は悪くないのです!! エリア様がちゃんと話してくれてたら……」
つい、本音を漏らした。
エリア様を責めるのはいけないと思っているが、やはり早く知っておきたかった気持ちは大きい。
「うん、そうだね。僕だからエリアの本気さは分かってあげられるけど、マヒロさんは戸惑ってしまうのも無理はない。でもあのエリアがここまでするってことは、マヒロさんのこと、本当に愛してるんだよ」
「……そう……ですかい?」
リアム様はニッコリと笑った。
「だって、エリアったら『運命の番を見つけた!』って僕の部屋に乗り込んで来たんだ! あの時は急にどうしたのかと、こっちの方が焦ったよ」
リアム様は、初めて俺たちが会った日のことを話し始めた。
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