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本編
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ベイリーの頼みに唖然とした。
俺にエリア様とベイリーの仲を取り持てだと!?
そういえば、この女はエリア様でもリアム様でも、どちらかと結婚できればそれでいいと言っていた。
リアム様が今日、正式に婚約発表をしたから的をエリア様に絞ったと言うわけか。
でもベイリーは知らない。
この後、エリア様が到着次第、俺と番になったとサプライズで報告するのだ。
だから、そんな努力は無駄にしかならない。
「あのさ、気の毒だけど諦めなよ」
「なんですって!? 私の頼みが聞けないとおっしゃるの? 言っておくけど、あなたにこの私の頼みを断る権利なんてありませんわ!」
「なんで? 協力するかどうかなんて、自分で判断できるさ」
俺の態度が相当気に入らないらしく、ベイリーはまた顔を真っ赤にして怒りを露わにした。
「さっきからあなた……口の利き方に気をつけなさい!! アンジュさんと一緒にお茶をしていたわよね? と言うことは、あなたも所詮は伯爵クラスでしょう? それともアンジュさんの付き人かしら? 身分の違いには気をつけることね!」
捲し立てるように早口で怒鳴られても、混乱するだけで内容など頭に入ってこない。ただ、怒っているのだけは分かる、というくらいのものだ。
このド派手な女は言い始めると止まらなくなるらしく、次々と俺に罵声の言葉を浴びせた。
アンジュさんの時と同じように服装を貶され、見た目の貧弱さを貶され、しまいには「なんか、あなた臭いですわよ」とまで言い出した。臭いのはお前の香水だろうが!!
誰か気づいて助けてくれないか……と、会場に視線を送るが、誰も気づいてくれない。
普段の俺ならとっくにキレているが、さっきのアンジュさんの態度を見てしまった手前、ベイリーと同じ感覚で言い返している場合ではないのだ。
言い返したいのをグッと堪えていると、自信過剰なベイリーは頼みもしないのに語り始める。
「私はキャンベル家とラミレス公爵家の繋がりができた頃からエリア様と結婚するのが夢でした。この夢だけは誰にも譲れません。だって、私とエリア様ってお似合いだと思いませんこと? あの美しいエリア様の隣に相応しいのは、どう考えても私しかいませんでしょう?」
……いや、そんなことはない……とは言えなかった。
本当は『ベイリーはそんなに綺麗な顔をしていないよ』と教えてあげたい。
いつでも顔を歪めて怒鳴り散らしてる女のどこが綺麗だと言うのか?
侯爵だかなんだか知らないけど、ベイリーが美人の基準なら、この世の女性のほとんどが美人ということになる。
俺がどんなに黙り込んでいてもベイリーには関係ない。自分の話したことを話し切るまでは解放などしてくれない雰囲気になってしまった。
「そもそも何故あなたがラミレス公爵家で住んでいるの?」
「それは……俺が……その……」
どこまで説明していいか分からない。どうせ後にバレるのだが、番だと知ればそれをこの女が言いふらして回るに違いない。
それではサプライズの意味がなくなてしまう。
こんな機会を設けてくれたラミレス公爵の顔に泥を塗るわけにはいかない。
それでも、そろそろ我慢も限界に達していた。
俺にエリア様とベイリーの仲を取り持てだと!?
そういえば、この女はエリア様でもリアム様でも、どちらかと結婚できればそれでいいと言っていた。
リアム様が今日、正式に婚約発表をしたから的をエリア様に絞ったと言うわけか。
でもベイリーは知らない。
この後、エリア様が到着次第、俺と番になったとサプライズで報告するのだ。
だから、そんな努力は無駄にしかならない。
「あのさ、気の毒だけど諦めなよ」
「なんですって!? 私の頼みが聞けないとおっしゃるの? 言っておくけど、あなたにこの私の頼みを断る権利なんてありませんわ!」
「なんで? 協力するかどうかなんて、自分で判断できるさ」
俺の態度が相当気に入らないらしく、ベイリーはまた顔を真っ赤にして怒りを露わにした。
「さっきからあなた……口の利き方に気をつけなさい!! アンジュさんと一緒にお茶をしていたわよね? と言うことは、あなたも所詮は伯爵クラスでしょう? それともアンジュさんの付き人かしら? 身分の違いには気をつけることね!」
捲し立てるように早口で怒鳴られても、混乱するだけで内容など頭に入ってこない。ただ、怒っているのだけは分かる、というくらいのものだ。
このド派手な女は言い始めると止まらなくなるらしく、次々と俺に罵声の言葉を浴びせた。
アンジュさんの時と同じように服装を貶され、見た目の貧弱さを貶され、しまいには「なんか、あなた臭いですわよ」とまで言い出した。臭いのはお前の香水だろうが!!
誰か気づいて助けてくれないか……と、会場に視線を送るが、誰も気づいてくれない。
普段の俺ならとっくにキレているが、さっきのアンジュさんの態度を見てしまった手前、ベイリーと同じ感覚で言い返している場合ではないのだ。
言い返したいのをグッと堪えていると、自信過剰なベイリーは頼みもしないのに語り始める。
「私はキャンベル家とラミレス公爵家の繋がりができた頃からエリア様と結婚するのが夢でした。この夢だけは誰にも譲れません。だって、私とエリア様ってお似合いだと思いませんこと? あの美しいエリア様の隣に相応しいのは、どう考えても私しかいませんでしょう?」
……いや、そんなことはない……とは言えなかった。
本当は『ベイリーはそんなに綺麗な顔をしていないよ』と教えてあげたい。
いつでも顔を歪めて怒鳴り散らしてる女のどこが綺麗だと言うのか?
侯爵だかなんだか知らないけど、ベイリーが美人の基準なら、この世の女性のほとんどが美人ということになる。
俺がどんなに黙り込んでいてもベイリーには関係ない。自分の話したことを話し切るまでは解放などしてくれない雰囲気になってしまった。
「そもそも何故あなたがラミレス公爵家で住んでいるの?」
「それは……俺が……その……」
どこまで説明していいか分からない。どうせ後にバレるのだが、番だと知ればそれをこの女が言いふらして回るに違いない。
それではサプライズの意味がなくなてしまう。
こんな機会を設けてくれたラミレス公爵の顔に泥を塗るわけにはいかない。
それでも、そろそろ我慢も限界に達していた。
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