論理と真実

矢伝

文字の大きさ
上 下
10 / 10

サーファー先生の八正道の誕生秘話

しおりを挟む
 この書はサーファー先生の言葉を元にして僕が書いている。現代科学は何を信頼して生まれたのか?何を基本としているのか?例えば、万有引力の法則は何を元にして作られたのか?その仕組みはどうなっているのか?
 サーファー先生が言うには、サーファー先生の考えた八正道というものは、大昔のインドの考え方を元にしている。
 大昔のインドでは(サーファー先生の考え)空間を無限に分割していくと最終的には点になる。その点が世界の元になっている。点には隣の点があり、情報は点から隣の点に伝わる。一つの点は六つの点と隣合っている。一つの点の前の点と後の点と右の点と左の点と上の点と下の点の六つだ。一つの点の情報はこの六つの点にまず伝わる。これを大昔のインドでは六道と呼んだ。だがサーファー先生はこの考え方に疑問を持った。六道が正しいのなら、自然のものは何もかも90°の角度をなしていなければならないではないか!確かに塩の結晶は90°の角度をなしているが、雪の結晶は60°ではないか!それに六道が正しいのならくるくる回転したりはできないのではないか!そこでサーファー先生が考え出したのが八正道だ。八正道ではまず立方体を考える。まず立方体の中心に元になる一つの点がある。立方体の八つの各頂点に向かって情報は伝わる。しかも、立方体の中心から頂点に向かう軸は回転軸だ。回転軸であるからこそ自然のものは曖昧な方向を向いている。サーファー先生曰く、この考え方も間違っている。サーファー先生はこの考え方から、水の分子は立方体の対角線のなす角(立方体の対角線は70.5°で交わっている。つまり109.5°)にそって、くの字に折れ曲がっている事を発見した。しかし、それが誤りだと後に気付いたが、現在になっても水の分子がきちっとした角度をなして、くの字になっていると思われ続けている。その理由は間違っている事を証明できないでいるからだ。
 六道は六道でそれなりに便利だ。現代風に言えば、x軸y軸z軸の様な座標軸である。空間上のどんな位置でも三つの値で表す事が出来る。しかし、自然界にそんな軸がある訳ではない。八正道では、離れた場所の同時刻は存在しない。場所が違えば時刻も違うのである。八正道では同時刻というのは、世界の中心の一点しかない。八正道では世界の中心の点を『心(こころ)』と呼ぶ。
 六面体の対角線にあたる四本の軸を使い空間上のどんな時間のどんな位置でも指し示すのが八正道だ。四本の軸のうち二本の軸を使って方向が決まる。残りの二本のうち一本は距離が決まる軸。もう一本は時間が決まる軸だ。四本の軸は同等である。
 ルービックキューブというオモチャを例えにして八正道を説明します。ルービックキューブにはちょうど三本の回転軸がある。そのうちの二本の軸を使えばパーツを好きな位置に持ってくることができる。ルービックキューブの場合、二本は方向を決める軸だとして、もう一本も方向を決める軸だ。つまり三本とも方向を決める軸なのである。八正道の場合、二本が方向を決める軸でルービックキューブの様に90°で軸が交わっているのではない。水の分子のなす曖昧な角度で交わっている。サーファー先生は、雪の結晶が様々な形に成長する理由を、八正道を利用して説明した。そのことを簡単に説明すると、小さな水の粒は、同じ電位の場所では、小さな水の氷にしかならないが、小さな水の粒が電位が様々な場所を旅しながら凍ると雪の結晶になる。六角形の平面の方向に成長したり、六角柱の方向に成長したり、絶えず切り替わりながら成長すると、雪の結晶になる。
 サーファー先生が何故『八正道』と名付けたかというと。六道では、一つの点と隣合っている点は六つなのに対して、八正道では、立方体の中心に一つの点があり隣合う点は立方体の頂点にあたる八個だとしたことから名付けたが後に間違いだと気付いたのだけれど、名前だけが残った。一つの点に隣合う点の数は無限個じゃないか?じゃないと、遥か遠くの星の光がまっすぐ地球に届くのは無理じゃない?
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...