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3章
53 僕ですよ※
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「タークか?」
「はい、王様」
「タークなのか」
「はい、僕ですよ」
だからそろそろ僕の中から出てください……と言うつもりでした。しかし、僕は王様の陰茎を肛門に入れたまま膝立した王様に抱き上げられぎゅうっと抱きしめられます。
肛門性交がさらに深くなり僕はふーっと息を吐き出しました。肺が苦しいのです。
「ターク、ターク、ターク」
王様の涙が降って来ました。ぼろぼろと溢れてくる涙を拭いてあげたくても両腕ごと抱きしめられているので無理でした。
王様は僕を慰めつつ、不安だったのでしょう。しゃくり上げながら次第に声が小さくなると共に、陰茎も治まってきました。僕の肺は息苦しくなくなりましたが、萎縮しても大きくて長い王様の陰茎が腸内を拡げています。まだ押し上げて伸びているのです。
「王様……もう僕から出てください」
「いやだ。俺は肝を冷やしたぞ。タークを感じていなければ、俺は不安で堪らない」
『俺』ですか……ふふ、すっかり『王様』が消えていますね。
「では、少し腕を緩めてください。苦しくて……」
僕はやっと両手が自由になって王様のお腹に腕を回しました。
「す、すまない」
王様が僕の腸内に陰茎を入れたまま、お尻と背中に手をやり仰向けになりました。んんっ……結腸口が引っ張られて……亀頭を締めているのではないでしょうか。
二人の鼓動が寝室に響くような感じがします。僕は王様のお腹の上で王様の陰茎を肛門に入れて足を開き、両腕で王様のお腹を抱きしめています。
「ひと月前のこと……覚えているのか」
王様が枕を背に当てて少し身体を上げて僕を見下ろして来たので、僕は王様のお腹の上に両肘をついて顎を載せました。王様の腕が伸びて大きな手が僕の頭を撫でます。その手が温かくて僕は頭を擦り付けてしまいました。
「はい、ひと月前どころか全て覚えています。記憶のない時の甘えて恥ずかしい僕ことも全て覚えていますよ」
王様……全部話して信じてくれますか?
「王様……実は記憶を無くしていた僕が恥ずかしながら僕の本質です」
僕は王様のお腹に頬を付けました。僕は小さいので鳩尾にぴったりはまります。
「いつも不安で見捨てられるのが怖く居場所がなくて……」
王様の……ガリウスの愛情を独り占めしたい僕。誰にも渡したくない僕。
「俺の左腕がお前の居場所だろう?」
こらこら、王様。すっかり下町風ですね。僕は息を吐いて、王様に話します。
「信じられないと思いますが、僕はここではない場所で生まれ育った異世界からの転生者で、生きてきた三人分の記憶があります。こことは違う世界で生きた『人』の記憶と知識が僕の性質を上書きしているのです。三重人格ではありません。ただ記憶や知識が三人分あり、それを引き出しているに過ぎないのですが」
「にわかには信じられないが……キレンの言っていたことだ。タークは慎重と無謀が同居すると。つまりそれか」
「ええ、僕の人生では王の相談役、戦いの教官でもありました。そして学び舎の師でした。僕の自信のない性格をカバーしているのはこの師の記憶と知識です」
「記憶のないタークは俺とずっと居たいと言っていた」
「僕は……ガリウスの見事な長くて太い陰茎を独り占めして毎日朝から晩まで一日中愛されていたい。僕の肛門を広げっぱなしにしてガリウスの肉鞘になって一体化してしまいたいと、いつもいつも思っています」
僕に呼び捨てにされて王様は顔を赤くしています。王様は僕よりうんと年下ですよ。
「でもそれはだめだと、三回目分の知識が僕自身を嗜めます。一回目の記憶が言ってはならぬことだと後宮のバランスが崩れてしまうと……だから僕は身を引きます。前世の記憶持ちなんていいものではありません。だって知識や記憶があり過ぎて、僕はいつもどこか居場所がなくて……」
そう、予測できるからやらない、言わない……それが僕の言動が冷めている理由です。王様が黙ってしまいました。理解できるわけはありません。
「ターク……俺とずっと一緒にいたいのか」
顔を上げると満面の笑みの王様がいます。
「はい、だって愛していますから。あなたは可愛くて……んあっ……なっ……んで、おっきくぅ……」
僕は王様のお腹に爪を立てて、急に大きく太くなった陰茎の圧に耐えます。王様の大きな手が僕の左右の尻肉を掴みました。
「ターク、もう一度いいか?話しながらしよう。尻に力を入れてくれ」
僕は肛門に力を入れて排便のようにいきみます。
「ああ……気持ちがいい。お前の腹の中の肉環が開く。それで……ギガスではどうした?」
ぐぷんと結腸口から抜かれて引き直腸の括れを越え前立腺を擦って再び戻る抽送は、僕を追い詰めます。
「ギガス……ではっ……前王の魔法陣により……んっ……宿り木が枯れず……根ごと掘り起こして……っああ!」
王様が僕の身体を引き上げて両手で身体を支えました。親指が乳首に当たり潰したり捏ねたりしながら、下から突き上げてきます。
「ひぃっ……んっっ!前妃様を殉死させないようっ……にでしたので……ガルド神のご神託っ……」
ああ……気持ち良くて……頭が真っ白になりそう……。
「その後にギガス王の魔法陣を受けたのだな」
王様が突いては奥まで貫き、ぐりぐりと陰毛を肛門に擦り付けて来て、僕は息を切らして喘ぎました。
「マナ切れで……油断を……あ、あ、あ、も……おかしくなっちゃう……ああああっ!」
僕の下腹に金色の魔法陣が浮かびました。双子が何度も掛けたと言う魔法陣でしょうか。
王様の迸りを受けて僕は王様のお腹に精液を散らしました。涙が溢れてお腹の中が痙攣しています。
「ターク、お前がお前で良かった」
僕は涙ながらに頷きます。肛門も直腸も痙攣して陰茎をずっと締め付けています。それがこんなにも快楽になるなんて……。双子姫の魔法陣はソニン様の解放魔法陣より上で消えることなく存在しているようで、しかも僕と分離しません。つまり僕の少ないマナと連結してしまったのは、双子と僕が兄妹だからでしょうか。ああ、だめ、考えがまとまらない……溶けてしまいそう……気持ちよくって……。
「はっ……んんっ……」
王様の陰茎がゆっくり出されます。僕は絶頂感ではない気持ちよさに痙攣しているのでまだ身体に力が入り、王様はすんなり僕の腸内から陰茎を出しました。ぷちゅ……と精液をかき混ぜた亀頭が抜け出ると、肛門が開きっぱなしで王様との繋がりが途切れてしまったような寂しさを感じます。
王様がキスをしてくれました。大きな舌が僕の舌を絡め取りたっぷりと唾液で満たしてくれます。甘い唾液が愛おしくて僕は舌先を吸いました。
「ターク、愛している」
「僕も愛しています」
王様が横倒しになり僕の身体を抱きしめてくれます。
「名前で呼んでくれ。タークにガリウスと呼び捨てされるのは気持ちいい」
「王様じゃだめですか?だって名前呼びはソニン様やロキもしていて、特別感がありません」
王様は僕の額にキスをしてきます。
「俺はロキが羨ましい。ロキは呼び捨てにされているからな。呼び捨ては愛される証だ」
んーー、仕方ないですね。
「僕は王様より五歳くらい年上ですし、年下に甘えられるのは悪くないですね…………ガリウス」
「もう一度」
「ガリウス」
ちゅ……と大きな唇で唇を吸われました。
「もう一度」
「ガリウス」
「もう一度」
「もう、ガリウスはしつこいです」
名前を呼ぶとほっこりと胸の中が温かくなります。ふと好きな絵本を思い出しました。
「『百万回生きた猫』という書物があります。百万回生まれ変わったことを自慢していた猫が一匹の猫と出会い、猫と番い、死ぬのです。猫はもう生まれ変わりませんでした。僕はガリウスとそうなりたいのですよ」
ふふ……もう眠ってしまっていますね。僕も眠たいです。僕はガリウスの顎にキスをしました。
「はい、王様」
「タークなのか」
「はい、僕ですよ」
だからそろそろ僕の中から出てください……と言うつもりでした。しかし、僕は王様の陰茎を肛門に入れたまま膝立した王様に抱き上げられぎゅうっと抱きしめられます。
肛門性交がさらに深くなり僕はふーっと息を吐き出しました。肺が苦しいのです。
「ターク、ターク、ターク」
王様の涙が降って来ました。ぼろぼろと溢れてくる涙を拭いてあげたくても両腕ごと抱きしめられているので無理でした。
王様は僕を慰めつつ、不安だったのでしょう。しゃくり上げながら次第に声が小さくなると共に、陰茎も治まってきました。僕の肺は息苦しくなくなりましたが、萎縮しても大きくて長い王様の陰茎が腸内を拡げています。まだ押し上げて伸びているのです。
「王様……もう僕から出てください」
「いやだ。俺は肝を冷やしたぞ。タークを感じていなければ、俺は不安で堪らない」
『俺』ですか……ふふ、すっかり『王様』が消えていますね。
「では、少し腕を緩めてください。苦しくて……」
僕はやっと両手が自由になって王様のお腹に腕を回しました。
「す、すまない」
王様が僕の腸内に陰茎を入れたまま、お尻と背中に手をやり仰向けになりました。んんっ……結腸口が引っ張られて……亀頭を締めているのではないでしょうか。
二人の鼓動が寝室に響くような感じがします。僕は王様のお腹の上で王様の陰茎を肛門に入れて足を開き、両腕で王様のお腹を抱きしめています。
「ひと月前のこと……覚えているのか」
王様が枕を背に当てて少し身体を上げて僕を見下ろして来たので、僕は王様のお腹の上に両肘をついて顎を載せました。王様の腕が伸びて大きな手が僕の頭を撫でます。その手が温かくて僕は頭を擦り付けてしまいました。
「はい、ひと月前どころか全て覚えています。記憶のない時の甘えて恥ずかしい僕ことも全て覚えていますよ」
王様……全部話して信じてくれますか?
「王様……実は記憶を無くしていた僕が恥ずかしながら僕の本質です」
僕は王様のお腹に頬を付けました。僕は小さいので鳩尾にぴったりはまります。
「いつも不安で見捨てられるのが怖く居場所がなくて……」
王様の……ガリウスの愛情を独り占めしたい僕。誰にも渡したくない僕。
「俺の左腕がお前の居場所だろう?」
こらこら、王様。すっかり下町風ですね。僕は息を吐いて、王様に話します。
「信じられないと思いますが、僕はここではない場所で生まれ育った異世界からの転生者で、生きてきた三人分の記憶があります。こことは違う世界で生きた『人』の記憶と知識が僕の性質を上書きしているのです。三重人格ではありません。ただ記憶や知識が三人分あり、それを引き出しているに過ぎないのですが」
「にわかには信じられないが……キレンの言っていたことだ。タークは慎重と無謀が同居すると。つまりそれか」
「ええ、僕の人生では王の相談役、戦いの教官でもありました。そして学び舎の師でした。僕の自信のない性格をカバーしているのはこの師の記憶と知識です」
「記憶のないタークは俺とずっと居たいと言っていた」
「僕は……ガリウスの見事な長くて太い陰茎を独り占めして毎日朝から晩まで一日中愛されていたい。僕の肛門を広げっぱなしにしてガリウスの肉鞘になって一体化してしまいたいと、いつもいつも思っています」
僕に呼び捨てにされて王様は顔を赤くしています。王様は僕よりうんと年下ですよ。
「でもそれはだめだと、三回目分の知識が僕自身を嗜めます。一回目の記憶が言ってはならぬことだと後宮のバランスが崩れてしまうと……だから僕は身を引きます。前世の記憶持ちなんていいものではありません。だって知識や記憶があり過ぎて、僕はいつもどこか居場所がなくて……」
そう、予測できるからやらない、言わない……それが僕の言動が冷めている理由です。王様が黙ってしまいました。理解できるわけはありません。
「ターク……俺とずっと一緒にいたいのか」
顔を上げると満面の笑みの王様がいます。
「はい、だって愛していますから。あなたは可愛くて……んあっ……なっ……んで、おっきくぅ……」
僕は王様のお腹に爪を立てて、急に大きく太くなった陰茎の圧に耐えます。王様の大きな手が僕の左右の尻肉を掴みました。
「ターク、もう一度いいか?話しながらしよう。尻に力を入れてくれ」
僕は肛門に力を入れて排便のようにいきみます。
「ああ……気持ちがいい。お前の腹の中の肉環が開く。それで……ギガスではどうした?」
ぐぷんと結腸口から抜かれて引き直腸の括れを越え前立腺を擦って再び戻る抽送は、僕を追い詰めます。
「ギガス……ではっ……前王の魔法陣により……んっ……宿り木が枯れず……根ごと掘り起こして……っああ!」
王様が僕の身体を引き上げて両手で身体を支えました。親指が乳首に当たり潰したり捏ねたりしながら、下から突き上げてきます。
「ひぃっ……んっっ!前妃様を殉死させないようっ……にでしたので……ガルド神のご神託っ……」
ああ……気持ち良くて……頭が真っ白になりそう……。
「その後にギガス王の魔法陣を受けたのだな」
王様が突いては奥まで貫き、ぐりぐりと陰毛を肛門に擦り付けて来て、僕は息を切らして喘ぎました。
「マナ切れで……油断を……あ、あ、あ、も……おかしくなっちゃう……ああああっ!」
僕の下腹に金色の魔法陣が浮かびました。双子が何度も掛けたと言う魔法陣でしょうか。
王様の迸りを受けて僕は王様のお腹に精液を散らしました。涙が溢れてお腹の中が痙攣しています。
「ターク、お前がお前で良かった」
僕は涙ながらに頷きます。肛門も直腸も痙攣して陰茎をずっと締め付けています。それがこんなにも快楽になるなんて……。双子姫の魔法陣はソニン様の解放魔法陣より上で消えることなく存在しているようで、しかも僕と分離しません。つまり僕の少ないマナと連結してしまったのは、双子と僕が兄妹だからでしょうか。ああ、だめ、考えがまとまらない……溶けてしまいそう……気持ちよくって……。
「はっ……んんっ……」
王様の陰茎がゆっくり出されます。僕は絶頂感ではない気持ちよさに痙攣しているのでまだ身体に力が入り、王様はすんなり僕の腸内から陰茎を出しました。ぷちゅ……と精液をかき混ぜた亀頭が抜け出ると、肛門が開きっぱなしで王様との繋がりが途切れてしまったような寂しさを感じます。
王様がキスをしてくれました。大きな舌が僕の舌を絡め取りたっぷりと唾液で満たしてくれます。甘い唾液が愛おしくて僕は舌先を吸いました。
「ターク、愛している」
「僕も愛しています」
王様が横倒しになり僕の身体を抱きしめてくれます。
「名前で呼んでくれ。タークにガリウスと呼び捨てされるのは気持ちいい」
「王様じゃだめですか?だって名前呼びはソニン様やロキもしていて、特別感がありません」
王様は僕の額にキスをしてきます。
「俺はロキが羨ましい。ロキは呼び捨てにされているからな。呼び捨ては愛される証だ」
んーー、仕方ないですね。
「僕は王様より五歳くらい年上ですし、年下に甘えられるのは悪くないですね…………ガリウス」
「もう一度」
「ガリウス」
ちゅ……と大きな唇で唇を吸われました。
「もう一度」
「ガリウス」
「もう一度」
「もう、ガリウスはしつこいです」
名前を呼ぶとほっこりと胸の中が温かくなります。ふと好きな絵本を思い出しました。
「『百万回生きた猫』という書物があります。百万回生まれ変わったことを自慢していた猫が一匹の猫と出会い、猫と番い、死ぬのです。猫はもう生まれ変わりませんでした。僕はガリウスとそうなりたいのですよ」
ふふ……もう眠ってしまっていますね。僕も眠たいです。僕はガリウスの顎にキスをしました。
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