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46 門扉からの来訪者※
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一晩眠ったら王城下の景色が一変していた。貴族がいないので、王城門からすぐに城下町の作りだから庶民地区になる。商街があり、工街が混ぜこぜで、そこで雇われ働く市井と農地に出向く市井の家があった。その家に明かりが灯っていた。
「ジェス、ライカかな」
「多分な」
ジェスと手を繋いで寝室を出ると、メーテルとテレサが大広間の長テーブルに料理を並べている。すごい量なんだけれど、一体……。
「おはようございます、殿下方。もう少しごゆるりとされると思い、今お着替えをお支度します」
テレサが慌てて部屋に戻って行く。
「おはようございます、殿下、ジェス様」
メーテルは僕たちに丁寧な礼をして、僕を見下ろした。
「今日は何かあるの?」
「ガルドバルド大陸より新しい住民が来ます。門扉(ゲート)が広間に置かれました。本日より数回に分けてガルドバルド大陸の方々が参ります」
あ、魔法学舎の門扉だ。
「爺様もぼちぼち来るってさ。サリオン、驚くなよ」
その日は第一陣として、巨人族と獣人族の一部が門扉から招かれた。僕とメーテルは門扉前に座り、ターク先生が紹介してくれるガルドバルド大陸の人々に頷いていた。途中気持ち悪くなるとジェスがそばに来てくれて、マナを中和してくれ今日の面通しは終わった。
「お初にお目にかかります、殿下。フェンナと申します。主様の宮でお世話をさせて戴いております」
ターク先生のお世話をしていたという巨人族のフェンナさんとメーテルはなんだか気が合い、フェンナさんは巨人族でも小さい方で、メーテルは長身でそれ程差もなく、話し合いガリウス王とターク先生のお世話はフェンナさんが行い、王城のお仕着せ服をテレサが作る話をしていた。
獣人族代表のロキさんは、ガリウス王の元妃であり、ターク先生から農業を学んだ弟子で、こちらでも耕作地を広げていくのだと、今の伴侶のクラリさんとやって来た。
「俺っちが来たからには、フライドチキンにビールを復活させてやるぜ、ターク!」
「やったあ。ロキ、いいですか!こちらにはですね、本当のフライドチキンがあるのですよ!」
「タークが言ってた本物のフライドチキンか!」
「もう、カラアゲって言ってもいいです!」
「カラアゲ?変な言葉だな。まあ、カラアゲだな!」
ターク先生を抱っこしてゲラゲラ笑う褐色の長身の美丈夫は陽気で、その隣の熊みたいに大きなクラリさんの耳は頭の上にあった。イベールさんと同じだった。
「久しぶりに俺の背中に乗るか?」
上半身裸のロキさんは黒狼に変幻して、ターク先生を乗せると僕は驚いた。
「え、ロキさん!」
「ロキも獣人だぜ?」
ジェスは
「俺とお前みたいに、人型なんだ。巨人族と獣人族のハーフだ」
と笑った。
城下町に灯りが灯る。
それが増えた。
ユグドガルドとガルドバルドの民が暮らしている王城下の夜、ジェスのオドを体内に取り込んでから、寝台の中で話をした。ジェスのお祖父様は銀狼の獣面で、とても大きいらしい。でも陽気で、年上の伴侶のターク先生にいつも怒られてるそうだ。
「ガリウス王とセフェム様、二人ともターク先生の伴侶なんだよね。ターク先生身体小さいのに、受け入れてるんだよね?」
そんな風に聞いたら、ジェスが僕のお尻の孔へ再び入れてきて、僕は唇を噛んだ。
「ぅん!急にしないで。気持ち良すぎるから」
ジェスがぐぐっと入ってきて、やっと慣れた奥にぐんって更に入って来る。
「う、んっ!やだ、僕っ」
お臍の下までくるジェスのにびくびくしていると、ジェスの指が鳩尾に触って、
「婆様はここまで大爺様のを受けるらしい。爺様のは腸を巡るんだとさ」
と話してくれた。
ターク先生、ここまで……。
「ジェス、奥、来てもいいよ」
「そこまででかくない。サリオン、張り合うなよ。俺はサリオンが、いい。サリオンだけか好きだ」
「うん……あっ、んんっ……ああっ!」
ジェスはそのまま僕の気持ちいいところだけを擦って、中に出した。
「も……出ちゃう……っ」
ジェスの手の中に体液を出して、背後からジェスに抱きしめられる。少し膨らんだ下腹に触れると宿り実みたいにマナが輝き消える。光りっぱなしになると、排出道が作られて腹実排出になるのだ。
「ゆっくり寝ろ。明日の夕暮れから爺様が来て民の救出をするそうだからな」
「救出……どうするんだろう」
ジェスに向き直ると、ジェスはもう眠りについていた。僕は掛布を引き上げるとジェスの横で丸くなる。僕にはなんの力もないけれど、僕の周りには力を持っている人が沢山いる。
「僕に出来ることはないだろうか……」
僕も目を閉じた。
「ジェス、ライカかな」
「多分な」
ジェスと手を繋いで寝室を出ると、メーテルとテレサが大広間の長テーブルに料理を並べている。すごい量なんだけれど、一体……。
「おはようございます、殿下方。もう少しごゆるりとされると思い、今お着替えをお支度します」
テレサが慌てて部屋に戻って行く。
「おはようございます、殿下、ジェス様」
メーテルは僕たちに丁寧な礼をして、僕を見下ろした。
「今日は何かあるの?」
「ガルドバルド大陸より新しい住民が来ます。門扉(ゲート)が広間に置かれました。本日より数回に分けてガルドバルド大陸の方々が参ります」
あ、魔法学舎の門扉だ。
「爺様もぼちぼち来るってさ。サリオン、驚くなよ」
その日は第一陣として、巨人族と獣人族の一部が門扉から招かれた。僕とメーテルは門扉前に座り、ターク先生が紹介してくれるガルドバルド大陸の人々に頷いていた。途中気持ち悪くなるとジェスがそばに来てくれて、マナを中和してくれ今日の面通しは終わった。
「お初にお目にかかります、殿下。フェンナと申します。主様の宮でお世話をさせて戴いております」
ターク先生のお世話をしていたという巨人族のフェンナさんとメーテルはなんだか気が合い、フェンナさんは巨人族でも小さい方で、メーテルは長身でそれ程差もなく、話し合いガリウス王とターク先生のお世話はフェンナさんが行い、王城のお仕着せ服をテレサが作る話をしていた。
獣人族代表のロキさんは、ガリウス王の元妃であり、ターク先生から農業を学んだ弟子で、こちらでも耕作地を広げていくのだと、今の伴侶のクラリさんとやって来た。
「俺っちが来たからには、フライドチキンにビールを復活させてやるぜ、ターク!」
「やったあ。ロキ、いいですか!こちらにはですね、本当のフライドチキンがあるのですよ!」
「タークが言ってた本物のフライドチキンか!」
「もう、カラアゲって言ってもいいです!」
「カラアゲ?変な言葉だな。まあ、カラアゲだな!」
ターク先生を抱っこしてゲラゲラ笑う褐色の長身の美丈夫は陽気で、その隣の熊みたいに大きなクラリさんの耳は頭の上にあった。イベールさんと同じだった。
「久しぶりに俺の背中に乗るか?」
上半身裸のロキさんは黒狼に変幻して、ターク先生を乗せると僕は驚いた。
「え、ロキさん!」
「ロキも獣人だぜ?」
ジェスは
「俺とお前みたいに、人型なんだ。巨人族と獣人族のハーフだ」
と笑った。
城下町に灯りが灯る。
それが増えた。
ユグドガルドとガルドバルドの民が暮らしている王城下の夜、ジェスのオドを体内に取り込んでから、寝台の中で話をした。ジェスのお祖父様は銀狼の獣面で、とても大きいらしい。でも陽気で、年上の伴侶のターク先生にいつも怒られてるそうだ。
「ガリウス王とセフェム様、二人ともターク先生の伴侶なんだよね。ターク先生身体小さいのに、受け入れてるんだよね?」
そんな風に聞いたら、ジェスが僕のお尻の孔へ再び入れてきて、僕は唇を噛んだ。
「ぅん!急にしないで。気持ち良すぎるから」
ジェスがぐぐっと入ってきて、やっと慣れた奥にぐんって更に入って来る。
「う、んっ!やだ、僕っ」
お臍の下までくるジェスのにびくびくしていると、ジェスの指が鳩尾に触って、
「婆様はここまで大爺様のを受けるらしい。爺様のは腸を巡るんだとさ」
と話してくれた。
ターク先生、ここまで……。
「ジェス、奥、来てもいいよ」
「そこまででかくない。サリオン、張り合うなよ。俺はサリオンが、いい。サリオンだけか好きだ」
「うん……あっ、んんっ……ああっ!」
ジェスはそのまま僕の気持ちいいところだけを擦って、中に出した。
「も……出ちゃう……っ」
ジェスの手の中に体液を出して、背後からジェスに抱きしめられる。少し膨らんだ下腹に触れると宿り実みたいにマナが輝き消える。光りっぱなしになると、排出道が作られて腹実排出になるのだ。
「ゆっくり寝ろ。明日の夕暮れから爺様が来て民の救出をするそうだからな」
「救出……どうするんだろう」
ジェスに向き直ると、ジェスはもう眠りについていた。僕は掛布を引き上げるとジェスの横で丸くなる。僕にはなんの力もないけれど、僕の周りには力を持っている人が沢山いる。
「僕に出来ることはないだろうか……」
僕も目を閉じた。
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