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第3章 淫武御前トーナメントの章
39話 魔凜に唆されるマーラ
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39話 魔凜に唆されるマーラ
「――なに? 閉じ込められたのか? どういうことなんだナツキくん。ナツキくんが作った空間だぞ?」
「そうなんだけど、影空間に人を連れ込んだことなんてないから。何かトラブルが起きたのかも。――ごめん」
――殺してもらうつもりだったからワタシは構わないんだが……しかしそれだとナツキくんは……。
申し訳無さそうに頭を下げるナツキに、マーラは逆に申し訳なくなり、言葉を掛けられずにいた。マーラが嘱託殺人を依頼しなければ、ナツキはここに閉じ込められるようなこともなかったのだ。
『ッククククク…………――カアーッハッ、ハッ、ハッハッ!!!!アーーーーーーーーーーッハッハッハッハッ!!』
――なに!? マーラの頭の中で笑い声が響いた。
もう2度と聞きたくないと思っていた、元チームメイト魔凜の引き笑い。
堪えたような笑いが、抑え切れなくなったような馬鹿笑いを始めたのだ。
女狐の馬鹿笑いがナツキにも聞こえているのか確認しようとしたマーラであったが、さっき緩んだはずの影縫いが復活したように喉が詰まってしまう。
『喋らせるわけないでしょ。分かっているとは思うけど、この異空間から出られなくさせたのはワ・タ・シ……』
頭の中で話し掛けられた。
マーラが翔子に引導を渡したときと同じパターンだった。
――また憑依されてしまったのか!?
『ぐっ、……どういうつもりだっ、どうやってこんな真似をっ……』
『あたしの憑依の能力は、融合に近いのよ。そうそう寄生主を変えられないの。一時的に外に出ていっても基本的にはあなたの中にいるのよ。この様子だとナツキも気付いていないわねぇ』
『何が狙いだ!!!! おかしな真似したら許さんぞっ!!』
『喉を抉られたのよ? 許さないのはこっち。……ほんと小さな身体の癖して恐ろしい子ねぇ加瀬ナツキ。ほんと恐ろしくて忌々しい』
『何を企んでいる!』
『ほんと恐ろし過ぎてとっても欲しい、心の底から欲しい驚異的な成長速度ねぇ……』
『まさか……ワタシだけでは飽き足らずナツキくんの身体まで奪うつもりか!?』
『ビンゴ。この子はね、こっちの世界に関して素人なのよ。ここから出られるって言いくるめたら簡単に何でもさせられるわアーーーッハッハッハッ!!!! その癖なぜかあんたのことを信用しているのよ。笑っちゃうわね!!』
『貴様!!!』
『ほんとはあんたたちが潰し合ってボロボロになったところで乗っ取ろう……なーんて思ったけど、運が巡ってきたわアーーーーーッハッハッハッ!!!! ――良いこと教えてあげる。ナツキはねぇ、あんたの体に惚れてるのよ』
『な、に……? ――どういう、……ことだ』
『ちんぽ握っただけで発情していたんだからそれくらいわかるでしょ? 簡単に堕ちるわよ? 簡単に股開くわよ?」
『な、ぜ……だ?』
『翔子があんたの身体を使ってナツキを堕としたのよ。その甲斐あってナツキはあんたの身体に堕ちてるのよねぇ。それはもう見事なまでに』
『この身体に……堕ちている……?』
『今にも咥え込みそうだったでしょ? 舌まで伸ばしちゃって。ふふふっ。マーラ、興奮しているの?』
『……』
『ナツキはねぇ、翔子と一緒に長くいるために翔子に仕えて、その癖して翔子の大切な存在まで守ろうとする小娘なのよ。それが恋敵でも関係ないらしいのよ~……、笑えるわよね!? 笑えるでしょ!? ――でも一番笑えちゃうのは、そんなナツキに興奮してちんぽ膨らませているあんたよ!』
『な、ぜだ……なぜ息子が……』
『淫魔だからよ? ――やりたいと思ったらやれるだけの力があるからよ。人間が理性なんて言葉で抑え込む必要がないだけの力を持っているからよ!』
『だからあんたは人間とは相容れない。そして、犯った相手が壊れる以上、――あんたが淫魔である以上、翔子ともナツキとも相容れないわよ』
『ぐっ……何を言わせたい』
『どっちにつくか覚悟決めろって言ってんの。――分かっていると思うけど、人間側に付こうと思っているならあんたはここでゲームオーバー。これ以上はあんたに一切の行動を許さないし、ナツキの身体を奪った後にあなたの身体を破棄する――』
言葉を切って、魔凜は続けた。
『でももし今度こそ覚悟を決めて人間達と戦うつもりなら私がナツキの身体を奪った後あんたの身体を自由にさせてあげる。あんたを生かしてあげる』
『あんたが淫魔で、女に欲情する以上返事は決まっていると思うけど……でも一応聞かせて、あんたの口から』
魔凜の誘惑に流されるのは、翔子への裏切り。そして殺してくれと頼んだナツキへの裏切りだろう。
それでもこのときマーラは、ナツキを犯すと決めた。
犯さないと死んでしまうから犯すのではない。
死んでも良いから犯すと決めたのだ。
ナツキが死のうが、自分が死のうが関係なく犯したいと思ったのだ。
翔子以上に完膚なきまでにやられたばかりの小さな少女を完膚なきまでに犯したいと思ったのだ。
そして、純粋に思ってしまった以上淫魔なのだと、魔凜如きに分からせられた。
『……ナツキくんを――犯す』
魔凜の毒牙が翔子だけに留まらず、ナツキにまで食い込もうとしていた。
「急に黙ってどうしたの?」
電池切れでも起こしたように黙り込んでいるマーラにナツキが声を掛けたのだ。
「ここから出る方法を考えててね。とっておきの方法を思いついたよナツキくん」
魔凜と共同で企てたマーラの奸計が、ナツキが後戻り出来ないほどの淫獄へと叩き落とすのであった。
「――なに? 閉じ込められたのか? どういうことなんだナツキくん。ナツキくんが作った空間だぞ?」
「そうなんだけど、影空間に人を連れ込んだことなんてないから。何かトラブルが起きたのかも。――ごめん」
――殺してもらうつもりだったからワタシは構わないんだが……しかしそれだとナツキくんは……。
申し訳無さそうに頭を下げるナツキに、マーラは逆に申し訳なくなり、言葉を掛けられずにいた。マーラが嘱託殺人を依頼しなければ、ナツキはここに閉じ込められるようなこともなかったのだ。
『ッククククク…………――カアーッハッ、ハッ、ハッハッ!!!!アーーーーーーーーーーッハッハッハッハッ!!』
――なに!? マーラの頭の中で笑い声が響いた。
もう2度と聞きたくないと思っていた、元チームメイト魔凜の引き笑い。
堪えたような笑いが、抑え切れなくなったような馬鹿笑いを始めたのだ。
女狐の馬鹿笑いがナツキにも聞こえているのか確認しようとしたマーラであったが、さっき緩んだはずの影縫いが復活したように喉が詰まってしまう。
『喋らせるわけないでしょ。分かっているとは思うけど、この異空間から出られなくさせたのはワ・タ・シ……』
頭の中で話し掛けられた。
マーラが翔子に引導を渡したときと同じパターンだった。
――また憑依されてしまったのか!?
『ぐっ、……どういうつもりだっ、どうやってこんな真似をっ……』
『あたしの憑依の能力は、融合に近いのよ。そうそう寄生主を変えられないの。一時的に外に出ていっても基本的にはあなたの中にいるのよ。この様子だとナツキも気付いていないわねぇ』
『何が狙いだ!!!! おかしな真似したら許さんぞっ!!』
『喉を抉られたのよ? 許さないのはこっち。……ほんと小さな身体の癖して恐ろしい子ねぇ加瀬ナツキ。ほんと恐ろしくて忌々しい』
『何を企んでいる!』
『ほんと恐ろし過ぎてとっても欲しい、心の底から欲しい驚異的な成長速度ねぇ……』
『まさか……ワタシだけでは飽き足らずナツキくんの身体まで奪うつもりか!?』
『ビンゴ。この子はね、こっちの世界に関して素人なのよ。ここから出られるって言いくるめたら簡単に何でもさせられるわアーーーッハッハッハッ!!!! その癖なぜかあんたのことを信用しているのよ。笑っちゃうわね!!』
『貴様!!!』
『ほんとはあんたたちが潰し合ってボロボロになったところで乗っ取ろう……なーんて思ったけど、運が巡ってきたわアーーーーーッハッハッハッ!!!! ――良いこと教えてあげる。ナツキはねぇ、あんたの体に惚れてるのよ』
『な、に……? ――どういう、……ことだ』
『ちんぽ握っただけで発情していたんだからそれくらいわかるでしょ? 簡単に堕ちるわよ? 簡単に股開くわよ?」
『な、ぜ……だ?』
『翔子があんたの身体を使ってナツキを堕としたのよ。その甲斐あってナツキはあんたの身体に堕ちてるのよねぇ。それはもう見事なまでに』
『この身体に……堕ちている……?』
『今にも咥え込みそうだったでしょ? 舌まで伸ばしちゃって。ふふふっ。マーラ、興奮しているの?』
『……』
『ナツキはねぇ、翔子と一緒に長くいるために翔子に仕えて、その癖して翔子の大切な存在まで守ろうとする小娘なのよ。それが恋敵でも関係ないらしいのよ~……、笑えるわよね!? 笑えるでしょ!? ――でも一番笑えちゃうのは、そんなナツキに興奮してちんぽ膨らませているあんたよ!』
『な、ぜだ……なぜ息子が……』
『淫魔だからよ? ――やりたいと思ったらやれるだけの力があるからよ。人間が理性なんて言葉で抑え込む必要がないだけの力を持っているからよ!』
『だからあんたは人間とは相容れない。そして、犯った相手が壊れる以上、――あんたが淫魔である以上、翔子ともナツキとも相容れないわよ』
『ぐっ……何を言わせたい』
『どっちにつくか覚悟決めろって言ってんの。――分かっていると思うけど、人間側に付こうと思っているならあんたはここでゲームオーバー。これ以上はあんたに一切の行動を許さないし、ナツキの身体を奪った後にあなたの身体を破棄する――』
言葉を切って、魔凜は続けた。
『でももし今度こそ覚悟を決めて人間達と戦うつもりなら私がナツキの身体を奪った後あんたの身体を自由にさせてあげる。あんたを生かしてあげる』
『あんたが淫魔で、女に欲情する以上返事は決まっていると思うけど……でも一応聞かせて、あんたの口から』
魔凜の誘惑に流されるのは、翔子への裏切り。そして殺してくれと頼んだナツキへの裏切りだろう。
それでもこのときマーラは、ナツキを犯すと決めた。
犯さないと死んでしまうから犯すのではない。
死んでも良いから犯すと決めたのだ。
ナツキが死のうが、自分が死のうが関係なく犯したいと思ったのだ。
翔子以上に完膚なきまでにやられたばかりの小さな少女を完膚なきまでに犯したいと思ったのだ。
そして、純粋に思ってしまった以上淫魔なのだと、魔凜如きに分からせられた。
『……ナツキくんを――犯す』
魔凜の毒牙が翔子だけに留まらず、ナツキにまで食い込もうとしていた。
「急に黙ってどうしたの?」
電池切れでも起こしたように黙り込んでいるマーラにナツキが声を掛けたのだ。
「ここから出る方法を考えててね。とっておきの方法を思いついたよナツキくん」
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