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女体化
VR
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とある日、大学2年生のオレ、あつきとその友人である”かなと”は授業が終わり、変えるところだった。
「あ、ゆうき、今日はバイトないのか?」
「うん。今日は特にないからさ。」
「じゃあこれからゲーセン行かね?なんか新台入ったらしいからさ!」
「いいね!行こっか!」
オレたちは大学から最寄りの駅にあるゲーセンに向かった。
「そういえば、今日ってあれだよね?あの……」
「そうそう!知ってるでしょ?」
「あ~あれね!今話題になってるやつ!」
「そうそう、あの……『VRゲーム』のこと!」
そう、この現代社会においてゲーム業界は大きく変わりつつあった。
そのゲームとは、VR技術を駆使した『バーチャルリアリティー』と呼ばれるものだ。
簡単に言えば、ゲーム内で実際に自分がいるかのような体験ができるのだ。しかも映像だけではなく、音声や匂いなど五感を刺激することが可能らしい。
そのため現実世界にいながらにして別の世界に入り込めたような錯覚を起こすことができるのだ。
そのVR技術を使ったゲームが今、世界的に流行しているのだった。
「確か、そのゲームってすごいリアルなグラフィックで迫力がすごいって聞いたよ。」
「そうそう!なんか現実の世界みたいな映像とからしいぜ!」
「あと、そのゲームでは実際にお金を使ってアイテムを買ったりできるんだよね?」
「そうそう!だから実際にプレイヤー同士で対戦したり、友達と一緒に遊んだりできるらしいよ!」
「でも、少し値段が張るって噂もあるけど……。」
「まぁ、そのくらいのお金は出せるっしょ。」
そんな会話を交わしながら、オレとかなとはゲーセンに入った。
するとそこには……
『ようこそ!バーチャルリアリティーへ!』
1人の男性がそう叫んだ。
『ここでは、皆さんが待ちに待ったVRゲームを体験できます!では、まずは受付から!』
そう言ってオレたちは受付に向かった。どうやらそこで登録を済ませるらしい。
「とりあえず、受付で登録しようぜ!」
「そうだね!そうしよっか!」
2人で受付に向かうと、そこには1人の男性がいた。
『こんにちは!ようこそバーチャルリアリティーへ!』
「あ、どうも……。」
オレは軽く会釈をした。すると、その男性は笑顔で話を続けた。
『今日はどのようなご要件でしょうか?』
「えっと……VRゲームをしたいんですけど……」
『はい!かしこまりました!では、こちらの用紙に記入をお願いします!』
そう言われて渡されたのは、名前や年齢などの個人情報を書く欄がある紙だった。
「わかりました!」
『はい!では、そちらの個室で書いてください!』
そう言われたので、オレとかなとは個室に入った。そして、オレは紙に必要事項を記入していった。
「えっと……名前は『ゆうき』っと……」
オレは名前を書き終え、用紙を提出した。すると、受付の人が話しかけてきた。
『ありがとうございます!では、こちらの装置を使って脳波を読み取ります!』
そう言われて目の前にあったのは、大きな機械だった。どうやらこれで脳波を読み取るらしい。そして、その機械が動き出し……
(ピーンポーンパーンポーン♪)
「ん?なんだこれ?」
(ようこそ、VRゲームの世界へ!これからあなたの脳波を読み取ります。少しリラックスしてくださいね。)
「えっ?どういうことだ?」
(はい、読み取りが完了しました。)
『あなたの脳波は正常です!では、これからゲームの世界へと転送します!』
(ピーンポーンパーンポーン♪)
その瞬間、目の前が真っ暗になった……。そして……
目が覚めるとそこは……サッカー場だった。
しかしどこか違和感がある。胸の辺りが重い。それに、目線が低い。
オレは自分の身体を確認した。髪はピンク色の髪でツインテールにまとめられている。胸もまぁまぁ大きく膨らんでいて服もチアリーダーが着ている服に変わっていた。
「えっ?なんでオレ、女の子になってるんだ?」
どうやらオレは女の子になってしまったようだ。しかも、チアリーダーの格好をしてしまっている。
「ちょっと、どうなってんだよ!これ!」
オレはパニックになりかけたが、すぐに落ち着きを取り戻した。なぜなら、目の前に”かなと“が立っていたからだ。しかし彼はオレと違い、現実世界のかなとと同じ姿だ。
「あ、あれ?かなと?」
オレは恐る恐る話しかけた。すると彼は困惑しながら話しかけてきた。
「もしかして…ゆうきか?なんで女の姿に…?」
「いや、オレにもわかんないよ!」
オレは混乱しながら答えた。すると彼は少し考えた後、こう言ってきた。
「このゲームはサッカーのVRゲームだ。このゲームで勝てれば元の世界に戻れるかもしれない。そうすれば…」
「元の姿に戻れる…ってことか!」
その後、かなとはゲームプレイヤーとしてサッカーに挑戦した。一方オレと言うと試合が始まると身体が勝手に動き、かなとを応援していた。
そして、試合終了のホイッスルが鳴った。結果は2ー0でかなとのチームの勝利だった。
「よっしゃあ!勝ったぞ!」
「やったね!かなと!」
2人で喜びあっていると再び違和感に気づいた。それは自己認識だと思う。
私はかなとを応援してるうちにいつの間にか異性として意識してしまったようなのだ。そう思っていると目の前が真っ白になった。
気付くと私達は元の世界に戻っていた。しかし服装はセーラー服で姿もVR世界のピンクのツインテールのままだった。
「あれ?ゆうき、元の服装に戻ってないじゃん!」
「ほんとだ……。なんでだろう?」
私は困惑する素振りを見せたが答えはわかっていた。”異性として意識してしまった”これが元の姿に戻れなかった理由だろう。
後でわかったことだが、私の年齢は大学2年生の20歳から高校2年生の17歳まで下がっていて、有名なお嬢様校に通っていることになっていた。それだけじゃない。かなととは恋人同士ということになっていて今日もデートできていることとなっていた。私はかなとのことが好きで、かなとは私のことが好きでこの関係は揺るぎないものとなっていた。しかし、これが私の求めていた姿なのだろうか……
そんなことを考えているうちに私達のデートは終わりを告げた。
「あ、ゆうき、今日はバイトないのか?」
「うん。今日は特にないからさ。」
「じゃあこれからゲーセン行かね?なんか新台入ったらしいからさ!」
「いいね!行こっか!」
オレたちは大学から最寄りの駅にあるゲーセンに向かった。
「そういえば、今日ってあれだよね?あの……」
「そうそう!知ってるでしょ?」
「あ~あれね!今話題になってるやつ!」
「そうそう、あの……『VRゲーム』のこと!」
そう、この現代社会においてゲーム業界は大きく変わりつつあった。
そのゲームとは、VR技術を駆使した『バーチャルリアリティー』と呼ばれるものだ。
簡単に言えば、ゲーム内で実際に自分がいるかのような体験ができるのだ。しかも映像だけではなく、音声や匂いなど五感を刺激することが可能らしい。
そのため現実世界にいながらにして別の世界に入り込めたような錯覚を起こすことができるのだ。
そのVR技術を使ったゲームが今、世界的に流行しているのだった。
「確か、そのゲームってすごいリアルなグラフィックで迫力がすごいって聞いたよ。」
「そうそう!なんか現実の世界みたいな映像とからしいぜ!」
「あと、そのゲームでは実際にお金を使ってアイテムを買ったりできるんだよね?」
「そうそう!だから実際にプレイヤー同士で対戦したり、友達と一緒に遊んだりできるらしいよ!」
「でも、少し値段が張るって噂もあるけど……。」
「まぁ、そのくらいのお金は出せるっしょ。」
そんな会話を交わしながら、オレとかなとはゲーセンに入った。
するとそこには……
『ようこそ!バーチャルリアリティーへ!』
1人の男性がそう叫んだ。
『ここでは、皆さんが待ちに待ったVRゲームを体験できます!では、まずは受付から!』
そう言ってオレたちは受付に向かった。どうやらそこで登録を済ませるらしい。
「とりあえず、受付で登録しようぜ!」
「そうだね!そうしよっか!」
2人で受付に向かうと、そこには1人の男性がいた。
『こんにちは!ようこそバーチャルリアリティーへ!』
「あ、どうも……。」
オレは軽く会釈をした。すると、その男性は笑顔で話を続けた。
『今日はどのようなご要件でしょうか?』
「えっと……VRゲームをしたいんですけど……」
『はい!かしこまりました!では、こちらの用紙に記入をお願いします!』
そう言われて渡されたのは、名前や年齢などの個人情報を書く欄がある紙だった。
「わかりました!」
『はい!では、そちらの個室で書いてください!』
そう言われたので、オレとかなとは個室に入った。そして、オレは紙に必要事項を記入していった。
「えっと……名前は『ゆうき』っと……」
オレは名前を書き終え、用紙を提出した。すると、受付の人が話しかけてきた。
『ありがとうございます!では、こちらの装置を使って脳波を読み取ります!』
そう言われて目の前にあったのは、大きな機械だった。どうやらこれで脳波を読み取るらしい。そして、その機械が動き出し……
(ピーンポーンパーンポーン♪)
「ん?なんだこれ?」
(ようこそ、VRゲームの世界へ!これからあなたの脳波を読み取ります。少しリラックスしてくださいね。)
「えっ?どういうことだ?」
(はい、読み取りが完了しました。)
『あなたの脳波は正常です!では、これからゲームの世界へと転送します!』
(ピーンポーンパーンポーン♪)
その瞬間、目の前が真っ暗になった……。そして……
目が覚めるとそこは……サッカー場だった。
しかしどこか違和感がある。胸の辺りが重い。それに、目線が低い。
オレは自分の身体を確認した。髪はピンク色の髪でツインテールにまとめられている。胸もまぁまぁ大きく膨らんでいて服もチアリーダーが着ている服に変わっていた。
「えっ?なんでオレ、女の子になってるんだ?」
どうやらオレは女の子になってしまったようだ。しかも、チアリーダーの格好をしてしまっている。
「ちょっと、どうなってんだよ!これ!」
オレはパニックになりかけたが、すぐに落ち着きを取り戻した。なぜなら、目の前に”かなと“が立っていたからだ。しかし彼はオレと違い、現実世界のかなとと同じ姿だ。
「あ、あれ?かなと?」
オレは恐る恐る話しかけた。すると彼は困惑しながら話しかけてきた。
「もしかして…ゆうきか?なんで女の姿に…?」
「いや、オレにもわかんないよ!」
オレは混乱しながら答えた。すると彼は少し考えた後、こう言ってきた。
「このゲームはサッカーのVRゲームだ。このゲームで勝てれば元の世界に戻れるかもしれない。そうすれば…」
「元の姿に戻れる…ってことか!」
その後、かなとはゲームプレイヤーとしてサッカーに挑戦した。一方オレと言うと試合が始まると身体が勝手に動き、かなとを応援していた。
そして、試合終了のホイッスルが鳴った。結果は2ー0でかなとのチームの勝利だった。
「よっしゃあ!勝ったぞ!」
「やったね!かなと!」
2人で喜びあっていると再び違和感に気づいた。それは自己認識だと思う。
私はかなとを応援してるうちにいつの間にか異性として意識してしまったようなのだ。そう思っていると目の前が真っ白になった。
気付くと私達は元の世界に戻っていた。しかし服装はセーラー服で姿もVR世界のピンクのツインテールのままだった。
「あれ?ゆうき、元の服装に戻ってないじゃん!」
「ほんとだ……。なんでだろう?」
私は困惑する素振りを見せたが答えはわかっていた。”異性として意識してしまった”これが元の姿に戻れなかった理由だろう。
後でわかったことだが、私の年齢は大学2年生の20歳から高校2年生の17歳まで下がっていて、有名なお嬢様校に通っていることになっていた。それだけじゃない。かなととは恋人同士ということになっていて今日もデートできていることとなっていた。私はかなとのことが好きで、かなとは私のことが好きでこの関係は揺るぎないものとなっていた。しかし、これが私の求めていた姿なのだろうか……
そんなことを考えているうちに私達のデートは終わりを告げた。
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