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第一五話 希望の声
第一五話 一
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数日後、この日は新年の祭祀の準備のため、玄舞家に幼なじみ四人で集まっていた。今は毎年恒例の演舞の練習を稽古場でしている。
声が出なくても稽古はしっかり続けていたあかりの舞はしなやかで美しく、本番では昨年以上に見る者の視線を釘づけにすることだろう。実際、稽古場の前を通りかかる玄舞家の家臣たちは何人も足を止めては、ほうと感嘆の息を吐いていた。
しかし、演舞に集中しきりのあかりはそんな視線には気づかない。声を失ったままのあかりは幼なじみたちの声に合わせ、心の中で祝詞を奏上した。
(冀くば我が愛すべき者ら全て、心上護神、除災与楽、胸霧自消、心月澄明、祈願円満、円満成就。急々如律令。一心奉送上所請、一切尊神、一切霊等、各々本宮に還り給え、向後請じ奉らば、即ち慈悲捨てず、急に須く光降を垂れ給え)
これを三度繰り返し、二礼したところで演舞は終了だ。
最初に秋之介が音を立てて、稽古場の床にどっかりと腰を下ろした。
「つっかれたー!」
運動神経はいいが繊細な動きが苦手な秋之介にとって、演舞の練習は苦難なものであった。
「ここで休憩にしようか」
大抵のことは器用にやってのけるものの、四人の中では一番体力のない昴も疲れた笑みを見せる。
一方で結月だけはやせ我慢をしている風でもなく、涼しい顔をしたままだった。体力もあり、なんでもそつなくこなす彼にとって新年の演舞はそれほど苦痛ではないらしい。
舞に慣れているあかりも結月と同様、そこまで疲れてはいなかった。しかし『休憩』の一言にぱっと顔を輝かせる。
声が出なくても稽古はしっかり続けていたあかりの舞はしなやかで美しく、本番では昨年以上に見る者の視線を釘づけにすることだろう。実際、稽古場の前を通りかかる玄舞家の家臣たちは何人も足を止めては、ほうと感嘆の息を吐いていた。
しかし、演舞に集中しきりのあかりはそんな視線には気づかない。声を失ったままのあかりは幼なじみたちの声に合わせ、心の中で祝詞を奏上した。
(冀くば我が愛すべき者ら全て、心上護神、除災与楽、胸霧自消、心月澄明、祈願円満、円満成就。急々如律令。一心奉送上所請、一切尊神、一切霊等、各々本宮に還り給え、向後請じ奉らば、即ち慈悲捨てず、急に須く光降を垂れ給え)
これを三度繰り返し、二礼したところで演舞は終了だ。
最初に秋之介が音を立てて、稽古場の床にどっかりと腰を下ろした。
「つっかれたー!」
運動神経はいいが繊細な動きが苦手な秋之介にとって、演舞の練習は苦難なものであった。
「ここで休憩にしようか」
大抵のことは器用にやってのけるものの、四人の中では一番体力のない昴も疲れた笑みを見せる。
一方で結月だけはやせ我慢をしている風でもなく、涼しい顔をしたままだった。体力もあり、なんでもそつなくこなす彼にとって新年の演舞はそれほど苦痛ではないらしい。
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