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第三一話 幸せの聖花祭
第三一話 三
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「七夕っていうと短冊にお願い事を書くし、クリスマスだと手紙にほしいものを書くじゃない? 聖花祭ってその両方をいいとこどりしたような日なんだよね」
「この世界ならではの文化なのでしょうね。そういえばウタくんもお手紙書いてましたよね。何を書いたのですか?」
ふと気になって慈乃が尋ねると、ウタセはモミの木にすでに飾られた手紙を指さした。
「これだよ」
慈乃の身長からしたらやや高い位置にあるそれをウタセは取り外すと慈乃に「はい」と手渡した。
手紙にはセイヨウタンポポへの感謝と学び家の家族の笑顔を願う言葉が連ねられていた。
「ウタくんらしい素敵なお手紙ですね」
「ありがとう。そういうシノはなんて書いたの?」
慈乃が手紙を返すとウタセは再び自身の手紙をモミの木に取り付け直した。
「私も似たようなことを書きましたよ。ジャーマン・カモミールにお礼と、ほしいものは特に思いつかなかったので家族の笑顔が絶えませんように、と」
「じゃあ、僕とおんなじだね」
手紙を元の位置に戻したウタセが振り返る。その表情は明るい笑顔に彩られていた。
「さてと。聖花の樹は大体これでいいね」
軽く見上げるほどのモミの木は色とりどりのオーナメントと学び家の家族の手紙によって立派な聖花の樹になっていた。食堂の広さと高さを考えると結構な存在感を放っている。
聖花の樹の完成に気づいたらしいツクシが振り向き、「おお~」と感嘆の声をあげる。それにつられるようにして子ども達も振り向き、各々感動の声をあげていた。
「でっけー!」
「きらきらしててきれーい!」
「メリル達のお手紙もここに飾るよ。もう書けたかな?」
「うん、できたよー!」
メリルがとてとてと駆け寄ってきて、ウタセに書き上げた手紙を渡した。テオやホノもそれに続く。ぎりぎりまで悩んでいたレヤとフィオも急いで手紙を仕上げると、ウタセに「目立つように高いとこにつけてくれよ!」とお願いしていた。
ウタセは笑いながら丁寧に手紙を飾り付けていく。
「はい、これで本当に完成だね」
どうやら学び家の皆の分の手紙を飾り付け終えたらしい。
「皆さんのお願いが叶うといいですね」
慈乃が目を細めて祈るように呟くと、ウタセは「きっと叶うよ。みんないい子達だもの」と請け合ってくれた。
「この世界ならではの文化なのでしょうね。そういえばウタくんもお手紙書いてましたよね。何を書いたのですか?」
ふと気になって慈乃が尋ねると、ウタセはモミの木にすでに飾られた手紙を指さした。
「これだよ」
慈乃の身長からしたらやや高い位置にあるそれをウタセは取り外すと慈乃に「はい」と手渡した。
手紙にはセイヨウタンポポへの感謝と学び家の家族の笑顔を願う言葉が連ねられていた。
「ウタくんらしい素敵なお手紙ですね」
「ありがとう。そういうシノはなんて書いたの?」
慈乃が手紙を返すとウタセは再び自身の手紙をモミの木に取り付け直した。
「私も似たようなことを書きましたよ。ジャーマン・カモミールにお礼と、ほしいものは特に思いつかなかったので家族の笑顔が絶えませんように、と」
「じゃあ、僕とおんなじだね」
手紙を元の位置に戻したウタセが振り返る。その表情は明るい笑顔に彩られていた。
「さてと。聖花の樹は大体これでいいね」
軽く見上げるほどのモミの木は色とりどりのオーナメントと学び家の家族の手紙によって立派な聖花の樹になっていた。食堂の広さと高さを考えると結構な存在感を放っている。
聖花の樹の完成に気づいたらしいツクシが振り向き、「おお~」と感嘆の声をあげる。それにつられるようにして子ども達も振り向き、各々感動の声をあげていた。
「でっけー!」
「きらきらしててきれーい!」
「メリル達のお手紙もここに飾るよ。もう書けたかな?」
「うん、できたよー!」
メリルがとてとてと駆け寄ってきて、ウタセに書き上げた手紙を渡した。テオやホノもそれに続く。ぎりぎりまで悩んでいたレヤとフィオも急いで手紙を仕上げると、ウタセに「目立つように高いとこにつけてくれよ!」とお願いしていた。
ウタセは笑いながら丁寧に手紙を飾り付けていく。
「はい、これで本当に完成だね」
どうやら学び家の皆の分の手紙を飾り付け終えたらしい。
「皆さんのお願いが叶うといいですね」
慈乃が目を細めて祈るように呟くと、ウタセは「きっと叶うよ。みんないい子達だもの」と請け合ってくれた。
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