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指先の誘惑
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甘いバニラの香りがした。彼女が好きだというソレを初めて口にした俺はその人工的な甘さを舌の上で感じていた。ふわふわした感触とは裏腹に口の中に入れれば、だ液と混じりあいねっとりと弾力を持って主張を始める。不思議な感覚。それを彼女に伝えると彼女は笑った。何が面白かったのかはわからないが、彼女のツボに嵌まったようで暫く微笑むように小さく笑っていた彼女が思い出したように袋の中から一つ手に取る。軽さと弾力を確かめるように指で挟む。縦にしたり、横にしたり。色んな角度からその形状を楽しんでいる。俺はそんな彼女の横顔を眺めていると「何見ているの」と横目で訴えられた。少し強く挟みすぎたのか、綺麗に整えられた彼女の爪に白いふわふわが食い込むように刺さっていた。さらさらとした表面に反して、中身はべったりと絡むように張り付いていく。
「べたべたしちゃう」
彼女が指に付着したソレを舐めとる。意外にも粘り気があり簡単には剥がれ落ちない。綺麗に整えられた指先が口内へ滑りこんでいく。彼女の指が今同じようにバニラの香りがするのだと思うと同時に俺の喉が上下した。「食べないの」と彼女が、その手で新しい白を掴んで見せる。右手を差し出して受け取ろうとすると彼女がその手を引いて見せた。困惑してその指の先を追うと意地悪な顔をした彼女が俺に言う。
「口、開けて」
聞き返すと彼女はまた同じ台詞を繰り返す。彼女の言葉に従うようにして俺はゆっくり口を開けた。素直に従う俺の姿に満足げに微笑んだ彼女が俺の口元に指先を近づける。距離が近づく度に甘い薫りが鼻腔をくすぐる。控えめなはずの薫りが、強く濃厚に感じた。彼女の細い指が、長い爪が迫ってくる。先程バニラを被った爪が唇に触れた。白のふわふわにキスをするはめになった。わざと標準を外した彼女が「唇とどっちが気持ちいい」と問いかけるので「こっち」と答えるといじけたように強引に口内へ押し込んだ。
「美味しい?」
人工的な甘さはやはり拭えない。俺の答えを待つように彼女が顔を覗き込む。美味しいかと問われれば特に美味しいものでもない。しかし、彼女の仕草と俺の中のやましい想いが手伝って先よりも何倍も甘く感じられた。俺が微笑む。彼女はその真意を知ってか知らずか疑うようなそぶりを見せて、また袋の中の白を頬張った。彼女の爪が触れた上唇に触れてみる。どことなく、上唇に触れた指先が甘い気がした。
「美味しいよ」
彼女の問いかけに答えるために言葉を反芻する。どこか適当なその答えに彼女は「本当に?」と顔を覗き込んできた。肯定の意味を込めて、彼女の桃色の唇に食いついた。彼女の口内で溶けて残ったバニラの甘さが舌を通じて伝わってくる。熟れた彼女の唇は彼女が好きだというマシュマロに似た弾力と甘さを放つ。それを味わうように俺は彼女との口付けに酔いしれた。
「美味しいよ」
彼女の唇から離れる。俺はもう一度同じ言葉を繰り返した。手元に残っていたマシュマロを口に入れる。目の前に座る彼女が、唇を指先で拭いながら俺を罵る言葉を羅列するが、そんな姿も可愛らしく見えた。彼女の指先がまた視界に入った。やすりで磨かれた綺麗な形のした爪。彼女が横爪であることを気にして、学校で怒られない程度に長く伸ばしているのだと言っていたことを思い出す。トップコートをかけたようにつるつるの爪は、校則を違反しないようにやすりで磨くだけに留めているというのだから驚きだ。彼女は少々ギャルのような見た目であるにも関わらず、校則だけはしっかり守る優等生なのだ。そんな話を聞いたときは、男の俺からしてみると爪の形などどうでもよいのにそんなことにまで気を使わなければいけないなんて女の子というものは大変なのだな、と感想を抱くばかりであったが、こうしてみてみると爪の形が綺麗だというのは、彼女の細い指を綺麗に見せ、その一つ一つに色気を付加することができるのだと認識させられる。それをこんなにも身近に感じて、触れ合うことができるのが自分だけだということに喜びを感じながら、その手を取って、指先に口付けた。
「どうしたの」
彼女が動揺したように俺に問いかける。それはそうだ。普段俺はこんなことをしないから、学校でも彼女に声をかけることは少ない。二人きりの場でしか、俺は彼女に触れることをしない。それでも、こんなキザな行為をしたことがなかった。
「綺麗だなって思って」
純粋に理由を述べているはずなのに、こちらもキザな回答が口から零れる。彼女はそんな俺の言葉に「なにそれ」と言って笑いながら視線を逸らした。耳がほんのり赤い。彼女も照れているのだろうか。俺はそっと自分の頬に手を当てる。熱い。俺は照れている。
彼女は学校でも人気の女の子だ。男女問わず沢山の友人に囲まれ、いつだって彼女は話題の中心。俺はその輪の中に入ったことが一度もない。だから、俺たちが付き合っているなんてことを知っている人はどこにもいないのだ。俺たちの関係性は学校の中にはないのだから。
声をかけてきたのは、彼女の方だった。
薄いピンク色の唇が俺に愛の言葉を突然囁いた。彼女のことは知っていたが、会話らしい会話をしたことがなかったので驚いた。驚いたというよりは疑ったほうが先だったかもしれない。クラスの隅で一人うずくまって、誰ともコミュニケーションを取ろうとしない俺に対して感情を動かすなどありえないことだ。何かの罰ゲームなのだろうか。俺は彼女に問いかける。彼女は馬鹿にするなと怒って俺のことをなじった。彼女の言葉は本心だということに驚いた。今度こそ本当に驚いた。そして、俺は興味を持った。日向で過ごしてきた彼女が日陰に暮らす自分に好意を抱いたことに対して。別段顔が良いわけではない。社交性があるわけでもない。それならば俺は彼女と同じグループにいただろう。顔も平凡、勉学も平凡レベル。他人との交流はあまり好きではない。だから進んで中心には行かない。それだけの男に、どうやったら興味を抱くのだろう。俺は問いかける。彼女は俺の手に惚れたと答えた。手。手だ。俺は自分の手を見つめる。観察するように表から裏から横から様々な角度で見つめた。なんてことのない普通の手だ。細くて綺麗なわけでも、筋肉質で厚い手なわけでもない。少しごつごつしていて、骨ばったなんてことのない手だ。すると彼女はそれがいいと言わんばかりに俺の手を取った。好きの二文字がさっきよりもすっと近くで響く。俺にとって初めての口付けだった。
俺は思い出したように手のひらを見ていた。彼女に愛された手は、あの日から変わらず特別何か素敵な形状をしているわけでもなく、そのままの形でそこにある。口づけた彼女の指はほっそりとしていて、柔らかく、乱暴に扱ったら壊れてしまいそうだと感じた。あのような指にこそ恋をすべきなのだ。あの日彼女が「手に恋をした」という表現をしたことの意味が理解できていなかったが、今ならば俺は理解することができるだろう。彼女の手には心を奪われる。色気がそこに詰まっているような感じがした。それに比べて俺の指は平凡すぎるのだ。袋からマシュマロを手に取って、口元まで運ぶ。彼女と辿る動きに差異はないはずなのに、武骨な俺の手はマシュマロと不釣り合いなフォルムをしているからか、色気というものからは見放されたような感覚がそこにあった。俺は思わず笑いがでた。突然笑みを浮かべた俺の姿に「気持ち悪い」と暴言を吐いて、彼女は二袋目のマシュマロを開ける。今度のマシュマロはほのかに色が付いていた。カラフルなマシュマロたちには少しおもちゃのような作りもののような奇妙さがあった。
「白くないの」
「食べてみる?」
彼女がピンク色のマシュマロを掴んで俺の口元まで運ぶ。同じようなバニラの香りが鼻腔を通った。口内に入ればその弾力が甘さと共に溶けていく。言われて初めて気が付く程度のイチゴの薫りが鼻に残った。人工的なこのイチゴの味はあまり好きではない。しかし、その作られた味覚が俺たち二人の出会いの唐突さや、関係性の構築感と似ているような気がした。これが恋というのだ、と他所から言われて初めてこの感情を恋と認識したような感覚と同じだと思った。彼女への感情の答えがそうだと言われてから、半ば洗脳的に俺は彼女への想いを募らせた。二人のときは彼女の好きなものを食べて、彼女を知ろうとして、学校では彼女のことを目で追いかける。まるで片想いのような両想い。複雑な形状を成したそれを恋と表現する。彼女は恋なのだと強く主張した。俺は彼女がそうだというのであればこの感情が恋なのだと思った。好きだということには変わりがないのだから。
目の前では黄色いマシュマロを彼女が口に運ぼうとしていた。レモンのような味がするのだろうか。彼女はマシュマロを口に放りこむと掴んでいた指先を舐める。舌の赤が彼女の肌とマシュマロの白と比較され強く印象に残った。その姿が凄く官能的だと感じた。大きな瞳を細めて、白い指を舐める。マシュマロの粉が付いたその指は甘くバニラの味がするのだろう。
「美味しい?」
先ほど彼女が俺に問いかけたように、俺もまた彼女に問いかける。彼女は俺を振り返ってその指で黄色いマシュマロを掴みながら応える。
「美味しいよ」
同時に俺の口に押し込まれた黄色いマシュマロは、レモンの香りも味も感じない。白いマシュマロと同様の甘いバニラの味がした。
「べたべたしちゃう」
彼女が指に付着したソレを舐めとる。意外にも粘り気があり簡単には剥がれ落ちない。綺麗に整えられた指先が口内へ滑りこんでいく。彼女の指が今同じようにバニラの香りがするのだと思うと同時に俺の喉が上下した。「食べないの」と彼女が、その手で新しい白を掴んで見せる。右手を差し出して受け取ろうとすると彼女がその手を引いて見せた。困惑してその指の先を追うと意地悪な顔をした彼女が俺に言う。
「口、開けて」
聞き返すと彼女はまた同じ台詞を繰り返す。彼女の言葉に従うようにして俺はゆっくり口を開けた。素直に従う俺の姿に満足げに微笑んだ彼女が俺の口元に指先を近づける。距離が近づく度に甘い薫りが鼻腔をくすぐる。控えめなはずの薫りが、強く濃厚に感じた。彼女の細い指が、長い爪が迫ってくる。先程バニラを被った爪が唇に触れた。白のふわふわにキスをするはめになった。わざと標準を外した彼女が「唇とどっちが気持ちいい」と問いかけるので「こっち」と答えるといじけたように強引に口内へ押し込んだ。
「美味しい?」
人工的な甘さはやはり拭えない。俺の答えを待つように彼女が顔を覗き込む。美味しいかと問われれば特に美味しいものでもない。しかし、彼女の仕草と俺の中のやましい想いが手伝って先よりも何倍も甘く感じられた。俺が微笑む。彼女はその真意を知ってか知らずか疑うようなそぶりを見せて、また袋の中の白を頬張った。彼女の爪が触れた上唇に触れてみる。どことなく、上唇に触れた指先が甘い気がした。
「美味しいよ」
彼女の問いかけに答えるために言葉を反芻する。どこか適当なその答えに彼女は「本当に?」と顔を覗き込んできた。肯定の意味を込めて、彼女の桃色の唇に食いついた。彼女の口内で溶けて残ったバニラの甘さが舌を通じて伝わってくる。熟れた彼女の唇は彼女が好きだというマシュマロに似た弾力と甘さを放つ。それを味わうように俺は彼女との口付けに酔いしれた。
「美味しいよ」
彼女の唇から離れる。俺はもう一度同じ言葉を繰り返した。手元に残っていたマシュマロを口に入れる。目の前に座る彼女が、唇を指先で拭いながら俺を罵る言葉を羅列するが、そんな姿も可愛らしく見えた。彼女の指先がまた視界に入った。やすりで磨かれた綺麗な形のした爪。彼女が横爪であることを気にして、学校で怒られない程度に長く伸ばしているのだと言っていたことを思い出す。トップコートをかけたようにつるつるの爪は、校則を違反しないようにやすりで磨くだけに留めているというのだから驚きだ。彼女は少々ギャルのような見た目であるにも関わらず、校則だけはしっかり守る優等生なのだ。そんな話を聞いたときは、男の俺からしてみると爪の形などどうでもよいのにそんなことにまで気を使わなければいけないなんて女の子というものは大変なのだな、と感想を抱くばかりであったが、こうしてみてみると爪の形が綺麗だというのは、彼女の細い指を綺麗に見せ、その一つ一つに色気を付加することができるのだと認識させられる。それをこんなにも身近に感じて、触れ合うことができるのが自分だけだということに喜びを感じながら、その手を取って、指先に口付けた。
「どうしたの」
彼女が動揺したように俺に問いかける。それはそうだ。普段俺はこんなことをしないから、学校でも彼女に声をかけることは少ない。二人きりの場でしか、俺は彼女に触れることをしない。それでも、こんなキザな行為をしたことがなかった。
「綺麗だなって思って」
純粋に理由を述べているはずなのに、こちらもキザな回答が口から零れる。彼女はそんな俺の言葉に「なにそれ」と言って笑いながら視線を逸らした。耳がほんのり赤い。彼女も照れているのだろうか。俺はそっと自分の頬に手を当てる。熱い。俺は照れている。
彼女は学校でも人気の女の子だ。男女問わず沢山の友人に囲まれ、いつだって彼女は話題の中心。俺はその輪の中に入ったことが一度もない。だから、俺たちが付き合っているなんてことを知っている人はどこにもいないのだ。俺たちの関係性は学校の中にはないのだから。
声をかけてきたのは、彼女の方だった。
薄いピンク色の唇が俺に愛の言葉を突然囁いた。彼女のことは知っていたが、会話らしい会話をしたことがなかったので驚いた。驚いたというよりは疑ったほうが先だったかもしれない。クラスの隅で一人うずくまって、誰ともコミュニケーションを取ろうとしない俺に対して感情を動かすなどありえないことだ。何かの罰ゲームなのだろうか。俺は彼女に問いかける。彼女は馬鹿にするなと怒って俺のことをなじった。彼女の言葉は本心だということに驚いた。今度こそ本当に驚いた。そして、俺は興味を持った。日向で過ごしてきた彼女が日陰に暮らす自分に好意を抱いたことに対して。別段顔が良いわけではない。社交性があるわけでもない。それならば俺は彼女と同じグループにいただろう。顔も平凡、勉学も平凡レベル。他人との交流はあまり好きではない。だから進んで中心には行かない。それだけの男に、どうやったら興味を抱くのだろう。俺は問いかける。彼女は俺の手に惚れたと答えた。手。手だ。俺は自分の手を見つめる。観察するように表から裏から横から様々な角度で見つめた。なんてことのない普通の手だ。細くて綺麗なわけでも、筋肉質で厚い手なわけでもない。少しごつごつしていて、骨ばったなんてことのない手だ。すると彼女はそれがいいと言わんばかりに俺の手を取った。好きの二文字がさっきよりもすっと近くで響く。俺にとって初めての口付けだった。
俺は思い出したように手のひらを見ていた。彼女に愛された手は、あの日から変わらず特別何か素敵な形状をしているわけでもなく、そのままの形でそこにある。口づけた彼女の指はほっそりとしていて、柔らかく、乱暴に扱ったら壊れてしまいそうだと感じた。あのような指にこそ恋をすべきなのだ。あの日彼女が「手に恋をした」という表現をしたことの意味が理解できていなかったが、今ならば俺は理解することができるだろう。彼女の手には心を奪われる。色気がそこに詰まっているような感じがした。それに比べて俺の指は平凡すぎるのだ。袋からマシュマロを手に取って、口元まで運ぶ。彼女と辿る動きに差異はないはずなのに、武骨な俺の手はマシュマロと不釣り合いなフォルムをしているからか、色気というものからは見放されたような感覚がそこにあった。俺は思わず笑いがでた。突然笑みを浮かべた俺の姿に「気持ち悪い」と暴言を吐いて、彼女は二袋目のマシュマロを開ける。今度のマシュマロはほのかに色が付いていた。カラフルなマシュマロたちには少しおもちゃのような作りもののような奇妙さがあった。
「白くないの」
「食べてみる?」
彼女がピンク色のマシュマロを掴んで俺の口元まで運ぶ。同じようなバニラの香りが鼻腔を通った。口内に入ればその弾力が甘さと共に溶けていく。言われて初めて気が付く程度のイチゴの薫りが鼻に残った。人工的なこのイチゴの味はあまり好きではない。しかし、その作られた味覚が俺たち二人の出会いの唐突さや、関係性の構築感と似ているような気がした。これが恋というのだ、と他所から言われて初めてこの感情を恋と認識したような感覚と同じだと思った。彼女への感情の答えがそうだと言われてから、半ば洗脳的に俺は彼女への想いを募らせた。二人のときは彼女の好きなものを食べて、彼女を知ろうとして、学校では彼女のことを目で追いかける。まるで片想いのような両想い。複雑な形状を成したそれを恋と表現する。彼女は恋なのだと強く主張した。俺は彼女がそうだというのであればこの感情が恋なのだと思った。好きだということには変わりがないのだから。
目の前では黄色いマシュマロを彼女が口に運ぼうとしていた。レモンのような味がするのだろうか。彼女はマシュマロを口に放りこむと掴んでいた指先を舐める。舌の赤が彼女の肌とマシュマロの白と比較され強く印象に残った。その姿が凄く官能的だと感じた。大きな瞳を細めて、白い指を舐める。マシュマロの粉が付いたその指は甘くバニラの味がするのだろう。
「美味しい?」
先ほど彼女が俺に問いかけたように、俺もまた彼女に問いかける。彼女は俺を振り返ってその指で黄色いマシュマロを掴みながら応える。
「美味しいよ」
同時に俺の口に押し込まれた黄色いマシュマロは、レモンの香りも味も感じない。白いマシュマロと同様の甘いバニラの味がした。
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