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2章~日向の復讐日記
自宅調査~興奮する研究員~
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※※※
再び信の家にやってきた俺の横で
ラクは借りてきた猫のようにおとなしかった。
「なんだよお前。気持ち悪いな」
「憧れの人の家に行くんだから、当たり前でしょう。
はぁ~ドキドキする」
「もうその人は亡くなっているけど」
「それでも僕は聖地巡礼の気分なんですよ。
ところでその信っていう人は
博士の息子さんなんですよね。
なんで先輩と知り合いなんですか?」
「いいだろ、別に。
たまたま助けたんだよ」
「へぇ、”たまたま”ねぇ…」
ラクは意味ありげにつぶやく。
明らかに怪しんでいるようだった。
俺はそれに気づかないふりをして、
インターホンを鳴らす。
「あらっ、また来てくれたのね、日向くん。
そちらはお友達?」
またおばさんが出迎えてくれた。
おばさんがラクに笑いかける。
「はっ、はひっ、ぼきゅっ、ぼくは日向くんの
お友達で、博士の大ファンなんです!
研究レポートも実験資料も全部読ませてもらいました!
本当に光栄です」
「あらそうなの?こんなに若いのに偉いわねぇ。
あの人が聞いたらきっと喜ぶわ。
と言っても私は研究のことはよくわからないし、
息子もいないからそういうお話はできないけど」
「ああ、それでさ、悪いけどこいつに博士の
書斎を見せてやることってできないかな?」
「いいけど…研究資料のほとんどはお弟子さんたちが
持ってっちゃったみたいよ。それでいいならどうぞ」
「ありがとう、無理言ってごめん」
「いいのよ。信の友達だもの。さっ、どうぞ
あがって」
※※※
「はぁ~すご、本当に博士の部屋にいる。
感動するぅ」
「おい」
博士の書斎で嬉々として資料を探し始めた
ラクに俺は声をかけた。
「なんですか?今忙しいんですが」
「俺の方の約束も忘れてないよな」
ラクはぱたんと読んでいた本を閉じた。
「もちろんです。君のヒーローの力を取り戻す件、
僕に任せてください」
こいつは嫌な奴だが研究に関しては一流だ。
「わかった。任せた」
「じゃあ邪魔しないでもらえますか?集中したいので」
そいう言って自分の世界に入り、
没頭し始めたラクを放っておいて
俺は再び信の部屋に行った。
あいつのベッドに顔を埋めると、かすかにあいつの匂いがした。
たまらない気持ちになり、さらにぎゅっと顔を押し付ける。
「信…」
信はこのベッドで寝て、きっとオナニーもしたんだ。
いつも取り澄ました顔で、
余裕綽々でこちらを子ども扱いする信。
あいつがあの綺麗な顔をどんなふうに歪めて、
自慰をするのかと思うとたまらなくなった。
裏切り者のあいつに対して膨らむ欲望を腹立たしく思うと同時に、
あいつを自分の手で汚す想像をすると、ひどくいやらしい気分になる。
俺はそろりと自分の股間に手を伸ばす。
そこはもう熱く硬く張り詰めていて、 パンツの中で窮屈そうにしている。
少しだけならいいかな……。
そう思って下着の中に手を突っ込もうとする。
「先輩、どこですか?」
ラクの声ではっと我に返る。
やばっ。
「あら、ラク君、日向君なら信の部屋よ。
ちょっとお茶入れたから休憩しない?
日向君も呼んできてくれるかしら」
「あ、おばさま、ありがとうございます。
いただきます」
下の階からラクとおばさんが会話している。
やばい。
トントンと階段を上ってくる足音がする。
俺は急いで部屋の窓をすべて開け放ち、
手をぬぐって、素知らぬ顔でアルバムを持ってきてめくる。
扉が開けられた。
再び信の家にやってきた俺の横で
ラクは借りてきた猫のようにおとなしかった。
「なんだよお前。気持ち悪いな」
「憧れの人の家に行くんだから、当たり前でしょう。
はぁ~ドキドキする」
「もうその人は亡くなっているけど」
「それでも僕は聖地巡礼の気分なんですよ。
ところでその信っていう人は
博士の息子さんなんですよね。
なんで先輩と知り合いなんですか?」
「いいだろ、別に。
たまたま助けたんだよ」
「へぇ、”たまたま”ねぇ…」
ラクは意味ありげにつぶやく。
明らかに怪しんでいるようだった。
俺はそれに気づかないふりをして、
インターホンを鳴らす。
「あらっ、また来てくれたのね、日向くん。
そちらはお友達?」
またおばさんが出迎えてくれた。
おばさんがラクに笑いかける。
「はっ、はひっ、ぼきゅっ、ぼくは日向くんの
お友達で、博士の大ファンなんです!
研究レポートも実験資料も全部読ませてもらいました!
本当に光栄です」
「あらそうなの?こんなに若いのに偉いわねぇ。
あの人が聞いたらきっと喜ぶわ。
と言っても私は研究のことはよくわからないし、
息子もいないからそういうお話はできないけど」
「ああ、それでさ、悪いけどこいつに博士の
書斎を見せてやることってできないかな?」
「いいけど…研究資料のほとんどはお弟子さんたちが
持ってっちゃったみたいよ。それでいいならどうぞ」
「ありがとう、無理言ってごめん」
「いいのよ。信の友達だもの。さっ、どうぞ
あがって」
※※※
「はぁ~すご、本当に博士の部屋にいる。
感動するぅ」
「おい」
博士の書斎で嬉々として資料を探し始めた
ラクに俺は声をかけた。
「なんですか?今忙しいんですが」
「俺の方の約束も忘れてないよな」
ラクはぱたんと読んでいた本を閉じた。
「もちろんです。君のヒーローの力を取り戻す件、
僕に任せてください」
こいつは嫌な奴だが研究に関しては一流だ。
「わかった。任せた」
「じゃあ邪魔しないでもらえますか?集中したいので」
そいう言って自分の世界に入り、
没頭し始めたラクを放っておいて
俺は再び信の部屋に行った。
あいつのベッドに顔を埋めると、かすかにあいつの匂いがした。
たまらない気持ちになり、さらにぎゅっと顔を押し付ける。
「信…」
信はこのベッドで寝て、きっとオナニーもしたんだ。
いつも取り澄ました顔で、
余裕綽々でこちらを子ども扱いする信。
あいつがあの綺麗な顔をどんなふうに歪めて、
自慰をするのかと思うとたまらなくなった。
裏切り者のあいつに対して膨らむ欲望を腹立たしく思うと同時に、
あいつを自分の手で汚す想像をすると、ひどくいやらしい気分になる。
俺はそろりと自分の股間に手を伸ばす。
そこはもう熱く硬く張り詰めていて、 パンツの中で窮屈そうにしている。
少しだけならいいかな……。
そう思って下着の中に手を突っ込もうとする。
「先輩、どこですか?」
ラクの声ではっと我に返る。
やばっ。
「あら、ラク君、日向君なら信の部屋よ。
ちょっとお茶入れたから休憩しない?
日向君も呼んできてくれるかしら」
「あ、おばさま、ありがとうございます。
いただきます」
下の階からラクとおばさんが会話している。
やばい。
トントンと階段を上ってくる足音がする。
俺は急いで部屋の窓をすべて開け放ち、
手をぬぐって、素知らぬ顔でアルバムを持ってきてめくる。
扉が開けられた。
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