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最終章 ほな、さいなら
敵の陣地で暴れるヒーロー~悪の科学者を誘拐せよ~
しおりを挟む「オラァッ!!」
ガンっ! 壁を思いっきり殴ると、
壁に大きな亀裂が入り、 そのまま壁が崩れる。
「うわああっ!」
ドタドタッと何人か倒れた。
俺は倒れていた奴らの頭を掴み上げる。
「どうした?こんなもんか?お前ら」
ぶんっと振り回し、壁に叩きつける。
宇宙人たちは俺の力に一瞬ひるむが
圧倒的にあちらの方が数の優位がある。
「相手は一人だ。ひるむな、いけいけ!」
倒しても倒しても湧き出る宇宙人たち。
流石に息が切れてきた。
…ジジジジ
『先輩無事ですか?』
そのタイミングで、通信機からラクの声が再び聞こえた。
ナイスタイミング。口には出さずにガッツポーズをする。
「別に普通だわ。終わったの?」
『はい、終わりました。では転送装置に移動してください』
「了解!」
俺は気絶した信を抱えなおすと、強化ガラスが飛び散った
転送装置の中心に移動した。
「葛葉くんっ!」
その時、宇宙人たちを押しのけて部屋に入ってきたのは
ザリガニの頭を持つ背広姿の宇宙人だった。
俺が抱えている信の姿を見ると、全速力でこちらに向かって
走ってきた。
「やばい!新手がきた!早くしろ!」
『ええ、いきますよ!』
ザリガニが信に手を伸ばし、転送装置に触れる寸前。
転送装置は起動し、 目の前が真っ白い光で包まれた。
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