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短編
あるエイリアンの独白
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※時系列:
信と日向が和解→信が対怪人秘密組織に所属後。
AM 7:30
都内の喫煙所にて。
サラリーマン、年配の男性、OL、ホスト風の男、多種多様な人間が忙しく行きかう街を横目に、優雅な佇まいで煙草の煙を燻らせる。
どこにでもいるサラリーマン風の男、名前はジーゼ。
本当はいくつもの名前を持つが、普段はジーゼと名乗ることが多い。
人ならざる自分が人に擬態し、人のように煙草を吸う。
ジーゼはこの時間が気に入っていた。
煙草は好きだ。この匂いとともにジーゼにとって心地よい記憶を思い出させてくれる。
常に煙草の匂いを纏ったあの男。人間にしておくには惜しいほどの素晴らしい頭脳を持ち、そして自分に大切なものをくれたー。
「なぁ、珍しい銘柄だな、一本恵んでくれや?」
心地よく記憶を揺蕩っていた意識はしゃがれ声により無理矢理現実へと引き戻された。
話しかけてきたのは年配の浮浪者だった。喫煙所でもわかるすえた匂いを漂わせ、黄色い歯を見せて下品に笑う。
単純に不快だったが、すぐに隣人には愛を持って接するべきという人間の書いた本の言葉を思い出す。
例え愚かな隣人であっても、知性あるものは慈悲の心をもってそれらと相対すべきだろう。
「ええ、もちろん、いいですよ」
穏やかな笑みを顔に浮かべて胸ポケットから煙草を一本取り出し渡した。
浮浪者はそれに火をつけて美味そうに煙草を吸っていた。
用は済んだはずだがまだ浮浪者はこちらに話しかけてきた。
「あんた息子はいるかい?」
その言葉どう返答すべきか迷うが、ややあって答える。
「ええ、そようなものがおります」
「へぇ、そうか。実は俺にも息子がいてな…」
男の息子の話が始まると同時に、自分にとって息子のような存在に思いを馳せる。
彼と出会った時のことは今でも鮮明に覚えている。
言葉で言い表せないほどの美しい記憶だ。
ー19年前ー
「見てくれ、息子が生まれたんや」
その日母船にやってきた博士は腕に小さな塊を抱いていた。
珍しく咥え煙草もせず、時々腕の中の塊をあやすように体を揺らして近づいてくる。
人間は類人猿と呼ばれ、猿から進化した生き物だ。
そのため人間の赤子の形状は猿に近いと聞いていた。
人間特有の知性もなく、ほぼ猿同然。
それを見たとしてなんと反応を返せばいいのだろうか。
博士には世話になっているため気分を害する真似はしたくないが、正直毛ほどの興味もなかった。
人間に対して失礼にならないような適切な反応を考えながら博士の手元を覗き込む。
わずかに布に包まれた塊が身じろぎした。
博士は赤ん坊が見やすいようにこちらを向いた時、それと目が合った。
赤子はこちらを見て笑った。
世界すべてに祝福されたような無垢な顔で。
その一瞬。
時が止まった。
人間でいうところのかみなりに打たれたような衝撃が体を駆け巡ったのだ。
「な、大人しい子やろ。あんまし泣いたり笑ったりせんのよ。でもお前見て笑っとる」
博士が赤子を見ながら嬉しそうに話すが、言葉が頭に入ってこない。
思考も止まり、頭が真っ白になっていた。
そして、ただただ博士の腕の中にある赤子を凝視する。
赤子も笑うのをやめこちらをじっと見つめると、「あ」「あ」と母音のような音を出して、こちらに手を伸ばしてきた。
「ほれ、触ってみ」
「し、しかし、傷つけてしまう、こんな、こんな、」
「大丈夫やって、わしの息子だぞ」
博士が時々使う、根拠のない自信を持った言葉に戸惑いながら、恐る恐る右手を差し出す。
人間とは違う、鋭い爪を持った青い肌の大きな手。
攻撃的で恐ろしい形状をしたそれに赤子は恐れることなく手を伸ばす。
白いまろやかな手がわたしの手をぎゅっと握った。
そして満足そうにまたきゃらきゃら笑った。
感情がこみあげてくる。非常に珍しい感覚だった。
ああ、なんて素晴らしい。
この子に出会うためにここまで来たのだと思いもした。
それはおそらくとても理性的ではない考えだが、世界が色づくように初めてこの星が美しいと思った。
それから何度か人間の赤子を見る機会があったが、このような衝撃を受けたのはこの一度だけだ。
やはり人間の赤子は知性のないつるつるした猿に似ている、そして騒がしい。抱いた感情はそれだけだった。
きっとこの感情は消えていくだろう。時間とともに失われるものだと思っていた。
それから何度か博士は息子を母船に連れてきた。
わたしは立場上その子と関わることが多く、来るたびに母船内を案内してやったり、一緒に遊んだりした。
警戒心など知らず、わたしの後ろをついて回る愛しい子。
しかし、あの子は成長し、大人になり知性を持ち反抗もするようになる。
あの子は思春期になり、めったに母船に来ることがなくなった。
母船の扉は金属製で重く、開閉のためのボタンも上部に設置されているため子どもは開けることができない。
そのため、あの子がいつでも入ってこれるように子ども用に小さな扉を作らせた。
しかし、ある時からその扉が開かれることはなくなった。
扉の前に立ってあの子がまたやってくるのを待っていた。
今日も来なかった。
昨日も。
一昨日も。
一週間、一か月、半年とその日々は続いた。
やがて1年がたった。
それでもずっと待っていた。
そんな矢先、博士が消えた。
母船の情報を持ち出し、心臓部となる重要な機能を破壊して。
博士に裏切られたのだとわかった。
その時は博士を殺したいと思うほどの激しい激情を覚えた。今でも血眼になって行方を追っている。
だが、これで…。
その時ふとある考えがよぎったのだ。
ー邪魔者がいなくなった。
これであの子を手に入れることができる。
穢れなき純白で作られた美しい子どもの姿を思い出す。
父親が消えて、わたしがあの子と本当の家族になれるかもしれない。
あの子は特別な存在だ。
わたしもあの子にとって特別な存在になりたい。
しかし、やっと母船へと帰ってきたあの子はずっと苦しそうにしていた。
前は何でも話してくれたのに、わたしに対して秘密を抱えるようになった。
それでもそばに入れればわたしは幸せだった。
こういう問題はたいてい時間が解決してくれる。
そう思ってじっくり待つことにしたのだ。
だがその選択は間違いだった。
あの子は忌々しい地球人により騙され、連れ去られた。
許せるはずがない。
あの男はわたしたちの幸せを奪ったのだ。
何の関りもなかったのに。なんの権利があってわたしからあの子を奪うのだ。
博士に裏切られたとき以上の激情が湧き上がり、内側から焼けるようだった。
あの男を殺し、あの子を取り戻そう。
そしたらしばらくあの子を隠さなければ。誰も見えないところに。
魅力的すぎるあの子がまた悪いやつに攫われることがないように。
こんなにあの子のことを考えているのに、手の隙間からするりとすり抜けるようにいなくなるのだ。
だが、わかっている。
あの子は必ずわたしの元に戻ってくる。
根底には深い愛情がある。あの子とわたしはつながっている。
成長し年々美しくなるその姿を見て、あの日抱いた感情は形を変えて膨れ上がっていく。
「…とまぁこんな感じでよ。やっぱ生意気言ってもかわいいもんだよな、子どもってのはよ」
「ええ、おっしゃる通りです」
「爺の長話に付き合わせて悪かったな、じゃあな」
「よい一日を」
浮浪者が喫煙所を出ていく後ろ姿を見送りながら、そろそろわたしも行こうかと重い腰を上げた。
吸っていた煙草の火を消し、吸殻を捨てる。
吸殻入れの黒い穴に吸殻が落ちていく。
珍しい銘柄。
その通りだ。この地球でおそらくわたししか持っていない特別なもの。
この煙草は普通の煙草ではない。エイリアンが人間に擬態するための薬だ。
渡されたとき、この薬は人間には劇毒だと聞いた。
わたしの擬態が解け、エイリアンへと戻る頃、あの浮浪者の命も尽きるのだろう。
彼の最後の一日が良いものであることを祈りながら、喫煙所をあとにした。
信と日向が和解→信が対怪人秘密組織に所属後。
AM 7:30
都内の喫煙所にて。
サラリーマン、年配の男性、OL、ホスト風の男、多種多様な人間が忙しく行きかう街を横目に、優雅な佇まいで煙草の煙を燻らせる。
どこにでもいるサラリーマン風の男、名前はジーゼ。
本当はいくつもの名前を持つが、普段はジーゼと名乗ることが多い。
人ならざる自分が人に擬態し、人のように煙草を吸う。
ジーゼはこの時間が気に入っていた。
煙草は好きだ。この匂いとともにジーゼにとって心地よい記憶を思い出させてくれる。
常に煙草の匂いを纏ったあの男。人間にしておくには惜しいほどの素晴らしい頭脳を持ち、そして自分に大切なものをくれたー。
「なぁ、珍しい銘柄だな、一本恵んでくれや?」
心地よく記憶を揺蕩っていた意識はしゃがれ声により無理矢理現実へと引き戻された。
話しかけてきたのは年配の浮浪者だった。喫煙所でもわかるすえた匂いを漂わせ、黄色い歯を見せて下品に笑う。
単純に不快だったが、すぐに隣人には愛を持って接するべきという人間の書いた本の言葉を思い出す。
例え愚かな隣人であっても、知性あるものは慈悲の心をもってそれらと相対すべきだろう。
「ええ、もちろん、いいですよ」
穏やかな笑みを顔に浮かべて胸ポケットから煙草を一本取り出し渡した。
浮浪者はそれに火をつけて美味そうに煙草を吸っていた。
用は済んだはずだがまだ浮浪者はこちらに話しかけてきた。
「あんた息子はいるかい?」
その言葉どう返答すべきか迷うが、ややあって答える。
「ええ、そようなものがおります」
「へぇ、そうか。実は俺にも息子がいてな…」
男の息子の話が始まると同時に、自分にとって息子のような存在に思いを馳せる。
彼と出会った時のことは今でも鮮明に覚えている。
言葉で言い表せないほどの美しい記憶だ。
ー19年前ー
「見てくれ、息子が生まれたんや」
その日母船にやってきた博士は腕に小さな塊を抱いていた。
珍しく咥え煙草もせず、時々腕の中の塊をあやすように体を揺らして近づいてくる。
人間は類人猿と呼ばれ、猿から進化した生き物だ。
そのため人間の赤子の形状は猿に近いと聞いていた。
人間特有の知性もなく、ほぼ猿同然。
それを見たとしてなんと反応を返せばいいのだろうか。
博士には世話になっているため気分を害する真似はしたくないが、正直毛ほどの興味もなかった。
人間に対して失礼にならないような適切な反応を考えながら博士の手元を覗き込む。
わずかに布に包まれた塊が身じろぎした。
博士は赤ん坊が見やすいようにこちらを向いた時、それと目が合った。
赤子はこちらを見て笑った。
世界すべてに祝福されたような無垢な顔で。
その一瞬。
時が止まった。
人間でいうところのかみなりに打たれたような衝撃が体を駆け巡ったのだ。
「な、大人しい子やろ。あんまし泣いたり笑ったりせんのよ。でもお前見て笑っとる」
博士が赤子を見ながら嬉しそうに話すが、言葉が頭に入ってこない。
思考も止まり、頭が真っ白になっていた。
そして、ただただ博士の腕の中にある赤子を凝視する。
赤子も笑うのをやめこちらをじっと見つめると、「あ」「あ」と母音のような音を出して、こちらに手を伸ばしてきた。
「ほれ、触ってみ」
「し、しかし、傷つけてしまう、こんな、こんな、」
「大丈夫やって、わしの息子だぞ」
博士が時々使う、根拠のない自信を持った言葉に戸惑いながら、恐る恐る右手を差し出す。
人間とは違う、鋭い爪を持った青い肌の大きな手。
攻撃的で恐ろしい形状をしたそれに赤子は恐れることなく手を伸ばす。
白いまろやかな手がわたしの手をぎゅっと握った。
そして満足そうにまたきゃらきゃら笑った。
感情がこみあげてくる。非常に珍しい感覚だった。
ああ、なんて素晴らしい。
この子に出会うためにここまで来たのだと思いもした。
それはおそらくとても理性的ではない考えだが、世界が色づくように初めてこの星が美しいと思った。
それから何度か人間の赤子を見る機会があったが、このような衝撃を受けたのはこの一度だけだ。
やはり人間の赤子は知性のないつるつるした猿に似ている、そして騒がしい。抱いた感情はそれだけだった。
きっとこの感情は消えていくだろう。時間とともに失われるものだと思っていた。
それから何度か博士は息子を母船に連れてきた。
わたしは立場上その子と関わることが多く、来るたびに母船内を案内してやったり、一緒に遊んだりした。
警戒心など知らず、わたしの後ろをついて回る愛しい子。
しかし、あの子は成長し、大人になり知性を持ち反抗もするようになる。
あの子は思春期になり、めったに母船に来ることがなくなった。
母船の扉は金属製で重く、開閉のためのボタンも上部に設置されているため子どもは開けることができない。
そのため、あの子がいつでも入ってこれるように子ども用に小さな扉を作らせた。
しかし、ある時からその扉が開かれることはなくなった。
扉の前に立ってあの子がまたやってくるのを待っていた。
今日も来なかった。
昨日も。
一昨日も。
一週間、一か月、半年とその日々は続いた。
やがて1年がたった。
それでもずっと待っていた。
そんな矢先、博士が消えた。
母船の情報を持ち出し、心臓部となる重要な機能を破壊して。
博士に裏切られたのだとわかった。
その時は博士を殺したいと思うほどの激しい激情を覚えた。今でも血眼になって行方を追っている。
だが、これで…。
その時ふとある考えがよぎったのだ。
ー邪魔者がいなくなった。
これであの子を手に入れることができる。
穢れなき純白で作られた美しい子どもの姿を思い出す。
父親が消えて、わたしがあの子と本当の家族になれるかもしれない。
あの子は特別な存在だ。
わたしもあの子にとって特別な存在になりたい。
しかし、やっと母船へと帰ってきたあの子はずっと苦しそうにしていた。
前は何でも話してくれたのに、わたしに対して秘密を抱えるようになった。
それでもそばに入れればわたしは幸せだった。
こういう問題はたいてい時間が解決してくれる。
そう思ってじっくり待つことにしたのだ。
だがその選択は間違いだった。
あの子は忌々しい地球人により騙され、連れ去られた。
許せるはずがない。
あの男はわたしたちの幸せを奪ったのだ。
何の関りもなかったのに。なんの権利があってわたしからあの子を奪うのだ。
博士に裏切られたとき以上の激情が湧き上がり、内側から焼けるようだった。
あの男を殺し、あの子を取り戻そう。
そしたらしばらくあの子を隠さなければ。誰も見えないところに。
魅力的すぎるあの子がまた悪いやつに攫われることがないように。
こんなにあの子のことを考えているのに、手の隙間からするりとすり抜けるようにいなくなるのだ。
だが、わかっている。
あの子は必ずわたしの元に戻ってくる。
根底には深い愛情がある。あの子とわたしはつながっている。
成長し年々美しくなるその姿を見て、あの日抱いた感情は形を変えて膨れ上がっていく。
「…とまぁこんな感じでよ。やっぱ生意気言ってもかわいいもんだよな、子どもってのはよ」
「ええ、おっしゃる通りです」
「爺の長話に付き合わせて悪かったな、じゃあな」
「よい一日を」
浮浪者が喫煙所を出ていく後ろ姿を見送りながら、そろそろわたしも行こうかと重い腰を上げた。
吸っていた煙草の火を消し、吸殻を捨てる。
吸殻入れの黒い穴に吸殻が落ちていく。
珍しい銘柄。
その通りだ。この地球でおそらくわたししか持っていない特別なもの。
この煙草は普通の煙草ではない。エイリアンが人間に擬態するための薬だ。
渡されたとき、この薬は人間には劇毒だと聞いた。
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