探偵兼殺し屋 御影の日常

恭介

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助手のもどかしさと探偵の記憶

探偵の推測

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「彼はどうやら、アカウントの1つを削除せずにスマホを持っていたようです」
彼、行方不明の人間は、名前を木崎健斗と言うらしい。ここまで本職警察をまいたんだ、さぞ捜索は難しかろうと、思った矢先だ。
「で、GPSは?付いてたのか?」
「それが・・・GPSはないです。通信契約がないみたいなんです。」
流石のアリスも徹夜明け、相当頭が鈍ってるな。無理もない。
「アリス」
「はい、何でしょう」
「疲れただろ、休んでていいよ?
「いや、御影さんが起きてるなら私も頑張らないと」
「僕の心配は要らないよ、アリス。3徹は優にできるから。ささ、おやすみ」
「無理しないで下さいよ」と、別室に。仮眠用部屋を作ってある。
さて、GPS、通信がないなら・・・
「wi-fiのシステムを探るしかないみたいだ」その声がシンクロする。依頼主の千島美咲。何時来たのか。
「千島様、どうかされましたか?」
「いえ、御影さんを見ると健斗を思い出してしまって。」
「因みに、健斗さんとはどう言うご関係で?失礼で無ければ、教えてもらっても」
「彼氏です。彼の親はロクに探さなかったので、代わりに。そういえば、今の言葉は何故シンクロするか、ですよね。御影さん、健斗に似ていて、判ったんです。」
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