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深淵の魔女
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-とある海の底-
「…これは…へぇ…予言通りね。面白い」
-現在-
胸の鼓動が高鳴る。全身が震えた。
頭に浮かぶ…これは…詠唱文…!!
「我、ここに顕現せし光
我、その光を使いしブレイバー
我、約束をしよう
我はこの剣と共にあり!!」
その剣は更に光った。まるで太陽のよう
私の気持ちに応えてくれるかのように…
気づくと周りの冒険者やゼニスはまるで
鳩が豆鉄砲くらったかのように目と口を大きく開いていた。静寂に包み込まれた
「加奈恵、君は…」
静寂の中に発声された凛々しい女性の声
ゼニスか…
「よくわかんないけど私、職業は伝説の勇者みたい(笑)」
「見れば分かる!だがその剣は伝説の神殺しの剣 [クラウス ソラスト]伝説上のはずの剣が顕現したのだ、ならば伝説の中の少女は……」
普段は冷静なゼニスがここまで動揺するとは、そういえば先程まで私の事を嘲笑っていた冒険者達もまるで私を恐れているかのように見えるのは気のせいかな?
「とにかくだ、ここにいる者達の記憶を魔法で今から修正する。」
お、この展開は…よくあるあるだと主人公はやばい力に目覚めたからそれを見てしまったりした人の記憶を改ざんして主人公の正体を偽る感じだなぁ。
「おk、ありがとうゼニス」
「全くだ、今はこのギルド内にいた冒険者達だけで良かったもののもっと人がたくさんいたりするところでは私の魔法は時間がかかる。その場合詠唱してる間に君の情報はすぐにでも回るだろう」
それは少し危ないな。そんな事が起きたら私は色々な人に狙われてあんなことやあんなことを…
「おい、何を考えている?一応冒険者共の記憶の改ざんは終わったぞ。あと受け付け嬢もついでにな」
さすがエルフこと魔法に関しては右に出るものはいないだろう。
「ついでにお前の冒険者カ-ドにも少しばかり細工をした。職業を剣士にしておいた。さすがに伝説の勇者とあっては後に大変だからなぁ。」
お、ほんとうだ。仕事が早いなゼニスは
「さてと、これからどこへ向かうの?」
「あぁ、我の昔の知人に会いに行くぞ。彼女ならもうこのことを知ってるはず」
え、それって
「そのゼニスの知人さんは今の私達の状況を理解してるってこと?」
「いかにも彼女は私のアカデミー時の同級生でな。魔力値など高くその高さ故に未来予知などもできるらしい」
マジですかwwwこの世界やっぱ最高!
「なら行こう!私色々聞きたいことあるし!」
…………
ん?ゼニスがこっちを見ている、いや。違う、後ろになにかがいる!?
後ろに振り向くとそこには映像が流れていた。そこに映っているのはフ-ドを被った…あれはエルフかな…
「…初めまして、勇者様。ついでにゼニスもね。」
アニメなどでよく正体の分からない人が発声する謎のボイス音で挨拶をしてくるあれは……
「今から言う場所においで。その場所
始まりの街から北西200kmに位置する
神水湖に。そこで待っているよ…」
映像は一瞬で消えた。ゼニスは何かを知っているようだった。
「ね、ゼニス。さっきの人があなたの知人?」
「あぁ、彼女の名は ヴィ-ナ。
深淵の魔女と言われている。
現最強の魔術師だ」
「…な、な、なんですとおぉぉぉ!?」
私はこれからこの世界で最強の魔術師に会うみたいです。一体どうなるのやら。
続く
「…これは…へぇ…予言通りね。面白い」
-現在-
胸の鼓動が高鳴る。全身が震えた。
頭に浮かぶ…これは…詠唱文…!!
「我、ここに顕現せし光
我、その光を使いしブレイバー
我、約束をしよう
我はこの剣と共にあり!!」
その剣は更に光った。まるで太陽のよう
私の気持ちに応えてくれるかのように…
気づくと周りの冒険者やゼニスはまるで
鳩が豆鉄砲くらったかのように目と口を大きく開いていた。静寂に包み込まれた
「加奈恵、君は…」
静寂の中に発声された凛々しい女性の声
ゼニスか…
「よくわかんないけど私、職業は伝説の勇者みたい(笑)」
「見れば分かる!だがその剣は伝説の神殺しの剣 [クラウス ソラスト]伝説上のはずの剣が顕現したのだ、ならば伝説の中の少女は……」
普段は冷静なゼニスがここまで動揺するとは、そういえば先程まで私の事を嘲笑っていた冒険者達もまるで私を恐れているかのように見えるのは気のせいかな?
「とにかくだ、ここにいる者達の記憶を魔法で今から修正する。」
お、この展開は…よくあるあるだと主人公はやばい力に目覚めたからそれを見てしまったりした人の記憶を改ざんして主人公の正体を偽る感じだなぁ。
「おk、ありがとうゼニス」
「全くだ、今はこのギルド内にいた冒険者達だけで良かったもののもっと人がたくさんいたりするところでは私の魔法は時間がかかる。その場合詠唱してる間に君の情報はすぐにでも回るだろう」
それは少し危ないな。そんな事が起きたら私は色々な人に狙われてあんなことやあんなことを…
「おい、何を考えている?一応冒険者共の記憶の改ざんは終わったぞ。あと受け付け嬢もついでにな」
さすがエルフこと魔法に関しては右に出るものはいないだろう。
「ついでにお前の冒険者カ-ドにも少しばかり細工をした。職業を剣士にしておいた。さすがに伝説の勇者とあっては後に大変だからなぁ。」
お、ほんとうだ。仕事が早いなゼニスは
「さてと、これからどこへ向かうの?」
「あぁ、我の昔の知人に会いに行くぞ。彼女ならもうこのことを知ってるはず」
え、それって
「そのゼニスの知人さんは今の私達の状況を理解してるってこと?」
「いかにも彼女は私のアカデミー時の同級生でな。魔力値など高くその高さ故に未来予知などもできるらしい」
マジですかwwwこの世界やっぱ最高!
「なら行こう!私色々聞きたいことあるし!」
…………
ん?ゼニスがこっちを見ている、いや。違う、後ろになにかがいる!?
後ろに振り向くとそこには映像が流れていた。そこに映っているのはフ-ドを被った…あれはエルフかな…
「…初めまして、勇者様。ついでにゼニスもね。」
アニメなどでよく正体の分からない人が発声する謎のボイス音で挨拶をしてくるあれは……
「今から言う場所においで。その場所
始まりの街から北西200kmに位置する
神水湖に。そこで待っているよ…」
映像は一瞬で消えた。ゼニスは何かを知っているようだった。
「ね、ゼニス。さっきの人があなたの知人?」
「あぁ、彼女の名は ヴィ-ナ。
深淵の魔女と言われている。
現最強の魔術師だ」
「…な、な、なんですとおぉぉぉ!?」
私はこれからこの世界で最強の魔術師に会うみたいです。一体どうなるのやら。
続く
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