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30 馬賊のアジトへ
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二人はしばらく黙ったまま駆けていた。
「何で無駄に殺した」
ブラッドが突然言った。
「まだ気にしてたの?」
「何でだ」
「しつこいわね。あいつらのやり方に合わせたって言ったじゃない」
「あいつは何もしなくたって死んだ。無駄に手を汚すな」
「あら、優しい。でも、大げさね。あいつにそんな価値ないわ」
「大げさ?」
「価値のない奴を殺したって何も感じないわ。むしろゴミを掃除したって表彰されてもいいくらいよ」
ブラッドは黙ったままシビルを見つめる。
「あら、熱い視線」
ブラッドは呆れて目を逸らす。
それからしばらく走り続けてブラッドたちは洞窟を見つける。洞窟の前には一人の男が立っていた。ブラッドたちは草陰に隠れて様子を伺っている。
「見張りは一人みたいね」
シビルが言う。
「ああ」
ブラッドは剣を抜き、見張りの男めがけて投げる。剣は男の胸に見事命中する。
「くっ……奇、襲だ……」
男はその場に倒れる。
「お見事!」
シビルが言う。ブラッドは男に刺さった剣を抜き、洞窟内へと入っていく。シビルもその後を追う。内部は薄暗く、所々にかがり火が置かれている。
「暗いな」
ブラッドがつぶやいた。
「今、前から敵が来たら隠れるとこないわね」
シビルが周囲を見渡しながら言った。しばらく歩くと分かれ道に突き当たる。
「どっちだ……」
ブラッドが悩んでいると、シビルがつぶやく。
「運命の分かれ道ってやつね」
「おまえ、ずっとふざけてるな」
ブラッドが呆れた様子で言う。
「視聴者が暇かと思って」
シビルが答える。ブラッドは無言でにらみつけた。
「あら、本日二度目の熱い視――」
「黙れ」
シビルは手で口を押える。ブラッドは右の道へと歩きだした。シビルもついて行く。すると突き当りにドアが見えた。ブラッドがドアに手をかけようとしたとき、勢いよくドアが開いて賊の男が出てくる。ブラッドは驚いて剣を抜く。男も剣を抜いて叫ぶ。
「侵入者だー!」
ブラッドは男を蹴り飛ばし、斬りつける。部屋の中に入ると、いくつかのテーブルがあり食堂のようになっていた。ブラッドに気づいた数人の男たちが立ち上がり、腰の剣を抜き、ブラッドに向かって次々と襲いかかる。シビルは隅で大人しく様子を見ている。すると騒ぎに気づいて賊の援軍が駆けつけてくる。そして背後からブラッドに斬りかかる。ブラッドが気配に気づいて振り返ると、襲いかかってきた男が目の前で血しぶきをあげて倒れた。倒れた男の後ろにシビルが立っていた。
「おまえ……」
ブラッドは驚いた様子でシビルを見つめる。シビルは血の滴る剣を振り、血を掃いながら言う。
「隠密行動は失敗ね」
「くそっ。あの女も戦えるのか」
賊の男がそう言ってシビルに襲いかかる。シビルは相手の剣をかわし、すぐさま斬りつけて蹴り飛ばす。男は床に倒れこんだ。
「その動きどこで」
ブラッドが聞く。
「話は後。早く片付けるわよ」
ブラッドとシビルは互いの背中を守りながら次々と賊を倒していった。
「やっと片付いたわね。また増援が来る前に早く出ましょ」
シビルは部屋の外の様子を伺いながら部屋を出る。ブラッドは後に続いた。薄暗い通路を歩きながらブラッドが話しかける。
「おまえほんとに何者だ?」
シビルは振り返って、人差し指を口の前に立てて言う。
「ひ・み・つ」
「ウザ……」
ブラッドは呆れて目を逸らし、そのまま何も話さなくなった。そしてしばらく進むと、少し開けた空間で頭目と数十人の部下たちが酒を飲んでいた。シビルがそっと辺りを見渡し、頭目の後ろに奥へと続く通路があることに気が付く。
「あったわ。きっとあれよ。あの先に牢屋があるのね」
「あいつら全部倒せってことか……」
「囚われのプリンセスはすぐそこよ。準備はいい?」
「いちいちキモいの何とかならないのか」
ブラッドは広間へと駆け出し、シビルも後を追う。賊たちも二人に気づいて剣を構える。頭目がゆっくりと立ち上がりながら言う。
「来たか。たった二人にここまで侵入させるとは……しかも一人は女か。情けない」
ブラッドとシビルは賊たちに囲まれる。二人は背中合わせで剣を構える。
「てめえら、やっちまえ!」
頭目の合図で周囲の賊たちが一斉に襲いかかる。
「何で無駄に殺した」
ブラッドが突然言った。
「まだ気にしてたの?」
「何でだ」
「しつこいわね。あいつらのやり方に合わせたって言ったじゃない」
「あいつは何もしなくたって死んだ。無駄に手を汚すな」
「あら、優しい。でも、大げさね。あいつにそんな価値ないわ」
「大げさ?」
「価値のない奴を殺したって何も感じないわ。むしろゴミを掃除したって表彰されてもいいくらいよ」
ブラッドは黙ったままシビルを見つめる。
「あら、熱い視線」
ブラッドは呆れて目を逸らす。
それからしばらく走り続けてブラッドたちは洞窟を見つける。洞窟の前には一人の男が立っていた。ブラッドたちは草陰に隠れて様子を伺っている。
「見張りは一人みたいね」
シビルが言う。
「ああ」
ブラッドは剣を抜き、見張りの男めがけて投げる。剣は男の胸に見事命中する。
「くっ……奇、襲だ……」
男はその場に倒れる。
「お見事!」
シビルが言う。ブラッドは男に刺さった剣を抜き、洞窟内へと入っていく。シビルもその後を追う。内部は薄暗く、所々にかがり火が置かれている。
「暗いな」
ブラッドがつぶやいた。
「今、前から敵が来たら隠れるとこないわね」
シビルが周囲を見渡しながら言った。しばらく歩くと分かれ道に突き当たる。
「どっちだ……」
ブラッドが悩んでいると、シビルがつぶやく。
「運命の分かれ道ってやつね」
「おまえ、ずっとふざけてるな」
ブラッドが呆れた様子で言う。
「視聴者が暇かと思って」
シビルが答える。ブラッドは無言でにらみつけた。
「あら、本日二度目の熱い視――」
「黙れ」
シビルは手で口を押える。ブラッドは右の道へと歩きだした。シビルもついて行く。すると突き当りにドアが見えた。ブラッドがドアに手をかけようとしたとき、勢いよくドアが開いて賊の男が出てくる。ブラッドは驚いて剣を抜く。男も剣を抜いて叫ぶ。
「侵入者だー!」
ブラッドは男を蹴り飛ばし、斬りつける。部屋の中に入ると、いくつかのテーブルがあり食堂のようになっていた。ブラッドに気づいた数人の男たちが立ち上がり、腰の剣を抜き、ブラッドに向かって次々と襲いかかる。シビルは隅で大人しく様子を見ている。すると騒ぎに気づいて賊の援軍が駆けつけてくる。そして背後からブラッドに斬りかかる。ブラッドが気配に気づいて振り返ると、襲いかかってきた男が目の前で血しぶきをあげて倒れた。倒れた男の後ろにシビルが立っていた。
「おまえ……」
ブラッドは驚いた様子でシビルを見つめる。シビルは血の滴る剣を振り、血を掃いながら言う。
「隠密行動は失敗ね」
「くそっ。あの女も戦えるのか」
賊の男がそう言ってシビルに襲いかかる。シビルは相手の剣をかわし、すぐさま斬りつけて蹴り飛ばす。男は床に倒れこんだ。
「その動きどこで」
ブラッドが聞く。
「話は後。早く片付けるわよ」
ブラッドとシビルは互いの背中を守りながら次々と賊を倒していった。
「やっと片付いたわね。また増援が来る前に早く出ましょ」
シビルは部屋の外の様子を伺いながら部屋を出る。ブラッドは後に続いた。薄暗い通路を歩きながらブラッドが話しかける。
「おまえほんとに何者だ?」
シビルは振り返って、人差し指を口の前に立てて言う。
「ひ・み・つ」
「ウザ……」
ブラッドは呆れて目を逸らし、そのまま何も話さなくなった。そしてしばらく進むと、少し開けた空間で頭目と数十人の部下たちが酒を飲んでいた。シビルがそっと辺りを見渡し、頭目の後ろに奥へと続く通路があることに気が付く。
「あったわ。きっとあれよ。あの先に牢屋があるのね」
「あいつら全部倒せってことか……」
「囚われのプリンセスはすぐそこよ。準備はいい?」
「いちいちキモいの何とかならないのか」
ブラッドは広間へと駆け出し、シビルも後を追う。賊たちも二人に気づいて剣を構える。頭目がゆっくりと立ち上がりながら言う。
「来たか。たった二人にここまで侵入させるとは……しかも一人は女か。情けない」
ブラッドとシビルは賊たちに囲まれる。二人は背中合わせで剣を構える。
「てめえら、やっちまえ!」
頭目の合図で周囲の賊たちが一斉に襲いかかる。
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