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第一章 ~第三ウェーブ~
23話 宇宙の果てまで吹っ飛ばせ!
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「ねえちょっと、そこのゴミカス」
「あ? なんだガキか、ゴミカスってのはまさか俺のことか?」
「アンタ以外にゴミカスがいるの?」
子供に酷いことするやつなんて、性根の腐ったゴミカスだよ。
「そんなことよりその子を離して」
「……は? 今なんて言った?」
こいつ、性根だけじゃなくて耳まで腐ってるのかな。
「その子を離せって言ったの」
今度はちゃんと聞こえたでしょ。
腐った耳でも聞こえるように、大きい声で言ってあげたからね。
「はははっ、なるほど!」
「……面白いこと言ったつもりはないんだけど?」
「ヒーロー気取りのお嬢ちゃん登場というわけか、面白いじゃないか」
「あっそ、こっちは全然面白くないよ。いいから早くその子を離して」
「くっくっくっ……いちいち笑わせてくれる」
はぁ……いちいちムカつくゴミカスだ。
「いいことを教えてやろう、俺はヴェーゼの戦闘員だ。ただの戦闘員じゃないぞ、ゲスーチ司令官直属のエリート部隊所属だ」
「それが何? 私は子供を離せって言ったの、聞こえてないの?」
「威勢のいいガキだな、だが頭は悪いようだ。俺の凄さが分かってないな?」
「頭が悪いのはアンタでしょ? あと一回しか言わないからよく聞きなさい。その子を離せ!」
「俺の頭が悪い? あまり調子に乗るなよガキ、お前も実験台としてゲスーチ司令官に届けてやるよ」
はぁ……何回言ってもこのゴミカスは分からないみたい。
もういいか、面倒くさいし。
「分かった、もう何もしなくていいよ」
ダークマター集合。
ゴミカスの動きを止めて。
「なんだ!? 体が……動かないっ」
そのまま動きを止めててね。
「俺に何かしたのか? こっちに来るな!」
いやいや、そっちにいかないと女の子が助けられないでしょ。
そんなことも分からないの? 頭悪いにもほどがあるんじゃない?
ま、どうでもいいゴミカスは無視無視、大切なのは女の子の方だからね。
「大丈夫? ほら、こっちにおいで」
「あぅ……」
怯えちゃって可哀そうに。
「心配しないで、ママのところに帰ろう? ね?」
「……うん」
「私の手を握って。そう、上手だね。そのままじっとしててね」
「……うん」
小さな手。
怖かったね、頑張ったね、もう大丈夫だよ。
よし、女の子は無事救出!
「自分で立てる?」
「……うん」
「偉いね。ほら、ママが待ってるよ」
「ママ……」
「ラプリー……ラプリー!」
「ママぁ~!!」
よかった。
やっぱり子供は親と一緒にいるのが一番だよ。
怪我もないみたいだし、ホントによかった。
さて、あとはゴミカスの処理をしなくちゃ。
「くそっ、実験台が逃げやがる! 何なんだコレは!!」
いちいちうるさいゴミカスだな、ムカつきすぎて頭がクラクラしてきた。
「ゴミカスにも分かるように教えてあげるね。子供って無限の未来と可能性を持ってるの、だからその未来を奪うようなことはしちゃダメなの」
「子供がなんだと? 何を言っている!?」
「つまりね、地球でも宇宙でも子供は大切にしなさいってこと!!」
集まれダークマター!
もっともっと、ゴミカスを宇宙の果てまで吹き飛ばせるくらい!!
「なっ、この光はまさか!?」
私の右手に……集まれ!
「待て分かった! 話し合おう!!」
「もう喋るなゴミカス……」
「待ってくれ! 謝る! 謝るから!!」
「うるさい! 宇宙の果てまで吹き飛んでこい!」
「あ? なんだガキか、ゴミカスってのはまさか俺のことか?」
「アンタ以外にゴミカスがいるの?」
子供に酷いことするやつなんて、性根の腐ったゴミカスだよ。
「そんなことよりその子を離して」
「……は? 今なんて言った?」
こいつ、性根だけじゃなくて耳まで腐ってるのかな。
「その子を離せって言ったの」
今度はちゃんと聞こえたでしょ。
腐った耳でも聞こえるように、大きい声で言ってあげたからね。
「はははっ、なるほど!」
「……面白いこと言ったつもりはないんだけど?」
「ヒーロー気取りのお嬢ちゃん登場というわけか、面白いじゃないか」
「あっそ、こっちは全然面白くないよ。いいから早くその子を離して」
「くっくっくっ……いちいち笑わせてくれる」
はぁ……いちいちムカつくゴミカスだ。
「いいことを教えてやろう、俺はヴェーゼの戦闘員だ。ただの戦闘員じゃないぞ、ゲスーチ司令官直属のエリート部隊所属だ」
「それが何? 私は子供を離せって言ったの、聞こえてないの?」
「威勢のいいガキだな、だが頭は悪いようだ。俺の凄さが分かってないな?」
「頭が悪いのはアンタでしょ? あと一回しか言わないからよく聞きなさい。その子を離せ!」
「俺の頭が悪い? あまり調子に乗るなよガキ、お前も実験台としてゲスーチ司令官に届けてやるよ」
はぁ……何回言ってもこのゴミカスは分からないみたい。
もういいか、面倒くさいし。
「分かった、もう何もしなくていいよ」
ダークマター集合。
ゴミカスの動きを止めて。
「なんだ!? 体が……動かないっ」
そのまま動きを止めててね。
「俺に何かしたのか? こっちに来るな!」
いやいや、そっちにいかないと女の子が助けられないでしょ。
そんなことも分からないの? 頭悪いにもほどがあるんじゃない?
ま、どうでもいいゴミカスは無視無視、大切なのは女の子の方だからね。
「大丈夫? ほら、こっちにおいで」
「あぅ……」
怯えちゃって可哀そうに。
「心配しないで、ママのところに帰ろう? ね?」
「……うん」
「私の手を握って。そう、上手だね。そのままじっとしててね」
「……うん」
小さな手。
怖かったね、頑張ったね、もう大丈夫だよ。
よし、女の子は無事救出!
「自分で立てる?」
「……うん」
「偉いね。ほら、ママが待ってるよ」
「ママ……」
「ラプリー……ラプリー!」
「ママぁ~!!」
よかった。
やっぱり子供は親と一緒にいるのが一番だよ。
怪我もないみたいだし、ホントによかった。
さて、あとはゴミカスの処理をしなくちゃ。
「くそっ、実験台が逃げやがる! 何なんだコレは!!」
いちいちうるさいゴミカスだな、ムカつきすぎて頭がクラクラしてきた。
「ゴミカスにも分かるように教えてあげるね。子供って無限の未来と可能性を持ってるの、だからその未来を奪うようなことはしちゃダメなの」
「子供がなんだと? 何を言っている!?」
「つまりね、地球でも宇宙でも子供は大切にしなさいってこと!!」
集まれダークマター!
もっともっと、ゴミカスを宇宙の果てまで吹き飛ばせるくらい!!
「なっ、この光はまさか!?」
私の右手に……集まれ!
「待て分かった! 話し合おう!!」
「もう喋るなゴミカス……」
「待ってくれ! 謝る! 謝るから!!」
「うるさい! 宇宙の果てまで吹き飛んでこい!」
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