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風鳴り村の第一印象は、絶望だった。
入口から見渡す限り、建物は傾き、道は泥だらけで、人々の顔には生気がない。子供たちは痩せこけ、老人たちは杖にすがって歩いている。
リディアは鞄を抱えて村の中心へ向かった。人々の視線が刺さる。好奇心、警戒、そして敵意。よそ者を歓迎する空気ではなかった。
村の中心には、小さな広場があった。そこに、年老いた男性が立っていた。村長だろうか。
「あの、すみません」
リディアが声をかけると、老人は訝しげに振り返った。
「なんだ、お前は?こんな辺鄙な村に、王都の貴族が何の用だ?」
老人の口調は冷たかった。リディアは説明する。
「私はリディア・ヴェルモントと申します。事情があって、この村に住むことになりました」
「住む?はっ、冗談じゃない」
村長は鼻で笑った。
「この村は貧しい。余所者を養う余裕なんぞない。特に、何の役にも立たない貴族令嬢なんぞな」
周囲に集まってきた村人たちも、同意するように頷いている。
「お願いします。私、何でもします。働きます。だから……」
「何でもだと?」
若い男が嘲笑うように言った。
「お嬢様が、泥まみれになって畑を耕せるのか?魔物と戦えるのか?病人を治せるのか?」
リディアは何も答えられなかった。できることは何もない。それが現実だった。
村長は深くため息をついた。
「まあいい。追い返すわけにもいかんだろう。村外れに、誰も使わない廃屋がある。そこを使え」
「ありがとうございます」
「礼を言うのは早い。食事は自分で何とかしろ。誰も世話はせん」
村長は冷たく言い放ち、去っていった。村人たちも、興味を失ったように散っていく。
リディアは村外れの廃屋へ向かった。案内してくれる人もいない。道を尋ねると、村人たちは面倒くさそうに指差すだけだった。
廃屋は、想像以上に酷かった。
屋根には穴が開き、壁はひび割れ、扉は片方しか残っていない。床には埃が積もり、窓ガラスは割れている。ここで暮らせというのか。
リディアは絶望しかけたが、気を取り直した。文句を言っても仕方ない。まずは掃除をしなければ。
鞄から着替えを取り出し、持っていたハンカチで顔を覆う。埃を払い、床を掃く。でも、道具もなく、水もない。どうすればいいのか。
井戸を探して村を歩いた。ようやく見つけた井戸で水を汲もうとしたが、村の女性たちに睨まれた。
「あんた、誰の許可を得て井戸を使ってるんだい?」
「すみません、水を少しだけ……」
「この井戸は村の共有財産だよ。余所者が勝手に使うんじゃないよ」
女性たちは冷たかった。リディアは頭を下げる。
「お願いします。掃除に必要なんです」
「掃除?あんたの家の掃除なんて知らないよ。自分でどうにかしな」
女性たちは去っていった。リディアは井戸の前で立ち尽くした。水一つ、自由に使えないのか。
結局、少しだけ水を汲んで廃屋に戻った。ぼろ布で床を拭き、壁の埃を払う。何時間もかけて、ようやく少しだけ住める状態になった。
その頃には日が暮れていた。空腹を感じる。でも、食べ物がない。持ってきた銀貨で買おうと思ったが、この村に店などあるのだろうか。
村を歩き回ったが、店らしきものは見つからなかった。パンを焼く匂いが漂ってくるが、それがどこから来るのかわからない。
結局、その日は何も食べられなかった。リディアは廃屋の隅で、毛布代わりの服にくるまって眠った。床は固く、寒さが体に染みる。
これが、自分の新しい生活。涙が溢れそうになったが、リディアは必死に堪えた。泣いても何も変わらない。明日、また頑張ればいい。
翌朝、空腹で目が覚めた。体が重く、頭がぼんやりする。でも、起き上がらなければ。
外に出ると、村人たちが忙しく働いていた。畑を耕す者、魔物の死骸を片付ける者、井戸で洗濯をする者。皆、リディアを無視して通り過ぎる。
リディアは勇気を出して、畑仕事をしている女性に声をかけた。
「あの、何かお手伝いできることはありませんか?」
女性は手を止め、リディアを見た。
「手伝い?あんたに何ができるのさ?」
「教えていただければ、何でもします」
女性は少し考えてから、鍬を差し出した。
「じゃあ、あそこの畑を耕してみな」
リディアは鍬を受け取り、畑へ向かった。しかし、鍬の使い方がわからない。見よう見まねでやってみるが、土は固く、刃が入らない。
何度も何度も振り下ろすが、手が痛くなるばかり。やがて、豆ができて血が滲んだ。
「やっぱり、使い物にならないね」
女性は呆れたように言った。
「お嬢様育ちには、無理な仕事だったかね」
リディアは悔しかったが、反論できなかった。本当に、何もできないのだ。
その日も、食事にありつけなかった。村人たちは皆、自分の家族のことで精一杯。余所者に分ける食料などない。
三日目、リディアは空腹で倒れそうだった。ふらふらと村を歩いていると、子供が走ってきてぶつかった。
「ごめんなさい」
子供は謝りもせず、走り去ろうとした。その時、リディアは気づいた。子供の顔色が悪い。熱があるようだ。
「待って。あなた、具合が悪いの?」
子供は首を振ったが、明らかに辛そうだった。リディアは子供の額に手を当てる。熱い。かなりの高熱だ。
「お母さんはどこ?」
「家で寝てる。お母さんも病気なの」
リディアは子供を家まで送った。貧しい家で、母親が寝込んでいた。彼女も高熱で苦しんでいる。
「大丈夫ですか?」
リディアが声をかけると、母親は弱々しく目を開けた。
「あんた……誰……」
「リディアと申します。お子さんが具合悪そうだったので」
母親は咳き込んだ。
「薬も……ない。治療師も……来てくれない」
リディアは何かできないかと考えた。魔法は使えない。でも、せめて水を飲ませたり、体を冷やしたりはできる。
井戸から水を汲んできて、二人に飲ませた。濡らした布で額を冷やす。それだけしかできなかった。
でも、母親は感謝してくれた。
「ありがとう……」
リディアは微笑んだ。こんな自分でも、誰かの役に立てる。それが嬉しかった。
その夜、リディアが廃屋に戻ろうとすると、村の男たちに呼び止められた。
「おい、お前。王都から来たんだってな」
「はい……」
「だったら、魔法が使えるんだろ?この村の病人を治してくれ」
リディアは首を振った。
「申し訳ありません。私には魔力が……」
「なんだと?貴族のくせに魔法も使えないのか?」
男たちは失望したように去っていった。リディアは胸が痛んだ。期待を裏切ってしまった。
廃屋で、リディアは考えた。魔法が使えない自分に、何ができるのか。この村で、どうやって生きていけばいいのか。
答えは見つからなかった。ただ、絶望だけが心を満たしていく。
四日目、ついにリディアは倒れた。空腹と疲労で、体が動かなくなったのだ。
廃屋の床に倒れ込み、意識が遠のいていく。このまま死ぬのかもしれない。誰も気づかないだろう。誰も悲しまないだろう。
でも、不思議と恐怖はなかった。ただ、平穏な気持ちだった。
どれくらい時間が経ったのか。リディアは小さな声で目を覚ました。
「お姉ちゃん、起きて」
あの子供だった。看病した母子の子供。
「大丈夫?お母さんが、お礼にって、これ」
子供はパンと水を差し出した。リディアは涙が溢れた。
「ありがとう……」
震える手でパンを受け取り、口に入れる。こんなに美味しいものは初めてだった。
「お母さんね、言ってたよ。お姉ちゃんは優しい人だって。だから、困ってる時は助けなきゃって」
子供の言葉が、リディアの心に染みた。
誰も助けてくれないと思っていた。でも、優しくしたら、優しさが返ってくる。それを初めて知った。
パンを食べ終え、水を飲んだリディアは、少し元気を取り戻した。
「ありがとう。元気が出たわ」
「よかった。じゃあね、お姉ちゃん」
子供は笑顔で去っていった。リディアは窓の外を見つめた。
まだ諦めない。ここで生きていく方法を、見つけてみせる。そう決意した。
その決意が、やがてリディアの運命を大きく変えることになる。それは、まだ知る由もなかった。
入口から見渡す限り、建物は傾き、道は泥だらけで、人々の顔には生気がない。子供たちは痩せこけ、老人たちは杖にすがって歩いている。
リディアは鞄を抱えて村の中心へ向かった。人々の視線が刺さる。好奇心、警戒、そして敵意。よそ者を歓迎する空気ではなかった。
村の中心には、小さな広場があった。そこに、年老いた男性が立っていた。村長だろうか。
「あの、すみません」
リディアが声をかけると、老人は訝しげに振り返った。
「なんだ、お前は?こんな辺鄙な村に、王都の貴族が何の用だ?」
老人の口調は冷たかった。リディアは説明する。
「私はリディア・ヴェルモントと申します。事情があって、この村に住むことになりました」
「住む?はっ、冗談じゃない」
村長は鼻で笑った。
「この村は貧しい。余所者を養う余裕なんぞない。特に、何の役にも立たない貴族令嬢なんぞな」
周囲に集まってきた村人たちも、同意するように頷いている。
「お願いします。私、何でもします。働きます。だから……」
「何でもだと?」
若い男が嘲笑うように言った。
「お嬢様が、泥まみれになって畑を耕せるのか?魔物と戦えるのか?病人を治せるのか?」
リディアは何も答えられなかった。できることは何もない。それが現実だった。
村長は深くため息をついた。
「まあいい。追い返すわけにもいかんだろう。村外れに、誰も使わない廃屋がある。そこを使え」
「ありがとうございます」
「礼を言うのは早い。食事は自分で何とかしろ。誰も世話はせん」
村長は冷たく言い放ち、去っていった。村人たちも、興味を失ったように散っていく。
リディアは村外れの廃屋へ向かった。案内してくれる人もいない。道を尋ねると、村人たちは面倒くさそうに指差すだけだった。
廃屋は、想像以上に酷かった。
屋根には穴が開き、壁はひび割れ、扉は片方しか残っていない。床には埃が積もり、窓ガラスは割れている。ここで暮らせというのか。
リディアは絶望しかけたが、気を取り直した。文句を言っても仕方ない。まずは掃除をしなければ。
鞄から着替えを取り出し、持っていたハンカチで顔を覆う。埃を払い、床を掃く。でも、道具もなく、水もない。どうすればいいのか。
井戸を探して村を歩いた。ようやく見つけた井戸で水を汲もうとしたが、村の女性たちに睨まれた。
「あんた、誰の許可を得て井戸を使ってるんだい?」
「すみません、水を少しだけ……」
「この井戸は村の共有財産だよ。余所者が勝手に使うんじゃないよ」
女性たちは冷たかった。リディアは頭を下げる。
「お願いします。掃除に必要なんです」
「掃除?あんたの家の掃除なんて知らないよ。自分でどうにかしな」
女性たちは去っていった。リディアは井戸の前で立ち尽くした。水一つ、自由に使えないのか。
結局、少しだけ水を汲んで廃屋に戻った。ぼろ布で床を拭き、壁の埃を払う。何時間もかけて、ようやく少しだけ住める状態になった。
その頃には日が暮れていた。空腹を感じる。でも、食べ物がない。持ってきた銀貨で買おうと思ったが、この村に店などあるのだろうか。
村を歩き回ったが、店らしきものは見つからなかった。パンを焼く匂いが漂ってくるが、それがどこから来るのかわからない。
結局、その日は何も食べられなかった。リディアは廃屋の隅で、毛布代わりの服にくるまって眠った。床は固く、寒さが体に染みる。
これが、自分の新しい生活。涙が溢れそうになったが、リディアは必死に堪えた。泣いても何も変わらない。明日、また頑張ればいい。
翌朝、空腹で目が覚めた。体が重く、頭がぼんやりする。でも、起き上がらなければ。
外に出ると、村人たちが忙しく働いていた。畑を耕す者、魔物の死骸を片付ける者、井戸で洗濯をする者。皆、リディアを無視して通り過ぎる。
リディアは勇気を出して、畑仕事をしている女性に声をかけた。
「あの、何かお手伝いできることはありませんか?」
女性は手を止め、リディアを見た。
「手伝い?あんたに何ができるのさ?」
「教えていただければ、何でもします」
女性は少し考えてから、鍬を差し出した。
「じゃあ、あそこの畑を耕してみな」
リディアは鍬を受け取り、畑へ向かった。しかし、鍬の使い方がわからない。見よう見まねでやってみるが、土は固く、刃が入らない。
何度も何度も振り下ろすが、手が痛くなるばかり。やがて、豆ができて血が滲んだ。
「やっぱり、使い物にならないね」
女性は呆れたように言った。
「お嬢様育ちには、無理な仕事だったかね」
リディアは悔しかったが、反論できなかった。本当に、何もできないのだ。
その日も、食事にありつけなかった。村人たちは皆、自分の家族のことで精一杯。余所者に分ける食料などない。
三日目、リディアは空腹で倒れそうだった。ふらふらと村を歩いていると、子供が走ってきてぶつかった。
「ごめんなさい」
子供は謝りもせず、走り去ろうとした。その時、リディアは気づいた。子供の顔色が悪い。熱があるようだ。
「待って。あなた、具合が悪いの?」
子供は首を振ったが、明らかに辛そうだった。リディアは子供の額に手を当てる。熱い。かなりの高熱だ。
「お母さんはどこ?」
「家で寝てる。お母さんも病気なの」
リディアは子供を家まで送った。貧しい家で、母親が寝込んでいた。彼女も高熱で苦しんでいる。
「大丈夫ですか?」
リディアが声をかけると、母親は弱々しく目を開けた。
「あんた……誰……」
「リディアと申します。お子さんが具合悪そうだったので」
母親は咳き込んだ。
「薬も……ない。治療師も……来てくれない」
リディアは何かできないかと考えた。魔法は使えない。でも、せめて水を飲ませたり、体を冷やしたりはできる。
井戸から水を汲んできて、二人に飲ませた。濡らした布で額を冷やす。それだけしかできなかった。
でも、母親は感謝してくれた。
「ありがとう……」
リディアは微笑んだ。こんな自分でも、誰かの役に立てる。それが嬉しかった。
その夜、リディアが廃屋に戻ろうとすると、村の男たちに呼び止められた。
「おい、お前。王都から来たんだってな」
「はい……」
「だったら、魔法が使えるんだろ?この村の病人を治してくれ」
リディアは首を振った。
「申し訳ありません。私には魔力が……」
「なんだと?貴族のくせに魔法も使えないのか?」
男たちは失望したように去っていった。リディアは胸が痛んだ。期待を裏切ってしまった。
廃屋で、リディアは考えた。魔法が使えない自分に、何ができるのか。この村で、どうやって生きていけばいいのか。
答えは見つからなかった。ただ、絶望だけが心を満たしていく。
四日目、ついにリディアは倒れた。空腹と疲労で、体が動かなくなったのだ。
廃屋の床に倒れ込み、意識が遠のいていく。このまま死ぬのかもしれない。誰も気づかないだろう。誰も悲しまないだろう。
でも、不思議と恐怖はなかった。ただ、平穏な気持ちだった。
どれくらい時間が経ったのか。リディアは小さな声で目を覚ました。
「お姉ちゃん、起きて」
あの子供だった。看病した母子の子供。
「大丈夫?お母さんが、お礼にって、これ」
子供はパンと水を差し出した。リディアは涙が溢れた。
「ありがとう……」
震える手でパンを受け取り、口に入れる。こんなに美味しいものは初めてだった。
「お母さんね、言ってたよ。お姉ちゃんは優しい人だって。だから、困ってる時は助けなきゃって」
子供の言葉が、リディアの心に染みた。
誰も助けてくれないと思っていた。でも、優しくしたら、優しさが返ってくる。それを初めて知った。
パンを食べ終え、水を飲んだリディアは、少し元気を取り戻した。
「ありがとう。元気が出たわ」
「よかった。じゃあね、お姉ちゃん」
子供は笑顔で去っていった。リディアは窓の外を見つめた。
まだ諦めない。ここで生きていく方法を、見つけてみせる。そう決意した。
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