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ローゼンタールに戻ったリディアを、村人たちが歓迎してくれた。学生たちも、先生の帰りを心待ちにしていた。
「先生、王都での晩餐会はどうでしたか」
「素晴らしかったわ。でも、やはりここが一番落ち着く」
リディアは本心からそう言った。華やかな王都より、この小さな村の方が、今の自分には合っている。
数日後、商人ギルドのマルクスが訪れた。いつもより緊張した面持ちだった。
「リディア様、実は困ったことになりまして」
「何があったのですか」
「王都の薬師ギルドが、あなた様の薬を偽造する業者に対して、訴訟を起こしました」
「それは良いことではないですか」
「問題は、その訴訟の過程で、あなた様の薬の製法を公開しろという圧力がかかっているのです」
リディアは顔色を変えた。製法は彼女の最大の秘密だ。それが公開されれば、誰でも同じ薬を作れるようになる。
「それは困ります。製法は絶対に秘密にしなければ」
「私もそう主張しています。しかし、薬師ギルドは『公共の利益のため』と言って、強く要求してきます」
「公共の利益...」
リディアは考え込んだ。確かに、製法を公開すれば多くの薬師が良い薬を作れるようになる。それは患者にとっては良いことだ。
しかし、それは自分の研究成果を無償で奪われることでもある。
「マルクス様、法的にはどうなのですか。製法を公開する義務はあるのですか」
「いいえ、義務はありません。あなた様の知的財産として保護されます。ただ、ギルドには政治的な力があります。圧力をかけてくる可能性があります」
「分かりました。私は製法を公開しません。ただし」
リディアは新しい案を思いついた。
「製法は秘密にしますが、その代わり、薬師たちに正しい調合技術を教えます。王立医学院での講義を増やし、基礎から丁寧に教える。そうすれば、各自が自分で良い薬を開発できるようになります」
「なるほど。それなら、ギルドも文句は言えないでしょう」
「知識は分かち合うべきです。でも、具体的な製法は私の財産。この線引きは守ります」
マルクスは感心したように頷いた。
「賢明な判断です。では、その方針で対応します」
この問題を機に、リディアは教育活動をさらに拡大することを決意した。王立医学院での講義を月二回に増やし、内容もより実践的なものにした。
ある日、フェリックスが興奮した様子で訪れた。
「リディア様、大きなニュースがあります」
「何でしょう」
「隣国ヴェルディア王国の王立研究所から、共同研究の申し出がありました」
「隣国から?」
「はい。特に、あなた様が最近発見したルナリアに興味を持っているようです」
リディアは慎重になった。隣国との関係は微妙だ。政治的な問題に巻き込まれたくない。
「どのような共同研究ですか」
「ルナリアの栽培技術と薬効の研究です。ヴェルディア王国では不眠症患者が多く、この薬草に大きな期待を寄せています」
「条件はどうなっていますか」
「研究成果は両国で共有。栽培技術は秘密にしない。ただし、商業利用については別途協議」
リディアは考えた。隣国との共同研究は、政治的にも学術的にも意義がある。両国の友好関係を深めることにもなる。
「受けましょう。ただし、契約内容は私も確認させてください」
「もちろんです」
数週間後、ヴェルディア王国から研究者たちが訪れた。その中に、一人の若い男性がいた。
「初めまして。私、ヴェルディア王国の王立研究所で魔法薬学を研究しておりますレオンハルトと申します」
レオンハルトは礼儀正しく、知的な雰囲気を持っていた。青い瞳は好奇心に満ちている。
「魔法薬学、ですか」
「はい。薬学に魔法の力を組み合わせた新しい分野です。まだ研究段階ですが、大きな可能性を秘めています」
リディアは興味を持った。魔法と薬学の融合。それは考えたこともなかった発想だった。
「詳しく聞かせてください」
レオンハルトは熱心に説明した。薬草に魔法をかけることで、効果を増幅させる。あるいは、魔法で病気の原因を特定し、それに最適な薬を選ぶ。
「興味深い理論です。でも、実際に効果はあるのですか」
「まだ実証段階です。だからこそ、あなた様のような優秀な薬学者と協力したいのです」
二人は意気投合し、すぐに共同研究を始めた。レオンハルトは理論家で、リディアは実践家。互いの長所が補完し合った。
ある夜、二人は実験室で遅くまで研究していた。
「リディア様、この配合はどうでしょう」
「レオン...レオンハルト様、もう少し魔力を弱めた方がいいと思います」
「レオンと呼んでください。レオンハルト様は長すぎます」
「では、レオン。私もリディアでいいわ」
二人は微笑み合った。研究を通じて、自然と親しくなっていた。
レオンは真面目で誠実な人物だった。研究に対する情熱も、リディアと同じくらい強かった。そして、何より、彼女の意見を対等な研究者として尊重してくれた。
「リディア、君は本当に素晴らしい研究者だ」
ある日、レオンが言った。
「その知識、洞察力、そして何より、患者を救いたいという純粋な気持ち。僕は君から多くを学んでいる」
「私もよ、レオン。あなたの魔法理論は、私に新しい視点を与えてくれた」
二人の研究は順調に進んだ。ルナリアに特定の魔法をかけることで、睡眠薬の効果が倍増することを発見した。
「これは画期的だ」
レオンは興奮した。
「この技術を応用すれば、他の薬草にも適用できる」
「でも、魔法を使えない薬師には使えない技術ね」
「それも解決策がある。魔法を封じた石を作れば、誰でも使える」
二人の協力により、魔法薬学は大きく前進した。この成果は、両国の王立研究所で発表され、大きな反響を呼んだ。
レオンがローゼンタールに滞在して三ヶ月が経った頃、彼は帰国の準備を始めた。
「リディア、本当にありがとう。この三ヶ月は、僕の人生で最も充実した時間だった」
「私もよ。あなたと研究できて、本当に幸せだった」
「また来てもいいかな」
「もちろん。いつでも歓迎するわ」
レオンが去る日、リディアは村の入り口まで見送りに行った。
「元気でね、レオン」
「君もね、リディア」
レオンは馬車に乗り込む前に、振り返った。
「リディア、君は特別な人だ。君のような研究者と出会えたことを、僕は一生の宝物にする」
馬車が去っていく。リディアは手を振り続けた。
なぜか、胸の奥が寂しかった。レオンとの研究は楽しかった。彼の存在は、この数ヶ月、リディアの日常に彩りを添えていた。
「お嬢様」
マルタが隣に来た。
「レオン様は良い方でしたね」
「ええ、素晴らしい研究者だったわ」
「研究者として...だけですか?」
マルタの問いに、リディアは答えられなかった。
その夜、リディアは一人で丘に登った。星空を見上げながら、レオンのことを考えた。
彼は誠実で、優しく、そして何より自分を理解してくれた。対等な研究者として、一人の人間として尊重してくれた。
アーサーとは全く違う。
「これが...」
リディアは呟いた。
「これが恋なのかしら」
今まで恋愛など考えたことがなかった。婚約はあったが、それは形式的なものだった。本当の意味で誰かを好きになったことは、なかった。
でも、レオンといると、心が温かくなる。彼の笑顔を見ると、自分も笑顔になる。彼が去って、こんなに寂しく感じるのは、きっと...
「馬鹿ね、私」
リディアは自分に言い聞かせた。
「研究に集中しなきゃ。恋愛なんて、考えている暇はないわ」
でも、心の奥では、レオンにもう一度会いたいと願っていた。
そして、その願いは、思いがけない形で叶うことになる。
「先生、王都での晩餐会はどうでしたか」
「素晴らしかったわ。でも、やはりここが一番落ち着く」
リディアは本心からそう言った。華やかな王都より、この小さな村の方が、今の自分には合っている。
数日後、商人ギルドのマルクスが訪れた。いつもより緊張した面持ちだった。
「リディア様、実は困ったことになりまして」
「何があったのですか」
「王都の薬師ギルドが、あなた様の薬を偽造する業者に対して、訴訟を起こしました」
「それは良いことではないですか」
「問題は、その訴訟の過程で、あなた様の薬の製法を公開しろという圧力がかかっているのです」
リディアは顔色を変えた。製法は彼女の最大の秘密だ。それが公開されれば、誰でも同じ薬を作れるようになる。
「それは困ります。製法は絶対に秘密にしなければ」
「私もそう主張しています。しかし、薬師ギルドは『公共の利益のため』と言って、強く要求してきます」
「公共の利益...」
リディアは考え込んだ。確かに、製法を公開すれば多くの薬師が良い薬を作れるようになる。それは患者にとっては良いことだ。
しかし、それは自分の研究成果を無償で奪われることでもある。
「マルクス様、法的にはどうなのですか。製法を公開する義務はあるのですか」
「いいえ、義務はありません。あなた様の知的財産として保護されます。ただ、ギルドには政治的な力があります。圧力をかけてくる可能性があります」
「分かりました。私は製法を公開しません。ただし」
リディアは新しい案を思いついた。
「製法は秘密にしますが、その代わり、薬師たちに正しい調合技術を教えます。王立医学院での講義を増やし、基礎から丁寧に教える。そうすれば、各自が自分で良い薬を開発できるようになります」
「なるほど。それなら、ギルドも文句は言えないでしょう」
「知識は分かち合うべきです。でも、具体的な製法は私の財産。この線引きは守ります」
マルクスは感心したように頷いた。
「賢明な判断です。では、その方針で対応します」
この問題を機に、リディアは教育活動をさらに拡大することを決意した。王立医学院での講義を月二回に増やし、内容もより実践的なものにした。
ある日、フェリックスが興奮した様子で訪れた。
「リディア様、大きなニュースがあります」
「何でしょう」
「隣国ヴェルディア王国の王立研究所から、共同研究の申し出がありました」
「隣国から?」
「はい。特に、あなた様が最近発見したルナリアに興味を持っているようです」
リディアは慎重になった。隣国との関係は微妙だ。政治的な問題に巻き込まれたくない。
「どのような共同研究ですか」
「ルナリアの栽培技術と薬効の研究です。ヴェルディア王国では不眠症患者が多く、この薬草に大きな期待を寄せています」
「条件はどうなっていますか」
「研究成果は両国で共有。栽培技術は秘密にしない。ただし、商業利用については別途協議」
リディアは考えた。隣国との共同研究は、政治的にも学術的にも意義がある。両国の友好関係を深めることにもなる。
「受けましょう。ただし、契約内容は私も確認させてください」
「もちろんです」
数週間後、ヴェルディア王国から研究者たちが訪れた。その中に、一人の若い男性がいた。
「初めまして。私、ヴェルディア王国の王立研究所で魔法薬学を研究しておりますレオンハルトと申します」
レオンハルトは礼儀正しく、知的な雰囲気を持っていた。青い瞳は好奇心に満ちている。
「魔法薬学、ですか」
「はい。薬学に魔法の力を組み合わせた新しい分野です。まだ研究段階ですが、大きな可能性を秘めています」
リディアは興味を持った。魔法と薬学の融合。それは考えたこともなかった発想だった。
「詳しく聞かせてください」
レオンハルトは熱心に説明した。薬草に魔法をかけることで、効果を増幅させる。あるいは、魔法で病気の原因を特定し、それに最適な薬を選ぶ。
「興味深い理論です。でも、実際に効果はあるのですか」
「まだ実証段階です。だからこそ、あなた様のような優秀な薬学者と協力したいのです」
二人は意気投合し、すぐに共同研究を始めた。レオンハルトは理論家で、リディアは実践家。互いの長所が補完し合った。
ある夜、二人は実験室で遅くまで研究していた。
「リディア様、この配合はどうでしょう」
「レオン...レオンハルト様、もう少し魔力を弱めた方がいいと思います」
「レオンと呼んでください。レオンハルト様は長すぎます」
「では、レオン。私もリディアでいいわ」
二人は微笑み合った。研究を通じて、自然と親しくなっていた。
レオンは真面目で誠実な人物だった。研究に対する情熱も、リディアと同じくらい強かった。そして、何より、彼女の意見を対等な研究者として尊重してくれた。
「リディア、君は本当に素晴らしい研究者だ」
ある日、レオンが言った。
「その知識、洞察力、そして何より、患者を救いたいという純粋な気持ち。僕は君から多くを学んでいる」
「私もよ、レオン。あなたの魔法理論は、私に新しい視点を与えてくれた」
二人の研究は順調に進んだ。ルナリアに特定の魔法をかけることで、睡眠薬の効果が倍増することを発見した。
「これは画期的だ」
レオンは興奮した。
「この技術を応用すれば、他の薬草にも適用できる」
「でも、魔法を使えない薬師には使えない技術ね」
「それも解決策がある。魔法を封じた石を作れば、誰でも使える」
二人の協力により、魔法薬学は大きく前進した。この成果は、両国の王立研究所で発表され、大きな反響を呼んだ。
レオンがローゼンタールに滞在して三ヶ月が経った頃、彼は帰国の準備を始めた。
「リディア、本当にありがとう。この三ヶ月は、僕の人生で最も充実した時間だった」
「私もよ。あなたと研究できて、本当に幸せだった」
「また来てもいいかな」
「もちろん。いつでも歓迎するわ」
レオンが去る日、リディアは村の入り口まで見送りに行った。
「元気でね、レオン」
「君もね、リディア」
レオンは馬車に乗り込む前に、振り返った。
「リディア、君は特別な人だ。君のような研究者と出会えたことを、僕は一生の宝物にする」
馬車が去っていく。リディアは手を振り続けた。
なぜか、胸の奥が寂しかった。レオンとの研究は楽しかった。彼の存在は、この数ヶ月、リディアの日常に彩りを添えていた。
「お嬢様」
マルタが隣に来た。
「レオン様は良い方でしたね」
「ええ、素晴らしい研究者だったわ」
「研究者として...だけですか?」
マルタの問いに、リディアは答えられなかった。
その夜、リディアは一人で丘に登った。星空を見上げながら、レオンのことを考えた。
彼は誠実で、優しく、そして何より自分を理解してくれた。対等な研究者として、一人の人間として尊重してくれた。
アーサーとは全く違う。
「これが...」
リディアは呟いた。
「これが恋なのかしら」
今まで恋愛など考えたことがなかった。婚約はあったが、それは形式的なものだった。本当の意味で誰かを好きになったことは、なかった。
でも、レオンといると、心が温かくなる。彼の笑顔を見ると、自分も笑顔になる。彼が去って、こんなに寂しく感じるのは、きっと...
「馬鹿ね、私」
リディアは自分に言い聞かせた。
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