【完結】転生したら嫌われ者の悪役令嬢でしたが、前世で倒したドラゴンが守護精霊になってついてきたので無敵なようです

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第41話 悪意なき善意

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 私とルルの(ある意味で)白熱した手に汗握るような壮絶な戦い(注※ババ抜き)にちょうど決着がついた頃。いつの間にか部屋の扉が開いていて、そこからひとりの女性がこちらを見ていた事に気が付いた。

「……あら、あの人は誰かしら?」

「うげっ!やっばぁ、カンナシース先生がきちゃったじゃん……。絶対、またが始まる……。あー、最悪ぅ」


 私と同じくその女性の存在に気付いたルルは、苦虫を噛み潰したような顔をしてブツブツと呟きながらあからさまに眉を顰めている。その反応を不思議に思い、咄嗟に小さなフィレンツェアの記憶の中を探ってみるが“フィレンツェア”にとっては全然知らない人物のようだった。だが、ルルの「先生」と言う言葉とこの状況を考えるにルルに関係のある教師と言うところだろうか。

 するとルルが「あたし、この先生の事ちょっとだけ苦手なんだけど……たぶんフィレンツェア様も目をつけられてると思うから気をつけた方がいいよ!」と声をひそめて耳打ちをしてきたのである。見た目は優しそうな印象の女教師に見えるが、どうやらヒロインが警戒(?)するほどの何か秘密があるのかもしれない。いつの間にかセイレーンも姿を消してしまっているし、ルルは女教師にバレないようにかそっぽを向いて心底嫌そうな表情で口をへの字に曲げていた。

 そして、その淡い空色の髪と緑色の瞳をした女性……カンナシース先生は「……なんで、ババ抜き?」と怪訝な表情で呟いていたが、私たちと目が合うとすぐに取り繕うように咳払いをした。どうやら私たちの事について聞き取りと説明をしに来たらしいのだが、さすが教師というべきかにこりと顔に張り付けた淑女のお手本のような笑みを見せつけてくる。貴族のマナーについては専用の教科書にも詳しく載っているが、基礎中の基礎、基本をそのままの微笑みを作ったといった感じだ。えーと、淑女とはどんなに嫌な事があろうとも常に微笑んでなくてはいけない……だっただろうか?特に貴族令嬢は高位になればなるほど相手に感情を悟られてはいけないとされているのだ。だからこそヒロインは表情豊かで天真爛漫で……悪役令嬢とは対極の存在なのである。今現在もルルの顔には、いかにも「不満です」とハッキリ書いてあった。本当に苦手な相手のようだが、でもルルの裏の顔は全く違うような気もしているのだが。

「ええっと、ブリュードさんとまともにお話をするのは初めてですよね。わたしは教師でマリアンヌ・カンナシースと言います、こちらにいるルル・ハンダーソンさんの担任なんですよ。どうかよろしくお願いしますね。本当ならあなたの担任のシュヴァリエ先生にも来てもらったほうが良かったんでしょうけれど、男子生徒たちの方の聞き取りをお願いしているのでわたしが代わりに話を聞かせてもらいに来ました。その、ここは学園内ですし……わたしは今、この場ではあなたとは教師と生徒の関係として対応したいと思っているの……。あ、さすがにハンダーソンさんのような態度をとったりはしないわよ?わたしは常識のある大人てすもの。でも、もしかしたら公爵令嬢に対しては失礼な発言をしてしまうかもしれないから……その時は許してもらえるかしら?」

 確かに笑ってはいるが、よく見ればその瞳は怯えているかのようにわずかながらに震えていた。なんとなくルルを(非常識だと)馬鹿にしたような言い方だったが、その感情を悪役令嬢に悟られているようではこの先生もまだまだな気がするが。

 たぶん、本人と会った事は無くてもフィレンツェアの“悪役令嬢としての噂”を知っているのだ。だから横暴な振る舞いをされるかもとか、又は理不尽な暴言を吐かれるのではないか……とでも心配しているのだろう。見た感じからして気が弱そうだし(口は悪そうだけど)、これまでのフィレンツェアの言動を考えれば気に入らなければ爵位と権力を振りかざしてくると思われても仕方が無いのかもしれない。

 さすがに教師にそんな事をするつもりなど微塵もないが、とりあえずは“フィレンツェア”の事をちゃんと生徒として扱ってくれるのならばこちらもちゃんと応えなくてはいけないだろうと私は頭を下げた。

「……カンナシース先生、ですね。改めましてフィレンツェア・ブリュードです。こちらこそよろしくお願いいたしますわ。もちろんこの学園では私は生徒の1人ですから、先生のご指導に従わせていただきます」

 私が生徒としてそう言ってお辞儀をすると、カンナシース先生は心底ホッとしたとばかりに表情を緩めた。そして今度こそにっこりと無邪気な笑顔を私たちに向けてきたのだが、それを見てルルがため息混じりに目を逸らしたのである。

 そのまたもやあからさまな反応に何事かと思っていると、カンナシース先生の口から出た発言のおかげでルルの態度に納得してしまう羽目になったのだった。

「────ああ、よかった!ブリュードさんって公爵令嬢だし第二王子殿下の婚約者でもあるからいつも誰かを虐げる事を考えているらしいとか、傲慢な性格で横暴な上に弱い者イジメが大好物の極悪非道で残虐な悪役令嬢だって他の人から聞いていたから怖かったんだけど……とっても礼儀正しくってびっくりしてしまったわ。それに自分が“加護無し”だからって守護精霊を持つ人間に嫉妬してそれはそれは酷い事ばかりするって有名だし、それに最近では下手に関わると不幸な目に遭うとか呪われるとか……だから、わたしに対しても理不尽な事を言って何かしてくるんじゃないかって本当にとても心配だったの!もしも酷い事を言われてたら思わず泣いてしまうかもしれないって悩んだりもしたのよ。でもわたしは教師なんだからどんなに悲しくても泣かずに耐えて広い心で許してあげなくちゃいけないって、つい身構えていたの。……でも、さすがシュヴァリエ先生のご指導の賜物ね!あなたのように精霊に見放された最低最悪の悪役令嬢がこんなに淑女らしく振る舞えるようになっているなんて、やっぱりシュヴァリエ先生は素晴らしい教師なんだわ!ブリュードさん、あなたはシュヴァリエ先生から直接ご指導していただける幸運を今すぐ神に感謝するべきなんです!」

 それを見てルルが「やっぱり始まっちゃったぁ~」と肩を落とした。あっという間に興奮状態になってしまったカンナシース先生を見て辟易とした顔をしている。その顔はもはや攻略対象者たちに向けていた顔とは別人のようだ。

「カンナシース先生ってば、グラヴィス……えーと、シュヴァリエ先生のかなり熱狂的な崇拝者なのよね。普段は人見知りでどっちかと言うと地味……じゃなくて控え目な先生なんだけど、シュヴァリエ先生が少しでも関わってくると人が変わったみたいに豹変しちゃうって感じかな。手に負えないのよね。まぁ、シュヴァリエ先生の目の前では無意識に本性を隠してるみたいだけどさ」

 ルルは声のトーンを落としてはいるがカンナシース先生の目の前で堂々と私に話しかけてきた。しかし夢中になっているカンナシース先生はそれに気が付いていないのか、唾を飛ばしながらさらに同じような内容を繰り返しているようだ。


「あ。あとはー、思い込みがすっごく激しいうえに自分の気持ちに対して素直過ぎるっていうか、嘘がつけなさ過ぎるっていうか……なんでもかんでも自分が正しいって思った事を口にするくせに、そこに遠慮とか悪気が無いからどんなに酷い事を言ってても自覚が無いっていうものすごく面倒臭い性格みたいなのよ。あの時の図書館の件でもう知ってるかもだけど、あたしがシュヴァリエ先生にちょっかいをかけたって知った時も泣いちゃって自分の指導力不足のせいだとかなんとか言ってもう大変でさぁ。まぁそれもシュヴァリエ先生に会いに行く口実に使われた感は否めないんだけどさぁ。
 とにかくあのモードになるとこっちの話とか聞いてくれないんだよね。カンナシース先生が満足するまで話は終わらないし、離してくれないの。それと、あたしには守護精霊が治癒魔法を使えるからって調子に乗らずに謙虚にならなければいけないとか、ジェスティード王子を誘惑したふしだらな女なんだからせめてシュヴァリエ先生は困らすなとか散々言われてるから。……とにかく反応が異常なくらい過剰で面倒なの。ちなみにシュヴァリエ先生を褒める内容はほとんど同じで聞き飽きちゃったくらいなんだけどね」

 どうやらルルが問題を起こす度にカンナシース先生は号泣しながらルルに訴えているらしい。数え切れないほどの問題行動って……それってまさかイベントの事?やっぱりヒロインってそこかしこでイベントを起こしているのね。

 ……それにしても、今も私に対して言っているような“悪意”とも取れる発言を含めてヒロインを責めるなんてカンナシース先生はそういった役割なのだろうか?
────いや、違う。カンナシース先生からは“悪意”的なモノが感じられない。ルルの守護精霊であるセイレーンが何の反応もしないのがその証拠だ。

 私たちがカンナシース先生の言葉自体からそう感じても、本人の感情からは朗らかな雰囲気しか漂っていないのだ。精霊は人間の感情にはとても敏感なのだから。

 ルルの言う通り、彼女は私やルルを“悪く言っている”つもりはないのだろう。ただ純粋に自分が信じる、真実だと思っていることだけを述べているようでなのである。だからそこに決して“悪意”は含まれていない……そこにあるのは、まさしく“純粋な善意”なのだ。

 つまりは、カンナシース先生はある意味で1番厄介なタイプの相手ということになる。ヒロインに対してもこの対応ならば悪役令嬢相手ならば尚更か。

「はぁ、確かにこれはすごいわね……。それにしてもよくセイレーンが文句言わなかったわねぇ?私たちにはあんな無茶な事をしてきたのに……セイレーンは、ルルさんが悪く言われるのは嫌なんじゃなかったの?」

 セイレーンが反応しない理由はなんとなくわかっていたが、ちょっとだけ意地悪な気持ちが働いてそんな事を言ってしまった。すると、反発するかと思っていたルルの反応は思っていたのは違っていたのだ。

「うーん、なんていうかぁ……。セイレーンからしたら、も一種の“愛の形”なんだって言うのよね。カンナシース先生のシュヴァリエ先生の事を語っている時の目が、愛に盲目過ぎてまるで狂気を孕んでいるように見えるのが刺激的で楽しいとかなんとか言ってなんだか喜んじゃってて……きっと今も姿を消したままこの部屋のどこかでこの状況を楽しんでいるんじゃないかな?それから、セイレーンはあたしが悪く言われるのが嫌なんじゃなくて、それによってセイレーン自身が悪く言われたり責められるのが嫌なのよ。ほんと、メンタル弱いんだから。あの子は……他の誰かの恋愛が大好きなミーハーで、好奇心が旺盛で、子供みたいに純粋で無邪気で────たぶん誰よりも怖がりで臆病な精霊だから」

 一瞬だが、ルルの表情が悲しいものになった。その顔はセイレーンの事をよく理解していて、さらにはまるでこれまでたくさんの過酷な場面を見てきたかのようだ。今の状況も、相手に悪意があるかどうかではなくセイレーンの好みかどうかの話のようだった。

 ヒロインはセイレーンに愛されているけれど、何も考えずにセイレーンをも振り回す……そんな存在だったはずだ。でも今のルルは……自由奔放な天真爛漫とか、そんな感じには見えなかった。

 確かにルルの現状をよく考えれば、今のところジェスティード王子しかまともに攻略出来ていないように思える。攻略が成功していたはずのノーランドの事はルルの方から見捨てたようではあるが……グラヴィスには全く相手にされていなかったし、てっきりルルに惹かれていると思っていたジュドーにはさっきのセイレーンの魅了の効果が現れていなかったように思えた。ここがもしもハーレムルートならばヒロインの攻略は失敗しているのだ。ルルがこんな顔をするのは、それも関係あるのかもしれない。

 トレードマークでもあるピンクの髪は相変わらずふわふわと揺れているが、今の姿はどう見ても神様の設定にあったヒロインの姿とはかけ離れて見えたのだ。

 ルルは、キャラクターたちの攻略方法を知っている転生者のはずだ。どこから転生してきたのか、どうやって攻略方法を知ったのか、もしかして神様の事を知っているのか。ルルには聞きたいことが山ほどある。本当なら私も転生者だと明かすほうが話は早いのかもしれないが、もしもルルがアオの失踪に関わっているのなら────。


「────ちゃんと聞いていますか、ブリュードさん?!とにかく、シュヴァリエ先生は本当に本当に優秀で素敵な方なんですよ!?あなたのような無能な“加護無し”には到底理解など出来ないかもしれませんが、シュヴァリエ先生はその昔この学園に首席で入学してさらに成績は優秀で常にトップクラス!そして卒業後は難関だと言われている教師になるための試験にもたったの1回で合格した本校始まって以来の秀才なんです!レフレクスィオーン先生に理不尽な嫌がらせをされてもいつも大人の対応をなされていて……本当に素敵でみんなの憧れの方なんですからね!それなのに問題行動を起こしてシュヴァリエ先生を困らせるなんて、これだから“加護無し”は……!ああ、ダメだわ。そんな“加護無し”をシュヴァリエ先生は教師としての信念の為にご指導なされているんだから、わたしだって頑張って受け入れなくては……そう、これはまさに愛の試練なんです!ちゃんと聞いていますか?!」

「えーと、はい……聞いてます」

 途中からあまり聞いていなかったが、内容的には私のような“加護無し”を見捨てずにちゃんと面倒を見ているグラヴィスを敬愛して崇拝している……と言うものだ。たぶんルルの時も似たような物言いだったのだろうと思われるカンナシース先生は、こちらから聞いてもないのにずっとグラヴィスの素晴らしい点とやらをただ一心不乱にペラペラと繰り返し続けている。その目の焦点がどこに向いているかは理解不能で謎でしかない。

「……これじゃまるでホラー展開か、壊れたテープレコーダーみたいね」

 つい思考が逸れて、天界にいた頃に神様がコレクションだと言ってアンティーク(?)とか、レトロ(?)とか言うジャンルのグッズなるものを見せてくれた時に言われた事を思い出してそんな事を呟いてしまった。それらはこの世界にも聖女時代の世界にも存在しないの貴重品らしく、そのテープレコーダーとは音や声を保存して繰り返し聞く事が出来る魔法の箱のようなものなのだとか。だが、それが一部でも壊れると同じ箇所を繰り返し続けたり音が変わったりするのだという。神様の事だからふざけて一部のキャラクターのセリフにそのシステムを組み込んでいたのかもしれないが……うーん、まさか壊れた方のシステムなんかわざわざ使わないわよね?一応、私とルルでは多少内容が違うようだし……それにグラヴィスのルートでカンナシース先生のようなライバル的な登場人物がいたなんてことも私は神様から聞いていないのだ。

 逆にバグの影響で起こったホラー現象だと言われた方がしっくりくるけれど……いや、きっと偶然のことなのだろう。そこいらでホラーな事ばっかり起こられたらたまったものじゃないし。それにカンナシース先生は重要な人物ではないみたいだし、攻略対象者がヒロイン以外からもモテるのは乙女ゲームではよくあることだと神様も言っていた気がする(たぶん)。そしてその間もカンナシース先生の口が閉じることはなく、どこで息継ぎをしているのかわからないくらいの速度で話し続ける様子は確かに狂気を孕んでいるように見えた。

「……これっていつ終わるのかしら?」

「うーん、どうだろう?あたしが聞かされたは3時間くらいだったはずだけど、さすがにそこまではいかないんじゃないかなぁ……。ぼーっとしながら聞き流しておけばけっこうあっという間に終わるよ?飽きてダルくはなったりするけど。まぁ、どうしても今すぐ終わらせたいならが一応無いわけじゃないけど……そうすると後々さらに、とぉーっても“面倒臭い事”になるんだよねぇ。それでもいいならいいんだけど────どうする?」

 そう言って首を傾げて上目遣いになり、あざとかわいい微笑み見せつけてくるルルの目は何を思い出したのか決して笑ってはいない。どうやらその“面倒臭い事”をルルはすでに経験済みのようだ。そしてそれは、私の想像以上にとてつもなく“面倒臭い事”になるのだろうと察してしまった。これは下手に刺激すると余計に厄介な事になりそうだと思ったのである。

 どのみちカンナシース先生が居てはルルから話を聞くことは出来ない。それならば少しでも早く解放されるのを待つのが最善だろう。私は首を左右に振って苦笑いをしながら肩を竦めてみせると、ルルのアドバイス通りに心を無にして聞き流しながら終わるのを待つことにしたのだった。











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