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第44話 大切な存在(ジェスティード視点 )
しおりを挟む俺にはこの世に、何よりも大嫌いな人間がふたり存在している。
それは異母兄である第一王子と、婚約者のフィレンツェア・ブリュードだ。このふたりのせいで俺の人生はめちゃくちゃになってしまったんだ。
初めて会ったときからフィレンツェア・ブリュードの事が大嫌いだった。
精霊に見放された“加護無し”の公爵令嬢。フィレンツェアの事は守護精霊もいないくせに金と権力を振りかざす底辺の人間だと思っている。見た目はそれなりにマシな容姿をしているのかもしれないが人間は見た目じゃない、中身が肝心なんだ。フィレンツェアの中身なんて最低最悪に決まっている。なによりも“加護無し”であることがその証拠だ。フィレンツェアの魂が穢れているからこそ、精霊にも家族にも見放されているんだろう?
それでも、確かに公爵家の一人娘である事だけは多少は価値があるかもしれない。それは認めるが、だがたったそれだけだ。なにせ“加護無し”である時点であの女個人に存在価値など無いも等しいのだから。
強力な後ろ盾のためとは言え、そんな“加護無し”を婚約者にさせられた俺の気持ちが誰にわかるというんだ?
情けなくて惨めで、ずっと悔しかった。王族ならば政略結婚など当たり前だと皆は言うが、“加護無し”の力を借りなければ王太子にもなれないなんて情けない王子だと影で笑われているのは知っている。それなのに本当に俺を愛してくれる人も見つからないままなんて、俺はなんてかわいそうな人間なんだ。そう思ったら余計にフィレンツェアが憎くなった。
それでも、ブリュード公爵家の後ろ盾のおかげで俺は王太子候補にまでにはなれた。ブリュード公爵家はこの国でもとても強い力を持っている。それこそ一人娘が“加護無し”であったとしても揺るがないほどの権力があった。だからこそ、俺の父である国王はフィレンツェアを俺の婚約者として認めたのだろう。
それに、フィレンツェアが婚約者になってからある意味では裕福にもなった。なにせブリュード公爵家からの支援金のおかげで金は使い放題だ。俺に難色を示す貴族どもの愚かな口を金の力で塞ぐ事もできたし、例えばなかなか手に入らないような珍しい品物でもフィレンツェアに俺がひと言「アレが欲しい」と言えば必死になってそれを献上してくるのだからすぐに俺のものになる。その時だけは皆が俺を羨ましがったものだ。だが、これは当然の権利なのだ。フィレンツェアなんかと婚約してやって、フィレンツェアに生きる価値を与えてやったのは俺なんだからな。これでも足らないくらいだ。
俺はストレスが溜まる度にそれを発散するため、フィレンツェアに無茶な要求ばかりをし続けた。フィレンツェアはいつも俺の顔色を伺っているから決して断りはしない。第二王子の婚約者の座に必死にしがみついている姿は滑稽で、そんなフィレンツェアを見ていると少しだけ心のモヤモヤが晴れた気がした。
しかし……それくらいでは俺の本当の心は全然満たされなかったのだ。
確かに王太子候補にはなれた。周りの人間は口々に「ブリュード公爵家のおかげだ」と言うが、そのブリュード公爵家の後ろ盾を持ったとしても結局は候補止まりでしかない。これではフィレンツェアと婚約した意味がないと余計に苛立つことが増えてしまう。
だが、その理由も本当はすでにわかっている。……父上は、もうひとりの王子の存在が忘れられないのだ。だから俺を正式に王太子として任命してくれないのだと、それはもはや誰もが知る公然の秘密だ。
俺は国王と正妃との間に生まれた王子だが、第二王子だった。第一王子である側妃との間に生まれた異母兄とは病弱だからとずっと会うことはなかったのにある時突然、奴は俺の前に現れたんだ。そして、あらゆる方面で俺より優秀であることを見せつけてきたのである。事実、異母兄にはなにも敵わなかった。実際に顔を合わせれば存在感の薄いイマイチな奴で顔だってハッキリ覚えていないほどだ。それなのに、これまで俺が必死に守ってきた全てを奴はいとも簡単にかっさらっていってしまったのだ。
ずっと第一王子に無関心だったはずの父上が、期待を込めた目で兄上を見た時のことは今でも忘れられない。それは俺がフィレンツェアと婚約して兄上よりも立場が上になっても、その兄上がまたもや領地に引っ込んで寝たきりになったらしいとの噂を聞いても……父上は心の何処かでずっと兄上を気にしていたのだ。正妃である母上よりも溺愛していると言う側妃の息子を……。
それでも俺は、“俺自身”を認めて欲しくて頑張ったんだ。けれど、何をしても「やっぱり兄王子の方が優秀だった」と「なぜ、兄王子のように出来ないのか」と比べられ続けたのだ。
あんな奴のどこがいいんだ!王太子争いから逃げ出した腰抜けのくせに!出自の怪しい側妃の子供のくせに!なんの後ろ盾もないくせに!なぜ今更、父上やみんなの関心を引くのか……!!
そんな生活の中で、守護精霊のパーフェクトファングクローの存在は俺の心の支えだった。ルルとの逢瀬も、もちろん俺に自由と潤いを与えてくれるが……パーフェクトファングクローはまた別格で特別なのだ。
パーフェクトファングクローは口うるさくて世話焼きだが、決して俺を見捨てたりしない。生まれたばかりの俺の魂を選んでくれた俺だけの守護精霊だからだ。俺が生まれた時は数え切れない程の精霊が群がっていたそうだが、パーフェクトファングクローがそれらを全て蹴散らしたらしい。それほどに俺の守護精霊になりたかったのだろう。その頃から俺は精霊に愛されていたのだ。
それに、確かに昔から小言は多かったがそれは俺に対する愛情の裏返しなのだわかっているからいつもそれが嬉しかった。だってパーフェクトファングクローの言葉はそこいらの貴族や教育係なんかとは違って、いつもどこか温かいからだ。
ついパーフェクトファングクローに甘えてしまっている自覚もあった。でもそれは信頼しているからだ。子供の頃から、イタズラする時も叱られる時もずっと一緒の存在……パーフェクトファングクローは唯一無二の俺の本当の家族だった。未だに俺を『ジェス坊』と呼んでいつまでも子供扱いするのが困ったところではあるが、嫌な気はしない。父上や母上に言えないような秘密も、パーフェクトファングクローにだけは全部打ち明けてきた。時に厳しく時に優しく……パーフェクトファングクローはいつも俺に寄り添ってくれていたのだ。
だから、ルルとの事も色々と言ってはくるが無理矢理別れさせようともしないのは俺を大切に思ってくれているからだと知っていた。ルルのお願いだからと一時期パーフェクトファングクローを遠ざけていたから面白くないのかもしれないが、そのうちルルの良さに気付いてくれるだろうとも思っていた。……やたらフィレンツェアの擁護をするのはどうしても引っかかるが、一応あの女は俺の婚約者なのでパーフェクトファングクローの方が正論なのは仕方が無い事だとも。なんだかんだ言って精霊には“真実の愛”を理解するのは難しいのだろう。
王族であるのに真実の愛を求める俺はやっぱり子供なのかもしれない。それでも、パーフェクトファングクローは最後には必ず俺の味方でいてくれる。人間なんてルル以外は誰も信用出来ないが、守護精霊であるパーフェクトファングクローだけは絶対に俺を裏切ったりしないと信じていた。
それなのに────パーフェクトファングクローが、俺を裏切ったのだ。俺は、絶望でいっぱいになった。
この日、俺は朝からルルに会いたくて必死だった。最近は定期的にルルの側にいないと不安な気持ちばかりが膨れ上がってきて全然落ち着かない。それなのに昨日からルルの様子がいつもと少し違っていた。なぜか、急に俺への関心が薄れてしまったような……。気の所為だとは思うが、自分ではよくわからない。とにかくルルに会わないと俺は俺で無くなってしまうような気がしていた。だから血眼になって探して、噂を聞きつけこの場に乗り込んだのだ。
レフレクスィオーンという教師は俺を見るなり聞いてもいないのに噂の事をしゃべりだした。この教師は、“加護無し”が第二王子の婚約者であることにずっと不満を抱いていたそうだ。あんな“加護無し”など俺の婚約者には相応しくないと。“加護無し”には何の価値も無く、生きているだけで邪魔な存在なのだとも。そして諸悪の根源がフィレンツェアとジュドー・アレスターであることを教えてくれたのだ。確かにルルの様子が変になったのもあの男が留学してきたからかもしれない。きっと無垢で純真なルルの心をあの男が傷付けたに違いないのだ。
パーフェクトファングクローは『無理にこじつけてばかりでどうにも支離滅裂だ。ちゃんと落ち着いて考えろ』と俺を諌めようとしたが、その言葉は俺には届かなかった。
俺はパーフェクトファングクローを無視して教えられた部屋へと急いだ。それでもパーフェクトファングクローはちゃんと俺に付いてきてくれている。ほら、やっぱり俺が大切なんだ。ちょっとくらい無理を通してもパーフェクトファングクローなら許してくれると思ったんだ。そう考えたらモヤモヤとしていた気分が少しだけ良くなる。
……そう言えば、背後で何か声が聞こえた気がしたが今はそれどころではないな。早くルルを害したジュドー・アレスターと悪女であるフィレンツェアをどうにかしなくてはいけないのだから!
そして俺はジュドー・アレスターと戦った。ルルを守るため、俺の名誉を守るため……なんとしてもこの男に勝たなくてはいけない。どこから降ってきたのか謎のどしゃ降りのせいで水浸しになってしまったがそんなことなどどうでもいいことだ。それに、部屋には他にも誰かいるようだと途中から気付いてはいたが俺の邪魔をしないのならば放置しておけばいいだろう。
それにしてもこのジュドーという男、急に呆けた顔をしたと思ったら人を上から見下してさらには俺の手を捻り上げるなんて非道な行動をするとはとんでもない悪党だ。少し背が高いからって調子に乗りやがって。
だがすぐに事態は好転した。グラヴィス・シュヴァリエが俺の味方だったようでジュドー・アレスターを抑え込んでくれたのだ。だからこれはチャンスだと、パーフェクトファングクローに命じたのに。
俺はもうひとりの教師に囚われてしまったが、こいつは俺の立場をよくわかっているから無理強いはできないはずだ。いつでも振り切れる。あとはパーフェクトファングクローがあいつを噛み殺してくれればこの場はおさまるのだ。そう思っていた。
だが、パーフェクトファングクローは俺の命令に背いたのだ。
なぜジュドーを殺さない?
なぜジュドーの守護精霊に優しくしている?
なぜジュドーとその守護精霊の姿を、そんなに羨ましそうな目で見つめているんだ…………?
────あぁ、そうか。お前も俺を裏切るのか。
気が付くと俺は教師の手を振り払い、近くにあった頑丈そうな椅子を持ち上げていた。
「パーフェクトファングクロー……お前がやらないなら俺がやる!そこをどけえ!この裏切り者めぇぇぇ!!」
俺はジュドー・アレスターに向かって勢い良く椅子を振り下ろしてやったのだ。あの頭をかち割って生意気な顔をぐちゃぐちゃにしてやる。そうすればみんなわかるのだ、俺に逆らうことの愚かさを。
激しい衝撃音が響き、椅子がバラバラに砕け散ると……辺りは真っ赤に染まっていた。
しかし、ジュドー・アレスターは無事だった。
「……パーフェクトファングクロー、なんで…………」
ジュドー・アレスターの頭上にはいつの間にか薄い灰色の羽を持つ大きなフクロウが止まっていた。そしてジュドーとグラヴィスを淡く輝く透明の膜がふたりを包みこんでいるように見えた。これはたぶん、魔法で作られた防御壁だ。そして、その防御壁の前に……パーフェクトファングクローが守るように立ちはだかっていたのである。
『ジェス坊……』
実体化していたからだろうか。パーフェクトファングクローの体の側面の肉が大きく抉れていて、そして真っ赤に濡れていた。
ところどころに椅子の破片が刺さっていて呼吸の度に赤さが増していき、パーフェクトファングクローは悲しそうに俺の名前を呟いている。
なんで、そんなに悲しそうにしているんだ?俺の何が不満なんだ。なんで俺を裏切るんだ。あぁ、どうしてそんな大ケガを……。俺の、俺のせいなのか……?
「パーフェクトファングクロー、ご────」
『ジェス坊、もうやめるんだ。こんなのジェス坊らしくねぇだろう……。誰かを傷付けるジェス坊なんて、もう俺様は見たかねぇんだよ。頼むから昔のジェス坊に戻ってくれ……フィレンツェアお嬢ちゃんとのことだって────』
その言葉に、プツンと俺の中で何かが切れた気がした。パーフェクトファングクローの事が心配なはずなのに、俺の口からは違う言葉が出ていたのだ。
「……うるさいんだよ!お前はいつもそうだ!お前はいつも俺のする事に文句ばかりを言う!俺がやることを否定し、俺の最愛であるルルの事を否定し、それなのに“加護無し”なんかのフィレンツェアばかりを庇うじゃないか!お前は俺よりもフィレンツェアが大切なんだろう?!どうせお前も兄上のように優秀じゃない俺のことなんか、本当は大切じゃないんだ!!」
その場にいた全員が一斉に俺を見ている気がした。
たぶん血走ってるのか目玉が痛い。息がしづらくて呼吸も荒くなってきた。興奮し過ぎているのか体が小刻みに震えてしまっている。そして俺は、唾を飛ばしながらパーフェクトファングクローが傷付くだろうとわかっている言葉を次々と発していた。
「だいたい、お前の小言はもう聞き飽きてたんだ!たかが守護精霊の分際で偉そうに説教をたれやがって!!昔からずっと煩わしいと思っていた!俺だって、本当はお前なんか大嫌いだったんだからな……!!」
『おい、落ち着けジェス坊!俺様はジェス坊にちゃんとフィレンツェアお嬢ちゃんと話をして欲しいだけなんだ!“加護無し”だからなんて理由で罪を決めつけるなんて……』
「うるさいって言っているだろう?!もういい……お前のような守護精霊など元から俺に相応しくなかったんだ……お前なんかもういらない!!……お前との契約なんかこっちから終わりにしてやる!お前の代わりになる精霊なんてそこいらにいくらでも転がっているんだからな!お前なんか今すぐ俺の目の前から消えろ!いなくなれ!どこにでも行ってしまえ!!」
そして手に残っていた椅子の破片をパーフェクトファングクローに向かって投げ付けてやった。広がり続ける赤い湖の上にその破片がポトリと落ちると波紋が波打っていて、そこに感情の読み取れないパーフェクトファングクローの顔が映っていた。
『ジェス坊……。それは本気なのか…………本気で、俺様の事がいらないと……』
「ああ、もちろん本気だ!話し合いだと?!ふざけたことを言うな!いいか、パーフェクトファングクロー!俺はあんな“加護無し”なんか殺したいほど大嫌いなんだ!!あの女は俺にベタ惚れで奴隷のように言いなりだったくせにルルを傷付けた!だから俺はあの女を犯罪者に仕立て上げて、ボロボロになるまでこき使ったら最終的には殺してやるつもりでい────」
「ソッリエーヴォ、今だ!」
ギュルん!と、視界が回る。
「な」
気が付いたときには、俺の目の前にあの大きな薄い灰色の羽を持つフクロウがいて……俺を、さっき見たのとは別な何かで捕らえていたのだ。このフクロウがグラヴィスの守護精霊なのだろうと頭で理解した時には俺の体は拘束されていた。
「……ジェスティード王子殿下。それは、俺の守護精霊であるソッリエーヴォの防御系精霊魔法を応用したものです。内側に効果の働くその魔法は対象者の力を抑え込み決して逃しません。なので、大人しくしていてください。不敬であるというのならば後からいくらでも処罰は受けますが、今この場では俺は教師であなたは生徒ですから……。非常事態の為にとソッリエーヴォを待機させていたのに……まさかあなた相手に精霊魔法を使う事になるとは思いませんでしたよ、王子殿下。とても残念です」
「…………」
こうして俺は別室へと連行されてしまったのだ。
そして、いつの間にかパーフェクトファングクローは姿を消していた。まるで最初からそこには誰もいなかったかのように赤いそれも全て消えていたが、粉々になった椅子だけが痛々しい姿をさらけ出していた。
「……我が弟ながら、なんとも情けない事ですね」
慌ただしくも静まり返ったその部屋に、誰にも届くことのなかった“誰か”の呟きだけを残して。
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