1 / 6
令嬢人生は悲惨でして
しおりを挟む
私の名前はサレーナ。貧乏子爵家の次女である。
両親は跡継ぎでもある長女の教育にはなけなしのお金を湯水のごとく注いでいるが、私の事は侍女をひとり付けただけで後は放ったらかしだ。まぁ、その侍女もほとんど顔を見せないのだが。私専属の侍女とは名ばかりで、ほぼ毎日お姉様のお世話に駆り出されている。こう貧乏では侍女や執事もまともに雇えず常に人手不足なのだ。
ある日、そんなお姉様がなんと第3王子様の目に止まり婚約者に選ばれた。言うまでもなく我が家は子爵家から未来の王子妃が輩出されたとお祭り騒ぎの大騒ぎだ。
しかし問題もあった。なにせ第1王子……王太子の婚約者は隣国の姫だし、第2王子の婚約者は公爵令嬢だ。身分的にどうなのかと言う話が出ないわけがない。だが、末っ子の第3王子に激甘な国王陛下は二つ返事で了承したとか。お姉様の美しさも気に入ったらしい。
確かにお姉様は美しい。毎日0が何個か見間違えてそうな高級な香油で全身をマッサージされ、流行のドレスにお飾り……化粧品だって王家御用達の店から購入している。お母様に似た輝く金色の髪に少し垂れ目の青い瞳、透き通るような白い肌。どれほどお金を注ぎ込んでも足りないのだ。借金が膨れ上がっても仕方ないと。
その美しさを保つ為にどれだけ次女の私が犠牲になっていようとも、誰も気にしないくらいに美しい姉であった。
そんな美しい姉に比べて私は地味で貧相だ。
肌の手入れも碌に出来ず顔はソバカスだらけ。見た目は隔世遺伝なのか今は亡きお祖父様似だ。薄い赤茶色の髪はボサボサで、濁ったような深緑の瞳が目障りだから人様に見せるなと前髪で隠すように命じられている。
次女にかけるお金など無いと、化粧品どころかドレスも買ってもらえない。手に入る物と言えば使用期限が切れて効果の無くなった化粧品の残りカスとサイズの合わない流行遅れになったお姉様のお下がりのドレスくらい。足だけはお姉様とサイズが同じなので靴はちゃんと履けたが、それも汚れたり傷のついた物ばかりだった。お飾りもそう。お姉様は物の扱いが少々乱暴なのでよくぶつけるらしくそのせいで装飾が欠けたり宝石が取れてしまったものや、何を溢したのか色褪せてくすんでしまったリボンなど……「捨てるのは勿体無いから」とゴミと化した物ばかりが私の部屋の隅に山積みになっていった。
姉はあんなに美しいのに妹は怠けて化粧すらしない。とよく言われるが、あんな古びた化粧品など使ったら余計に肌が荒れてしまうのは目に見えている。だから瞳だけでなく素顔も長く伸ばした前髪で隠しているのだ。誰にもみられないように。
そんな私が学園でもどんな扱いを受けているかなんて一目瞭然だ。“姉の残りカス”、“美しい姉を妬む愚かな妹”、“本当に血が繋がっているのか怪しい”等々、ちなみに周りの令嬢たちからは「ダサ令嬢のダサレーナ」と陰口を叩かれる始末だ。
とある日、第3王子からお姉様に贈り物が届いた。豪華なドレスに輝く宝石、1週間後のパーティーに参加するための準備金。両親とお姉様は大喜びでお金を使いまくった。私からしたら借金を少しでも返せばいいのにと思うのだが、お姉様が正式に結婚して王子妃になればそんなものどうとでもなると派手に使いきってしまう。毎晩がパーティーのような豪華な食事に高級なワインが並ぶが、私の前に出されるのはお姉様が食べ残した残飯だけ。それでも素材が高級なせいか確かに美味しかった。酷いときは固くなったパンと酸化して酸っぱくなったワインを水で薄めた飲み物だけの時もあるから食べれる内に食べていたのだが……。
なんと調子に乗ったお姉様が、第3王子から贈られたドレスを着て夜遊びに出掛けてしまったのだ。
泥に汚れて破れてしまったドレスを前に両親は顔面蒼白だ。なにせ王家から贈られたパーティー用のドレスをそのパーティーの前に破いてしまったのだから。こっそりお直しするにもお金はすでにない。でもこんなドレスを着てなんかとてもじゃないが行けない。一体どうするつもりなのかと思っていたら……。
「私を妬んだ妹が、ドレスを盗んだのです。しかも泥で汚した上にこんなに切り裂いて……。なんとか元に戻そうとしたのですが、頂いた準備金も妹に使い込まれてしまい……お飾りもドレスもすぐに壊してはわたくしの物を勝手に持っていくのです。えぇ、妹の部屋に今までわたくしから盗んでは壊したお飾りや化粧品がたくさんありました。妹はわたくしの物をなんでも欲しがるのですが、すぐにこんな無残な姿に変えてしまうのですわ。
しかも妹は卑しくて、わたくしの食べている物を奪ったり残飯を漁ったりするような子ですが、決して根は悪い子ではないのです。
このように妹も反省しております。罰するなら妹を甘やかしたわたくしを罰して下さい。どうか妹にご慈悲を……」
私の部屋にある山積みのゴミの奥には、お姉様が第3王子に贈られた様々な物や腐りかけた食料が隠すように押し込まれていたのだ。
あ、ここまでするんだ。
私の中に微かにあったはずの家族への情が霧のように霧散した瞬間だった。
結果的にお姉様は許された。悪癖を持つとんでもない妹を身を呈して庇う美しい姉の姿に第3王子は感激したのだ。だが、私は許されなかった。
学園は退学させられ、子爵家からは追い出されてしまったのだ。
最初は下町の隅で隠れるように暮らしていたが、浮浪者のような暮らしと世間からの冷たい視線や噂に耐えきれずに私は森の奥へと逃げた。
そして、その森でこの人生を終えることになる。
私が逃げ込んだ森の奥にはモンスターの寝床があり、そのモンスター……巨大なスライムに襲われてしまったのだった……。
モンスターに取り込まれながらも私は「それでもいいか」と抵抗しなかった。どうせこのまま生きていても何もない。私の中には“無”しかないのだから。
ジワジワと溶かされる感覚。痛みや恐怖は無かったが、それでも一粒だけ涙が溢れたーーーー。
ぽよん。
『ん?』
ぽよんぽよん。
死んだはずの私だが、妙に体が軽い。そしてなんだかぷにぷにのぽよんぽよんしている。
恐る恐る近くにあった泉に移動しそっと水面を覗き込んだ。するとそこには一匹のスライムがうつっていたのだ。
『……もしかしなくて、コレって私?ーーーーっ!』
巨大スライムに食べられたはずの私は、なぜか同じモンスターであるスライムになっていたのだ。
それと同時に脳内に甦る不思議な記憶。
そうだ、思い出した。確かに私はサレーナだったが、その前……前世の前世はこことは違う世界の日本人だった。勉強漬けの小・中学時代。親からのプレッシャー。同級生がライバルと化し一緒に遊びに行った記憶はほとんどない。全ては有名高校に受かるため。そんなツラい高校受験を乗り越え、とうとう夢にまで見たJKライフを満喫できる、自由になれる!と思っていた矢先に交通事故で死んでしまったのだ。
そしてサレーナに転生したらしたであんな人生か……。どんな試練だ。
『前世といいそのまた前世といい、私の人生ってなんて悲惨なの……!』
がっくりと肩を落とすとまたもやぽよんと体が揺れる。もはや肩どころか手足も無いまん丸ボディになってしまったが、前々世の記憶が融合したせいかサレーナの思考が薄れていく。
もうツラくて嘆く人生は嫌だ。今度こそ面白おかしく楽しい生活を送ってやる~っ!
その日、森の奥にて小さなスライムが新たな命を得たのだった。
両親は跡継ぎでもある長女の教育にはなけなしのお金を湯水のごとく注いでいるが、私の事は侍女をひとり付けただけで後は放ったらかしだ。まぁ、その侍女もほとんど顔を見せないのだが。私専属の侍女とは名ばかりで、ほぼ毎日お姉様のお世話に駆り出されている。こう貧乏では侍女や執事もまともに雇えず常に人手不足なのだ。
ある日、そんなお姉様がなんと第3王子様の目に止まり婚約者に選ばれた。言うまでもなく我が家は子爵家から未来の王子妃が輩出されたとお祭り騒ぎの大騒ぎだ。
しかし問題もあった。なにせ第1王子……王太子の婚約者は隣国の姫だし、第2王子の婚約者は公爵令嬢だ。身分的にどうなのかと言う話が出ないわけがない。だが、末っ子の第3王子に激甘な国王陛下は二つ返事で了承したとか。お姉様の美しさも気に入ったらしい。
確かにお姉様は美しい。毎日0が何個か見間違えてそうな高級な香油で全身をマッサージされ、流行のドレスにお飾り……化粧品だって王家御用達の店から購入している。お母様に似た輝く金色の髪に少し垂れ目の青い瞳、透き通るような白い肌。どれほどお金を注ぎ込んでも足りないのだ。借金が膨れ上がっても仕方ないと。
その美しさを保つ為にどれだけ次女の私が犠牲になっていようとも、誰も気にしないくらいに美しい姉であった。
そんな美しい姉に比べて私は地味で貧相だ。
肌の手入れも碌に出来ず顔はソバカスだらけ。見た目は隔世遺伝なのか今は亡きお祖父様似だ。薄い赤茶色の髪はボサボサで、濁ったような深緑の瞳が目障りだから人様に見せるなと前髪で隠すように命じられている。
次女にかけるお金など無いと、化粧品どころかドレスも買ってもらえない。手に入る物と言えば使用期限が切れて効果の無くなった化粧品の残りカスとサイズの合わない流行遅れになったお姉様のお下がりのドレスくらい。足だけはお姉様とサイズが同じなので靴はちゃんと履けたが、それも汚れたり傷のついた物ばかりだった。お飾りもそう。お姉様は物の扱いが少々乱暴なのでよくぶつけるらしくそのせいで装飾が欠けたり宝石が取れてしまったものや、何を溢したのか色褪せてくすんでしまったリボンなど……「捨てるのは勿体無いから」とゴミと化した物ばかりが私の部屋の隅に山積みになっていった。
姉はあんなに美しいのに妹は怠けて化粧すらしない。とよく言われるが、あんな古びた化粧品など使ったら余計に肌が荒れてしまうのは目に見えている。だから瞳だけでなく素顔も長く伸ばした前髪で隠しているのだ。誰にもみられないように。
そんな私が学園でもどんな扱いを受けているかなんて一目瞭然だ。“姉の残りカス”、“美しい姉を妬む愚かな妹”、“本当に血が繋がっているのか怪しい”等々、ちなみに周りの令嬢たちからは「ダサ令嬢のダサレーナ」と陰口を叩かれる始末だ。
とある日、第3王子からお姉様に贈り物が届いた。豪華なドレスに輝く宝石、1週間後のパーティーに参加するための準備金。両親とお姉様は大喜びでお金を使いまくった。私からしたら借金を少しでも返せばいいのにと思うのだが、お姉様が正式に結婚して王子妃になればそんなものどうとでもなると派手に使いきってしまう。毎晩がパーティーのような豪華な食事に高級なワインが並ぶが、私の前に出されるのはお姉様が食べ残した残飯だけ。それでも素材が高級なせいか確かに美味しかった。酷いときは固くなったパンと酸化して酸っぱくなったワインを水で薄めた飲み物だけの時もあるから食べれる内に食べていたのだが……。
なんと調子に乗ったお姉様が、第3王子から贈られたドレスを着て夜遊びに出掛けてしまったのだ。
泥に汚れて破れてしまったドレスを前に両親は顔面蒼白だ。なにせ王家から贈られたパーティー用のドレスをそのパーティーの前に破いてしまったのだから。こっそりお直しするにもお金はすでにない。でもこんなドレスを着てなんかとてもじゃないが行けない。一体どうするつもりなのかと思っていたら……。
「私を妬んだ妹が、ドレスを盗んだのです。しかも泥で汚した上にこんなに切り裂いて……。なんとか元に戻そうとしたのですが、頂いた準備金も妹に使い込まれてしまい……お飾りもドレスもすぐに壊してはわたくしの物を勝手に持っていくのです。えぇ、妹の部屋に今までわたくしから盗んでは壊したお飾りや化粧品がたくさんありました。妹はわたくしの物をなんでも欲しがるのですが、すぐにこんな無残な姿に変えてしまうのですわ。
しかも妹は卑しくて、わたくしの食べている物を奪ったり残飯を漁ったりするような子ですが、決して根は悪い子ではないのです。
このように妹も反省しております。罰するなら妹を甘やかしたわたくしを罰して下さい。どうか妹にご慈悲を……」
私の部屋にある山積みのゴミの奥には、お姉様が第3王子に贈られた様々な物や腐りかけた食料が隠すように押し込まれていたのだ。
あ、ここまでするんだ。
私の中に微かにあったはずの家族への情が霧のように霧散した瞬間だった。
結果的にお姉様は許された。悪癖を持つとんでもない妹を身を呈して庇う美しい姉の姿に第3王子は感激したのだ。だが、私は許されなかった。
学園は退学させられ、子爵家からは追い出されてしまったのだ。
最初は下町の隅で隠れるように暮らしていたが、浮浪者のような暮らしと世間からの冷たい視線や噂に耐えきれずに私は森の奥へと逃げた。
そして、その森でこの人生を終えることになる。
私が逃げ込んだ森の奥にはモンスターの寝床があり、そのモンスター……巨大なスライムに襲われてしまったのだった……。
モンスターに取り込まれながらも私は「それでもいいか」と抵抗しなかった。どうせこのまま生きていても何もない。私の中には“無”しかないのだから。
ジワジワと溶かされる感覚。痛みや恐怖は無かったが、それでも一粒だけ涙が溢れたーーーー。
ぽよん。
『ん?』
ぽよんぽよん。
死んだはずの私だが、妙に体が軽い。そしてなんだかぷにぷにのぽよんぽよんしている。
恐る恐る近くにあった泉に移動しそっと水面を覗き込んだ。するとそこには一匹のスライムがうつっていたのだ。
『……もしかしなくて、コレって私?ーーーーっ!』
巨大スライムに食べられたはずの私は、なぜか同じモンスターであるスライムになっていたのだ。
それと同時に脳内に甦る不思議な記憶。
そうだ、思い出した。確かに私はサレーナだったが、その前……前世の前世はこことは違う世界の日本人だった。勉強漬けの小・中学時代。親からのプレッシャー。同級生がライバルと化し一緒に遊びに行った記憶はほとんどない。全ては有名高校に受かるため。そんなツラい高校受験を乗り越え、とうとう夢にまで見たJKライフを満喫できる、自由になれる!と思っていた矢先に交通事故で死んでしまったのだ。
そしてサレーナに転生したらしたであんな人生か……。どんな試練だ。
『前世といいそのまた前世といい、私の人生ってなんて悲惨なの……!』
がっくりと肩を落とすとまたもやぽよんと体が揺れる。もはや肩どころか手足も無いまん丸ボディになってしまったが、前々世の記憶が融合したせいかサレーナの思考が薄れていく。
もうツラくて嘆く人生は嫌だ。今度こそ面白おかしく楽しい生活を送ってやる~っ!
その日、森の奥にて小さなスライムが新たな命を得たのだった。
0
あなたにおすすめの小説
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
悪役令息の継母に転生したからには、息子を悪役になんてさせません!
水都(みなと)
ファンタジー
伯爵夫人であるロゼッタ・シルヴァリーは夫の死後、ここが前世で読んでいたラノベの世界だと気づく。
ロゼッタはラノベで悪役令息だったリゼルの継母だ。金と地位が目当てで結婚したロゼッタは、夫の連れ子であるリゼルに無関心だった。
しかし、前世ではリゼルは推しキャラ。リゼルが断罪されると思い出したロゼッタは、リゼルが悪役令息にならないよう母として奮闘していく。
★ファンタジー小説大賞エントリー中です。
※完結しました!
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
「俺が勇者一行に?嫌です」
東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。
物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。
は?無理
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる