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1 飲み過ぎにはご注意下さいませ
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「俺は2番目に好きな女と結婚するんだ!」
ここはローメルシエ国の伯爵領地にある古びた酒場。夜の帳が降り始めると、仕事を終えた男たちが一日の疲れを癒やすためや、妻や恋人には言えない男同士の話をするために集まってくる……そんな男たちの憩いの場でもあるのです。
今日も数人の男たちが冷えたビールやワインを片手に酒を呑み交わし、おおいに盛り上がっています。本来は平民の集いの場なのですが、たまに下位貴族も混じっています。いつもなら見て見ぬふりをするのですが、どうにも今回だけはそうもいかないようでした。
「おいおい。そんな事言って、バレたら大事になるぞ?」
「そうだ。確かお前は伯爵家に婿入りが決まったんだろ?お前が一目惚れしたからと口説き落としたと聞いたぞ。子爵家の令息が格上の伯爵家の令嬢を射止めたって噂になってるんだぞ」
諫めるような口振りの男たちですが、その表情はヘラヘラと笑いその場を楽しんでいるように見えます。誰一人その発言の非常識さを認識しているようには思えません。いくら秘密の場所だからってこれだけの人間が集まっている場なのですから、おいそれと本当の秘密を口にするのは最も愚かな行為だと気付かないのでしょうか。
「ここだけの話にしてくれれば大丈夫だ!それに俺はちゃんとロティーナを愛しているし別に浮気しているわけじゃないからな!想うだけなら自由だろ?気持ちまでは法律では縛れないのさ!」
「でも2番目なんだろ?」
「それも仕方無いことだ。アミィの美しさに勝てる女などいない……例え結ばれなくてもアミィと俺の心は繋がっているんだよ。俺はアミィに命を捧げると誓ったんだ」
温くなったビールを一気に飲み干し、酒のせいか熱のこもった息を吐きながらその男は胸に手をあてます。顔にこそ出してはいませんが私はそれを目撃して驚くしかありませんでした。
…… なんとまぁ、命を捧げるって誓ったんですか?
私が以前に本で読んだ記憶が確かならば、あなたが今やっているそのポーズは結婚式でやる名誉ある誓いのポーズではないでしょうか?“一生あなたに心を捧げます”って誓うものだったと思うのですが……一応、結婚を約束した婚約者がいるのに違う女性にそれをしたんですか?もはやそれが裏切り行為だとは考えなかったのでしょうか。
“浮わついた”・“気持ち”と書いて“浮気”と読むのですが、私にはあなたがみっともないくらいに浮わついているようにしか見えません。
「アミィ嬢と言えば彼女は凄いな。だってこの国の公爵令嬢から隣国であるアールスト国の王子を略奪して新たな婚約者になったそうじゃないか」
「それ知ってるぞ!なんでも公爵令嬢がアミィ嬢を酷くイジメていたらしくて、王子がそれに怒って公爵令嬢を断罪したんだろ?公爵令嬢が婚約者としてアールスト国の式典に参加しに行ったらなぜかアミィ嬢がいて断罪劇が始まったって聞いたぜ」
「おいおい、それ外交問題にならなかったのか?」
「それが、アールスト国の王子がアミィ嬢を公爵家の養女にして自分の新たな婚約者にするならば外交問題にはしないって言ったらしいぞ!隣国の王子は器がでかいなぁ!」
だいぶ酒が回っているようでだんだんと音量が大きくなってきましたね。いくら有名な話とはいえ、自国の公爵令嬢が断罪された話をツマミにして酒を飲むなんてとんでもないことです。
それにはっきりと言えばそんな簡単な話じゃなく大問題だったわけですが、隣国……アールスト国との事だから大事にしたくないと国王陛下が無理矢理纏めたんですよね。本当ならこんなこと言いたくはありませんし、それこそ大きな声じゃ言えませんがあの国王はアールスト国王子の言いなりです。アールスト国とこの国は隣同士ということもあり一見協力し合っているように見えますが実際は向こうが権力を持っているのです。輸出や輸入は全て隣国の管理する道を通らねばならないのでもし機嫌を損ねればどうなるか……国王はそれを恐れているのでしょう。
そして噂のアミィ嬢ですが、彼女は元々は男爵令嬢だったのです。学園では遠目に何度かお姿を拝見する機会がありましたが、どうしてもあまり教養があるようには見えませんでした。
ですが、お堅い教育を受けていたアールスト国の王子にはそんな姿がまさに天真爛漫で純真な令嬢に見えたのでしょう。“恋は盲目”とはよく言ったもので、すっかり虜にされていたようです。口を開けば「真実の愛だ」と耳にタコが出来るくらい仰っていたともっぱらの噂でした。
それにしても、我が国の公爵令嬢とは政略的な婚約だったとはいえあの王子の態度はあまりに酷かったと思います。そして最後は公爵令嬢の味方が誰もいない自分のテリトリーに呼び出して話も禄に聞かずに断罪したらしいのです。さらにはその公爵令嬢の両親にアミィ嬢を養女にして公爵家の娘として自分の婚約者にしろと脅すような事までしたとか。男爵令嬢のままでは爵位が足りなくて婚約者に出来なかったからでしょうけど、養女にしなければ公爵令嬢を死刑にするなんて酷すぎると思いました。
ですが、ここまで詳しい事はほとんどの者が知らないでしょう。「イジメなど情けない事をした公爵令嬢の罪を償うために被害者である男爵令嬢を養女にした」と嘘の噂が流されているのですから。
そしてまた真実を知らない者たちが無責任に語り出します。
「へぇ、アールスト国の王子様ってのは懐が広いな!公爵令嬢は修道院に送られたんだっけ?」
「たぶんな。しかしいくら婚約者にかまってもらえなかったからって王子のお気に入りの令嬢をイジメるなんて公爵令嬢も所詮ただの嫉妬に狂った女だったんだなぁ」
「学園にいた頃は真面目を絵に描いたようなつまらない女って感じだったのにな!」
ゲラゲラと下品に笑いながら酒のおかわりをする彼らの顔に酔い覚ましの意味を含めて激苦青汁でもぶっかけてやろうかと思いました。こんな方たちには青汁なんて高級品は勿体無いのでしませんけど。その辺に生えている雑草でじゅうぶんです。
ちなみにその公爵令嬢は私の親友です。彼女は確かに男爵令嬢と衝突していましたがイジメなどしていません。ただ貴族令嬢としての最低限の振る舞いをするべきだと忠告していただけなのに、あの馬鹿王子は男爵令嬢の言葉を鵜呑みにしてあんな断罪劇をしたのです。こんな理由で王命のはずの婚約者との縁を婚約破棄した上に外交を巻き込み公爵家を脅すなんて許されるはずがありません。公爵家のおじさまやおばさまは娘の命には代えられないと養女の件を承諾しましたが、死刑は免れたものの公爵令嬢は犯罪者として修道院送りにされてしまいました。その後おばさまは心労で倒れてしまったのですが、あの男爵令嬢はしらんぷりして公爵家の名前だけを振りかざして豪遊していると聞きます。
「アールスト国の王子と男爵令嬢は真実の愛の為に障害を乗り越えて結ばれたんだと有名だぜ。お前も結局はアミィ嬢にフラれたしな!」
「……ふん。もしアールスト国の王子がアミィを泣かすようなら俺がアミィをかっさらいに行くさ」
「いやいや、だからお前は伯爵令嬢と結婚するんだろ?」
「それとこれとは別問題だ!」
いえ、別じゃありませんよ。伯爵家の娘婿が隣国の王子妃を拐ったなんてなったらそれこそ外交問題を通り越して戦争が始まってしまいます。そんなことになったら伯爵家は確実に潰されるでしょうね、そのアールスト国の王子に。あの馬鹿王子ならやりかねません。
あぁ、まったく。とんでもない事を聞いてしまったものです。しかし、このタイミングでこんなことを知ったのはある意味幸運なのでしょうか。
……そう、こんな人と正式に結婚する前に彼の本心が聞けたのですから。
私の名前はロティーナ・アレクサンドルト。
そうです、お察しの通りあそこで阿呆面を晒してビールを飲んでいる子爵令息の婚約者である伯爵令嬢でございます。
学園を卒業した時点で成人と認められるので飲酒しても罪には問われませんが、慣れない酒のせいで口がとっても軽くなってる感じから彼はもう酒を飲まない方がいいと思います。
まぁ、なぜ伯爵令嬢がこんな場所にいるのかは後々わかるとして……。
そうですか。私は2番目ですか。
もうすぐ私と結婚するのにその命はあのアミィ嬢に捧げているのですか。しかも、有事の際には彼女を拐いに行くと……。
そんなにアミィ嬢がお好きなら、2番目の私となんて無理に結婚などせずに今すぐにでも婚約破棄して下さればよろしいのでは?
それなりに好意を持っていたはずの婚約者様が、私の中でランク外になった瞬間でした。
ここはローメルシエ国の伯爵領地にある古びた酒場。夜の帳が降り始めると、仕事を終えた男たちが一日の疲れを癒やすためや、妻や恋人には言えない男同士の話をするために集まってくる……そんな男たちの憩いの場でもあるのです。
今日も数人の男たちが冷えたビールやワインを片手に酒を呑み交わし、おおいに盛り上がっています。本来は平民の集いの場なのですが、たまに下位貴族も混じっています。いつもなら見て見ぬふりをするのですが、どうにも今回だけはそうもいかないようでした。
「おいおい。そんな事言って、バレたら大事になるぞ?」
「そうだ。確かお前は伯爵家に婿入りが決まったんだろ?お前が一目惚れしたからと口説き落としたと聞いたぞ。子爵家の令息が格上の伯爵家の令嬢を射止めたって噂になってるんだぞ」
諫めるような口振りの男たちですが、その表情はヘラヘラと笑いその場を楽しんでいるように見えます。誰一人その発言の非常識さを認識しているようには思えません。いくら秘密の場所だからってこれだけの人間が集まっている場なのですから、おいそれと本当の秘密を口にするのは最も愚かな行為だと気付かないのでしょうか。
「ここだけの話にしてくれれば大丈夫だ!それに俺はちゃんとロティーナを愛しているし別に浮気しているわけじゃないからな!想うだけなら自由だろ?気持ちまでは法律では縛れないのさ!」
「でも2番目なんだろ?」
「それも仕方無いことだ。アミィの美しさに勝てる女などいない……例え結ばれなくてもアミィと俺の心は繋がっているんだよ。俺はアミィに命を捧げると誓ったんだ」
温くなったビールを一気に飲み干し、酒のせいか熱のこもった息を吐きながらその男は胸に手をあてます。顔にこそ出してはいませんが私はそれを目撃して驚くしかありませんでした。
…… なんとまぁ、命を捧げるって誓ったんですか?
私が以前に本で読んだ記憶が確かならば、あなたが今やっているそのポーズは結婚式でやる名誉ある誓いのポーズではないでしょうか?“一生あなたに心を捧げます”って誓うものだったと思うのですが……一応、結婚を約束した婚約者がいるのに違う女性にそれをしたんですか?もはやそれが裏切り行為だとは考えなかったのでしょうか。
“浮わついた”・“気持ち”と書いて“浮気”と読むのですが、私にはあなたがみっともないくらいに浮わついているようにしか見えません。
「アミィ嬢と言えば彼女は凄いな。だってこの国の公爵令嬢から隣国であるアールスト国の王子を略奪して新たな婚約者になったそうじゃないか」
「それ知ってるぞ!なんでも公爵令嬢がアミィ嬢を酷くイジメていたらしくて、王子がそれに怒って公爵令嬢を断罪したんだろ?公爵令嬢が婚約者としてアールスト国の式典に参加しに行ったらなぜかアミィ嬢がいて断罪劇が始まったって聞いたぜ」
「おいおい、それ外交問題にならなかったのか?」
「それが、アールスト国の王子がアミィ嬢を公爵家の養女にして自分の新たな婚約者にするならば外交問題にはしないって言ったらしいぞ!隣国の王子は器がでかいなぁ!」
だいぶ酒が回っているようでだんだんと音量が大きくなってきましたね。いくら有名な話とはいえ、自国の公爵令嬢が断罪された話をツマミにして酒を飲むなんてとんでもないことです。
それにはっきりと言えばそんな簡単な話じゃなく大問題だったわけですが、隣国……アールスト国との事だから大事にしたくないと国王陛下が無理矢理纏めたんですよね。本当ならこんなこと言いたくはありませんし、それこそ大きな声じゃ言えませんがあの国王はアールスト国王子の言いなりです。アールスト国とこの国は隣同士ということもあり一見協力し合っているように見えますが実際は向こうが権力を持っているのです。輸出や輸入は全て隣国の管理する道を通らねばならないのでもし機嫌を損ねればどうなるか……国王はそれを恐れているのでしょう。
そして噂のアミィ嬢ですが、彼女は元々は男爵令嬢だったのです。学園では遠目に何度かお姿を拝見する機会がありましたが、どうしてもあまり教養があるようには見えませんでした。
ですが、お堅い教育を受けていたアールスト国の王子にはそんな姿がまさに天真爛漫で純真な令嬢に見えたのでしょう。“恋は盲目”とはよく言ったもので、すっかり虜にされていたようです。口を開けば「真実の愛だ」と耳にタコが出来るくらい仰っていたともっぱらの噂でした。
それにしても、我が国の公爵令嬢とは政略的な婚約だったとはいえあの王子の態度はあまりに酷かったと思います。そして最後は公爵令嬢の味方が誰もいない自分のテリトリーに呼び出して話も禄に聞かずに断罪したらしいのです。さらにはその公爵令嬢の両親にアミィ嬢を養女にして公爵家の娘として自分の婚約者にしろと脅すような事までしたとか。男爵令嬢のままでは爵位が足りなくて婚約者に出来なかったからでしょうけど、養女にしなければ公爵令嬢を死刑にするなんて酷すぎると思いました。
ですが、ここまで詳しい事はほとんどの者が知らないでしょう。「イジメなど情けない事をした公爵令嬢の罪を償うために被害者である男爵令嬢を養女にした」と嘘の噂が流されているのですから。
そしてまた真実を知らない者たちが無責任に語り出します。
「へぇ、アールスト国の王子様ってのは懐が広いな!公爵令嬢は修道院に送られたんだっけ?」
「たぶんな。しかしいくら婚約者にかまってもらえなかったからって王子のお気に入りの令嬢をイジメるなんて公爵令嬢も所詮ただの嫉妬に狂った女だったんだなぁ」
「学園にいた頃は真面目を絵に描いたようなつまらない女って感じだったのにな!」
ゲラゲラと下品に笑いながら酒のおかわりをする彼らの顔に酔い覚ましの意味を含めて激苦青汁でもぶっかけてやろうかと思いました。こんな方たちには青汁なんて高級品は勿体無いのでしませんけど。その辺に生えている雑草でじゅうぶんです。
ちなみにその公爵令嬢は私の親友です。彼女は確かに男爵令嬢と衝突していましたがイジメなどしていません。ただ貴族令嬢としての最低限の振る舞いをするべきだと忠告していただけなのに、あの馬鹿王子は男爵令嬢の言葉を鵜呑みにしてあんな断罪劇をしたのです。こんな理由で王命のはずの婚約者との縁を婚約破棄した上に外交を巻き込み公爵家を脅すなんて許されるはずがありません。公爵家のおじさまやおばさまは娘の命には代えられないと養女の件を承諾しましたが、死刑は免れたものの公爵令嬢は犯罪者として修道院送りにされてしまいました。その後おばさまは心労で倒れてしまったのですが、あの男爵令嬢はしらんぷりして公爵家の名前だけを振りかざして豪遊していると聞きます。
「アールスト国の王子と男爵令嬢は真実の愛の為に障害を乗り越えて結ばれたんだと有名だぜ。お前も結局はアミィ嬢にフラれたしな!」
「……ふん。もしアールスト国の王子がアミィを泣かすようなら俺がアミィをかっさらいに行くさ」
「いやいや、だからお前は伯爵令嬢と結婚するんだろ?」
「それとこれとは別問題だ!」
いえ、別じゃありませんよ。伯爵家の娘婿が隣国の王子妃を拐ったなんてなったらそれこそ外交問題を通り越して戦争が始まってしまいます。そんなことになったら伯爵家は確実に潰されるでしょうね、そのアールスト国の王子に。あの馬鹿王子ならやりかねません。
あぁ、まったく。とんでもない事を聞いてしまったものです。しかし、このタイミングでこんなことを知ったのはある意味幸運なのでしょうか。
……そう、こんな人と正式に結婚する前に彼の本心が聞けたのですから。
私の名前はロティーナ・アレクサンドルト。
そうです、お察しの通りあそこで阿呆面を晒してビールを飲んでいる子爵令息の婚約者である伯爵令嬢でございます。
学園を卒業した時点で成人と認められるので飲酒しても罪には問われませんが、慣れない酒のせいで口がとっても軽くなってる感じから彼はもう酒を飲まない方がいいと思います。
まぁ、なぜ伯爵令嬢がこんな場所にいるのかは後々わかるとして……。
そうですか。私は2番目ですか。
もうすぐ私と結婚するのにその命はあのアミィ嬢に捧げているのですか。しかも、有事の際には彼女を拐いに行くと……。
そんなにアミィ嬢がお好きなら、2番目の私となんて無理に結婚などせずに今すぐにでも婚約破棄して下さればよろしいのでは?
それなりに好意を持っていたはずの婚約者様が、私の中でランク外になった瞬間でした。
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