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出会い系
オフ会は喫茶店で
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くれてつは待ち合わせの1時間前に都内の駅前広場に立っていた。今日はSNSで知り合った4人と待ちに待ったオフ会旅行だ。素性も知らない相手と会うのに若干の緊張はしていたが、同時に好奇心が彼の心をくすぐった。
彼は高校3年生で、卒業を間近に控えた学徒だ。今日のオフ会は親に嘘をついて“友達と最後の旅行に行ってくる!”と家を飛び出した。ポケットに入れたスマートフォンには緑色のアイコンが小気味の良い音を立てて通知を知らせている。
今や生活の一部に浸透した“ネット社会”。ソーシャルメディアサービスの一つである“ポックス”と言う投稿アプリを彼は開いて通知を確認する。3行で気持ちを伝える…で話題になったこのアプリは、今や情報発信や共有だけに留まらず、ユーザー同士の出会いを容易に導くツールともなり得ていた。
ホーム画面には様々な投稿でうめつくされ、彼の興味をそそる内容で溢れている。その中の一つ…冒険。旅行。今日オフ会で出会う者達の共通の趣味。
くれてつ:駅前に着いた。今日はオフ会だから楽しみすぎる!
指先を滑らせて投稿。すぐに3つの“good!”が付いた。くれてつはそのgoodが今日出会うメンバーであると知っている。
狂:オレもあと少しで着くよ。今日はよろしく。
誠:某も既に駅に到着致した。これより待ち合わせの地まで馳せ参じる。
♡:みんな早いのね。私は時間ギリギリになってしまいそうだわ…。お茶でも飲んで待っていて?
チャット画面に通知が次々と表示される。レスポンスが早いな、なんて思いながらもくれてつは忙しなく周囲を見廻した。駅前広場に到着してから10分ほどで、黒い髪を後ろに束ねた背の低い男が彼と同じように周囲をキョロキョロと見回しているように見える。
180はあるだろうか。背が高いのもそうだが、それに相俟って筋肉質な身体を隠し切れない所謂細マッチョに一瞬気圧された。服装は肩をむき出しにしたタンクトップにジーパン。耳にはどこで買ったんだ、と思う様な厳ついピアスがジャラジャラとついている。普通に学生生活を送っていたらこんな奴とはであえないだろう。
くれてつは深呼吸をしてから、その厳つい人物に近付いた。すぐに男も気が付いたようで、視線をこちらへと投げて来る。威圧が凄い。
「…ウス。」
一言。男はそう告げた。釣られて「オス。」と挨拶を返すと、男はこちらを確認するかのような仕草を取った。
「…“くれてつ”です、か?」
敬語。まさかの敬語に笑いそうになるのを抑えると、肯定を示すように頷いてみせた。
「うす。くれてつッス。はじめまして。」
「ああ…。えっと、オレは“狂山”ッス。はじめまして。」
“狂”のアカウント名の男性だと直感した。似たような投稿をする相手だったから、勝手に親近感を得ていたのだ。二人はそのまま喫茶店の中へと入っていった。それと同時にスマホに通知が鳴る。
誠:駅に到着したのだが、諸事情により遅れる所存。かたじけない。
「あ、“誠”ニキ遅れるらしいッスよ。」
くれてつの言葉に、狂山は何処か納得したような表情を浮かべている。「そか、」と短く告げると背中を向けた。
喫茶店に入ると、狂山はアイスティーを頼んだ。くれてつもその勢いでブラックコーヒーをオーダーする。しばらくの間沈黙が二人を包んだが、ややあってカップに注がれた飲み物が提供されるとくれてつが口を開いた。
「あ。」
「…なんスか。」
窓の外に人だかりが出来ている。周囲からは叫び声のような、歓声のような、とにかくとても騒がしい。時計を見るといつの間にか喫茶店に到着してから半時間が経過していた。
店主が慌てて店から飛び出した。事件なのだろうか?どうにも様子がおかしい。
「出てみます?」
「いや…。」
狂山はスマホに視線を落としている。同時にテーブルに置いていたスマホから通知が鳴った。
♡:着いたわ。“誠”も一緒にいるけれど、待ち合わせの喫茶店に人混みができていて入れないの。
すくっ、と狂山は立ち上がった。そしてくれてつの横を通り過ぎると、躊躇うことなく店の入り口まで歩いていく。
モーセの様に人がはけて行く。あれだけデカくて威圧の強い奴が通れば、こうもなるのかなんて思ったりもして。
ややあってから狂山は“二人”を連れて戻ってきた。同時に大勢の客が店になだれ込む。連れている“1人”に視線が集中しているようだ。
右側に立っている、全身黒ずくめの男?はサングラスを掛けてマスクをしっかりと装着し、すらりとした背丈を隠すように背中を丸めていた。対してその隣にいる人物は、黒いスーツをバシッと着こなし、亜麻色の巻毛を胸まで伸ばしたある意味で目立ちまくっている女性。
黒ずくめの男に見覚えはないが、このスーツの女性をくれてつと狂山はよく知っていた。
「…カメリアン?」
「はじめまして。臨床心理士のカメリアンよ?うふふ。ポックスではよく話していたけれど、こうして顔を合わせるのは初めてね。」
カメリアンは最近人気の臨床心理士で、その悠々とした立ち振る舞いや媚びぬ態度に定評があり…メディアにもしばしば抜擢されているようだ。まさか“♡”が彼女だったなんて。
と言うことは隣にいるのは…。
フードを外し、帽子を外し、サングラスを外し、何枚装備してるんだと言うくらい重厚な装備を外した男性は困った様にふにゃりと笑みを浮かべた。白い和装の柔らかな笑顔がよく似合う、この顔は見覚えがある。
「遅くなってしまって申し訳無い。ファンをまくのに手間取ってしまってね。」
超人気俳優の山本歳三だった。マジかよ。狂山に至っては涼しい顔だ。興奮しているのは自分だけか?山本は苦笑いを浮かべながらも、狂山の隣へと腰掛けた。
カメリアンは店員に「しーっ…」と口止めをしているらしい。いや、口止めをした所で変装を解いているんだから無意味だろうと突っ込みたくなったが、細かい事に口出しをするのは辞めることにした。
「さて…。」
4人がテーブルにつき、オーダーしたドリンクを手に取る。くれてつと狂山の頼んだドリンクには、すっかり氷が溶けてグラスに汗が滲んでいた。ホットコーヒーを一口飲んだカメリアンがニッコリと微笑みを浮かべて赤い唇を開く。
「ようやく逢えたわね。名前も、素性も、隠していた私達が…こうして出会えた事に感謝するわ。ありがとう。」
ようやくオフ会が始まった。この四人で、この日に海外旅行へ行く予定を立てていた。立案したのは他でもなく、行動力の化身のくれてつだった。そこに口実を載せたのがカメリアンだ。
カメリアンはカバンの中から1枚の手紙を差し出した。そこには、有名な大学の教授である“日比谷 誠”の名が記されており、宛名はカメリアン宛だった。彼女は封筒から手紙を出しながら、「これを見て欲しいの」と広げて見せる。
“親愛なる私の教え子、カメリアンへ。この手紙を見ているという事は、私は今日本に居ないだろう。前々から君に伝えていた神の眠る島に私は向かっている。とある行商から仕入れたとあるシロモノに、私の今までの研究を覆す様な情報が詰められていることを知ったのだ。カメリアン、私は今中東アジアのとある島にいる。ここには「神」が眠り、その「神」を深く知る事が出来る伝説がある。私はその伝説を聴き、後世に遺したい。私の事は死んでしまったと思ってくれて構わない。だが、日比谷誠がここに生きていたと言うことは心に留めて置いてほしい。君との別れは名残惜しいが、許してくれ。”
手紙を朗読し終えると、カメリアンはコーヒーを一口啜った。暫くの静寂の後に、山本が口を開く。
「これは貴方の恩師が遺した手紙かな?随分と…熱気が溢れているように感じるが…。」
口元に手を当ててたおやかに笑う彼。その言葉の中に「どこか狂気的だね」と苦笑が交えられていることにこの場にいる誰しもが気付いている。山本の笑みに、カメリアンは困った様に眉を下げた。それは彼の言葉を肯定しているようなものだ。
「でもこれ、何か怪しくないッスか。」
くれてつが手紙を眺めながら呟いた。三人の視線は一斉に彼へと向けられる。「どういう事?」とカメリアンは首を傾げた。
「いや、カンなんッスけど。この日比谷教授?何故旅立つ事をカメリアンさんに伝えたんだろうって。手紙を見ている限り、この地に骨を埋めるくらいの勢いだけど…なんだか違和感があるんスよ。文明の捨てられた島だから…って。」
こくり、とカメリアンは頷いた。くれてつはぬるくなったコーヒーを飲み干しながら続ける。
「なんか、うまく言えないけど。呼ばれてる気がするんス。ここに行って、その神様?の謎をとけ…みたいな。はは、ちょっと考え過ぎかな。」
「面白いな。」
山本は顎に手をやり唸った。スマホを手に取ると、どこかに電話をかけ始める。席を立つことはしない。不安そうに見つめる狂山にウインクで制し、その何処かと会話を始めた。
そして数分が経過すると、またもや柔らかく微笑みを浮かべた。
「今からその島へ行こう。ナビゲーターも雇っておいたよ。宿泊先…は、少しだけ刺激的になるかも知れないがね。みんな、今のうちに長期の間家を不在にする事を伝えておいてくれないかな。」
彼は高校3年生で、卒業を間近に控えた学徒だ。今日のオフ会は親に嘘をついて“友達と最後の旅行に行ってくる!”と家を飛び出した。ポケットに入れたスマートフォンには緑色のアイコンが小気味の良い音を立てて通知を知らせている。
今や生活の一部に浸透した“ネット社会”。ソーシャルメディアサービスの一つである“ポックス”と言う投稿アプリを彼は開いて通知を確認する。3行で気持ちを伝える…で話題になったこのアプリは、今や情報発信や共有だけに留まらず、ユーザー同士の出会いを容易に導くツールともなり得ていた。
ホーム画面には様々な投稿でうめつくされ、彼の興味をそそる内容で溢れている。その中の一つ…冒険。旅行。今日オフ会で出会う者達の共通の趣味。
くれてつ:駅前に着いた。今日はオフ会だから楽しみすぎる!
指先を滑らせて投稿。すぐに3つの“good!”が付いた。くれてつはそのgoodが今日出会うメンバーであると知っている。
狂:オレもあと少しで着くよ。今日はよろしく。
誠:某も既に駅に到着致した。これより待ち合わせの地まで馳せ参じる。
♡:みんな早いのね。私は時間ギリギリになってしまいそうだわ…。お茶でも飲んで待っていて?
チャット画面に通知が次々と表示される。レスポンスが早いな、なんて思いながらもくれてつは忙しなく周囲を見廻した。駅前広場に到着してから10分ほどで、黒い髪を後ろに束ねた背の低い男が彼と同じように周囲をキョロキョロと見回しているように見える。
180はあるだろうか。背が高いのもそうだが、それに相俟って筋肉質な身体を隠し切れない所謂細マッチョに一瞬気圧された。服装は肩をむき出しにしたタンクトップにジーパン。耳にはどこで買ったんだ、と思う様な厳ついピアスがジャラジャラとついている。普通に学生生活を送っていたらこんな奴とはであえないだろう。
くれてつは深呼吸をしてから、その厳つい人物に近付いた。すぐに男も気が付いたようで、視線をこちらへと投げて来る。威圧が凄い。
「…ウス。」
一言。男はそう告げた。釣られて「オス。」と挨拶を返すと、男はこちらを確認するかのような仕草を取った。
「…“くれてつ”です、か?」
敬語。まさかの敬語に笑いそうになるのを抑えると、肯定を示すように頷いてみせた。
「うす。くれてつッス。はじめまして。」
「ああ…。えっと、オレは“狂山”ッス。はじめまして。」
“狂”のアカウント名の男性だと直感した。似たような投稿をする相手だったから、勝手に親近感を得ていたのだ。二人はそのまま喫茶店の中へと入っていった。それと同時にスマホに通知が鳴る。
誠:駅に到着したのだが、諸事情により遅れる所存。かたじけない。
「あ、“誠”ニキ遅れるらしいッスよ。」
くれてつの言葉に、狂山は何処か納得したような表情を浮かべている。「そか、」と短く告げると背中を向けた。
喫茶店に入ると、狂山はアイスティーを頼んだ。くれてつもその勢いでブラックコーヒーをオーダーする。しばらくの間沈黙が二人を包んだが、ややあってカップに注がれた飲み物が提供されるとくれてつが口を開いた。
「あ。」
「…なんスか。」
窓の外に人だかりが出来ている。周囲からは叫び声のような、歓声のような、とにかくとても騒がしい。時計を見るといつの間にか喫茶店に到着してから半時間が経過していた。
店主が慌てて店から飛び出した。事件なのだろうか?どうにも様子がおかしい。
「出てみます?」
「いや…。」
狂山はスマホに視線を落としている。同時にテーブルに置いていたスマホから通知が鳴った。
♡:着いたわ。“誠”も一緒にいるけれど、待ち合わせの喫茶店に人混みができていて入れないの。
すくっ、と狂山は立ち上がった。そしてくれてつの横を通り過ぎると、躊躇うことなく店の入り口まで歩いていく。
モーセの様に人がはけて行く。あれだけデカくて威圧の強い奴が通れば、こうもなるのかなんて思ったりもして。
ややあってから狂山は“二人”を連れて戻ってきた。同時に大勢の客が店になだれ込む。連れている“1人”に視線が集中しているようだ。
右側に立っている、全身黒ずくめの男?はサングラスを掛けてマスクをしっかりと装着し、すらりとした背丈を隠すように背中を丸めていた。対してその隣にいる人物は、黒いスーツをバシッと着こなし、亜麻色の巻毛を胸まで伸ばしたある意味で目立ちまくっている女性。
黒ずくめの男に見覚えはないが、このスーツの女性をくれてつと狂山はよく知っていた。
「…カメリアン?」
「はじめまして。臨床心理士のカメリアンよ?うふふ。ポックスではよく話していたけれど、こうして顔を合わせるのは初めてね。」
カメリアンは最近人気の臨床心理士で、その悠々とした立ち振る舞いや媚びぬ態度に定評があり…メディアにもしばしば抜擢されているようだ。まさか“♡”が彼女だったなんて。
と言うことは隣にいるのは…。
フードを外し、帽子を外し、サングラスを外し、何枚装備してるんだと言うくらい重厚な装備を外した男性は困った様にふにゃりと笑みを浮かべた。白い和装の柔らかな笑顔がよく似合う、この顔は見覚えがある。
「遅くなってしまって申し訳無い。ファンをまくのに手間取ってしまってね。」
超人気俳優の山本歳三だった。マジかよ。狂山に至っては涼しい顔だ。興奮しているのは自分だけか?山本は苦笑いを浮かべながらも、狂山の隣へと腰掛けた。
カメリアンは店員に「しーっ…」と口止めをしているらしい。いや、口止めをした所で変装を解いているんだから無意味だろうと突っ込みたくなったが、細かい事に口出しをするのは辞めることにした。
「さて…。」
4人がテーブルにつき、オーダーしたドリンクを手に取る。くれてつと狂山の頼んだドリンクには、すっかり氷が溶けてグラスに汗が滲んでいた。ホットコーヒーを一口飲んだカメリアンがニッコリと微笑みを浮かべて赤い唇を開く。
「ようやく逢えたわね。名前も、素性も、隠していた私達が…こうして出会えた事に感謝するわ。ありがとう。」
ようやくオフ会が始まった。この四人で、この日に海外旅行へ行く予定を立てていた。立案したのは他でもなく、行動力の化身のくれてつだった。そこに口実を載せたのがカメリアンだ。
カメリアンはカバンの中から1枚の手紙を差し出した。そこには、有名な大学の教授である“日比谷 誠”の名が記されており、宛名はカメリアン宛だった。彼女は封筒から手紙を出しながら、「これを見て欲しいの」と広げて見せる。
“親愛なる私の教え子、カメリアンへ。この手紙を見ているという事は、私は今日本に居ないだろう。前々から君に伝えていた神の眠る島に私は向かっている。とある行商から仕入れたとあるシロモノに、私の今までの研究を覆す様な情報が詰められていることを知ったのだ。カメリアン、私は今中東アジアのとある島にいる。ここには「神」が眠り、その「神」を深く知る事が出来る伝説がある。私はその伝説を聴き、後世に遺したい。私の事は死んでしまったと思ってくれて構わない。だが、日比谷誠がここに生きていたと言うことは心に留めて置いてほしい。君との別れは名残惜しいが、許してくれ。”
手紙を朗読し終えると、カメリアンはコーヒーを一口啜った。暫くの静寂の後に、山本が口を開く。
「これは貴方の恩師が遺した手紙かな?随分と…熱気が溢れているように感じるが…。」
口元に手を当ててたおやかに笑う彼。その言葉の中に「どこか狂気的だね」と苦笑が交えられていることにこの場にいる誰しもが気付いている。山本の笑みに、カメリアンは困った様に眉を下げた。それは彼の言葉を肯定しているようなものだ。
「でもこれ、何か怪しくないッスか。」
くれてつが手紙を眺めながら呟いた。三人の視線は一斉に彼へと向けられる。「どういう事?」とカメリアンは首を傾げた。
「いや、カンなんッスけど。この日比谷教授?何故旅立つ事をカメリアンさんに伝えたんだろうって。手紙を見ている限り、この地に骨を埋めるくらいの勢いだけど…なんだか違和感があるんスよ。文明の捨てられた島だから…って。」
こくり、とカメリアンは頷いた。くれてつはぬるくなったコーヒーを飲み干しながら続ける。
「なんか、うまく言えないけど。呼ばれてる気がするんス。ここに行って、その神様?の謎をとけ…みたいな。はは、ちょっと考え過ぎかな。」
「面白いな。」
山本は顎に手をやり唸った。スマホを手に取ると、どこかに電話をかけ始める。席を立つことはしない。不安そうに見つめる狂山にウインクで制し、その何処かと会話を始めた。
そして数分が経過すると、またもや柔らかく微笑みを浮かべた。
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